第6章 ダイヤルアップIP接続の設定 〜 RASクライアント 〜


本章では、一般公衆回線またはINSネット64(ISDN)回線を利用して、遠隔地のLANへダイヤルアップIP接続(RASクライアント接続)を行うための設定について説明します。

【 環境例 】

ダイヤルアップIP接続では、ProxyDNS機能/マルチアカウント機能により複数の接続先を登録し、切り替えて接続することができます。

  ProxyDNS機能
NetGenesisがDNSサーバーの代理応答を行う機能です。
ProxyDNS機能を使用するためには、各パソコン、またはNetGenesisのDHCPサーバーの設定において、DNSサーバーのIPアドレスとして、NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。
  NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合
(工場出荷値・使用する)
  → NetGenesisのDHCPサーバーの設定の中の[プライマリDNS]欄に、NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。
  NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合
  → 各パソコンのTCP/IP設定の中のDNSサーバー設定に、NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。
これにより、接続先のISPを切り替えても、パソコンのDNSサーバーの設定は変更する必要が無くなります。
パソコンは常にNetGenesisをDNSサーバーとして使用し、実際の名前解決はNetGenesisが接続先のISPごとにDNSサーバーを切り替えて応答します。
  マルチアカウント機能
上記のProxyDNS機能を使用することにより、NetGenesisに複数の接続先を登録・必要に応じて接続先を切り替える機能です。
登録/切り替えが可能な接続先の登録数は以下の通りです。
  ISP・端末型 3カ所
  RASクライアント 1カ所



  「ダイヤルアップIP接続の設定」画面を開く

以下の手順で「ダイヤルアップIP接続の設定」画面を開いて下さい。

  [接続動作の設定]ボタンをクリックして
 [ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型 及び RASクライアント接続)]
を選択した後、[詳細 設定]ボタンをクリックして下さい。
または....
  そのシリアルポートでRASサーバーも併用する場合
 [ダイヤルアップIP接続 と RASサーバーIP接続 を併用]
を選択した後、[詳細 設定]ボタンをクリックして下さい。
「ダイヤルアップIP接続の設定」画面が開きます。

NetGenesisの2つのシリアルポートの両方を、[ダイヤルアップIP接続]に設定することはできません。
4-7 シリアルポートの選択 の 接続機能の組み合わせ を参照して下さい。



  ダイヤルアップIP接続(RASクライアント)の各設定について

以下の各項目を参照して下さい。

LAN管理者等から提供された接続情報等の資料を用意して下さい。


 5-1/6-1 デフォルト・ダイヤルアウト接続の設定
 (ISP・端末型/RASクライアント共通)
 → ここから参照して下さい。

 6-2 アカウントとアクセスポイントの設定
 → RASサーバーへ接続するために必要なユーザー名(ユーザーID)やパスワード、アクセスポイント(接続先の電話番号)の設定を行います。

 6-3 コールバックの設定
 → 接続先のRASサーバーがWindows NT4.0、Windows 2000のRASサーバー、またはNetGenesisのRASサーバーの場合、コールバック接続を行うことができます。その場合の設定を行います。

 6-4 RASクライアントIPアドレスの設定
 → RASサーバーへ接続する際の、IPアドレスの設定を行います。

 5-3/6-5 DNSサーバーIPアドレスの設定
 (ISP・端末型/RASクライアント共通)
 → DNSサーバーのIPアドレスの設定を行います。

 5-4/6-6 IPアドレス変換の設定
 (ISP・端末型/RASクライアント共通)
 → IPアドレス変換(LAN内の各パソコンから、同時にISPやRASサーバーへ接続できるようにするか・1台ずつ接続するか)の設定を行います。

 5-5/6-7 自動切断の設定
 (ISP・端末型/RASクライアント共通)
 → 回線を自動的に切断するための設定を行います。

 5-6/6-8 自動接続・有効/無効の設定
 (ISP・端末型/RASクライアント共通)
 → 回線を自動的に接続するか、手動で接続するかの設定を行います。

 5-7/6-9 追加ATコマンド(オプション)の設定
 (ISP・端末型/RASクライアント共通)
 → 追加ATコマンドの設定を行います。
RASクライアントのみを登録する場合、参照する必要ありません。

 6-10 Windows NT4.0/2000のRASサーバーの設定 
 → 接続先のRASサーバーがWindows NT4.0、またはWindows 2000のRASサーバーの場合、Windows側の設定の確認を行います。

第6章 ダイヤルアップIP接続の設定 〜 RASクライアント 〜 へ戻る



ダイヤルアップIP接続(RASクライアント)の設定が全て完了しましたら、以下のように読み進んで下さい。



  RASクライアント接続するだけの場合(他の接続機能は使用しない場合)
 → 「ダイヤルアップIP接続の設定」画面で[OK]ボタンをクリックし、「シリアルポートxの設定」画面で[OK]ボタンをクリックして下さい。




第12章 設定の保存(更新)/読み込み へ進んで下さい。

 ※ 接続先のRASサーバーがWindows NT4.0、またはWindows 2000のRASサーバーの場合、6-10 Windows NT4.0/2000のRASサーバーの設定 を参照して下さい。



  このシリアルポートでISP・端末型と、RASクライアント接続を切り替えて使用する場合
  → 「ダイヤルアップIP接続の設定」画面で、[ISP端末型・登録1]ボタンをクリックして下さい。



第5章 ダイヤルアップIP接続の設定 〜 ISP・端末型 〜
へ進んで下さい。



  このシリアルポートでRASサーバーIP接続を併用する場合
  → 「ダイヤルアップIP接続の設定」画面で、[RASサーバーの設定]ボタンをクリックして下さい。



第7章 RASサーバーIP接続の設定
へ進んで下さい。


第6章 ダイヤルアップIP接続の設定 〜 RASクライアント 〜 へ戻る