4-6 DHCPサーバーの設定


NetGenesisのDHCPサーバーの設定について説明します。

DHCPサーバーはNetGenesisに接続されている各パソコン等へ、自動的にネットワークの設定を行う機能です。

本機能を使用することにより、TCP/IP関係の設定が簡単にできるようになります。

具体的にはNetGenesisの設定のみを行えば、TCP/IP関係の設定が完了となります。
(各パソコンでTCP/IP関係の設定を行う必要が無くなります。)

NetGenesisは「DHCPサーバー機能を使用する」が工場出荷値です。
(最大32台のパソコン等へネットワークの設定を行うことができます。)


初めてLANを構築する場合、NetGenesisのDHCPサーバーの設定を変更する必要はありません。(工場出荷値のままで使用して下さい。)
4-7 シリアルポートの選択 へ進んで下さい。


以下の手順でDHCPサーバーの設定を行って下さい。
  1. 「NetGenesisの設定」画面で[LANポート設定]欄の中の、[動作設定]ボタンをクリックして下さい。



     ※ 上記の「NetGenesisの設定」画面は、WWWブラウザ設定の起動画面(「NetGenesis WWW設定」画面)の中の、[詳細設定]ボタンをクリックすると表示されます。


  2. 「LANポートの設定」画面の、[DHCPサーバー]ボタンをクリックして下さい。




  3. DHCPサーバーを使用しない場合
     → [DHCPサーバー機能を使用する]のチェックを外して、[OK]ボタンをクリックして下さい。
    4-7 シリアルポートの選択 へ進んで下さい。

    DHCPサーバーを使用する場合
     → [DHCPサーバー機能を使用する]にチェックが入っていることを確認して下さい。



    はじめてLANを構築する場合、DHCPサーバーの各設定は工場出荷値のままで使用して下さい。
    工場出荷値のまま使用する場合は、[OK]ボタンをクリックして 4-7 シリアルポートの選択 へ進んで下さい。
    DHCPサーバーの設定を変更する場合は、既存のLANにあわせて各設定を行って下さい。
    詳しくはLAN管理者等へ相談して下さい。


    以降、設定画面の上から順番に説明します。

  4. LAN内のパソコン等へ付与するIPアドレス関係の設定を行います。

    以下の各設定を行って下さい。

      先頭IPアドレス
    LAN内のパソコン等へ付与する先頭のIPアドレスを入力して下さい。
    NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更した場合、
    (例.192.168.0.1 → 192.168.1.1)NetGenesisのLANポートIPアドレスと同一ネットワークへ変更して下さい。
     → NetGenesisのLANポートIPアドレスが「192.168.1.1」の場合、「先頭IPアドレスを「192.168.1.2」へ変更する等。
      サブネットマスク
    付与するIPアドレスのサブネットマスクを入力して下さい。
      付与アドレス数
    [先頭IPアドレス]から順番に付与するIPアドレスの数を入力して下さい。




    工場出荷値では「192.168.0.2」から「192.168.0.33」まで(「192.168.0.2」から32個)のIPアドレスを自動的に付与する設定になっています。

    DHCPサーバーで付与するIPアドレスは、他のパソコン等に設定されているIPアドレスと重複しないように設定して下さい。
    「他のパソコン等」とはDHCPサーバーからIPアドレス等を自動取得していない(IPアドレスを手動で直接設定した)パソコン等のことです。


  5. ゲートウェイ(NetGenesisのLAN外と通信する際の経由先)の設定を行います。

      工場出荷値ではNetGenesisのLANポートIPアドレス「192.168.0.1」が設定されています。NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更した場合、変更したIPアドレスを入力して下さい。
      他のルータをゲートウェイとする場合、そのルータのIPアドレスを入力して下さい。




  6. DNSサーバーのIPアドレス、及びドメイン名の設定を行います。

      プライマリDNS
    契約しているISP等のDNSサーバーのIPアドレス、またはNetGenesisのLANポートIPアドレスを入力して下さい。
    工場出荷値ではNetGenesisのLANポートIPアドレス「192.168.0.1」が設定されています。
    NetGenesisのLANポートIPアドレスを入力することを推奨します。
    NetGenesisに複数のISPを登録する場合、必ずNetGenesisのLANポートIPアドレスを入力して下さい。
    NetGenesisのLANポートIPアドレスを入力することにより、NetGenesisのProxyDNS/マルチアカウント機能やSNTPサーバー機能、EasyDNS機能を使用することができます。
    NetGenesisのLANポートIPアドレスを入力しない場合、ISPやLAN内等のDNSサーバーのIPアドレスを入力して下さい。
    LAN内にDNSサーバーがある場合、そのDNSサーバーのIPアドレスを入力して下さい。
    (例.WIndows 2000 Server ・ Active Directoryを運用しているパソコン)
      セカンダリDNS〜フォースDNS
    契約しているISPに、セカンダリDNSサーバーがある場合に入力して下さい。
    (空欄のままでもかまいません。)
      ドメイン名
    DNSサーバーのドメイン名(ISPのドメイン名等)を入力して下さい。
    (空欄のままでもかまいません。)

      
    [DNSサーバー]のチェックは、通常チェック無し(工場出荷値)のままでご使用下さい。

    ダイヤルアップIP接続時に、接続先のISPがDNSサーバーのIPアドレスを自動付与している場合、チェックを入れることができます。
    チェックを入れた場合、以下のような動作をします。

     ・ ダイヤルアップIP接続時(回線接続時)にISPからNetGenesisが自動取得したDNSサーバーのIPアドレスを、LAN内のパソコンへ付与します。
    (例えば、回線接続中にLAN内の別のパソコンが起動した場合、ISPからNetGenesisが自動取得したDNSサーバーが付与されます。)
    [プライマリDNS]に設定されている「192.168.0.1」(NetGenesisのLANポートIPアドレス)は付与されませんので、ProxyDNS/マルチアカウント機能やSNTPサーバー機能は使用できません。

     ・ 回線未接続の場合は、そのまま[プライマリDNS]に設定した「192.168.0.1」(NetGenesisのLANポートIPアドレス)がLAN内のパソコンに付与されます。

    上記の5項目にISP等の情報を入力する場合、ISPから提供されたインターネットへ接続するための資料等を参照して下さい。


  7. リース期限の設定を行います。

    LAN内のパソコン等へ付与する、ネットワーク設定(本画面の設定)の貸し出し時間を半角数字で入力して下さい。

    分単位で指定する場合は、[▼]をクリックして選択して下さい。

    工場出荷値は「24」(時間)が設定されています。




  8. 設定が完了しましたら、[OK]ボタンをクリックして下さい。


以上でDHCPサーバーの設定は完了です。

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