第13章 回線の接続/切断(NetGenesisの制御)


本章では、回線の接続、及び切断する手順について説明します。


 13-1 一般公衆回線/INSネット64
 → 一般公衆回線(アナログ回線)、及びINSネット64を使用する場合の、回線の接続/切断手順について説明します。
NetGenesisの接続機能の中で、以下が該当します。
  ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型/RASクライアント)
  RASサーバーIP接続
  ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続
  LAN型ダイヤルアップIP接続

 13-2 ISDN/アナログ専用線
 → 各種ISDN専用線、及びアナログ専用線を使用する場合の、回線の接続/切断手順について説明します。
NetGenesisの接続機能の中で、以下が該当します。
  ISP・専用線IP接続
  専用線IP接続



13-1 一般公衆回線/INSネット64


一般公衆回線(アナログ回線)、及びINSネット64を使用する場合の、回線の接続/切断手順について説明します。

使用するNetGenesisの接続機能、及び自動接続機能の設定に応じて、以下を参照して下さい。


 13-1-1 自動接続/切断
 → NetGenesisの自動接続機能による回線の接続、及び無通信自動切断機能による回線の切断について説明します。
NetGenesisの接続機能の中で、以下が該当します。
  ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型/RASクライアント)
  RASサーバーIP接続(回線の切断のみ)
  ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続
  LAN型ダイヤルアップIP接続

 13-1-2 NetGenesisの制御(手動接続/切断/接続先の切り替え)
 → 「NetGenesisの制御」画面での、手動による回線の接続・切断の手順について説明します。
NetGenesisの接続機能の中で、以下が該当します。
  ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型/RASクライアント)
  ※ 複数の接続先を登録した方は、本項目を必ず参照して下さい。
接続先の切り替え手順についても説明しています。
  RASサーバーIP接続(回線の切断のみ)
  ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続
  LAN型ダイヤルアップIP接続
回線の手動接続や手動切断、接続先の切り替えについては「NWG統合ツール」でも行うことができます。
「NWG統合ツール」については NWG統合ツール ユーザーズマニュアル を参照して下さい。(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)

 13-1-3 着信
 → NetGenesisが着信を行う場合について説明します。
NetGenesisの接続機能の中で、以下が該当します。
  RASサーバーIP接続
  ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続
  LAN型ダイヤルアップIP接続



13-1-1 自動接続/切断


自動接続/切断について説明します。

以下の各項目を参照して下さい。

  自動接続
   備考1 : WWWブラウザのスタートページについて
   備考2 : Windowsでダイヤルアップ接続の画面が表示された場合
   備考3 : pingとNetBIOSについて
  自動切断

[自動接続機能・有効]を選択しても、回線の手動接続/切断を行うことができます。
  NetGenesisの制御については 13-1-2 NetGenesisの制御(手動接続/切断/接続先の切り替え) を参照して下さい。
  NWG統合ツールについては NWG統合ツール ユーザーズマニュアル を参照して下さい。(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)

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  自動接続

自動接続について説明します。

自動接続は、NetGenesisの自動接続機能によって回線の接続を行う方法です。

自動接続を行うにあたっての注意
[自動接続機能・有効]に設定する場合、定期的にインターネットへデータを送るソフトウェアは使用しないで下さい。
意図しないときにダイヤルアップIP接続をしてしまう原因となります。
その都度、電話料金がかかりますので、くれぐれも注意して下さい。
2-5-2 メールソフトウェアの設定2-5-3 他のソフトウェアやOS側の設定 を参照して下さい。


「ダイヤルアップIP接続の設定」画面や、「自動接続・切断の設定」(LAN型ダイヤルアップIP接続を使用時)の中の[自動接続]欄で、[自動接続機能・有効]を選択している場合にのみ、自動接続を行うことができます。



回線の接続は、NetGenesisのLAN内のパソコンでインターネットを利用するソフトウェア(WWWブラウザやメールソフトウェア等)を操作することにより、自動的に回線接続を行います。

例1) WWWブラウザを起動し、ホームページ等のアドレスを入力する。 自動的に回線接続を行う。
例2) メールソフトウェアを起動し、メールチェックを行う。



接続に失敗した場合、NetGenesisのSYSLOG機能を使用することにより、原因を調べることができます。
詳しくは 10-6 SYSLOGの設定 を参照して下さい。


WWWブラウザのスタートページについて
NetGenesisの設定を行うパソコンのWWWブラウザのスタートページ(WWWブラウザ起動時に表示するホームページ)は、空白ページにするか、NetGenesisのLAN内のローカルページ(「NetGenesis WWW設定」画面等)に設定することを推奨します。
 Internet Explorer 5(Windows)の設定例
  NetGenesisの設定を行うパソコン
 → 空白ページ、またはNetGenesisのLAN内のローカルページに設定することを推奨します。
  他のパソコン
 → インターネット上のページ等でもかまいません。
[自動接続機能・有効]に設定し、かつNetGenesisの設定を行うパソコンのWWWブラウザのスタートページがインターネット上のページに設定されている場合、NetGenesisの設定を行うためにWWWブラウザを起動するたびに、ダイヤルアップIP接続が行われます。
以下の例を参考にして下さい。
「NWG設定サーバー」 → 「WWWブラウザ」の順番に起動

WWWブラウザのスタートページ
"http://www.mrl.co.jp"
(インターネット上のページ)

"http://www.mrl.co.jp"はLAN内に存在しない

NetGenesisがダイヤルアップIP接続を開始


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Windowsでダイヤルアップ接続の画面が表示された場合
Windowsを使用していて、WWWブラウザやメールソフトウェア等を起動したときに、ダイヤルアップ接続の画面が表示された場合、NetGenesisを使用するために必要なソフトウェアの設定が行われていません。
上記のような画面が表示された場合は 2-5 ソフトウェアの設定 を参照して下さい。


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pingとNetBIOSについて
「ping」と「NetBIOS」の発行では、自動接続を行いません。
ただし、「ping」の発行に名前解決が伴う場合、自動接続が行われることもあります。
 例1) ping 111.111.111.111(IPアドレス)  自動接続を行いません。
 例2) ping www.mrl.co.jp(URL・アドレス)  自動接続を行います。

  ※ 自動接続を行わない対象については、一部のNetGenesisのアプリケーション(SNTPクライアント等)を除いて、全てファイアウォールのIPフィルタ情報にて行っています。
詳しくは、10-3 ファイアウォール(IPフィルタ)の設定 を参照して下さい。


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  自動切断

自動切断について説明します。

自動切断は、NetGenesisの無通信自動切断機能によって回線の切断を行う方法です。

自動切断を行うにあたっての注意
接続するインターネットホームページによっては常時通信状態になることがあります。(例えば、一定時間ごとに広告が表示されるページ等。)
この場合、無通信自動切断は動作しませんので注意して下さい。
予想以上に電話料金がかかってしまう原因となります。
通信終了時はWWWブラウザ等、インターネットを利用するソフトウェアは全て終了するようにして下さい。


「ダイヤルアップIP接続の設定」画面や、「自動接続・切断の設定」(LAN型ダイヤルアップIP接続を使用時)の中の[無通信自動切断]欄の設定値(時間)によって、自動的に回線を切断することができます。



工場出荷値は[送信無通信時間]と[受信無通信時間]ともに3(分)です。
 → 3分間データ通信が行われないと自動的に回線が切断されます。

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13-1-2 NetGenesisの制御(手動接続/切断/接続先の切り替え)


NetGenesisの制御について説明します。

回線の手動接続や手動切断、接続先の切り替えについては「NWG統合ツール」 でも行うことができます。
「NWG統合ツール」については NWG統合ツール ユーザーズマニュアル を参照して下さい。(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)



   

「NetGenesisの制御」画面を開く手順

「NetGenesis WWW設定」画面(起動画面)、制御を行うNetGenesisを選択して[制御]ボタンをクリックして下さい。

  ※ 「NetGenesisの制御」画面を開くためには、NWG設定サーバーが起動していなければなりません。
NWG設定サーバーの起動方法については、以下を参照して下さい。
 3-2-2 NWG設定サーバーと設定画面(WWWブラウザ)の起動方法(Windows)
 3-3-2 NWG設定サーバーと設定画面(WWWブラウザ)の起動方法(MacOS)
 3-4-2 NWG設定サーバーと設定画面(WWWブラウザ)の起動方法(UNIX)

  
 ※ ユーザー用パスワードを設定した場合、「パスワードの確認」画面が表示されます。パスワードを入力して[OK]ボタンをクリックして下さい。



「NetGenesisの制御」画面が表示されます。





「NetGenesisの制御」画面では、以下の制御を行うことができます。

  回線の手動接続
  回線の手動切断
  接続先の切り替え(ダイヤルアップIP接続使用時) 

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  回線の手動接続

回線の手動接続について説明します。

手動接続は、「NetGenesisの制御」画面で[手動接続]ボタンをクリックして、回線の接続を行う方法です。

・ダイヤルアップIP接続の場合

・LAN型ダイヤルアップIP接続の場合



[手動接続]ボタンをクリックすると、マウスカーソルが砂時計の状態になります。

 
  このときは、他のボタンをクリックしないで下さい。


接続が完了すると、以下の画面が表示されます。

 
 ※ [OK]ボタンをクリックすると、「NetGenesisの制御」画面に戻ります。




接続に失敗すると、以下の画面が表示されます。

 ※ [OK]ボタンをクリックすると、「NetGenesisの制御」画面に戻ります。


接続に失敗した原因として、以下が考えられます。

   アカウント(ユーザー名、パスワード)が間違っている。
(半角大文字・小文字等)
   アクセスポイント(電話番号)が間違っている。
   モデム/TAの設定が間違っている。
   ケーブル(LANケーブル、またはシリアルケーブル)が抜けている。
   モデム/TAに異常が発生した。
(モデム/TAの電源を一度OFFにした後、再度ONにして下さい。)
   NetGenesisに異常が発生した。
(NetGenesisの電源を一度OFFにした後、再度ONにして下さい。)

接続に失敗した場合、NetGenesisのSYSLOG機能を使用することにより、原因を調べることができます。
詳しくは 10-6 SYSLOGの設定 を参照して下さい。




  回線の手動切断

回線の手動切断について説明します。

手動切断は、「NetGenesisの制御」画面で[手動切断]ボタンをクリックして、回線の接続を行う方法です。

・ダイヤルアップIP接続の場合

・LAN型ダイヤルアップIP接続の場合




・RASサーバーIP接続の場合



[手動切断]ボタンをクリックすると、マウスカーソルが砂時計の状態になります。

 
  このときは、他のボタンをクリックしないで下さい。


接続が完了すると、以下の画面が表示されます。

 
 ※ [OK]ボタンをクリックすると、「NetGenesisの制御」画面に戻ります。

制限事項: NetGenesisに高負荷がかかっている場合(※)、手動切断に失敗することがあります。
その場合は、再度手動切断を行って下さい。
 ※ 例えば、NetGenesisの両方のシリアルポートで大量のデータ送受信が行われているとき等。

他のパソコンが通信中であっても、回線を切断しますので注意して下さい。




  接続先の切り替え(ダイヤルアップIP接続使用時) 

ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型/RASクライアント)を使用していて、複数の接続先を登録した場合の、接続先の切り替えについて説明します。

接続先を切り替えた場合の注意
接続先を切り替えて手動接続を行った場合、デフォルトダイヤルアウト(自動接続先)も切り替わります。
接続先を切り替えた場合は回線切断後、必ずデフォルトダイヤルアウト(自動接続先)を戻して下さい。
(特に自動接続機能・有効のアカウントと無効のアカウントが混在している場合。)


「NetGenesisの制御」画面で、[アカウント切り替え]欄の[▼]をクリックして、接続先を選択して下さい。

     
※ISPを2カ所登録した例です。

接続先を選択した後、以下のどちらかのボタンをクリックして下さい。

  [切り替え実行]ボタン
接続先を切り替えます。(回線の接続は行いません。)
  [手動接続]ボタン
接続先の切り替え、回線の接続の両方を行います。


なお、ここで表示される名称は、「ダイヤルアップIP接続の設定」画面の[接続先ISP名称]、及び[接続先名称]欄に入力したものです。

  

  

回線接続中は切り替えできません。



13-1-3 着信


NetGenesisが着信を行う場合について説明します。

以下の接続機能の場合、NetGenesisの設定を保存(更新)した時点から着信待ちの状態になります。

  RASサーバーIP接続
  (ダイヤルアップIP接続とRASサーバーIP接続を併用を含む)
  ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続
  LAN型ダイヤルアップIP接続


RASクライアントや、ISP等の接続相手からの接続要求に応じて、自動的に回線を接続します。



接続に失敗した場合、NetGenesisのSYSLOG機能を使用することにより、原因を調べることができます。
詳しくは 10-6 SYSLOGの設定 を参照して下さい。