1-2 設定を行う前に確認すること

NetGenesisの設定を行う前に、確認する内容について説明します。
 回線接続(開通)の確認
 PPPoEソフトウェアについての注意
 MACアドレス記憶型のケーブルモデム
 IPアドレスの解放(DHCPクライアント)
 NetGenesisに複数台のパソコンを接続する手順
 既存のLANにNetGenesisを追加する手順(NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する手順)
 ルータタイプのADSLモデムと接続する際の注意
第1章 はじめに へ戻る

回線接続(開通)の確認

NetGenesisとケーブルモデムやxDSLモデム等(回線終端装置)を接続する前に、パソコンとモデム直結(NetGenesisを介さない接続)の状態でインターネット接続が可能か確認して下さい。

パソコンとモデム直結の状態でインターネット接続ができない場合、ISPへお問い合わせ下さい。
 
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PPPoEソフトウェアについての注意

パソコンに「PPPoEソフトウェア」(フレッツ接続ツール等)をインストールしている場合、NetGenesisの設定を行う前に必ずアンインストールして下さい。
 
アンインストールを行う前に、回線の切断を行って下さい。

アンインストール方法等については、「PPPoEソフトウェア」のマニュアルやヘルプ等を参照して下さい。
 
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MACアドレス記憶型のケーブルモデム

ケーブルモデムの中には、接続されているネットワーク機器のMACアドレス(物理アドレス)を記憶する機種があります。

この場合、ケーブルモデムがNetGenesisを導入する前に接続していたLANカード(パソコン側)のMACアドレスを記憶しているため、NetGenesisを接続しても通信を行うことができません。

(ケーブルモデムが記憶したMACアドレス以外とは通信を行わないため。)

ケーブルモデムがLANカード(パソコン側)のMACアドレスを記憶している場合、ケーブルモデムの電源をOFFにして30分程度放置して下さい。(ケーブルモデムが記憶しているMACアドレスが消去されるまで放置して下さい。)

再度電源をONにすると、接続されている機器(NetGenesis)のMACアドレスをケーブルモデムが自動的に取得します。
 

NetGenesisの設定が完了してもインターネットへ接続することができない場合、上記の作業を行って下さい
 
 ※ NetGenesisのWANポートのMACアドレスを変更することでも対処可能です。
WANポートのMACアドレスの変更方法については 第6章 WANポートの設定 を参照して下さい。
 
ケーブルモデムが記憶しているMACアドレスが消去されるまでの時間(電源をOFFにする時間)は、ケーブルモデムの機種によって異なります。
 
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IPアドレスの解放(DHCPクライアント)

契約しているISP(DHCPサーバー)からIPアドレスを自動取得することが可能な場合、NetGenesisにパソコンを接続する前に、ケーブル/xDSLモデムと接続しているパソコンのIPアドレスを解放する(ISPへ返す)必要があります。

パソコンがISPからIPアドレスを取得済みの状態の場合、NetGenesisのDHCPクライアント機能(WANポート)を使用しても、NetGenesisはISPからIPアドレスを取得できません。

ISP側では「1ユーザー=1つのIPアドレス」となるため、パソコンがISPからIPアドレスを取得したままの状態では、NetGenesisにはIPアドレスが付与されません。

この場合、NetGenesisにパソコンを接続する前に、ケーブルモデム/xDSLモデムと接続しているパソコンのIPアドレスを解放しなければなりません。(ISPへ返さなければなりません。)

パソコンのIPアドレスを解放する方法については、以下を参照して下さい。
(ケーブル/xDSLモデムとパソコンを接続した状態で行って下さい。)
 Windows 95/98/MeでIPアドレスを解放する方法
 Windows NT4.0/2000/XPでIPアドレスを解放する方法
 

Mac OSの場合、IPアドレスを解放することができません。
ISP側のリース期限(IPアドレスの貸出時間)が満了となるまで、ISPから取得したIPアドレスは解放されません。
パソコンの電源をOFFにして、しばらく時間をおいてからNetGenesisとケーブル/xDSLモデムを接続するようにして下さい

 

 

Windows 95/98/MeでIPアドレスを解放する方法

以下の手順でIPアドレスの解放を行って下さい。
  1. [スタート]→[ファイル名を指定して実行]と順番にクリックして下さい。
     
  2. [名前]欄に、「winipcfg」と入力して[OK]ボタンをクリックして下さい。
     
  3. 「IP設定」画面が開きます。
    [PPP Adapter]となっている場合、[▼]をクリックして使用しているイーサネットボード名へ変更して下さい。
     
  4. [IPアドレス]欄に値が表示されていることを確認した後、[解放]ボタンをクリックして下さい。
     
  5. [IPアドレス]欄が、「0.0.0.0」に変わったことを確認して下さい。
以上でIPアドレスの解放は完了です。

「IP設定」画面は、[OK]ボタンをクリックして閉じて下さい。

Windowsを終了し、パソコンの電源をOFFにして下さい。
(ケーブル/xDSLモデムはパソコンから外して下さい。)
 
 

 

Windows NT4.0/2000/XPでIPアドレスを解放する方法

以下の手順でIPアドレスの解放を行って下さい。
  1. Windows NT4.0の場合、[スタート]→[プログラム]→[コマンドプロンプト]と順番にクリックして下さい。
    Windows 2000/XPの場合、[スタート]→[プログラム](すべてのプログラム)→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]と順番にクリックして下さい。
     
  2. 「コマンドプロンプト」画面が表示されます。

    ここで「ipconfig」を入力して下さい。
     例) c:\>ipconfig
     
  3. [IP Address]欄に値が表示されていることを確認した後、「ipconfig /release」を入力して下さい。
     例) c:\>ipconfig /release
     
     ※「ipconfig」と「/release」の間に半角スペースを入れて下さい。
     
  4. 「IP address successfully released........」と表示されることを確認した後、再度「ipconfig」を入力して下さい。
    (2と同様です。)
     
  5. [IP Address]欄が「0.0.0.0」になったことを確認して下さい。
以上でIPアドレスの解放は完了です。

「コマンドプロンプト」画面は、[×]ボタンをクリックする等して閉じて下さい。

Windowsを終了し、パソコンの電源をOFFにして下さい。
(ケーブル/xDSLモデムはパソコンから外して下さい。)
 
 
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NetGenesisに複数台のパソコンを接続する手順

NetGenesisに複数台のパソコンを接続する場合、以下の手順で各設定作業を行って下さい。

NetGenesisにパソコンを1台だけ接続する。
パソコンの設定(TCP/IP、WWWブラウザ等)を行う。
パソコンにNWG設定サーバーをインストールし、
NetGenesisの設定を行う。
NetGenesisの設定を更新する。
インターネットへ接続できるか、確認する。

<接続OK>
2台目以降のパソコンを接続する。
 ※ 2台目以降のパソコンでは、TCP/IPやWWWブラウザ等の設定を行う。
(NetGenesisの設定は行う必要無し。)

<接続NG>
以下の内容を確認して下さい。
  パソコンのTCP/IP設定は正しく行われていますか?
 ・第2章 パソコンの設定 を確認。
  WWWブラウザ等、ソフトウェアの設定は正しく行われていますか?
 ・2-7 ソフトウェアの設定 を確認。
  NetGenesisの設定は正しく行われていますか?
 ・第4章 NetGenesisの基本設定
 ・第6章 WANポートの設定 等を確認。
インターネットへ接続できるか、再度確認する。
接続OKの場合、2台目以降のパソコンを接続する。
接続NGの場合、再度パソコンやNetGenesisの設定を確認する。
 
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既存のLANにNetGenesisを追加する手順
(NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する手順)


既存のLANにNetGenesisを追加する場合、以下の手順で各設定作業を行って下さい。
 
既存のLANからパソコンを1台切り離し、NetGenesisに接続する。
パソコンのIPアドレスを「192.168.0.2」、サブネットマスクを「255.255.255.0」に設定するか、自動取得に設定する。
パソコンにNWG設定サーバーをインストールし、NetGenesisの設定を行う。
  必要に応じて、NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定して下さい。
 ・ 7-1 LANポートIPアドレスの設定 を確認。
(!!他の機器とIPアドレスが衝突しないよう注意!!)
  NetGenesisのLANポートIPアドレスを工場出荷値から変更した場合、必ずNetGenesisの「DHCPサーバーの設定」を確認して下さい。
 ・ 7-3 DHCPサーバーの設定 を確認。
NetGenesisの設定を更新する。
NetGenesisのLANポートIPアドレスを同一ネットワーク内の別IPアドレスへ変更した。
(例.192.168.0.1→192.168.0.100)
他の機器とIPアドレスが衝突していないことを確認した後、NetGenesisを既存のLANに接続する。
NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークのIPアドレスへ変更した。
(例.192.168.0.1192.168.10.1
NetGenesisのWAN側をアンナンバード(unnumbered)で使用し、NetGenesisのLANポートIPアドレス、及びLAN内の各パソコンに、ISPから取得した固定IPアドレスを設定する場合、こちらが該当します。
NetGenesisの設定の更新が完了すると、NetGenesisが見つからなくなります。
NetGenesisが見つからなくなった理由は、「NetGenesisとパソコンが別ネットワークになった」ためです。
 ・ 設定更新後のNetGenesisのIPアドレス
  → 192.168.10.1
 ・ このときのパソコンのIPアドレス
  → 192.168.0.xxx
パソコンのIPアドレスをNetGenesisと同一ネットワーク(192.168.10.xxx)に設定する。
(元のIPアドレスへ戻す等)
NetGenesisが見つかるようになる。
他の機器とIPアドレスが衝突していないことを確認した後、NetGenesisを既存のLANに接続する。
 
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ルータタイプのADSLモデムと接続する際の注意

ルータタイプのADSLモデム(以降、ルータモデムと呼びます)を使用する場合、必ずルータモデムのLAN側のプライベートネットワークアドレスを確認して下さい。

(詳しくはルータモデムのマニュアル等を参照して下さい。)

ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスによっては、NetGenesisのLANポートIPアドレス(あるいはルータモデムのLAN側ネットワークアドレス)の変更が必要となります。

NetGenesisの設定を行う前に、以下を参照して下さい。
 ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが 192.168.0.x の場合
 ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが 192.168.0.x以外 の場合

 

 

ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが 192.168.0.x の場合

NetGenesisのLANポートIPアドレス(およびDHCPサーバー)の変更が必要です。

この場合、NetGenesisのLANポートIPアドレス(工場出荷値:192.168.0.1)とWANポート(DHCPクライアント機能)が自動取得するIPアドレスが同一ネットワークになってしまうため、インターネットへ接続することができません。
 
 例) NetGenesisのLANポートIPアドレス 192.168.0.1(工場出荷値)
  ルータモデムのLAN側プライベート
ネットワークアドレス
192.168.0.xxx
    → ルータモデムのLAN側DHCPサーバーからNetGenesisのWAN側DHCPクライアントが取得するIPアドレスは「192.168.0.x」となり、NetGenesisのLAN側とWAN側が同一ネットワークになってしまう。
  (NetGenesisのLAN内からWANポート側へ出ていくことができなくなる。)

ルータモデムとNetGenesisを接続する前に、NetGenesisのLANポートIPアドレス(およびDHCPサーバー)の設定を変更して下さい。

第2章 パソコンの設定第3章 NWG設定サーバーのインストールと起動方法 の順番に読み進み、7-1 LANポートIPアドレスの設定 及び 7-3 DHCPサーバーの設定 を行って下さい。
 

NetGenesisのWAN側/LAN側の両方のIPアドレスが同一ネットワークの場合、NetGenesisが正常動作しませんので注意して下さい。
 
 

 

ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが 192.168.0.x以外 の場合

NetGenesisのLANポートIPアドレスの変更は必要ありません。
 
 例) NetGenesisのLANポートIPアドレス 192.168.0.1(工場出荷値)
  ルータモデムのLAN側プライベート
ネットワークアドレス
192.168.1.xxx
    → NetGenesisのLANポートIPアドレスとルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが、それぞれ別々のネットワークのため、問題なくインターネットへ接続できます。


 

 
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