フレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイドLAN型払い出し設定例

以下の環境を例に、設定方法を説明します。

◆回線事業者:NTT東日本/NTT西日本 Bフレッツ

◆NTTから払い出されるネットワークアドレス 192.168.100.0/24(254個)
(192.168.100.1〜192.168.100.254)
◆接続先拠点(拠点B)のネットワークアドレス 192.168.200.0/24
PPPoEポート1(セッション1):フレッツ・グループアクセス/フレッツVPNワイドへ接続
PPPoEポート2(セッション2):インターネットへ接続
 ⇒ 上記環境の場合、NetGenesis側に最低限必要な設定は以下の通りです。
   基本設定(LANポートIPアドレスを変更する)
 
PPPoEクライアント・アンナンバード(unnumbered)設定
  (PPPoEポート1にフレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイドの設定を行う。)
 
PPPoEクライアント・IPアドレス自動取得設定
  (PPPoEポート2にインターネット接続の設定を行う。)
 
スタティックルーティング設定
 
DHCPサーバー設定の変更
拠点間通信時の注意
拠点間でWindowsファイル共有の通信を行う場合は、ファイアウォール設定を変更して下さい。
工場出荷状態では、ファイアウォール設定にWindowsファイル共有の通信を遮断するテーブルが登録されています。
詳しくはファイアウォール設定例 から フレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイドへ接続する場合の設定例 を参照して下さい。

 (1)

基本設定(LANポートIPアドレスを変更する)
  NTTから払い出されたIPアドレスの中の1つを、NetGenesisのLANポートに割り当てます。
 (2) PPPoEクライアント・アンナンバード(unnumbered)設定
  PPPoEポート1(セッション1)にフレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイドへ接続するためのユーザー名とパスワードの設定、ネームサーバー(DNS)の設定を行います。
 (3) PPPoEクライアント・IPアドレス自動取得設定
  PPPoEポート2(セッション2)にインターネットへ接続するためのユーザー名とパスワードの設定、ネームサーバー(DNS)の設定を行います。
  フレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイド(拠点B)への接続のみを行う場合(マルチセッション機能を使用しない場合)、本設定は不要です。
 (4) スタティックルーティング設定
  フレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイド(拠点B)への通信とインターネットへの通信を振り分ける設定を行います。
  フレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイド(拠点B)への接続のみを行う場合(マルチセッション機能を使用しない場合)、本設定は不要です。
 (5) DHCPサーバー設定の変更
  NetGenesisのDHCPサーバー機能がLAN内に割り当てるIPアドレスの変更を行います。
  DHCPサーバー設定が完了した後、「設定の更新」(再起動)を行います。
 ・・・ 上記(1)〜(5)まで行った設定内容をNetGenesisに書き込み、再起動を行います。
 
(1) 基本設定(LANポートIPアドレスを変更する)
メモ)NTTから提供された設定資料を用意して下さい。

NTTから払い出されたIPアドレスの中の1つを、NetGenesisのLANポートに割り当てます(設定します)。

 1)

WWWブラウザを起動し、アドレス入力欄に、192.168.0.1を入力して、Enter(Return)キーを押して下さい。
 

 2)

ユーザー認証画面が表示されますので、「ユーザー名」admin(半角英小文字)と入力して「OK」ボタンをクリックして下さい。
(パスワードは空欄。)
 
   ヒント:設定画面にログオンできないときの確認

 3)

左のメニューの「基本設定」をクリックして下さい。
 

4)

「LANポートIPアドレスの設定」欄の中の「IPアドレス/サブネット」欄に、NetGenesisのLANポートに設定するIPアドレス(/サブネット)を入力して下さい。
  入力後、画面下の「設定」ボタンをクリックして下さい。
 
【 LANポートIPアドレスを変更する際の注意 】
NTTから払い出されたIPアドレスの先頭(ネットワークアドレス・この例の場合 192.168.100.0)と
最後(ブロードキャストアドレス・この例の場合 192.168.100.255)を入力しないで下さい。
通信ができなくなります。
 *1: IPアドレスのうち、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスは
(NetGenesisを含む)LAN内の各機器に設定することができません。
 *2: 誤った値を入力し、設定更新を行った場合、本体背面の「RESET」ボタンを使用
して設定を工場出荷値に戻した後、再度設定を行って下さい。
 
(2)PPPoEクライアント・アンナンバード(unnumbered)設定 へ進んで下さい。  
 
(2) PPPoEクライアント・アンナンバード(unnumbered)設定
PPPoEポート1(セッション1)にフレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイドへ接続するためのユーザー名とパスワードの設定、ネームサーバー(DNS)の設定を行います。

 1)

左のメニューの「WANポートの設定」の「PPPoE 動作モード設定」をクリックして下さい。
 

2)

「PPPoEポート1(セッション1)を使用する」にチェックを入れ、「アンナンバード(unnumbered)」を選択した後、[セッション1 詳細設定]ボタンをクリックして下さい。
 

3)

「PPPoEクライアント設定」画面が開きます。
「ユーザー名」と「パスワード」「パスワード再入力」欄に、それぞれNTTから指定されたフレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイドへ接続するためのユーザー名(ユーザーID)とパスワードを入力して下さい。
 
【 ユーザー名とパスワードを入力する際の注意 】
 ◆ ユーザー名は@を含めて正しく入力して下さい。
 ◆ 半角大文字・小文字・数字を間違えないように注意して下さい。
 

 4)

DNS情報の設定を行って下さい。
  DNSサーバーを指定する必要がない場合は、「WAN側から取得したDNS情報を優先する」にチェックを入れて下さい。
 
  DNSサーバーを指定する必要がある場合は、ネームサーバー(DNS)情報を入力して下さい。(※)
また、「プライマリDNS」〜「フォースDNS」欄を入力した場合、「WAN側から取得したDNS情報を優先する」のチェックを外して下さい。
 
 ※ ここにはLAN内のDNSサーバーのIPアドレスを入力しないで下さい。
 

5)

画面下の「設定」ボタンをクリックして下さい。
 

6)

PPPoE ポート1(セッション1) の詳細設定画面の先頭へ戻りますので、[PPPoEポート 動作モード設定] へ戻るリンクをクリックして下さい。
 

7)

[PPPoEポート 動作モード適用]ボタンをクリックして下さい。
 
以上で「PPPoEクライアント・アンナンバード(unnumbered)設定」は完了です。
(3)PPPoEクライアント・IPアドレス自動取得設定 へ進んで下さい。  
 
(3) PPPoEクライアント・IPアドレス自動取得設定
メモ)プロバイダから提供された設定資料を用意して下さい。

PPPoEポート2(セッション2)にインターネットへ接続するためのユーザー名とパスワードの設定、ネームサーバー(DNS)の設定を行います。

 1)

「PPPoE セッション2を使用する」にチェックを入れ、「セッション2 詳細設定」ボタンをクリックして下さい。
 
 
 ※ 「PPPoE セッション2」で使用可能な動作モードは「IPアドレス自動取得」のみです。
「IPアドレス固定(1〜16個)」や「アンナンバード(unnumberd)」は設定できません。

 2)

「PPPoEクライアント設定 -PPPoE セッション2-」の設定画面が開きます。
 

 3)

「ユーザー名」「パスワード」「パスワード再入力」欄に、それぞれプロバイダから指定されたユーザー名(ログインID、接続IDなど)とパスワードを入力して下さい。
 
【 ユーザー名とパスワードを入力する際の注意 】
 ◆ "ユーザー名@ドメイン名"の形式で入力して下さい。
 例)xxxxx@mrl.co.jp
 ◆ 半角大文字・小文字・数字を間違えないように注意して下さい。
 

 4)

DNS情報の設定を行って下さい。
  プロバイダから提供された設定資料にネームサーバー(DNS)情報が記載されていない場合、「WAN側から取得したDNS情報を優先する」にチェックを入れて下さい。
 
  プロバイダから提供された設定資料にネームサーバー(DNS)情報が記載されている場合、ネームサーバー(DNS)情報を入力して下さい。(※)
また、「プライマリDNS」〜「フォースDNS」欄を入力した場合、「WAN側から取得したDNS情報を優先する」のチェックを外して下さい。
 
 ※ ここにLAN内のDNSサーバーのIPアドレスを入力しないで下さい。
 

5)

画面下の「設定」ボタンをクリックして下さい。
 

6)

PPPoE セッション2の詳細設定画面の先頭へ戻りますので、「PPPoE 動作モード設定」 へ戻るリンクをクリックして下さい。
 

7)

[PPPoEポート 動作モード適用]ボタンをクリックして下さい。
 

以上で「PPPoEクライアント・IPアドレス自動取得設定」作業は完了です。
(4)スタティックルーティング設定を行う へ進んで下さい。  
 
(4) スタティックルーティング設定を行う
フレッツ・グループアクセス/フレッツ・VPNワイド(拠点B)への通信とインターネットへの通信を振り分ける設定を行います。

 1)

左のメニューの「ルーティングの設定」の「スタティックルーティング設定」をクリックして下さい。
 

 2)

「スタティックルーティング設定」画面が表示されますので、「PPPoE ポート1(セッション1)のスタティックルーティング設定」欄の「PPPoE ポート1(セッション1)をデフォルトゲートウェイに設定する」のチェックボックスを外してください。
 

 3)

「PPPoE ポート1(セッション1)のスタティックルーティング設定」欄の[編集]ボタンをクリックして下さい。
 

 4)

接続先拠点へのルーティング情報を登録します。
  「IPアドレス/サブネット」欄 に「192.168.200.0/24」(拠点Bのネットワークアドレス)を入力して下さい。
メトリック「1」のまま変更しないで下さい。
入力後、「追加」ボタンをクリックして下さい。
 

 5)

「PPPoE ポート2(セッション2)のスタティックルーティング設定」欄の「PPPoE ポート2(セッション2)をデフォルトゲートウェイに設定する」のチェックボックスにチェックを入れて下さい。
 


 6)


設定が終わりましたら、画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。
 

以上で「スタティックルーティング設定を行う」作業は完了です。
(5)DHCPサーバー設定の変更 へ進んで下さい。
 
(5) DHCPサーバー設定の変更
NetGenesisのDHCPサーバー機能がLAN内に割り当てるIPアドレスの変更を行います。
DHCPサーバー設定が完了した後、「設定の更新」(再起動)を行います。
 ・・・ (1)〜(5)の設定内容をNetGenesisに書き込み、再起動を行います。

 1)

左のメニューの「LANポートの設定」の「DHCPサーバー設定」をクリックして下さい。
 

2)

「先頭IPアドレス/サブネット」「ゲートウェイ」を変更して下さい。
 
設定項目\設定値 変更前 変更後
先頭IPアドレス/サブネット 192.168.0.2/24 192.168.100.2/24
ゲートウェイ 192.168.0.1 192.168.100.1
 
 ※ 「付与IPアドレス数」は、LAN内のクライアントPC台数に応じて変更して下さい。
 

3)

「プライマリDNS」を変更して下さい。
 
設定項目\設定値 変更前 変更後
プライマリDNS 192.168.0.1 192.168.100.1
 

4)

以上で「DHCPサーバー設定」は完了です。
画面下の「設定」ボタンをクリックして下さい。
 

5)

NetGenesis側に最低限必要な設定は以上で完了です。
  左のメニューの「設定の更新」(黄色文字)をクリックして下さい。
 

6)

「更新」ボタン→「再起動」ボタンの順番にクリックして下さい。
 
【 LANポートIPアドレスを変更した際 】
再起動完了のメッセージ("NetGenesisの再起動が完了しました。")は表示されません。
(WWWブラウザでエラーメッセージが表示されます。)
 * WWWブラウザは "192.168.0.1"(LANポートIPアドレス・工場出荷値)へアクセスして
いますが、再起動完了の時点でLANポートIPアドレスが "192.168.100.1"(別の
IPアドレス)へ変わったため。
 
「0」秒となった時点で止まります。
「取り消されたアクション」や「ページが表示されません」等のエラーメッセージが表示されます。

以上で設定完了です。
設定完了後、パソコンを再起動してして下さい。
再起動が完了すると、DHCPサーバーの設定変更(5)で変更したTCP/IP情報をパソコンが再取得します。
パソコンの再起動後、接続先拠点及びインターネットへ接続できるか確認して下さい。
 ヒント:PPPoE接続できないときの確認(SYSLOG)
 参考:LANポートIPアドレス変更後に設定画面へログオンする方法
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