10-2 電子メール共有の設定


NetGenesisの電子メール共有の設定について説明します。

電子メール共有は、1つのメールアドレス(メールアカウント)を、LAN内の複数のユーザー(パソコン)で共有する機能です。

【 全体のイメージ 】
  
【 電子メール共有を使用する・使用しない場合の処理の違い 】
  電子メール共有を使用しない場合
 ※ 上記はモデム/TAをパソコンに接続した場合の例です。
NetGenesisを導入した環境の場合、「Aさん」と「モデム/TA」の間にNetGenesisが入るイメージとなります。

  電子メール共有を使用する場合



  電子メール共有を使用するために必要な各設定について

電子メール共有を使用するためにはNetGenesisの設定以外に、LAN内のパソコンで使用するメールソフトウェア(受信側)や、電子メール共有を使用しているユーザーへメールを送る側(送信側)のメールソフトウェアの設定が必要です。

以下の各項目を参照して下さい。

実際に設定する際は、契約しているISPからの情報や、既存のLAN等に合わせて設定して下さい。


 10-2-1 NetGenesisの設定
 → 契約しているISPのメールサーバー(POP3サーバー)等の設定、及び電子メール共有を行うユーザー(LAN内のパソコン)の登録を行います。

 10-2-2 受信側メールソフトウェアの設定
 → 電子メール共有を行うユーザー(NetGenesisのLAN内のパソコン)が使用するメールソフトウェアの設定を行います。

 10-2-3 送信側メールソフトウェアの設定
 → 電子メール共有を行っているユーザー宛に、メールを送信する際に必要なメールソフトウェアの設定を行います。

 10-2-4 注意・制限事項
 → 電子メール共有を使用するにあたっての注意・制限事項について説明します。
実際に電子メール共有を使用する前に、必ず確認して下さい。

 10-1-4/10-2-5 サーバー名の入力について
 (SNTPサーバー/クライアントの設定・電子メール共有の設定共通)
 → NetGenesisのProxyDNS/ネームサーバー機能を使用する・使用しないにより、NetGenesis、及び各パソコンのPOP3サーバー等の設定方法が異なります。
ProxyDNS(ダイヤルアップIP接続の例)の設定内容を元に、POP3サーバー等の設定をどのようするべきか確認します。


電子メール共有については、当社インターネットホームページに設定情報ページがあります。(メールソフトウェアの設定例等)
http://www.mrl.co.jp/support/ を参照して下さい。
NetGenesisの自動接続機能が有効の場合、上記リンクをクリックするとダイヤルアップIP接続が開始されますので注意して下さい。

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第10章 LANポートの設定/高度な設定 へ戻る



10-2-1 NetGenesisの設定


電子メール共有を使用するために必要な、NetGenesisの設定について説明します。

以下の各項目を参照して下さい。

ISPのメールサーバーへログインするための設定
電子メール共有を使用するユーザーの登録
ユーザー登録情報の編集(修正)
ユーザー登録情報の削除

登録可能なユーザー数は、8人です。
(最大8人のユーザーで、1つのメールアドレスを共有することができます。)

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NetGenesisの設定が全て完了しましたら、10-2-2 受信側メールソフトウェアの設定 へ進んで下さい。



  ISPのメールサーバーへログインするための設定

契約しているISPのメールサーバーへ、NetGenesisがログインするための設定について説明します。

以下の手順で設定を行って下さい。

  ※ LANポートの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
  1. 「LANポートの設定」画面で、[電子メール共有]ボタンをクリックして下さい。




  2. [電子メール共有機能を使用する]にチェックを入れて下さい。




  3. [POP3サーバー]欄に、ISPのPOP3サーバー名を半角英数字(最大60文字)で入力して下さい。



    NetGenesisのProxyDNS機能、またはネームサーバー機能を使用している場合に限り、サーバー名(URL)で入力することができます。
    詳しくは 10-1-4/10-2-5 サーバー名の入力について(SNTPサーバー/クライアントの設定・電子メール共有の設定共通) を参照して下さい。


  4. ISPのメールサーバーへログインするための、アカウントとパスワードを入力します。

      メールアカウント
    ISPのメールサーバーへログインするためのアカウントを半角英数字(最大60文字)で入力して下さい。

      パスワード/パスワード再入力
    ISPのメールサーバーへログインするためのパスワードを半角英数字(最大60文字)で入力して下さい。

    ユーザー名とパスワードを入力する際、半角大文字と小文字を間違えないように注意して下さい。
    半角大文字・小文字を間違えるとISPのメールサーバーと接続できません。

    備考 〜 パスワード入力欄の表示について 〜
    一度本画面を閉じた後に再度開くと、[パスワード]及び[パスワード再入力]欄は、入力したパスワードの文字数に関係なく「*」が表示されます。
    【 参考例 】
    ・Internet Explorer (Windows) 「*」が8個表示されます。
    ・Netscape Communicator (Windows、Macintosh)
    ・Internet Explorer (Macintosh)
    「*」が16個表示されます。


以上で、ISPのメールサーバーへNetGenesisがログインするための設定は完了です。

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電子メール共有を使用するユーザーの登録 へ進んで下さい。



  電子メール共有を使用するユーザーの登録

電子メール共有を使用するユーザー(LAN内のパソコン)の登録について説明します。

以下の手順でユーザーの登録を行って下さい。
  1. 電子メール共有を使用するユーザー(LAN内のパソコン)が、NetGenesisにログインするためのユーザー名とパスワードを入力します。

      ユーザー名
    ユーザー(LAN内のパソコン)が、NetGenesisにログインするためのユーザー名を半角英数字(最大30文字)で入力して下さい。

      パスワード/パスワード再入力
    ユーザー(LAN内のパソコン)が、NetGenesisにログインするためのパスワードを半角英数字(最大30文字)で入力して下さい。
    パスワードが必要ない場合は空欄にして下さい。(※)

     ※ 使用するメールソフトウェアによっては、パスワードが必須となる場合があります。

    備考 〜 パスワード入力欄の表示について 〜
    一度本画面を閉じた後に再度開くと、[パスワード]及び[パスワード再入力]欄は、入力したパスワードの文字数に関係なく「*」が表示されます。
    【 参考例 】
    ・Internet Explorer (Windows) 「*」が8個表示されます。
    ・Netscape Communicator (Windows、Macintosh)
    ・Internet Explorer (Macintosh)
    「*」が16個表示されます。


  2. 登録されていないユーザー宛(通常のメールアドレス宛を含む)へのメールも受信させたい場合、[このユーザーは未登録メールも受信]にチェックを入れて下さい。



    最低でも1人のユーザーを、[このユーザーは未登録メールも受信]にチェックを入れて登録して下さい。
    詳しくは 未登録宛先メールの受信について を参照して下さい。


  3. [追加]ボタンをクリックして下さい。

    登録リストに追加されます。




以上で1ユーザーの登録は完了です。

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ユーザーの登録が全て完了しましたら、 10-2-2 受信側メールソフトウェアの設定 へ進んで下さい。



未登録宛先メールの受信について
電子メール共有を行う場合、最低でも1人のユーザーを「未登録メールも受信する」ように登録して下さい。
 

全てのユーザーを「未登録宛先メールを受信しない」状態にすると、以下の問題が発生する可能性があります。
  通常のメールアドレスに送られたメールを受信できません。
例えば、「nwg@mrl.co.jp」宛に送られたメールを受信できません。
(”NetGenesisに登録したユーザー名”が無いため。)
  送信側がユーザー名を間違えて送信した場合、そのメールを受信できません。
例えば、NetGenesisにユーザー名として ”mrl-1”、”mrl-2”、”mrl-3”を登録していて、送信側が誤って「”mrl-8”<nwg@mrl.co.jp>」宛にメールを送った場合、そのメールを受信できません。

1人のユーザーを「未登録メールも受信する」として登録することにより、上記のような問題は発生しなくなります。
 
 

電子メール共有を使用するユーザーの登録 へ戻る

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  ユーザー登録情報の編集(修正)

登録済みのユーザー(LAN内のパソコン)の情報を修正したい場合、以下の手順で行って下さい。
  1. 「登録リスト」欄の中から、修正するユーザー(LAN内のパソコン)の情報を選択して、[編集]ボタンをクリックして下さい。




  2. 選択したユーザー(LAN内のパソコン)の情報が各設定欄に表示されますので、必要に応じて修正を行って下さい。



    備考 〜 パスワード入力欄の表示について 〜
    一度本画面を閉じた後に再度開くと、[パスワード]及び[パスワード再入力]欄は、入力したパスワードの文字数に関係なく「*」が表示されます。
    【 参考例 】
    ・Internet Explorer (Windows) 「*」が8個表示されます。
    ・Netscape Communicator (Windows、Macintosh)
    ・Internet Explorer (Macintosh)
    「*」が16個表示されます。


  3. 修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。

    修正した内容が「登録リスト」に追加されます。


以上でユーザー(LAN内のパソコン)の情報の修正は完了です。

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  ユーザー登録情報の削除

登録済みのユーザー(LAN内のパソコン)の情報を削除したい場合、削除するユーザーの情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。




削除を行った場所は、そのまま空欄になります。
新たにユーザー(LAN内のパソコン)の登録を行うと、その空欄の場所に登録されます。


以上でユーザー(LAN内のパソコン)の情報の削除は完了です。

10-2-1 NetGenesisの設定 へ戻る



10-2-2 受信側メールソフトウェアの設定


電子メール共有を行うユーザー(NetGenesisのLAN内のパソコン)が使用する、メールソフトウェアの設定について説明します。

電子メール共有を使用する場合と、使用しない場合のメールソフトウェアの設定の違いは以下の通りです。(以下の表を参考に、メールソフトウェアの設定を行って下さい。)

電子メール共有・未使用時
メールソフトウェアの設定
POP3サーバー pop3.xxx.ne.jp
SMTPサーバー smtp.xxx.ne.jp
メールアドレス aaa@xxx.ne.jp
メールアカウント aaa
パスワード bbb
電子メール共有・使用時
メールソフトウェアの設定
POP3サーバー NetGenesisのIPアドレス
 または
ニックネーム+「.」(ドット)
 → 192.168.0.1、NWG.等
SMTPサーバー smtp.xxx.ne.jp
メールアドレス aaa@xxx.ne.jp
メールアカウント NetGenesisに登録した
ユーザー名
 → mrl-1 等
パスワード NetGenesisに登録した
パスワード
 → ccc 等

NetGenesisの設定
POP3サーバー pop3.xxx.ne.jp
メールアカウント aaa
パスワード bbb


メールソフトウェアのPOP3サーバーに
NetGenesisのニックネームを設定する場合
NWG. ← NetGenesisのニックネームの後ろに「.」(ドット)を付加して下さい。
  NetGenesisのProxyDNS機能、またはネームサーバー機能を使用している場合に限り、メールソフトウェアの「POP3サーバー」設定欄にNetGenesisのニックネームを設定することができます。
詳しくは 10-1-4/10-2-5 サーバー名の入力について(SNTPサーバー/クライアントの設定・電子メール共有の設定共通) を参照して下さい。
  NetGenesisのニックネームを設定する場合、NetGenesisのニックネームは半角英数字で設定して下さい。

電子メール共有については、当社インターネットホームページに設定情報ページがあります。(メールソフトウェアの設定例等)
http://www.mrl.co.jp/support/ を参照して下さい。
NetGenesisの自動接続機能が有効の場合、上記リンクをクリックするとダイヤルアップIP接続が開始されますので注意して下さい。



   Outlook Express 4 / Outlook Express 5 (Windows) の設定例(受信側)

電子メール共有を使用する際の受信側メールソフトウェアの設定について、Outlook Express 4 / Outlook Express 5 (Windows) を例に説明します。
  1. Outlook Express を起動して下さい。

  2. [ツール]メニューから、[アカウント]をクリックして下さい。

  3. 表示されているアカウントの中で、[種類]が[メール]になっているものを選択して、[プロパティ]ボタンをクリックして下さい。




  4. [サーバー]のタブをクリックして下さい。

  5. メールを送受信するための、メールサーバー名を入力します。

      受信メール(POP3)
    NetGenesisのLANポートIPアドレス、または ニックネーム+「.」(ドット)を入力して下さい。

      送信メール(SMTP)
    ISPのSMTPサーバー名を入力して下さい。


    NetGenesisのProxyDNS機能、またはネームサーバー機能を使用している場合に限り、メールソフトウェアの「POP3サーバー」設定欄にNetGenesisのニックネームを設定することができます。
    詳しくは 10-1-4/10-2-5 サーバー名の入力について(SNTPサーバー/クライアントの設定・電子メール共有の設定共通) を参照して下さい。


  6. メールサーバーへログインするためのアカウント名(ユーザー名)、及びパスワードを入力します。

    NetGenesisに登録したアカウント名(ユーザー名)、及びパスワードを入力して下さい。



    アカウント名(ユーザー名)とパスワードを入力する際、半角大文字と小文字を間違えないように注意して下さい。
    半角大文字・小文字を間違えると、NetGenesisにログインできません。(メールの受信を行うことができません。)


  7. [OK]ボタンをクリックして下さい。


以上で Outlook Express 4 / Outlook Express 5 (Windows) の設定は完了です。

電子メール共有を使用するために必要な各設定について へ戻る



10-2-3 送信側メールソフトウェアの設定 へ進んで下さい。


10-2-3 送信側メールソフトウェアの設定


電子メール共有を行っているユーザー宛へ、メールを送信する際に必要なメールソフトウェアの設定について説明します。

メールを送信するユーザーへ、必要な設定内容を伝えて下さい。

電子メール共有を行っているユーザー宛にメールを送信するためには、以下の2つの条件のどちらか、または両方が可能なメールソフトウェアでなければなりません。

  「宛先(To)」に『 "NetGenesisに登録したユーザー名" <メールアドレス>』 を設定してメール送信が可能なメールソフトウェア。
例)  "mrl-1"<nwg@mrl.co.jp>

  「アドレス帳」の「宛先(To)」に『 "NetGenesisに登録したユーザー名" <メールアドレス>』を登録することが可能、かつメール送信が可能なメールソフトウェア。

電子メール共有については、当社インターネットホームページに設定情報ページがあります。(メールソフトウェアの設定例等)
http://www.mrl.co.jp/support/ を参照して下さい。
NetGenesisの自動接続機能が有効の場合、上記リンクをクリックするとダイヤルアップIP接続が開始されますので注意して下さい。



   Outlook Express 4 / Outlook Express 5 (Windows) の設定例(送信側)

電子メール共有を行っているユーザー宛にメールを送信する側のメールソフトウェアの設定について、Outlook Express 4 / Outlook Express 5 (Windows) を例に説明します。
  1. Outlook Express を起動して下さい。

  2. [ツール]メニューから、[アドレス帳]をクリックして下さい。

  3. 電子メール共有を行っているユーザーを登録します。

      表示名
    NetGenesisに登録したユーザー名を入力して下さい。

      メールアドレス
    NetGenesisに登録したユーザーのメールアドレス(通常のメールアドレス)を入力して下さい。


    必要な情報の入力が完了しましたら、[追加]ボタンをクリックして下さい。


  4. [OK]ボタンをクリックして下さい。


アドレス帳へ登録せず、メール送信時に「宛先」へ電子メール共有ユーザーのアドレスを直接入力する場合は、以下のように入力して下さい。

 NetGenesisに登録したユーザー名<メールアドレス>

  例.) mrl-1<nwg@mrl.co.jp>

  ※ Outlook Expressでアドレス帳を使用せずにメール送信する場合、 「"」は必要ありません。


以上で Outlook Express 4 / Outlook Express 5 (Windows) の設定は完了です。

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10-2-4 注意・制限事項 へ進んで下さい。


10-2-4 注意・制限事項


電子メール共有を使用するにあたっての注意・制限事項について説明します。


 メール受信側の注意・制限事項
 → 電子メール共有を行う際の制限事項/注意事項です。

 メール送信側の注意・制限事項
 → 電子メール共有を行っているユーザー宛に、メールを送信する際の制限事項/注意事項です。
メールを送信するユーザーへ伝えて下さい。

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  メール受信側の注意・制限事項

  電子メール共有を行っている場合、メーリングリストへの加入は避けて下さい。
メーリングリストを行っているサーバー側の仕様等により、正しくメールを受信できないことがあります。

  メールソフトウェアの設定が「サーバーにメールを残す」設定になっている場合、151通目以降に届いたメールを受信することができません。
よって、出来る限り「サーバーにメールを残す」設定にはしないで下さい。

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  メール送信側の注意・制限事項

  電子メール共有を行っているユーザーは「写し(Cc)」で送信されたメールを受信することができません。
必ず「宛先(To)」で送信して下さい。


  送信相手が複数の場合、電子メール共有を行っているユーザーを「宛先(To)」にし、他の相手は全て「写し(Cc)」として下さい。


  電子メール共有を行っているユーザーから送られたメールに対して返信を行う場合、メールソフトウェアのアドレス帳を使用する等して、必ず「”NetGenesisに登録したユーザー名” <メールアドレス>」宛に送信するようにして下さい。

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