自動接続機能、無通信自動切断機能についての注意事項
ダイヤルアップIP接続(ダイヤルアップ(RASクライアント )IP接続/LAN型ダイヤルアップIP接続)機能を使用する方は、必ず本ページを良くお読み下さい。
本ぺージでは、NetGenesisのProxyDNS機能を利用した際に、「意図しないダイヤルが発生する」、「無通信自動切断機能が意図した通りに動作しない」等の問題が発生することを予防する方法を解説しています。
設定方法を誤ると、過剰な通信料金が発生する原因となりますのでご注意下さい。

Windows UpdateやMac OSのソフトウェアアップデート、セキュリティソフト等の自動更新により、「意図しないダイヤルが発生する」、「無通信自動切断機能が意図した通りに動作しない」等の問題が発生する恐れがありますので注意して下さい。
それらの動作を無効にする方法については、各ソフトウェアのマニュアルを参照して下さい。

ダイヤルアップIP接続機能を使用した結果、お客様が意図しない通信によって発生した通信料金その他につきまして、弊社では一切その責任を負いかねますので予めご了承下さい。

NetGenesisの自動接続機能を有効にした場合や、無通信自動切断機能を使用する場合、以下の問題が発生する可能性があります。
 
 メ モ
以下で解説するケース、対処方法は一例です。
全ての使用環境での動作、結果を保証するものではありませんのでご了承ください。
 
   Case1: 自動更新されるホームページ等を閲覧している場合
    広告や情報が定期的に自動更新されるホームページ等を開いたままにしていると、「意図しない自動接続が発生する」、「無通信自動切断が意図した通りに動作しない」等の問題が発生する恐れがあります。

   
対処方法: ホームページ閲覧が終わったら、WWWブラウザを終了する。
または自動接続機能を使用せず、手動接続/手動切断で使用する。
     
  Case2: パソコンが定期的に通信を行っている場合
    OSやセキュリティソフトの自動更新機能等、定期的なインターネット通信がLAN内で発生すると、「意図しない自動接続が発生する」、「無通信自動切断が意図した通りに動作しない」等の問題が発生する恐れがあります。

   
対処方法: ソフトウェアのマニュアル等を参照し、自動更新機能を停止する。
または自動接続機能を使用せず、手動接続/手動切断で使用する。
     
  Case3: NetGenesisのWAN/PPPoEポートとシリアル/モデムポートを併用している場合
    NetGenesisは、LAN内でProxyDNSへのDNS名前解決要求が発生した場合、「回線接続状態にあり、DNSサーバー情報を保持している全てのポート」、及び「DNS通信によって、自動接続可能な全てのポート」に対して、DNS名前解決要求を発行します。

このため、WAN/PPPoEポートとシリアル/モデムポートを併用する場合等、設定内容によっては「意図しない自動接続が発生する」、「無通信自動切断が意図した通りに動作しない」等の問題が発生する恐れがありますので注意が必要です。

   
対処方法: こちら の設定を行い、ProxyDNSによる意図しない通信を抑止する。
または自動接続機能を使用せず、手動接続/手動切断で使用する。
 

ProxyDNS機能による意図しない通信を抑止する
 

WAN/PPPoEポートとシリアル/モデムポートを併用している場合に、ProxyDNS機能による意図しない通信が発生するのを抑止する方法について説明します。

特に通信料金従量制の回線でダイヤルアップIP接続を使用している場合は、通信料金を抑えるため、以下のいずれかの対処を行って下さい。
 
 メ モ
本ページで解説している設定は、スタティックルーティング設定で「WANポート」、「PPPoEポート」をデフォルトゲートウェイに設定していることを前提としています。
シリアル/モデムポートをデフォルトゲートウェイに設定している場合、本設定は有効になりませんので注意して下さい。
 
WAN/PPPoEポートとシリアル/モデムポート両方でインターネット接続を行う場合
シリアル/モデムポートをRASクライアント等、拠点間通信に使用する場合
(ダイヤルアップ(RASクライアント)IP接続でDNS通信が
不要な場合)
シリアル/モデムポートをRASクライアント等、拠点間通信に使用する場合
(ダイヤルアップ(RASクライアント)IP接続でDNS通信が
必要な場合)
 

 

WAN/PPPoEポートとシリアル/モデムポート両方でインターネット接続を行う場合
  以下の3つの設定を行って下さい。
 
 (1) ダイヤルアップIP接続を利用するパソコンのTCP/IP設定を指定する。【必須】
  その他のパソコンは全て、WAN/PPPoEポートを利用してインターネットに接続します。
 
2-1.Windows 8 のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-2.Windows 7 のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-3.Windows Vista のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-4.Windows XP のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-5.Mac OS X のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)


※設定を行う際、DNSサーバーには ダイヤルアップIP接続による「接続先ISPのDNSサーバー」を入力して下さい。
 
 (2) ファイアウォール設定で、ProxyDNS機能によるシリアル/モデムポート側への通信を遮断する。【必須】
  ファイアウォール設定に以下の情報を登録することにより、ProxyDNS機能による「意図しない自動接続」や、「無通信自動切断が意図した通りに動作しない」動作を防ぐことが可能になります。
 
 Action CUT(遮断)

 IN

own_app

 OUT

serial or modem
or sio_any(modem/serial)
 IP/Mask :  Src. −(空欄) Dst. −(空欄) AND/OR
 Port No.:  Src. −(空欄) Dst. 53 AND/OR
 DNS QTYPE: −(空欄)
 Protocol : UDP Flags −(未設定)

NetGenesisのアプリケーションポート(own_app)→シリアル(serial)/モデム(modem)ポート方向へのDNS名前解決要求を遮断します。
このテーブルにより、ProxyDNSのDNS名前解決要求がシリアル/モデムポート側へ送信されなくなります。


参考情報:13-4.ファイアウォール設定

 
 (3) ソースルーティング設定に、ダイヤルアップ(RASクライアント)IP接続を利用するパソコンのIPアドレスを登録する。【必須】
  上記で指定したIPアドレスからの通信のみシリアル/モデムポート側へルーティングするように設定します。
 
 * ソースルーティング設定に該当した送信元IPアドレスからの通信は、ルーティング先へのみ(下記の場合、シリアル/モデムポートへのみ)送信されます。
 

登録内容

送信元IPアドレス/サブネット 上記で指定した、ダイヤルアップIP接続を利用するパソコンのIPアドレスを入力して下さい。
例えば「192.168.0.100」で指定した場合は、「192.168.0.100/32」を入力して下さい。
ルーティング先 serial(シリアルポート) or modem(モデムポート)


参考情報:14-2.ソースルーティング設定


 

シリアル/モデムポートをRASクライアント等、拠点間通信に使用する場合
(ダイヤルアップIP接続でDNS通信が
不要な場合)
  以下の2つの設定を行って下さい。
 
 (1) ファイアウォール設定で、ProxyDNS機能によるシリアル/モデムポート側への通信を遮断する。【必須】
  ファイアウォール設定に以下の情報を登録することにより、ProxyDNS機能による「意図しない自動接続」や、「無通信自動切断が意図した通りに動作しない」動作を防ぐことが可能になります。
 
 Action CUT(遮断)

 IN

own_app

 OUT

serial or modem
or sio_any(modem/serial)
 IP/Mask :  Src. −(空欄) Dst. −(空欄) AND/OR
 Port No.:  Src. −(空欄) Dst. 53 AND/OR
 DNS QTYPE: −(空欄)
 Protocol : UDP Flags −(未設定)

NetGenesisのアプリケーションポート(own_app)→シリアル(serial)/モデム(modem)ポート方向へのDNS名前解決要求を遮断します。
このテーブルにより、ProxyDNSのDNS名前解決要求がシリアル/モデムポート側へ送信されなくなります。


参考情報:13-4.ファイアウォール設定

 
 (2) スタティックルーティング設定に接続先拠点のネットワークアドレスを登録する。
もしくは、ソースルーティング設定にダイヤルアップIP接続を利用するパソコンのIPアドレスを登録する。
  【スタティックルーティング設定 または ソースルーティング設定の、どちらか片方の設定必須】
 
≪スタティックルーティング設定を行う場合≫
   接続先拠点のネットワークアドレスをシリアル/モデムポートに登録して下さい。
  

登録内容

IPアドレス/サブネット 接続先拠点のネットワークアドレスを入力して下さい。
メトリック 必要に応じて変更して下さい。
設定の必要がない方は「1」のままご利用下さい。

参考情報: 14-1.スタティックルーティング設定(シリアルポート)
  14-1.スタティックルーティング設定(モデムポート)


≪ソースルーティング設定を行う場合≫
   ダイヤルアップIP接続を利用するパソコンのTCP/IP設定を指定して下さい。
その他のパソコンは全て、WAN/PPPoEポートを利用してインターネットに接続します。
  
2-1.Windows 8 のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-2.Windows 7 のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-3.Windows Vista のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-4.Windows XP のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-5.Mac OS X のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)

   上記で指定したIPアドレスからの通信のみシリアル/モデムポート側へルーティングするように設定します。
 * ソースルーティング設定に該当した送信元IPアドレスからの通信は、ルーティング先へのみ(下記の場合、シリアル/モデムポートへのみ)送信されます。
  

登録内容

送信元IPアドレス/サブネット 上記で指定した、ダイヤルアップIP接続を利用するパソコンのIPアドレスを入力して下さい。
例えば「192.168.0.100」で指定した場合は、「192.168.0.100/32」を入力して下さい。
ルーティング先 serial(シリアルポート) or modem(モデムポート)


参考情報:14-2.ソースルーティング設定


  シリアル/モデムポートをRASクライアント等、拠点間通信に使用する場合
(ダイヤルアップIP接続でDNS通信が
必要な場合)
  以下の2つの設定を行って下さい。(※)
 
 ※ 「(1)ファイアウォール設定」は必須です。
「(2-a)スタティックルーティング設定 または ソースルーティング設定」と「(2-b)EasyDNS設定」は、どちらか片方の設定を行って下さい。
 
 (1) ファイアウォール設定で、ProxyDNS機能によるシリアル/モデムポート側への通信を遮断する。【必須】
  ファイアウォール設定に以下の情報を登録することにより、ProxyDNS機能による「意図しない自動接続」や、「無通信自動切断が意図した通りに動作しない」動作を防ぐことが可能になります。
 
 Action CUT(遮断)

 IN

own_app

 OUT

serial or modem
or sio_any(modem/serial)
 IP/Mask :  Src. −(空欄) Dst. −(空欄) AND/OR
 Port No.:  Src. −(空欄) Dst. 53 AND/OR
 DNS QTYPE: −(空欄)
 Protocol : UDP Flags −(未設定)

NetGenesisのアプリケーションポート(own_app)→シリアル(serial)/モデム(modem)ポート方向へのDNS名前解決要求を遮断します。
このテーブルにより、ProxyDNSのDNS名前解決要求がシリアル/モデムポート側へ送信されなくなります。


参考情報:13-4.ファイアウォール設定

 
 (2-a) スタティックルーティング設定に接続先拠点のネットワークアドレスを登録する。
もしくは、ソースルーティング設定にダイヤルアップIP接続を利用するパソコンのIPアドレスを登録する。
  【(2-a 本設定) または (2-b 次項) 必須】
 
≪スタティックルーティング設定を行う場合≫
   接続先拠点のネットワークアドレスをシリアル/モデムポートに登録して下さい。
  

登録内容

IPアドレス/サブネット 接続先拠点のネットワークアドレスを入力して下さい。
メトリック 必要に応じて変更して下さい。
設定の必要がない方は「1」のままご利用下さい。

参考情報: 14-1.スタティックルーティング設定(シリアルポート)
  14-1.スタティックルーティング設定(モデムポート)


≪ソースルーティング設定を行う場合≫
   ダイヤルアップIP接続を利用するパソコンのTCP/IP設定を指定して下さい。
その他のパソコンは全て、WAN/PPPoEポートを利用してインターネットに接続します。
  
2-1.Windows 8 のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-2.Windows 7 のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-3.Windows Vista のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-4.Windows XP のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)
2-5.Mac OS X のTCP/IP設定(IPアドレスを指定する)

   上記で指定したIPアドレスからの通信のみシリアル/モデムポート側へルーティングするように設定します。
 
 * ソースルーティング設定に該当した送信元IPアドレスからの通信は、ルーティング先へのみ(下記の場合、シリアル/モデムポートへのみ)送信されます。
  

登録内容

送信元IPアドレス/サブネット 上記で指定した、ダイヤルアップIP接続を利用するパソコンのIPアドレスを入力して下さい。
例えば「192.168.0.100」で指定した場合は、「192.168.0.100/32」を入力して下さい。
ルーティング先 serial(シリアルポート) or modem(モデムポート)


参考情報:14-2.ソースルーティング設定

 
 (2-b) EasyDNS設定に接続先拠点で利用するホスト名とIPアドレスを登録する。
  【(2-b 本設定) または (2-a 前項) 必須】
  NetGenesisのProxyDNS宛てに接続先拠点で利用するホスト名(ドメイン名)でのDNS名前解決要求が発生した際に、外部のDNSサーバーにDNS名前解決要求を発行しないようにします。
本設定は、ソースルーティング設定によるルーティングを行う場合は必要ありません。
 

登録内容

ホスト名 接続先拠点で利用するホスト名(ドメイン名)を入力して下さい。
IPアドレス 上記ホスト名に対応するIPアドレスを入力してください。


参考情報:13-5.EasyDNS設定

 




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