10-7 EasyDNSの設定


EasyDNSの設定について説明します。

EasyDNSは、頻繁に使用するホスト名(コンピュータ名)とIPアドレスをNetGenesisに登録することにより、NetGenesisを簡易DNSサーバーとして使用する機能です。

EasyDNSを使用する場合、各パソコンのDNS設定に必ずNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定して下さい。
各パソコンのDNS設定については、以下を参照して下さい。
  NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合
 → 4-6 DHCPサーバーの設定 を参照して下さい。
  NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合
 → それぞれ、使用するオペレーティングシステムに応じて以下を参照して下さい。
2-1-2 TCP/IPの設定(個別に設定)(Windows 95/98/Me)
2-2-2 TCP/IPの設定(個別に設定)(Windows NT4.0)
2-3-2 TCP/IPの設定(個別に設定)(Windows 2000)
2-4-2 TCP/IPの設定(個別に設定・MacOS 7.6.1〜9.1)
2-4-4 TCP/IPの設定(個別に設定・MacOS X)


例えば、以下のような使い方が考えられます。

  NWG設定サーバーを起動したパソコンのIPアドレスとニックネームを、NetGenesisのEasyDNSに登録する。
 → WWWブラウザからNWG設定サーバーへのアクセスが容易になります。
(WWWブラウザでNWG設定サーバーのIPアドレスを入力するのではなく、ニックネームを入力することができます。設定例 を参考にして下さい。)

  社内用ホームページのIPアドレスとニックネームを、NetGenesisのEasyDNSに登録する。
 → WWWブラウザから社内用ホームページへのアクセスが容易になります。
(WWWブラウザでホームページのIPアドレスを入力するのではなく、ニックネームを入力することができます。設定例 を参考にして下さい。)

  LAN内の各パソコンで設定していたHOSTSファイルの内容を、NetGenesisのEasyDNSに登録する。(パソコンのホスト名とIPアドレスを登録する。)
 → NetGenesisで一括管理することができます。
(LAN内の各パソコンでHOSTSファイルを設定する必要がなくなります。)


以下の各項目を参照して下さい。

  10-7-1 登録リストの設定
  10-7-2 EasyDNSの設定例

第10章 LANポートの設定/高度な設定 へ戻る


10-7-1 登録リストの設定


以下の手順で、「EasyDNSの設定」画面を開いて下さい。

  ※ LANポートの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
  1. 「LANポートの設定」画面で、[EasyDNS]ボタンをクリックして下さい。




  2. [EasyDNS機能を使用する]にチェックを入れて下さい。



以下の各項目を参照して下さい。

  ホスト情報の新規登録
  ホスト情報の編集(修正)
  ホスト情報の削除

登録可能なホスト情報数は、最大32個です。

10-7 EasyDNSの設定 へ戻る



  ホスト情報の新規登録

以下の手順でホスト情報の登録を行って下さい。
  1. ホスト名とIPアドレスを入力します。

      ホスト名
    登録するホスト(パソコンやサーバー等に付けるニックネーム)を半角英数字(最大30文字)で入力して下さい。
    [ホスト名]は、NetGenesisのニックネーム(工場出荷値:NWG)と重複しないように注意して下さい。
    重複してしまった場合、NetGenesisのニックネームによる名前解決が使用できなくなります。(EasyDNSによる名前解決の方が優先されます。)
     例) SNTPクライアントソフトウェアのSNTP/NTPサーバー設定欄に、NetGenesisのニックネーム+「.」(ドット)を設定している場合、NetGenesisから時刻情報を取得できなくなります。
     ※[ホスト名]は半角大文字・小文字を区別しません。

      IPアドレス
    登録するホスト(パソコンやサーバー等)のIPアドレスを半角英数字で入力して下さい。
    NetGenesisのLAN内のIPアドレス(パソコン)を登録する場合、DHCPサーバーから割り当てられないIPアドレスを指定して下さい。
    DHCPサーバーから割り当てられるIPアドレスを指定した場合、LAN内のパソコンの起動順番によりIPアドレスが変わりますので、特定のパソコンを指定することができません。
    NetGenesisのLAN外のIPアドレスを登録する場合、NetGenesisの自動接続機能が有効になっていると、ダイヤルアップIP接続が開始されますので注意して下さい。


  2. [追加]ボタンをクリックして下さい。

    設定内容が登録リストに追加されます。




以上でホスト情報の登録は完了です。

備考 〜 EasyDNSに登録したホストを参照する場合 〜
 nwg4s. EasyDNSに登録したホスト名(ニックネーム)の後ろに「.」(ドット)を付加して下さい。


 ※ EasyDNSに登録したホストには、ポート番号を指定することができません。

10-7-1 登録リストの設定 へ戻る




  ホスト情報の編集(修正)

登録済みのホスト情報を修正したい場合、以下の手順で行って下さい。
  1. 「登録リスト」欄の中から、修正するホスト情報を選択して、[編集]ボタンをクリックして下さい。




  2. 選択したホスト情報が各設定欄に表示されますので、必要に応じて修正を行って下さい。




  3. 修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。

    修正した内容が「登録リスト」に追加されます。


以上でホスト情報の修正は完了です。

10-7-1 登録リストの設定 へ戻る




  ホスト情報の削除

登録済みのホスト情報を削除したい場合、削除するホスト情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。




削除を行った場所は、そのまま空欄になります。
新たにホスト情報の登録を行うと、その空欄の場所に登録されます。

10-7-1 登録リストの設定 へ戻る



10-7-2 EasyDNSの設定例


EasyDNSの設定例について説明します。

必要に応じて、以下を参照して下さい。

  NWG設定サーバーのパソコンを登録する例
  社内用ホームページを登録する例

10-7 EasyDNSの設定 へ戻る



  NWG設定サーバーのパソコンを登録する例



ホスト名 nwg4s
IPアドレス
(NWG設定サーバーを起動するパソコンのIPアドレス)
192.168.0.100  

上記の設定を行うことにより、LAN内の各パソコンのWWWブラウザのアドレス入力欄に、「nwg4s.」と入力するだけで「NetGenesis WWW設定」画面を開くことができます。

(ただし、IPアドレス「192.168.0.100」のパソコンでNWG設定サーバーが起動しているときに限ります。)

10-7-2 EasyDNSの設定例 へ戻る




  社内用ホームページを登録する例



登録1 ホスト名 www1
IPアドレス
(事業所1のホームページのIPアドレス)
192.168.0.100
登録2 ホスト名 www2
IPアドレス
(事業所2のホームページのIPアドレス)
192.168.1.100

上記の設定を行うことにより、事業所1・事業所2のLAN内の各パソコンのWWWブラウザで、「www1.」と入力すると事業所1のホームページを、「www2.」と入力すると事業所2のホームページを開くことができます。

(ただし、事業所1・事業所2、それぞれのWWWサーバーの設定に、トップページが指定されている必要があります。)

 ※ この例では、事業所1のNetGenesis(192.168.0.1)、事業所2のNetGenesis(192.168.1.1)の両方に上記の各設定を行っています。
どちらか片方の事業所でのみEasyDNSの設定を行い、もう片方の事業所ではネームサーバーの設定(EasyDNSを使用するNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定)を行うことによっても、同じ動作を実現することができます。
ネームサーバーの設定については 7-5/8-7/9-3 ネームサーバーの設定(RASサーバーIP接続/LAN型ダイヤルアップIP接続/専用線IP接続共通) を参照して下さい。

10-7-2 EasyDNSの設定例 へ戻る