4-8-2 アナログ専用線の設定


アナログ専用線を使用する場合の設定について説明します。

  ※ シリアルポートの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。
(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)

はじめに 使用可能なモデムの条件と回線の接続について を参照して下さい。


以下の各設定を行って下さい。

  アナログ専用線の選択/専用線接続ATコマンドの入力
  モデムの選択
  接続速度の設定


上記の各設定が終わりましたら、以下へ進んで下さい。
(NetGenesisとモデム間の通信速度を設定します。)

  4-8-4 通信速度の設定

4-8 モデム/TAの設定 へ戻る



  使用可能なモデムの条件と回線の接続について

アナログ専用線を使用するためには、以下の条件を満たしているモデムを使用して下さい。

  ATD、ATAコマンドの発行により接続が可能なこと。
(電源ONと同時に自動的に回線接続を行うモデムは使用できません。)
  ATコマンドにより接続速度の設定が可能なこと。
  アナログ専用線での使用に対し(財)電気通信端末機器審査協会(JATE)の認定を受けていること。

詳しくは使用するモデムのマニュアルを参照、またはモデムのメーカーへお問い合わせ下さい。
なお、当社(株式会社マイクロ総合研究所)製モデム、及びNetGenesis Plusのモデムポート(内蔵モデム)は上記の条件を満たしています。
 ※ 当社製モデム(NetGenesis Plusの内蔵モデムを含む)は、2線式アナログ専用線に対応しています。(4線式アナログ専用線には対応していません。)

実際の回線の接続は、以下のように行われます。



   アナログ専用線対応モデムの「専用線モード」では使用できません。
通常モード(一般公衆回線モード)で使用して下さい。
   何らかの原因で回線が切断されたことをNetGenesisが検出した場合、NetGenesisは自動的に再接続を試みます。
   片側を発信側に設定した場合、もう片方を着信側に設定して下さい。

4-8-2 アナログ専用線の設定 へ戻る

4-8-5 NetGenesis Plusの内蔵モデムの設定 へ戻る




アナログ専用線の選択/専用線接続ATコマンドの入力 へ進んで下さい。

  NetGenesis Plusをお使いの方は 接続速度の設定 へ進んで下さい。



  アナログ専用線の選択/専用線接続ATコマンドの入力

アナログ専用線の選択、専用線接続ATコマンドの入力について説明します。

[回線の種類]欄の中から、[アナログ:専用線(発信側)]か[アナログ:専用線(着信側)]を選択し、接続に必要なATコマンドを入力して下さい。

  アナログ:専用線(発信側)を選択した場合
[専用線接続ATコマンド (専用線接続時 必須)]欄に、「ATD」を入力して下さい。


  アナログ:専用線(着信側)を選択した場合
[専用線接続ATコマンド (専用線接続時 必須)]欄に、「ATA」を入力して下さい。


4-8-2 アナログ専用線の設定 へ戻る



モデムの選択 へ進んで下さい。



  モデムの選択

使用するモデムの選択について説明します。

工場出荷値として
 「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」
が選択されていますので、通常はこのまま変更せずにお使い下さい。



  「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」で動作しなかった場合
4-8-1 アナログ回線/INSネット64回線の設定の モデム/ターミナルアダプタの選択 を参照してモデムの選択を行って下さい。
  NetGenesis Plusをお使いの方
4-8-5 NetGenesis Plusの内蔵モデムの設定 を参照して下さい。

4-8-2 アナログ専用線の設定 へ戻る



接続速度の設定 へ進んで下さい。



  接続速度の設定

接続速度の設定について説明します。

設定するATコマンドについては、使用するモデムのマニュアルを参照して下さい。
[追加ATコマンド(オプション)]欄で設定するATコマンドは、接続を行う直前(ATD・ATAコマンドを発行する直前)にモデムへ送られます。infファイルの設定値よりも優先されます。

必要な設定内容は以下の通りです。

  通信規格をV.34(最大接続速度33.6Kbps)に設定する。
 ※ 相手モデムがV.34に対応していない場合、相手モデムにあわせて通信規格を設定して下さい。
  接続の際の最低速度と最高速度を設定する。

以下は、当社(マイクロ総合研究所)製56Kbpsモデム、またはNetGenesis Plusの内蔵モデムの接続速度のATコマンドを[追加ATコマンド(オプション)]欄に設定した例です。

 ※ NetGenesis Plusの場合、左の画面の構成が異なります。
(infファイルの読み込み等の項目はありません。)


上記の画面例では、接続速度の設定ATコマンドとして
 「AT+MS=11,1,9600,33600」
を設定しています。

このコマンドにより、以下の設定が行われます。
(相手モデムに応じてV.32/9600bps〜V.32bis/14400bps〜V.34/最大接続速度33600bpsで接続することが可能です。)

通信規格 V.34
接続自動モード 使用する
接続時の最低速度 9600bps
接続時の最高速度 33600bps

備考1 〜 回線状況と接続速度の設定について 〜

接続時の最低速度及び最高速度は、それぞれ使用する回線状況・品質に応じて最適な範囲を設定して下さい。(詳しくは、使用するモデムのマニュアルを参照して下さい。)
 例1) 接続時の最低速度:21600bps、最高速度:28800bpsに設定する。
(21600〜28800bpsで接続されます。)
→ AT+MS=11,1,21600,28800
 例2) 接続時の最低速度:28800bps、最高速度:33600bpsに設定する。
(28800〜33600bpsで接続されます。)
→ AT+MS=11,1,28800,33600
 例3) 通信規格をV.32bis/最大接続速度14400bpsに設定する。
(4800〜14400bpsで接続されます。)
→ AT+MS=10

備考2 〜 CD信号の設定について 〜

モデム/TAの設定は、「通信中にCD(キャリア)信号がONになる」ように設定して下さい。
「CD信号を常にONにする」設定にはしないで下さい。
一般的に、CD信号の制御コマンドは AT&Cコマンドです。
(詳しくは、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。)
  モデム/TAの工場出荷値が AT&C1 の場合
CD信号は、キャリアが検出されるとONになります。(○)
[追加ATコマンド(オプション)]に追加する必要ありません。
 ※NetGenesis Plusの内蔵モデムの工場出荷値は AT&C1 です。
  モデム/TAの工場出荷値が AT&C0 の場合
CD信号を常にONにします。(×)
[追加ATコマンド(オプション)]に AT&C1 を設定しなければなりません。
  ※ モデム/TAのマニュアルには「相手モデムのキャリアに従う」や「キャリアが検出されるとCD信号がON」等、記載されている内容が異なる場合があります。

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