高速道路や自動車専用道路で逆走が発生した場合、逆走しているドライバー本人への警告と、本線を走行するドライバーへの注意喚起をどのように行うかが課題になります。
マイクロリサーチの逆走車検知・警告システムは、ミリ波レーダーで車両の走行方向を検知して逆走車を捉え、LED表示装置で双方のドライバーへ警告する仕組みです。
さらに、近距離無線を利用して離れたLED表示装置へ逆走情報を伝える構成にも対応しています。
本コラムでは、高速道路の逆走対策を強化する方法として、逆走車の検知から警告表示までの流れと、導入時に確認したいポイントを紹介します。
目次
逆走発生時に必要となる「検知」と「警告」
高速道路や自動車専用道路で逆走が発生した場合、逆走車を見つけるだけでは十分ではありません。逆走しているドライバーに自らの走行状態を知らせて停止を促すと同時に、本線を走行しているドライバーにも前方に逆走車がいることを知らせる必要があります。逆走車を検知しても、その情報がドライバーに届かなければ、警告として機能しません。
マイクロリサーチの逆走車検知・警告システムでは、ミリ波レーダーで車両の走行方向を検知し、逆方向へ走行する車両を捉えます。検知した情報はLED表示装置による警告に利用でき、逆走車には「逆走中」「止まれ」など、本線走行車には「危険」「逆走車あり」「注意」など、警告する相手に応じた表示が可能です。
このように、逆走対策を考える際は、逆走車を検知できるかだけでなく、検知後の情報を誰に、どこで知らせるかまで含めて仕組みを組み立てることが重要です。次章では、この検知から警告表示までの流れを具体的に説明します。
ミリ波レーダーで逆走車を検知し、LED表示で警告する流れ
マイクロリサーチの逆走車検知・警告システムでは、ミリ波レーダーで車両の走行方向を検知し、通常とは逆方向へ進む車両を逆走車として捉えます。システムは最大2車線に対応し、設置位置から最大200m手前で逆走車を検知する構成です。車両が検知範囲へ入った後、走行方向から逆走を判定し、その検知結果を警告表示へつなげます。
逆走車を検知すると、まず逆走しているドライバーに対してLED表示装置で警告します。表示内容は「逆走中」「止まれ」などで、ドライバー自身に逆走していることを知らせ、停止を促します。検知システム本体に搭載するLED表示装置のほか、前方に設置した表示装置を使って警告する構成にも対応しています。
同時に、本線を正常に走行しているドライバーにも逆走車の存在を知らせます。こちらは「危険」「逆走車あり」「注意」などをLED表示装置に表示し、前方に逆走車がいることを知らせる仕組みです。つまり、一つの検知結果を、逆走している側と正常に走行している側の双方への警告に利用します。

また、逆走車検知には全天候対応のミリ波レーダーを使用します。降雨、降雪、霧、夜間といった環境でも車両の検知が可能なため、高速道路や自動車専用道路など屋外で継続的に運用する設備に適しています。
このように、逆走車検知・警告システムは「走行方向を検知する」「逆走車を判定する」「逆走車へ警告する」「本線走行車へ警告する」という流れで構成されています。離れた場所にあるLED表示装置へ逆走情報を届ける方法については、次章で説明します。
離れたLED表示装置へ逆走情報を伝える仕組み
逆走車を検知した場所と、警告を表示したい場所が離れている場合は、検知結果を表示装置まで届ける通信方法が必要です。マイクロリサーチの逆走車検知・警告システムでは、近距離無線を利用して、検知システム本体から離れたLED表示装置へ逆走情報を送る構成に対応しています。
この近距離無線では、500m~最大1,000m以内の表示装置へデータを送信し、逆走車や本線走行車へ警告することができます。さらに、ホッピング機能を利用することで、1台目の表示装置から2台目、3台目へと情報を順次中継し、警告を届ける範囲を延ばすことも可能です。
また、より離れた表示装置や管理センターとの連携が必要な場合は、オプションでLTE通信を利用できます。逆走車の発生情報を管理センターの上位サーバーへ送り、サーバーからLTE受信機を備えた表示装置へ通知する構成です。

このため、導入時には「どこで逆走車を検知するか」だけでなく、「どの地点のドライバーへ警告するか」を決めたうえで、表示装置の位置や台数、近距離無線で構成する範囲、LTE連携の要否を整理することが重要です。
逆走車検知・警告システムを導入するときに確認すること
逆走車検知・警告システムを導入する際は、まず逆走が発生する可能性のある地点と、警告を表示する場所を整理します。想定される設置場所には、高速道路の出口付近、パーキングエリアの入口付近、自動車専用道路の出口などがあります。
次に、対象となる車線数や検知したい範囲を確認します。本システムは最大2車線、最大200m手前での逆走車検知に対応しているため、道路形状や設置位置に合わせてレーダーの配置を検討します。また、逆走車本人と本線走行車のどちらへ、どの位置で警告を表示するかによって、LED表示装置の台数や配置も変わります。
電源条件の確認も必要です。システム構成にはソーラーパネルとバッテリーを利用できるほか、外部電源を利用する構成もあります。導入時には、設置場所、対象車線、検知位置、警告位置、表示装置の台数、電源条件を整理し、必要に応じて通信構成も含めて検討するとよいでしょう。

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全天候対応 ミリ波レーダー