PPPoEマルチセッション機能を使用して、同時に2箇所へ接続するにはどうしたら良いですか?

「PPPoEマルチセッション機能」の使い方について、
「プロバイダ(ISP)とNTT サービス情報サイトへ同時に接続する例」を元に説明します。

- はじめに -
  フレッツ光やBフレッツの場合は、IPv6ブリッジ機能を有効にすればサービス情報サイトへ接続する事ができます。(本設定は不要です。)
  IPv6ブリッジ機能を有効にする方法は、こちら を参照して下さい。
  フレッツADSLでサービス情報サイトに接続する場合は、本設定が必須です。
  サービス情報サイトへの具体的な接続方法については、以下のサイトを参照して下さい。
https://flets.com/square/con_index.html
  NTT西日本ではフレッツスクウェアサービスは終了しています。
http://flets-square.info/
  本設定例は「PPPoE セッション1」をプロバイダ(ISP)接続、「PPPoE セッション2」をサービス情報サイト接続 として利用することを前提に説明します。
  本設定例は「PPPoE セッション1 IPアドレス自動取得設定」(または「フレッツ(PPPoE)簡単設定」)が完了していること(PPPoE セッション1 でインターネット接続が可能なこと)を前提に説明します。
以降の設定を行う前に、必ず「PPPoE セッション1」の設定を完了させて下さい。
「PPPoE セッション1」の設定については フレッツ(PPPoE)簡単設定 を参照して下さい。
  本設定例では、「PPPoEクライアント設定 -PPPoE セッション2-」の設定の「MTUの設定」、「セッションキープアライブの設定」、「DMZホスト機能の設定」、「IPアドレス変換の設定」は省略しています。
  サービス情報サイトへ接続する場合は、これらの設定は工場出荷値のままご利用下さい。
  弊社はプロバイダ様とユーザー様の契約条件については、一切関知致しません。

本ページで説明する内容は、以下の3つの項目です。
 (1) PPPoE セッション2にサービス情報サイトへの接続設定を行う
NetGenesisの「PPPoE セッション2」にサービス情報サイトへの接続情報を設定します。
 (2) スタティックルーティング設定を行う
  サービス情報サイトへ接続するための、ルーティング(経路)情報をNetGenesisに設定します。
 (3) PPPoEポート情報・制御
  回線の手動接続方法を説明します。
 
(1) PPPoE セッション2にサービス情報サイトへの接続設定を行う
メモ) 以降、NetGenesisのLANポートIPアドレスは192.168.0.1(工場出荷値)であることを前提とします。
LANポートIPアドレスを変更されている方は、192.168.0.1の部分を変更したLANポートIPアドレスへ置き換えて下さい。

NetGenesisの「PPPoE セッション2」にサービス情報サイトへの接続情報を設定します。
 1) WWWブラウザを起動し、アドレス入力欄に、192.168.0.1を入力して、Enter(Return)キーを押して下さい。
 

 2)

ユーザー認証画面が表示されますので、「ユーザー名」admin(半角英小文字)と入力して「OK」ボタンをクリックして下さい。
(パスワードは空欄。)
 
   ヒント:設定画面にログオンできないときの確認

 3)

NetGenesisの設定(トップ)画面が開きます。
左のメニューの「LANポートの設定」の中の「DHCPサーバー設定」をクリックして下さい。
  「DHCPサーバー設定」画面が開きますので、以下の2項目の設定を行って下さい。
  (現在の設定値を確認して下さい。以下と異なる場合、設定を変更して下さい。)
 
  「WAN側から取得したDNS情報を優先する」のチェックを外して下さい。
  「プライマリDNS」欄に192.168.0.1(NetGenesisのLANポートIPアドレス)を入力して下さい。
  設定後、「DHCPサーバー設定」画面の「設定」ボタンをクリックして下さい。
 
 
【 DHCPサーバー設定を変更した場合に行う作業 】
「WAN側から取得したDNS情報を優先する」のチェックを外した場合、「設定の更新」(再起動)を行って下さい。
NetGenesisの再起動完了後、パソコンのIPアドレス解放/再取得(またはパソコン再起動)を行って下さい。
パソコンのIPアドレス解放/再取得(またはパソコン再起動)を行うことにより、DNSサーバーのIPアドレスとして192.168.0.1(NetGenesisのLANポートIPアドレス)が付与されるようになります。
(パソコンにIPアドレスを指定・固定した場合、DNSサーバーのIPアドレスに192.168.0.1を設定して下さい。)

 4)

左のメニューの「WANポートの設定」の中の「PPPoE動作モード設定」をクリックして下さい。
  「PPPoE動作モード設定」画面が表示されます。
 

 5)

「PPPoE セッション2を使用する」にチェックを入れ、「セッション2 詳細設定」ボタンをクリックして下さい。
 
 
 ※ 「PPPoE セッション2」で使用可能な動作モードは「IPアドレス自動取得」のみです。
「IPアドレス固定(1〜16個)」や「アンナンバード(unnumberd)」は設定できません。

 6)

「PPPoEクライアント設定 -PPPoE セッション2-」の設定画面が開きます。
 

 7)

「ユーザー名」と「パスワード」「パスワード再入力」欄に、それぞれサービス情報サイトへ接続するためのユーザー名とパスワードを入力して下さい。
 
 
  フレッツ光の場合 Bフレッツ・フレッツADSLの場合
ユーザー名 guest@v4flets-east.jp guest@flets
パスワード
パスワード再入力
guest guest
 ※ 上記は平成26年10月の情報です。
  将来、変更される場合もありますので、以下のURLから最新情報を入手して下さい。

  NTT東日本 サービス情報サイト接続方法
  https://flets.com/square/con_index.html

 上記のURLは予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承下さい。
   

 8)

「オプション設定」の「接続先サーバー名」、「サービス名」空欄になっていることを確認して下さい。
 

 9)

「回線接続方法の設定」を選択して下さい。
 
 
常時接続 常に接続状態となります。
自動接続 接続要求を検出すると自動的に接続します。
手動接続 手動接続を行わない限り接続しません。

10)

手順9で「自動接続」もしくは「手動接続」を選択した場合は、「無通信自動切断の設定」を行って下さい。
  手順9で「常時接続」を選択した場合は、「無通信自動切断の設定」は必要ありません。)
 
 
無通信自動切断機能を
使用する
チェックを入れると無通信自動切断機能が有効になります。
送信無通信時間 設定した時間内に送信が無かった場合、回線を切断します。
受信無通信時間 設定した時間内に受信が無かった場合、回線を切断します。
 
手順9で「自動接続」もしくは「手動接続」を選択して、「無通信自動切断機能を使用しない」(チェックを入れない)場合は、「手動切断」を行わない限り、NetGenesisは回線の切断を行いません。

11)

「DNS情報の設定」を行って下さい。
  「WAN側から取得したDNS情報を優先する」と「AutoDNS機能を使用する」両方にチェックが入っていることを確認して下さい。(工場出荷値:両方ともチェック有り)
 

12)

全ての設定が完了しましたら「設定」ボタンをクリックして下さい。
 

13)

PPPoE セッション2の詳細設定画面の先頭へ戻りますので、「PPPoE 動作モード設定」 へ戻るリンクをクリックして下さい。
 

14)

PPPoE 動作モード設定画面へ戻りますので、「PPPoE 動作モード適用」ボタンをクリックして下さい。
 

以上で「PPPoE セッション2にサービス情報サイトへの接続設定を行う」作業は完了です。
(2)スタティックルーティング設定を行う へ進んで下さい。  
 
(2) スタティックルーティング設定を行う
サービス情報サイトへ接続するための、ルーティング(経路)情報をNetGenesisに設定します。

 1

左のメニューの「ルーティングの設定」の「スタティックルーティング設定」をクリックして下さい。
 

 2)

「スタティックルーティング設定」画面が表示されますので、「PPPoE ポート2(セッション2)のスタティックルーティング設定」欄の[編集]ボタンをクリックして下さい。
 
 
メモ)「PPPoE ポート2(セッション2)をデフォルトゲートウェイに設定する」のチェックは入れないで下さい。

 3)

サービス情報サイトのルーティング情報を登録します。
  下記表の "IPアドレス/サブネット" を「PPPoE ポート2(セッション2) ルーティングテーブル リスト追加・編集」画面の「IPアドレス/サブネット」欄に入力して下さい。
 
フレッツ光
(サービス情報サイト NGN IPv4)
Bフレッツ・フレッツADSL
(サービス情報サイト IPv4)
IPアドレス/サブネット メトリック IPアドレス/サブネット メトリック
123.107.190.0/24 1 220.210.194.0/25 1
220.210.194.0/25 1 123.107.190.0/24 1
- - 220.210.198.0/26 1
 ※ 上記は平成26年10月の情報です。
  将来、変更される場合もありますので、以下のURLから最新情報を入手して下さい。

 ・ サービス情報サイト(NGN IPv4) ルーティングアドレス情報
  https://flets.com/customer/next/square/faq/faq_routing.html

 ・ サービス情報サイト(IPv4) ルーティングアドレス情報
  https://flets.com/square/routing.html

 上記のURLは予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承下さい。
 

 4)

「IPアドレス/サブネット」を入力後、「追加」ボタンをクリックして下さい。
 


 5)


ルーティング情報の登録しましたら、画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。
 

 6)

左のメニューの「設定の更新」(黄色文字)をクリックして下さい。
 

 7)

「更新」ボタン→「再起動」ボタン
の順番にクリックして下さい。
 

以上で「スタティックルーティング設定を行う」作業は完了です。
回線接続方法で、「常時接続」もしくは「自動接続」を選択した場合
  WWWブラウザからサービス情報サイトへ接続できるか確認して下さい。
 
フレッツ光(サービス情報サイト NGN IPv4)の場合
  http://www.v4flets-east.jp/
 
Bフレッツ・フレッツADSL(サービス情報サイト IPv4)の場合
  http://www.flets/
  接続できない場合は以下を確認して下さい。
  ヒント1:PPPoE接続できないときの確認(SYSLOG)
  ヒント2:パソコンのDNSサーバーの確認
 
回線接続方法で、「手動接続」を選択した場合
  (3)PPPoEポート情報・制御 へ進んで下さい。
 
(3) PPPoEポート情報・制御
回線の手動接続方法を説明します。
設定画面にログオン済みの場合は 3) から参照して下さい。

 1)

WWWブラウザを起動し、アドレス入力欄(Internet Explorerの場合「アドレス」欄、Netscapeの場合「場所」欄)に、192.168.0.1(NetGenesisのLANポートIPアドレス 工場出荷値)を入力して、Enter(Return)キーを押して下さい。
 

 2)

ユーザー認証画面が表示されますので、「ユーザー名」admin(半角英小文字)と入力して「OK」ボタンをクリックして下さい。
(パスワードは空欄。)
 
   ヒント:設定画面にログオンできないときの確認

 3)

NetGenesisの設定(トップ)画面が開きます。
左のメニューの「制御・情報表示」の「PPPoEポート情報・制御」をクリックして下さい。
 

4)

「PPPoEポート2」の「接続」ボタンをクリックして下さい。
  「状態」欄が「接続状態」になると接続完了です。
  「接続状態」のときに「切断」ボタンをクリックすると回線が切断されます。
「状態」欄が「切断状態」になると切断完了です。
 
 
「PPPoE ポート2(セッション2の接続に失敗しました。」とエラーが出た場合は以下を確認して下さい。
  ヒント:PPPoE接続できないときの確認(SYSLOG)
 


接続が完了しましたら、WWWブラウザからサービス情報サイトへ接続できるか確認して下さい。

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