2-3 Windows 2000の設定


Windows 2000のTCP/IP設定について説明します。

本項目の設定はNetGenesisへ接続する全てのパソコンで必要です。
NetGenesisを使用するためにはTCP/IPプロトコルが必要です。
TCP/IPプロトコルがセットアップされていない場合、必ず追加して下さい。
TCP/IPの設定を行うためには、Administrator権限のあるユーザーアカウントでログオンして下さい。


TCP/IPプロトコルの設定は、NetGenesisのDHCPサーバーを使用する・使用しないにより異なります。 

DHCPサーバーは、NetGenesisに接続されている各パソコン等へ自動的にネットワークの設定を行う機能です。(工場出荷値では最大32台のパソコン等へネットワークの設定を行うことができます。)

初めてLANを構築する場合や、ネットワークについてあまり詳しくない方は、NetGenesisのDHCPサーバーを使用することを推奨します。
NetGenesisは「DHCPサーバーを使用する」が工場出荷値です。
NetGenesisのLANポートIPアドレス「192.168.0.1」も特に問題無いようであれば、そのまま変更しないで下さい。
NetGenesisのDHCPサーバーを使用する方は 2-3-1 TCP/IPの設定(自動取得) を参照して設定を行って下さい。


ただし、以下のような用途のパソコンは特定のIPアドレスに固定した方が良いため、これらのパソコンについては 2-3-2 TCP/IPの設定(個別に設定) を参照して設定を行って下さい。

  例1) WWWサーバーやFTPサーバーを運用するパソコン。
  例2) ネットワーク対戦ゲームを行うパソコン。

   ※ ネットワークをどのように構成すれば良いかわからない場合等、必要に応じて 2-6 ネットワーク構成例 を参照して下さい。


以降、NetGenesisのDHCPサーバーを使用する・使用しないに、応じて以下を参照して下さい。

  2-3-1 TCP/IPの設定(自動取得)
  2-3-2 TCP/IPの設定(個別に設定)


TCP/IPの設定が完了しましたら、LAN内にWindows 2000 Serverパソコンが存在する・存在しないに応じて、以下を参照して下さい。

  2-3-3 LAN内にServerが存在する
  2-3-4 LAN内にServerが存在しない

備 考
  NetGenesisのDHCPサーバーを使用するパソコンと、使用しないパソコンを混在させることも可能です。
2-6 ネットワーク構成例 を参考にして下さい。
  既存のLANにNetGenesisを追加する場合は、LAN管理者と相談の上、設定を行って下さい。
NetGenesisのLANポートIPアドレスを工場出荷値(192.168.0.1)から変更する場合(NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する場合)、以下を参照して下さい。
NetGenesisのLANポートIPアドレス変更手順
(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
  LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーがある場合、DHCPサーバーのマニュアルを参照して設定を行って下さい。必要な設定は以下の通りです。
(デフォルト)ゲートウェイ NetGenesisのLANポートIPアドレス
DNSサーバー NetGenesisのLANポートIPアドレス(※)
 ※ LAN内にWindows 2000 Serverパソコンがあり、そのパソコンでDNSサーバーを運用する場合(ServerでActive Directoryを運用する場合)、Windows 2000 ServerパソコンのIPアドレスを設定して下さい。 
なお、NetGenesis以外のDHCPサーバーを使用する場合、NetGenesisのDHCPサーバーを「使用しない」設定に変更しなければなりません。
NetGenesisのDHCPサーバーの設定については 4-6 DHCPサーバーの設定 で説明します。
(まずは各パソコンのTCP/IP設定を済ませて下さい。)

第2章 パソコンの設定 へ戻る



TCP/IPの設定が完了しましたら、2-5 ソフトウェアの設定 へ進んで下さい。


2-3-1 TCP/IPの設定(自動取得)


以下の手順で設定を行って下さい。

設定を行う前に、必ずNetGenesisの電源をONにして下さい。
  1. Windows 2000を起動して下さい。

  2. [マイコンピュータ]→[コントロールパネル]→[ネットワークとダイヤルアップ接続]の順番にダブルクリックして下さい。

  3. [ローカルエリア接続]をダブルクリックして下さい。




  4. [プロパティ]ボタンをクリックして下さい。




  5. [インターネットプロトコル(TCP/IP)]を選択して、[プロパティ]ボタンをクリックして下さい。




  6. [IPアドレスを自動的に取得する]、及び[DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する]を選択して下さい。

    選択した後、[詳細設定]ボタンをクリックして下さい。




  7. [DNS]のタブをクリックして下さい。

    [プライマリDNSサフィックスの親サフィックスを追加する]、及び[この接続のアドレスをDNSに登録する]のチェックを外して下さい。


以上で設定は完了です。

各画面で[OK]ボタンをクリックして下さい。

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第2章 パソコンの設定 へ戻る


LAN内にWindows 2000 Serverパソコンが存在する・存在しないに応じて、以下へ進んで下さい。

  2-3-3 LAN内にServerが存在する
  2-3-4 LAN内にServerが存在しない


2-3-2 TCP/IPの設定(個別に設定)


NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合、以下のTCP/IP設定を行います。

  IPアドレス
各パソコンや機器で、それぞれ重複しないように設定します。
(NetGenesisのLANポートIPアドレスと、同一ネットワーク内のIPアドレスを設定します。)
  サブネットマスク
  DNSサーバーのIPアドレス
NetGenesisのLANポートIPアドレス、またはWindows 2000 Serverパソコン(※)やISP等のDNSサーバーのIPアドレスを設定します。
  ※ Windows 2000 ServerでDNSサーバーを運用する場合。
(Active Directoryを運用する場合。)
  ゲートウェイ
NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。


以下の手順で設定を行って下さい。

以降、各画面は設定例です。
既存のLANやISPからの情報等を元に設定して下さい。
ISP等から提供された接続情報等の資料を用意して下さい。
  1. Windows 2000を起動して下さい。

  2. [マイコンピュータ]→[コントロールパネル]→[ネットワークとダイヤルアップ接続]の順番にダブルクリックして下さい。

  3. [ローカルエリア接続]をダブルクリックして下さい。




  4. [プロパティ]ボタンをクリックして下さい。




  5. [インターネットプロトコル(TCP/IP)]を選択して、[プロパティ]ボタンをクリックして下さい。




  6. [次のIPアドレスを使う]を選択して下さい。

    NetGenesisのLANポートIPアドレスを工場出荷値のまま使用する場合は、「192.168.0.2〜192.168.0.254」の間で、他のパソコン等と重複しないようにIPアドレスを入力して下さい。

    その場合、[サブネットマスク]は「255.255.255.0」を入力して下さい。

    [デフォルトゲートウェイ]にはNetGenesisのLANポートIPアドレス(工場出荷値のままで使用する場合「192.168.0.1」)を入力して下さい。



     ※ IPアドレスについて詳しくない方は、NetGenesisのIPアドレスを工場出荷値のままでお使い下さい。
    2-6 ネットワーク構成例 を参考にして下さい。

    NetGenesisのLANポートIPアドレスを工場出荷値(192.168.0.1)から変更する場合(NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する場合)、パソコンのIPアドレスを設定する前に、必ずNetGenesisのLANポートIPアドレスを変更して下さい。
    以下を参照して下さい。
    NetGenesisのLANポートIPアドレス変更手順
    (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)


  7. [次のDNSサーバーのアドレスを使う]を選択して下さい。

    [優先DNSサーバー]にNetGenesisのLANポートIPアドレス(工場出荷値のままで使用する場合「192.168.0.1」)を入力して下さい。(※1・※2)



    [詳細設定]ボタンをクリックして下さい。

    ※1: NetGenesisのLANポートIPアドレスを入力することを推奨します。
    NetGenesisに複数のISPを登録する場合、必ずNetGenesisのLANポートIPアドレスを入力して下さい。
    NetGenesisのLANポートIPアドレスを入力することにより、以下の機能を使用することができます。
     ・ProxyDNS/マルチアカウント機能
      (ダイヤルアップIP接続)
     ・ProxyDNS/ネームサーバー機能
      (RASサーバーIP接続/LAN型ダイヤルアップIP接続/専用線IP接続)
     ・SNTPサーバー機能
      (NetGenesisから時刻情報を取得する)
     ・EasyDNS機能
      (NetGenesisを簡易DNSサーバーとして使用する)
    NetGenesisのLANポートIPアドレスを入力しない場合、ISPやLAN内等のDNSサーバーのIPアドレスを入力して下さい。

    ※2: LAN内にWindows 2000 Serverパソコンはありますか?
    LAN内にWindows 2000 Serverパソコンがあり、そのパソコンでDNSサーバーを運用する場合(Active Directoryを運用する場合)、Windows 2000 ServerパソコンのIPアドレスを入力して下さい。


  8. [DNS]のタブをクリックして下さい。

    [プライマリDNSサフィックスの親サフィックスを追加する]、及び[この接続のアドレスをDNSに登録する]のチェックを外して下さい。


以上で設定は完了です。

各画面で[OK]ボタンをクリックして下さい。

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第2章 パソコンの設定 へ戻る


LAN内にWindows 2000 Serverパソコンが存在する・存在しないに応じて、以下へ進んで下さい。

  2-3-3 LAN内にServerが存在する
  2-3-4 LAN内にServerが存在しない


2-3-3 LAN内にServerが存在する


LAN内にWindows 2000 Serverパソコンが存在していて、そのパソコンでDNSサーバーを運用する場合(ServerでActive Directoryを運用する場合等)の、Windows 2000 Serverの設定について説明します。

この場合、Windows 2000 ServerのDNSサーバーの設定や、DHCPサーバーの設定、及びLAN内の各パソコンのTCP/IP設定を、以下のようにする必要があります。


  Windows 2000 ServerのDNSサーバーの設定
 → 「フォワーダ」(そのDNSサーバーで名前解決ができない場合に参照する他のDNSサーバー)の設定に、NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。
これにより、NetGenesisの以下の機能を使用することができます。
 ・ProxyDNS/マルチアカウント機能
  (ダイヤルアップIP接続)
 ・ProxyDNS/ネームサーバー機能
  (RASサーバーIP接続/LAN型ダイヤルアップIP接続/専用線IP接続)
 ・SNTPサーバー機能
  (NetGenesisから時刻情報を取得する)
 ・EasyDNS機能
  (NetGenesisを簡易DNSサーバーとして使用する)
設定方法については フォワーダの設定 を参照して下さい。

   DHCPサーバーの設定(DHCPサーバーを使用する場合)
 → 使用するDHCPサーバー(Windows 2000 Server、またはNetGenesis)の設定を、以下のようにして下さい。
(デフォルト)ゲートウェイ NetGenesisのLANポートIPアドレス
DNSサーバー Windows 2000 ServerパソコンのIPアドレス
  NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合、4-6 DHCPサーバーの設定 を参照して下さい。
  Windows 2000 ServerのDHCPサーバーについては、Windows 2000 Serverのマニュアルやヘルプを参照して下さい。

  LAN内の各パソコンのTCP/IP設定(DHCPサーバーを使用しない場合)
 → DNSサーバーのIPアドレスとして、Windows 2000 ServerのIPアドレスを設定します。
Windows 2000 Server以外のDNSサーバーのIPアドレス(NetGenesisのLANポートIPアドレスやISP等のDNSサーバーのIPアドレス)をLAN内の各パソコンに設定した場合、Windows 2000パソコンでネットワークコンピュータを参照する際に(他のパソコンの共有フォルダへアクセスする際等)、ダイヤルアップIP接続が行われることがあります。

各パソコンの設定については、以下を参照して下さい。
 2-1-2 TCP/IPの設定(個別に設定)(Windows 95/98/Me)
 2-2-2 TCP/IPの設定(個別に設定)(Windows NT4.0)
 2-3-2 TCP/IPの設定(個別に設定)(Windows 2000)
 2-4-2 TCP/IPの設定(個別に設定)(MacOS)


フォワーダの設定

Windows 2000 ServerのDNSサーバーの「フォワーダ」に、NetGenesisのLANポートIPアドレスを登録する手順について説明します。

以下の手順で設定を行って下さい。
  1. Windows 2000 Serverを起動して下さい。

  2. [スタート]→[プログラム]→[管理ツール]→[DNS]の順番にクリックして下さい。

  3. 「DNS」画面が表示されます。

    表示されているサーバー名を選択して、[操作]→[プロパティ]と順番にクリックして下さい。




  4. [フォワーダ]のタブをクリックして下さい。

    [フォワーダを有効にする]にチェックを入れ、[IPアドレス]にNetGenesisのLANポートIPアドレスを入力して[追加]ボタンをクリックして下さい。

    リストにNetGenesisのLANポートIPアドレスが登録されたことを確認して、[OK]ボタンをクリックして下さい。


以上でフォワーダの設定は完了です

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第2章 パソコンの設定 へ戻る



Windows 2000の設定が完了しましたら、2-5 ソフトウェアの設定 へ進んで下さい。


2-3-4 LAN内にServerが存在しない


LAN内にWindows 2000 Serverパソコンが存在しない場合の、Windows 2000 Professionalの設定について説明します。

LAN内にWindows 2000 Serverが存在しない場合、TCP/IPの設定以外に「ネットワークID」の設定を確認する必要があります。

「ネットワークID」の設定によっては、Windows2000パソコンでネットワークコンピュータを参照する際に(他のパソコンの共有フォルダへアクセスする際等)、ダイヤルアップIP接続が行われることがあります。


以下の手順で設定を確認して下さい。

  1. [マイコンピュータ]→[コントロールパネル]→[システム]の順番にダブルクリックして下さい。

  2. [ネットワークID]のタブをクリックして下さい。

  3. [プロパティ]ボタンをクリックして下さい。

  4. [詳細]ボタンをクリックして下さい。

  5. 「DNSサフィックスとNetBIOSコンピュータ名」画面が表示されます。

    [このコンピュータのプライマリDNSサフィックス]を空欄(何か設定されている場合は削除する)にし、[ドメインのメンバシップが変更されるときにプライマリDNSサフィックスを変更する]のチェックを外して下さい。


以上で設定・確認は完了です。

各画面で[OK]ボタンをクリックして下さい。

Windows 2000の指示に従い、Windows 2000を再起動させて下さい。

2-3 Windows 2000の設定 へ戻る

第2章 パソコンの設定 へ戻る



Windows 2000の設定が完了しましたら、2-5 ソフトウェアの設定 へ進んで下さい。