第1章 はじめに

NetGenesis を使用する上で、知っておいて頂きたいことについて説明します。
 1-1 NetGenesisの各機能
 1-2 設定を行う前に確認すること
 1-3 各部の名称と各ケーブルの接続

1-1 NetGenesisの各機能

 NetGenesisの各機能についての概略を説明します。
   WANポートの機能
  複数台のパソコンからインターネット同時接続・IPアドレス変換(IPマスカレード)機能
  PPPoEクライアント機能
  DHCPクライアント機能
  複数固定IPアドレス変換(NAT/IPマスカレード)機能
  アンナンバード(unnumbered)機能
  ローカルルータ機能
  MTU値変更機能(PPPoEクライアント機能使用時)
  MACアドレス変更機能
  PPTPを透過することによるVPN機能
    LANポートの機能
  DHCPサーバー機能
  SNTPサーバー・クライアント機能
  パスワード機能
  ProxyDNS機能
  ファイアウォール(IPフィルタ)機能
  RIP機能
  SYSLOG機能
  EasyDNS機能
  WWWブラウザ設定
   サーバー公開やネットワークゲームに対応するための機能
  静的IPマスカレード(IPマスカレードテーブル)機能
  DMZホスト機能
    ハードウェアの機能
  WAN側 10/100Mbps自動認識 1ポート
  LAN側 10/100Mbps自動認識 スイッチングHUB 4ポート
  LAN側 AUTO MDI/MDI-X対応
(NetGenesis SuperOPT50)
  フラッシュROM

WANポートの機能
  複数台のパソコンからインターネット同時接続・IPアドレス変換(IPマスカレード)機能
  IPアドレス変換(IPマスカレード)機能により、LAN内に接続されているどのパソコンからでも、インターネットへ接続することが可能です。
  複数台のパソコンから、同時にインターネットへ接続することも可能です。
  また、このIPアドレス変換(IPマスカレード)機能により、NetGenesisのLAN内のIPアドレスはWAN(インターネット)側から見えないようになりますので、セキュリティ確保の面でも有効です。
   イメージ図
  PPPoEクライアント機能
  PPPoEクライアント機能により、PPPoE接続を必要とする「フレッツ・ADSL」や「Bフレッツ」等へ接続することが可能です。
  また、PPPoE接続する際に必要なソフトウェア(「フレッツ接続ツール」等)を、LAN内の各パソコンへインストールする必要が無くなります。
   イメージ図
  DHCPクライアント機能
  DHCPクライアント機能により、ISPからIPアドレス等を自動取得することが可能です。
(ただし、ISP側がDHCPサーバーによって、IPアドレス等を付与している場合のみ。)
   イメージ図
  複数固定IPアドレス変換(NAT/IPマスカレード)機能
  ISPから取得した複数の固定IPアドレスをNAT/IPマスカレード変換することにより、固定IPアドレスの個数以上のパソコンから、インターネットへ接続することが可能です。
(使用可能な固定IPアドレス数は1・2・4・8・16個です。)
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  アンナンバード(unnumbered)機能
  WAN側をアンナンバード(unnumbered)とし、ISPから取得した複数の固定グローバルIPアドレスを、LAN内で使用することが可能です。
(使用可能な複数固定IPアドレス数は4・8・16個です。)
   イメージ図
  ローカルルータ機能
  2つの異なるネットワークを接続する、ローカルルータとして使用することが可能です
   イメージ図
  MTU値変更機能(PPPoEクライアント機能使用時)
  MTU値(1回の送信で送ることができる最大データサイズ)を変更することが可能です。
  MACアドレス変更機能
  NetGenesisのWANポート側のMACアドレスを変更することが可能です。
  この機能により、MACアドレスの登録を必要とするCATV局や、MACアドレス記憶型のケーブルモデム等に柔軟に対応することが可能です。
  PPTPを透過することによるVPN機能
  PPTPによる通信を透過することにより、LAN内のPPTPクライアントとWAN側のPPTPサーバー間でVPNを構築することが可能です。
  また、静的IPマスカレード(IPマスカレードテーブル)を使用することにより、LAN内でPPTPサーバーを運用することも可能です。

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サーバー公開やネットワークゲームに対応するための機能
  静的IPマスカレード(IPマスカレードテーブル)機能
  インターネット側から発信されたIPフレームを、プロトコルやポート番号に応じてLAN内の特定のIPアドレスへ転送することが可能です。
   イメージ図
  DMZホスト機能
  インターネット側から発信された全てのIPフレームを、LAN内の特定のIPアドレスへ転送することが可能です。
   イメージ図

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LANポートの機能
  DHCPサーバー機能
  LAN内のパソコンは、IPアドレス等 ネットワーク構築に必要なTCP/IP設定を、NetGenesisから自動取得することが可能です。
  この機能により、複数のパソコンを設定する際の手間や設定ミスを、大幅に減らすことが可能です。(WindowsやMac OS等、DHCPクライアント機能を搭載したOSが必要です。)
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  SNTPサーバー・クライアント機能
 
  SNTPサーバー
インターネット(またはLAN)上のSNTP/NTPサーバーからNetGenesisが取得した時刻情報を、LAN内のSNTPクライアント(パソコン等)へ与えることが可能です。
  SNTP/NTPクライアント
インターネット(またはLAN)上のSNTP/NTPサーバーを利用して、NetGenesisの時刻情報を調整することが可能です。
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  パスワード機能
  パスワードを設定することにより、NetGenesisの設定情報等を保護することが可能です。
  管理者以外の使用者等が、誤ってNetGenesisの設定を書き換える心配が無くなります。
  ProxyDNS機能
  NetGenesisがDNS サーバーの代理応答を行うことが可能です。
  各パソコンのTCP/IP設定の中で、DNSサーバーのIPアドレスとしてNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定することにより、仮にISP側のDNSサーバーのIPアドレスが変更となっても、各パソコンのDNSサーバーの設定を変更する必要がありません。(NetGenesisの設定を変更するのみ。)
  また、この機能を使用することにより、NetGenesisのEasyDNS機能を使用することが可能となります。
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  ファイアウォール(IPフィルタ)機能
  IPパケットのフィルタリングにより、LAN内部のコンピューター資源を保護することが可能です。
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  RIP機能
  RIP対応機器と通信経路情報を送受信することにより、ルーティング情報を自動設定することが可能です。
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  SYSLOG機能
  システムで発生したイベントや情報等を、システムのメッセージとして表示/記録することが可能です。
  例えば、PPPoEクライアント機能で接続できない場合の原因を調べたいとき等に役立ちます。
(ユーザー認証の確認等。)
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  EasyDNS機能
  頻繁に使用するホスト名(コンピュータ名)とIPアドレスをNetGenesisに登録することにより、NetGenesisを簡易DNSサーバーとして使用することが可能です。
  例えば、LAN内の各パソコンで設定していたHOSTSファイルを、NetGenesisで一括管理することが可能です。
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  WWWブラウザ設定
  付属のNWG設定サーバーをインストールすることにより、NetGenesisの全ての設定作業をWWWブラウザ上で行うことが可能です。
 
【 WWWブラウザ設定 動作確認済みOS 】
Windows 95 Windows 98 Windows 98 Second Edition
Windows NT4.0 Windows 2000 Windows Millennium Edition
Windows XP    
Mac OS 7.6.1~9.2.2 (PowerPC以降)
Solaris 2.6 SPARC Turbo Linux 6.0J RedHat Linux 6.1J
   イメージ図

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ハードウェアの機能
  WAN側 10/100Mbps自動認識 1ポート
  10/100Mbps自動認識(RJ-45)のWAN側接続用ポートを搭載していますので、CATVインターネットやxDSLインターネットはもちろん、光ファイバーインターネットのような超高速インターネット環境にも対応することが可能です。
  LAN側 10/100Mbps自動認識 スイッチングHUB 4ポート
  10/100Mbps自動認識のスイッチングHUB(RJ-45)を搭載していますので、10BASE-T(10Mbps)と100BASE-TX(100Mbps)や全二重と半二重のように、異なる速度を混在して使用することが可能です。
  LAN側 AUTO MDI/MDI-X対応(NetGenesis SuperOPT50)
  LAN側スイッチングHUBの全ポートがイーサネットケーブルのストレート/クロスを自動的に判別・切り替えを行なうAUTO MDI/MDI-Xに対応しています。
  NetGenesis SuperOPT50とパソコンとの接続や他のHUB間のカスケード接続の際、カスケード(Uplink)ポートやクロスケーブル等を意識せずに接続することが可能です。
  (本機能はNetGenesis OPT-Rには搭載されていません。)
  フラッシュROM
  専用の機器を使用しなくても消去/書込みが可能なフラッシュROMを搭載しています。
  ファームウェア(NetGenesisのコントロールを行う内部プログラム)をフラッシュROMへ置くことにより、今後ファームウェアのバージョンアップが必要となった際に、容易にバージョンアップを行うことが可能です。

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