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 ネームサーバーの設定
 
(RASサーバーIP接続/LAN型ダイヤルアップIP接続/専用線IP接続共通)


ネームサーバー(DNSサーバー)の設定について説明します。

ネームサーバーの設定は、NetGenesisがISP等のDNSサーバーの代理応答を行うための設定です。(ダイヤルアップIP接続のProxyDNS機能と同じ働きをします。)



以下を参照して下さい。

  設定が必要な場合
  設定が不要な場合

RASサーバーIP接続の各設定について(第7章) へ戻る

  設定手順

LAN型ダイヤルアップIP接続の各設定について(第8章) へ戻る

  環境例 専用線IP接続の各設定について(第9章) へ戻る


ネームサーバーの設定が完了しましたら、第12章 設定の保存(更新)/読み込み へ進んで下さい。



  設定が必要な場合

NetGenesisの各設定の中で、以下のような設定を行う場合、ネームサーバーの設定が必要です。


  SNTPサーバーの設定
「SNTPサーバーの設定」画面の[SNTPサーバー]欄に、インターネット(またはLAN)上のSNTP/NTPサーバーをサーバー名で入力する場合。
SNTPサーバーの設定については 10-1 SNTPクライアント/サーバーの設定 を参照して下さい。

  電子メール共有の設定
「電子メール共有機能の設定」画面の[POP3サーバー]欄に、ISP等のPOP3サーバーをサーバー名で入力する場合。
電子メール共有の設定については 10-2 電子メール共有の設定 を参照して下さい。

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ネームサーバーの設定を行う場合は 設定手順 へ進んで下さい。



  設定が不要な場合

以下のような場合、ネームサーバーの設定は不要です。


  インターネットへ接続しないLAN環境の場合
【 RASサーバーIP接続の例 】
 ※ インターネットへ接続しないLAN環境であっても、NetGenesisのEasyDNSを使用して、LAN内のパソコン等にニックネームを付けるような場合は、ネームサーバーの設定が必要です。
EasyDNSについては 10-7 EasyDNSの設定 を参照して下さい。
第12章 設定の保存(更新)/読み込み へ進んで下さい。

  NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合
DHCPサーバー設定の[プライマリDNS]や[セカンダリDNS]欄に、ISP等のDNSサーバーのIPアドレスを設定している場合、ネームサーバーの設定は不要です。
 ※ LAN内にDNSサーバー(Windows 2000 Server等)があり、そのDNSサーバーのIPアドレスを左記の画面に設定している場合、DNSサーバーIPアドレスの設定が必要です。
(この場合、LAN内のDNSサーバーの「フォワーダ」の設定に、NetGenesisのLANポートIPアドレスが設定されていることが必要です。)
第12章 設定の保存(更新)/読み込み へ進んで下さい。

  NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合
各パソコンのTCP/IP設定のDNS設定に、ISP等のDNSサーバーのIPアドレスを設定している場合、ネームサーバー設定は不要です
【 Windows 95/98/MeのTCP/IP設定の例 】
 ※ LAN内にDNSサーバー(Windows 2000 Server等)があり、そのDNSサーバーのIPアドレスを左記の画面に設定している場合、DNSサーバーIPアドレスの設定が必要です。
(この場合、LAN内のDNSサーバーの「フォワーダ」の設定に、NetGenesisのLANポートIPアドレスが設定されていることが必要です。)
第12章 設定の保存(更新)/読み込み へ進んで下さい。

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  設定手順

ネームサーバーの設定を行う場合、以下の手順で行って下さい。

  ※ NetGenesisの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
  1. 「NetGenesisの設定」画面で、[LANポート設定]欄の中の、[動作設定]ボタンをクリックして下さい。




  2. [高度な設定]欄の中の、[ネームサーバー]ボタンをクリックして下さい。




  3. [プライマリDNS]〜[フォースDNS]欄に、契約しているISP等のDNSサーバーのIPアドレスを、半角数字で入力して下さい。

    環境例 を参考にして下さい。)







     ※






    全ての項目を入力する必要はありません。


  4. [OK]ボタンをクリックして下さい。

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以上でネームサーバーの設定は完了です。

第12章 設定の保存(更新)/読み込み へ進んで下さい。

 ※ RASサーバーIP接続を使用する場合で、なおかつ接続してくるRASクライアントがWindows NT4.0、またはWindows 2000のRASクライアントの場合、7-6 Windows NT4.0/2000のRASクライアントの設定 を参照して下さい。



  環境例

ネームサーバーを設定するにあたっての環境例です。

使用するNetGenesisの接続機能に応じて、以下を参照して下さい。

  RASサーバーIP接続
  LAN型ダイヤルアップIP接続
  ISP・専用線IP接続

実際に設定する際は、既存のLAN等に合わせて設定して下さい。

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RASサーバーIP接続



上記の環境例の場合、NetGenesisの設定は以下のようになります。

  
シリアルポートの接続機能
  接続動作の設定  RASサーバーIP接続
サーバーIPアドレス LANポートのアドレスを使用
クライアントIPアドレス xxx.xxx.xxx.134
LANポートの設定
 IPアドレス xxx.xxx.xxx.130
 サブネットマスク 255.255.255.248
 DHCPサーバー 使用しない
 ネームサーバー yyy.yyy.yyy.yyy
(ISPのDNSサーバーのIPアドレス)
 スタティックルーティング(※) LAN上のデフォルト
ゲートウェイを使う
チェックあり
デフォルトゲートウェイ xxx.xxx.xxx.129
メトリック 1

  LAN内の各パソコンからルータ(IPアドレス:xxx.xxx.xxx.129)を経由してインターネットへ接続することが可能。
  RASクライアントからNetGenesis(LANポートIPアドレス:xxx.xxx.xxx.130)→ルータ(IPアドレス:xxx.xxx.xxx129)と経由してインターネットへ接続することが可能。

  ※ スタティックルーティングの設定については 10-4 スタティックルーティングの設定 を参照して下さい。




 

LAN型ダイヤルアップIP接続



上記の環境例の場合、それぞれ事業所1・事業所2のNetGenesisの設定は以下のようになります。



事業所1のNetGenesisの設定 】

シリアルポートの設定
 接続動作の設定 LAN型ダイヤルアップIP接続
ルーティングテーブル
 IPアドレス xxx.xxx.yyy.0
 サブネットマスク 255.255.255.0
 メトリック 1
  →事業所2へルーティングするための設定です。
LANポートの設定
 IPアドレス xxx.xxx.xxx.2
 サブネットマスク 255.255.255.0
 DHCPサーバー 使用しない
 ネームサーバー 設定なし
 スタティックルーティング(※) LAN上のデフォルト
ゲートウェイを使う
チェックあり
デフォルトゲートウェイ xxx.xxx.xxx.1
メトリック 1

  IPアドレス:xxx.xxx.yyy.zzz(zzz=1〜255)宛のTCP/IPパケットは、NetGenesisを経由して事業所2へ送られます。
  IPアドレス:xxx.xxx.yyy.zzz(zzz=1〜255)宛以外のTCP/IPパケットは、ルータ(IPアドレス:xxx.xxx.xxx.1)を経由してインターネットへ送られます。

  ※ スタティックルーティングの設定については 10-4 スタティックルーティングの設定 を参照して下さい。

LAN内の他のルータにおいても、ルーティングの設定が必要です。
設定方法については、ルータのマニュアルを参照して下さい。
例えば、この環境例の場合、IPアドレス:xxx.xxx.xxx.1のルータには、以下のルーティングの設定が必要です。
  IPアドレス:xxx.xxx.yyy.zzz(zzz=1〜255)宛のTCP/IPパケットは、IPアドレス:xxx.xxx.xxx.2(NetGenesis)へ送ること。



事業所2のNetGenesisの設定 】

シリアルポートの設定
 接続動作の設定 LAN型ダイヤルアップIP接続
(デフォルトゲートウェイ)
メトリック 1
  →自ネットワーク以外のTCP/IPパケットは事業所1へ送られます。
LANポートの設定
 IPアドレス xxx.xxxyyy.1
 サブネットマスク 255.255.255.0
 DHCPサーバー 先頭IPアドレス xxx.xxx.yyy.2
ゲートウェイ xxx.xxx.yyy.1
プライマリDNS xxx.xxx.yyy.1
上記以外は変更なし。
 ネームサーバー xxx.xxx.xxx.100
(事業所1のDNSサーバーのIPアドレス)

  IPアドレス:xxx.xxx.yyy.zzz(zzz=1〜255)宛以外(自ネットワーク以外)のTCP/IPパケットは、NetGenesisを経由して事業所1へ送られます。
  IPアドレス:xxx.xxx.xxx.zzz(zzz=1〜255)宛以外(事業所1のネットワーク以外)のTCP/IPパケットは、事業所1のルータ(IPアドレス:xxx.xxx.xxx.1)を経由してインターネットへ送られます。






 

ISP・専用線IP接続



上記の環境例の場合、NetGenesisの設定は以下のようになります。

  
シリアルポートの設定
 接続動作の設定 ISP・専用線IP接続
(デフォルトゲートウェイ)
メトリック 1
LANポートの設定
 IPアドレス xxx.xxx.xxx.129
 サブネットマスク 255.255.255.248
 DHCPサーバー 使用しない
 ネームサーバー aaa.aaa.aaa.abc
(ISPのDNSサーバーのIPアドレス)