4-8-1 アナログ回線/INSネット64回線の設定


アナログ回線(一般公衆回線 トーン/パルス)、INSネット64回線を使用する場合の設定について説明します。

  ※ シリアルポートの設定画面を開く手順が分からない場合は こちら を参照して下さい。
(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)


以下の各設定を行って下さい。

  回線の種類の選択
  モデム/ターミナルアダプタの選択
  追加ATコマンド(オプション)の設定


上記の各設定が終わりましたら、以下へ進んで下さい。
(NetGenesisとモデム/TA間の通信速度を設定します。)

  4-8-4 通信速度の設定

4-8 モデム/TAの設定 へ戻る



  回線の種類の選択

回線の種類の選択について説明します。

[回線の種類]欄の中から、モデム/TAに接続する回線の種類を選択して下さい。

  アナログ:プッシュ回線(トーン)
電話機からダイヤルしたときに、「ピッポッパ、、、」と聞こえる回線です。

  アナログ:ダイヤル回線(パルス)
電話機からダイヤルしたときに、「ブツブツ、、、」と聞こえる回線です。

  ISDN:INSネット64回線
NTT社の一般的なISDN回線(INSネット64回線)です。

間違った回線の種類を選択すると、正しく通信することができませんので注意して下さい。

4-8-1 アナログ回線/INSネット64回線 へ戻る



回線の種類の選択が終わりましたら、モデム/ターミナルアダプタの選択 へ進んで下さい。



  モデム/ターミナルアダプタの選択

使用するモデム/ターミナルアダプタの選択について説明します。

工場出荷値として
 「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」
が選択されています。


  モデムを使用する場合、このまま変更せずにお使い下さい。
追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。
「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」で動作しなかった場合のみ、以下の手順でモデムの選択を行って下さい。
  ターミナルアダプタに付属していたWindows用infファイルを紛失してしまった場合(入手することができない場合)、工場出荷値の「Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps)」のまま変更せず、追加ATコマンド(オプション)の設定 を行って下さい。


「登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧」には、以下の機種が工場出荷値として標準登録されています。

メーカー名 機種名
マイクロ総合研究所 MDS128TA (PPP64K、MP128K)
マイクロ総合研究所 MR560/V56 SERIES
AIWA TM-AD1283/ED1283 (PPP64K)
NEC AtermITシリーズ (PPP64K)
NTT INS-Mate V30Tower (PPP64K)
NTT-ME MN128/MN128mini (PPP64K)
OMRON MT128S-DR(W)/(V)/(S) (PPP64K)
【 注意 】
左の各機種については、弊社が独自に動作確認を行ったものです。各メーカーがNetGenesisでの動作を保証するものではありませんので、ご注意下さい。(マイクロ総合研究所の製品を除く。)

  使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にある場合
 → 標準登録機種を選択する へ進んで下さい。

  使用しているモデム/ターミナルアダプタが上記一覧にない場合
またはMP接続(128Kbps接続)や専用線接続を行う場合
 → 使用しているオペレーティングシステムに応じて、以下へ進んで下さい。
 infファイルを読み込む(Windows)
 infファイルを読み込み(MacOS)
 infファイルを読み込む(UNIX)


  標準登録機種を選択する

「登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧」から使用しているモデム/ターミナルアダプタを選択して(1)、[選択]ボタンをクリックして下さい。(2)

(以下の画面はWindowsの例です。)
 ※ 左の画面はWindows上でNEC社製ターミナルアダプタ・AtermITシリーズをPPP:64Kbps(同期64Kbps)に設定する例です。




「現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ」に選択したモデム/ターミナルアダプタ名が表示されます。(3)

以上でモデム/ターミナルアダプタの設定は完了です。

追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。

4-8-1 アナログ回線/INSネット64回線 へ戻る



  infファイルを読み込む(Windows)

以下の手順でinfファイルを読み込んで下さい。
(Windows 98の例です。)
  1. infファイルの入っているフロッピーディスクやCD-ROM(モデム/TAに付属のもの)を、パソコンのフロッピーディスクドライブ(CD-ROMドライブ)にセットして下さい。

  2. [モデム/ターミナルアダプタの選択]欄の中の、[参照...]ボタンをクリックして下さい。



  3. 「ファイルの選択」画面が表示されます。

    [▼]ボタンをクリックして、infファイルの入っているディスクのドライブを選択して下さい。

    以降、フロッピーディスクドライブからinfファイルを読み込む方法を例に説明します。



  4. infファイルを選択します。

    infファイルは一般的に、以下のような名前になっています。
    mdm****.inf  (****はメーカーや機種により異なります。)
    infファイルを選択した後、[開く]ボタンをクリックして下さい。



    モデム/TAに付属のフロッピーディスクやCD-ROMの中のどのフォルダにinfファイルが入っているか、分からない場合はモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。
     ※ モデム/TAのマニュアルの「Windowsへのセットアップ」関連の説明を参考にすると良いでしょう。
    「ファイルの選択」画面でinfファイルが表示されない場合、Windowsの表示設定を確認して下さい。詳しくは こちら を参照して下さい。

  5. [ディスクを使用してINFファイルを指定]の下の入力欄に、選択したinfファイルが表示されていることを確認して、[読み込み]ボタンをクリックして下さい。



  6. [登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧]に、使用しているモデム/TAが表示されていることを確認して下さい。

    以下は、当社(マイクロ総合研究所)製品 MDS128TA(ターミナルアダプタ)の例です。

     ※ ターミナルアダプタのWindows 2000用infファイルを読み込んだ場合、以降の設定画面・手順が若干異なります。
    詳しくは こちら を参照して下さい。
    (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)



    [読み込み]ボタンをクリックすると、infファイルを読み込んだ後にWWWブラウザ設定画面が更新されますので、必要に応じて画面を下にスクロールさせて下さい。

  7. 表示された一覧の中から使用するモデム/TAを選択して(1)、[選択]ボタンをクリックして下さい。(2)

    [現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ]欄に、選択したモデム/TAが表示されます。(3)

ターミナルアダプタ(TA)使用時の注意
ターミナルアダプタを使用する場合、同期(SYNC)、非同期(ASYNC)、PPP、MP等の通信モードを正しく選択しないと、ISP等と接続できない場合がありますので注意して下さい。
ターミナルアダプタの通信モードについては、ターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
 例) 同期64KbpsのアクセスポイントへNEC社製AtermITシリーズを使用して接続する場合
 →「NEC AtermIT Sync115」を選択する。

以上でモデム/ターミナルアダプタの選択は完了です。

追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。

4-8-1 アナログ回線/INSネット64回線 へ戻る



  infファイルを読み込む(MacOS)

以下の手順でinfファイルを読み込んで下さい。

MacOS 7.6.1〜8.1を使用している場合、必ず PC ExChange をONに設定して下さい。詳しくは こちら を参照して下さい。
  1. infファイルの入っているフロッピーディスクやCD-ROM(モデム/TAに付属のもの)を、パソコンのフロッピーディスクドライブ(CD-ROMドライブ)にセットして下さい。

  2. [モデム/ターミナルアダプタの選択]欄の中の、[参照...]ボタンをクリックして下さい。



  3. 以下の画面が表示されます。

    以降、当社(マイクロ総合研究所)製品 MDS128TA(ターミナルアダプタ)に付属のフロッピーディスクから、infファイルを読み込む方法を例に説明します。

    リストの中からフロッピーディスクのアイコンを探し、ダブルクリックして下さい。



     ※上記画面はMacOS 9.0.4の例です。

  4. infファイルを選択します。

    infファイルは一般的に、以下のような名前になっています。
    mdm****.inf  (****はメーカーや機種により異なります。)
    infファイルを選択した後、[開く]ボタンをクリックして下さい。



    モデム/TAに付属のフロッピーディスクやCD-ROMの中のどのフォルダにinfファイルが入っているか、分からない場合はモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。
     ※ モデム/TAのマニュアルの「Windowsへのセットアップ」関連の説明を参考にすると良いでしょう。

  5. [ディスクを使用してINFファイルを指定]の下の入力欄に、選択したinfファイルが表示されていることを確認して[読み込み]ボタンをクリックして下さい。



  6. [登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧]に、使用しているモデム/TAが表示されていることを確認して下さい。

     ※ ターミナルアダプタのWindows 2000用infファイルを読み込んだ場合、以降の設定画面・手順が若干異なります。
    詳しくは こちら を参照して下さい。
    (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)



    [読み込み]ボタンをクリックすると、infファイルを読み込んだ後にWWWブラウザ設定画面が更新されますので、必要に応じて画面を下にスクロールさせて下さい。
    MacOS用のCCLファイルは使用できません。

  7. 表示された一覧の中から、使用するモデム/TAを選択して(1)、[選択]ボタンをクリックして下さい。(2)

    [現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ]欄に、選択したモデム/TAが表示されます。(3)

ターミナルアダプタ(TA)使用時の注意
ターミナルアダプタを使用する場合、同期(SYNC)、非同期(ASYNC)、PPP、MP等の通信モードを正しく選択しないと、ISP等と接続できない場合がありますので注意して下さい。
ターミナルアダプタの通信モードについては、ターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
 例) 同期64KbpsのアクセスポイントへNEC社製AtermITシリーズを使用して接続する場合
 →「NEC AtermIT Sync115」を選択する。

以上でモデム/ターミナルアダプタの選択は完了です。

追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。

4-8-1 アナログ回線/INSネット64回線 へ戻る



  infファイルを読み込む(UNIX)

ディスクのマウントについて
モデム/TAに付属のフロッピーディスク、またはCD-ROMからinfファイルを読み込む場合、あらかじめドライブをマウントしておいて下さい。
例)フロッピーディスクをマウントする。
フロッピーディスクをパソコンのフロッピーディスクドライブにセットした後、以下のコマンドを入力します。
 
 # mount -t vfat /dev/fd0 /mnt/floppy
実際のドライブのマウント方法について、詳しくは使用しているオペレーティングシステムのヘルプやマニュアルを参照して下さい。

以下の手順でinfファイルを読み込んで下さい。
  1. [モデム/ターミナルアダプタの選択]欄の中の、[参照...]ボタンをクリックして下さい。



  2. 「参照...」画面が表示されます。

    以降、当社(マイクロ総合研究所)製品 MDS128TA(ターミナルアダプタ)に付属のフロッピーディスクから、infファイルを読み込む方法を例に説明します。

    マウントしたフロッピーディスクから、infファイルを読み込みます。

    infファイルは一般的に、以下のような名前になっています。
    mdm****.inf  (****はメーカーや機種により異なります。)
    [ファイル]欄でinfファイルを選択すると、[選択]欄に表示されます。

    [OK]ボタンをクリックして下さい。



    モデム/TAに付属のフロッピーディスクやCD-ROMの中のどのフォルダにinfファイルが入っているか、分からない場合はモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。
     ※ モデム/TAのマニュアルの「Windowsへのセットアップ」関連の説明を参考にすると良いでしょう。

  3. [ディスクを使用してINFファイルを指定]の下の入力欄に、選択したinfファイルが表示されていることを確認して、[読み込み]ボタンをクリックして下さい。



  4. [登録されているモデム/ターミナルアダプタ一覧]に、使用しているモデム/TAが表示されていることを確認して下さい。

     ※ ターミナルアダプタのWindows 2000用infファイルを読み込んだ場合、以降の設定画面・手順が若干異なります。
    詳しくは こちら を参照して下さい。
    (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)



    [読み込み]ボタンをクリックすると、infファイルを読み込んだ後にWWWブラウザ設定画面が更新されますので、必要に応じて画面を下にスクロールさせて下さい。


  5. 表示された一覧の中から、使用するモデム/TAを選択して(1)、[選択]ボタンをクリックして下さい。(2)

    [現在選択されているモデム/ターミナルアダプタ]欄に、選択したモデム/TAが表示されます。(3)

ターミナルアダプタ(TA)使用時の注意
ターミナルアダプタを使用する場合、同期(SYNC)、非同期(ASYNC)、PPP、MP等の通信モードを正しく選択しないと、ISP等と接続できない場合がありますので注意して下さい。
ターミナルアダプタの通信モードについては、ターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
 例) 同期64KbpsのアクセスポイントへNEC社製AtermITシリーズを使用して接続する場合
 →「NEC AtermIT Sync115」を選択する。

以上でモデム/ターミナルアダプタの選択は完了です。

追加ATコマンド(オプション)の設定 へ進んで下さい。

4-8-1 アナログ回線/INSネット64回線 へ戻る




  追加ATコマンド(オプション)の設定

追加ATコマンドの設定について説明します。
(必要に応じて設定して下さい。設定しない場合は 4-8-4 通信速度の設定 へ進んで下さい。)

以下に該当する場合、追加ATコマンドの設定は必須です。
  ターミナルアダプタに付属していたWindows用infファイルを紛失してしまい、入手することができない。
  または....
  MacOSで設定を行っていて、ターミナルアダプタに付属のCD-ROMの中から、Windows用infファイルを見つけることができなかった。
  → 「現在 選択されているモデム/ターミナルアダプタ」欄が
 「-- Standard Modem / TA (56K,33.6K,28.8Kbps / PPP:64Kbps」
のまま(工場出荷値)になっている。

追加するATコマンドについては、使用するターミナルアダプタのマニュアルを参照して下さい。
 ※ ターミナルアダプタのマニュアルの中で、「データポートの設定」や「通信モードの設定」、「回線速度の設定」等のATコマンドを調べ、接続先のISP等にあった設定を行うようにして下さい。(同期64Kbps・PPPや同期128Kbps・MP等)

[追加ATコマンド(オプション)]欄で設定するATコマンドは、モデム/TAがダイヤルを行う直前にモデム/TAへ送られます。infファイルの設定値よりも優先されます。

追加ATコマンドを入力する例としては、以下のようなケースがあります。

  ターミナルアダプタの通信モード(同期64Kbpsや同期128Kbps等)を設定したい場合。
(Windows用infファイルを紛失した場合等。)
  ターミナルアダプタのBOD機能を設定したい場合。
  モデムスピーカーの音量調整を行いたい場合。
  モデムとISP間の接続速度を設定したい場合。
  モデムをPBXの0発信の回線に接続する場合。
(ダイヤルトーンの検出をしないように設定したい場合)

以下はモデムスピーカーの音量を消す追加ATコマンドを設定した例です。
(ATM0 コマンドを追加しています。)



 ※ 追加するATコマンドについては、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。

備考1 〜 CD信号の設定について 〜

モデム/TAの設定は、「通信中にCD(キャリア)信号がONになる」ように設定して下さい。
「CD信号を常にONにする」設定にはしないで下さい。
一般的に、CD信号の制御コマンドは AT&Cコマンドです。
(詳しくは、使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。)
  モデム/TAの工場出荷値が AT&C1 の場合
CD信号は、キャリアが検出されるとONになります。(○)
[追加ATコマンド(オプション)]に追加する必要ありません。
  モデム/TAの工場出荷値が AT&C0 の場合
CD信号を常にONにします。(×)
[追加ATコマンド(オプション)]に AT&C1 を設定しなければなりません。
  ※ モデム/TAのマニュアルには「相手モデムのキャリアに従う」や「キャリアが検出されるとCD信号がON」等、記載されている内容が異なる場合があります。

備考2 〜 自動着信の設定について 〜

NetGenesisの接続機能の中のRASサーバーIP接続、ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続、LAN型ダイヤルアップIP接続を使用する場合、モデム/TAの自動着信を必ずOFFに設定して下さい。
一般的に、自動着信の制御コマンドは ATS0=nコマンドです。
(詳しくは使用するモデム/TAのマニュアルを参照して下さい。)
  モデム/TAの工場出荷値が ATS0=0 の場合
自動着信OFFです。(○)
[追加ATコマンド(オプション)]に追加する必要ありません。
  モデム/TAの工場出荷値が ATS0=1 の場合
自動着信ONです。(×)
(着信音が1回鳴ったら自動着信する。)
[追加ATコマンド(オプション)]に ATS0=0 を設定しなければなりません。


以上でモデム/ターミナルアダプタの選択は完了です。

4-8-1 アナログ回線/INSネット64回線 へ戻る



「モデム/TAの設定」画面の設定が完了しましたら、4-8-4 通信速度の設定 へ進んで下さい。