10-4.RASサーバーIP接続

RASサーバー(着信サーバー・リモートアクセスサーバー)IP接続を行うための設定について説明します。
RASサーバーIP接続設定を行う際の注意
  RASサーバーIP接続設定を行う前に、必ずモデムポート/シリアルポートの設定を行って下さい。
 
モデムポートを使用する場合 シリアルポートを使用する場合
10-1.モデムポート設定 を参照して下さい。 10-2.シリアルポート設定 を参照して下さい。

  NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する場合、以下を参照して下さい。
 
  NetGenesisのLANポートIPアドレス設定
 → 12-1 LANポートIPアドレスの設定
  〔工場出荷値:192.168.0.1/24 から変更する場合に参照。〕

  NetGenesisのDHCPサーバー設定
 → 13-1 DHCPサーバー設定
  〔LANポートIPアドレスを変更する場合に参照。〕

  パソコンのTCP/IP設定
 → 2.パソコンの設定 を参照して下さい。
  〔パソコンに固定IPアドレスを設定する場合に参照。〕



以下の手順で設定を行って下さい。

「10-3.ダイヤルアップ(RASクライアント)IP接続」から読み進んできた方は 手順3 から設定を行って下さい。
  1. 設定画面のメニューの「WANポートの設定」の中の、[モデムポート 動作モード設定]もしくは[シリアルポート 動作モード設定]をクリックして下さい。


  2. 「動作モード設定」欄で「RASサーバーIP接続」を選択して[詳細設定」ボタンをクリックして下さい。



  3. RASサーバーIP接続設定」画面が開きます。



  4. RASサーバーIPアドレスの設定を行って下さい。




      NetGenesisのDHCPサーバーを使用する
      NetGenesisのDHCPサーバー機能を使用して、RASクライアントへIPアドレスを割り当てる場合に選択して下さい。
    NetGenesisのDHCPサーバー設定については、13-1.DHCPサーバー設定 を参照して下さい。
    この場合、RASサーバーIPアドレスは、NetGenesisのLANポートIPアドレスが使用されます。
     
     チェック!
    RASクライアントへ割り当てることができるのはIPアドレスのみです。
    サブネットマスク等IPアドレス以外の情報は割り当てできませんのでご注意下さい。
      IPアドレスを指定する
      RASサーバーIPアドレスやRASクライアントに割り当てるIPアドレスを指定する場合に選択して下さい。
     
      RASサーバーIPアドレス
      RASサーバーのIPアドレスを指定します。
    通常は「LANポートIPアドレスを使用」を選択して下さい。
    RASサーバーIPアドレスにNetGenesisのLANポートIPアドレスと別のIPアドレスを指定する場合は、「IPアドレスを指定」を選択し、LAN内で未使用のIPアドレスを入力して下さい。
      RASクライアントIPアドレス
      RASクライアントに割り当てるIPアドレスを入力して下さい。
    (LAN内で未使用のIPアドレスを入力して下さい。)

  5. 着信リング回数(呼び出し回数)を設定して下さい。



    RASクライアント(発信側)がNetGenesisの場合、着信リング回数は5回以下に設定して下さい。
    5回以上を設定すると、着信側のNetGenesisが応答する前に、発信側のNetGenesisの接続タイムアウト時間「1分」を経過してしまい、接続できない可能性がありますのでご注意下さい。

  6. 「RASクライアント ユーザー登録リスト」欄の[編集]ボタンをクリックして下さい。
    「RASクライアント ユーザー登録(追加・編集)画面が表示されます。



  7. 以下の各項目を設定して下さい。




      ユーザー名 〔必須〕
      登録するRASクライアントのユーザー名を設定して下さい。
    (半角31文字まで入力可能)
     
    パスワード
    パスワード再入力
     〔必須〕
      RASクライアントのパスワードを半角英数字で入力して下さい。
    (半角31文字まで入力可能)
     
    ユーザー名とパスワードを入力する際、半角大文字と小文字を間違えないように注意して下さい。
     
      着信ポート
      着信を許可するポートを選択して下さい。
      モデムポート
      モデムポートのみ着信を許可する場合、選択して下さい。
      シリアルポート
      シリアルポートのみ着信を許可する場合、選択して下さい。
      両ポート
      モデムポート、シリアルポート両方への着信を許可する場合、選択して下さい。
     
      コールバックを許可する
      コールバックを許可する場合、チェックを入れて下さい。
      RASクライアントから電話番号を指定
      RASクライアント側からコールバック先の電話番号を指定する場合、選択して下さい。
      事前に電話番号を登録
      RASサーバー側からコールバック先の電話番号を指定する場合、選択して電話番号を入力して下さい。
    (半角64文字まで入力可能)
     
     
     チェック!
    コールバックの設定は、RASクライアント側と合わせて設定して下さい。
    コールバック時の動作については コールバック動作について を参照して下さい。

  8. 設定が終わりましたら、[追加]ボタンをクリックして下さい。



    [追加]ボタンをクリックすると、エントリに「編集を行ったRASクライアントユーザー情報」が追加されます。


     チェック!
    RASクライアントユーザーはモデムポート/シリアルポート共通で最大64ユーザーまで登録可能です。

      エントリ右横のボタンについて
      既存のエントリを編集(修正)、移動する際に使用します。
     
      操作方法については 登録リストを有する画面に表示されるボタン (3-3.設定画面内のボタンの意味) を参照して下さい。

  9. 全てのRASクライアントユーザー登録が完了しましたら、画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。



     
  10. 設定画面のメニューの「WANポートの設定」の中の、[モデムポート 動作モード設定]もしくは[シリアルポート 動作モード設定]をクリックして下さい。

     
  11. 「動作モード設定」欄の「無通信自動切断・無切断時間の設定」を行って下さい。




      送信無通信時間
      受信無通信時間
      通信(送受信)を監視し、設定した時間内に通信が無かった時に、自動的に回線を切断します。

    (送信と受信の無通信監視時間を、それぞれ別の時間に設定することが可能です。)

    工場出荷値は[送信無通信時間]、[受信無通信時間]ともに「00:03:00」(3分)です。
     チェック!
    無通信自動切断を無効にすることはできません。
     
    使用方法によっては意図しない通信により無通信自動切断が行われず、過剰な通信料金が発生する可能性がありますので、必ず以下の内容を参照して下さい。

    自動接続機能、無通信自動切断機能についての注意事項
     
    ICMPプロトコル(PINGコマンド)は無通信自動切断機能の監視対象外です。
    PINGコマンドを連続実行しても、無通信自動切断機能により回線が切断されますのでご注意下さい。
     
      無切断時間を設定する
      無切断時間を設定する場合、チェックを入れて下さい。
    以下で設定する開始時間から終了時間までの間は、無通信自動切断の設定を無効にし、終了時間に達した時点で回線を切断します。
      開始時間
      終了時間
      無切断時間の開始時間と終了時間を設定します。
     
     チェック!
    開始時間と終了時間に同じ時間(24時間)を設定すると、NetGenesisは回線切断を行わなくなります。
    ただし、回線状況等により回線切断が発生することがありますのでご注意下さい。
      切断時刻に通信があった場合は、無通信自動切断により切断を行う。
      チェックを入れた場合、無切断時間の終了時間になっても回線切断を行わず、無通信自動切断による切断処理に移行します。
    チェック無しの場合は、終了時間に達した時点で通信の有無に関係なく回線を自動切断します。
     
    無切断時間の設定を行う際の注意
      無切断時間の設定を行う場合、NetGenesisの時刻設定が必要です。
    NetGenesisの時刻設定を行わないと、無切断時間の設定が正しく動作しませんので、注意して下さい。

    NetGenesisの時刻を合わせる方法には、以下の2種類があります。
    (どちらかを必ず行って下さい。)
     方法1) [NetGenesisの時刻を合わせる]
      NetGenesisの設定画面を開いているパソコンの時刻をNetGenesisに設定します。
      詳しくは、16-2.時刻設定 を参照して下さい。
     方法2) NetGenesisの「SNTPクライアント」機能を利用する方法
      インターネット(またはLAN)上のSNTP/NTPサーバー(時刻情報のサーバー)を利用して、NetGenesisに時刻を設定します。
      詳しくは、13-2.SNTPサーバー設定 を参照して下さい。
     
    ダイヤルアップ(RASクライアント)IP接続 と併用する場合
      ダイヤルアップ(RASクライアント)IP接続 と RASサーバーIP接続を併用する場合、「無通信自動切断・無切断時間の設定」は2つ存在します。
    10-3.ダイヤルアップ(RASクライアント)IP接続で行った設定 と本項目で行った設定です。
    これらは、それぞれの接続モードで別々に動作しますのでご注意下さい。

  12. 設定が終わりましたら、[動作モード適用]ボタンをクリックして下さい。


以上で RASサーバーIP接続 の設定は完了です。
 
  送信先IPアドレスによる通信の振り分け」を行う場合
  14-1.スタティックルーティング設定 へ進んで下さい。
  送信元IPアドレスによる通信の振り分け」」を行う場合
  14-2.ソースルーティング設定 へ進んで下さい。
 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの  設定の更新  をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  引き続き他の設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。
 

設定の更新・NetGenesisの再起動が完了した後、10-7.モデム/シリアルポート情報・制御 を参照して下さい。
 
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