7-1 LANポートIPアドレスの設定

NetGenesisのLANポートIPアドレスの設定について説明します。

NetGenesisの工場出荷値は以下のようになっています。
 LANポートIPアドレス 192.168.0.1
 サブネットマスク 255.255.255.0

初めてLANを構築する場合、NetGenesisのLANポートIPアドレス、及びサブネットマスクは変更する必要ありません。



NetGenesisのLANポートIPアドレスの変更が必要な例を以下に記します。
 
  NetGenesisのWAN側をアンナンバード(unnumbered)で使用する場合
  この場合、ISPから取得した固定グローバルIPアドレスの中の一つをNetGenesisのLANポートIPアドレスに設定する必要があります。
  例)フレッツ・ADSL 固定グローバルIPアドレス:8個
 
 
※1: ISPから取得した固定グローバルIPアドレスが「xxx.xxx.xxx.104〜xxx.xxx.xxx.111」(xxx.xxx.xxx.104/29)の例です。
(NetGenesisのLANポート、及び各パソコンのサブネットマスクは「255.255.255.248」です。)
※2: 固定グローバルIPアドレスのうち、
  先頭(ネットワークアドレス:xxx.xxx.xxx.104)と
  最後(ブロードキャストアドレス:xxx.xxx.xxx.111)は
NetGenesisのLANポート及び各パソコンでは使用できません。
  既存のLANへNetGenesisを追加する場合
  すでにLANを構築済みで、各パソコン等に割り当て済みのIPアドレスを変更することが困難な場合、NetGenesisのLANポートIPアドレスを既存のLANにあわせて変更する必要があります。
 

NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する場合は、以下の各項目を参照して下さい。
 7-1-1 注意事項
 7-1-2 設定手順

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7-1-1 注意事項

NetGenesisのLANポートIPアドレス(工場出荷値:192.168.0.1)を変更する場合の注意について説明します。

LANポートIPアドレス(工場出荷値:192.168.0.1)を変更する場合、他のパソコン、ルータ等とIPアドレスが衝突しないように注意して下さい。
万が一、他のパソコン等とNetGenesisのLANポートIPアドレスが衝突してしまった場合、NetGenesisが見つからなくなったり、他のネットワーク機器に障害が発生する等、さまざまなトラブルの原因となりますので注意して下さい。

以下の各項目を参照して下さい。
   LANポートIPアドレスを変更する際の重要事項
  パソコンのIPアドレス
  LANポートIPアドレスと他のDHCPサーバー
(NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合)
(※)
  NetGenesisの更新後
(LANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更した場合)
(※)
  LANポートIPアドレスとNetGenesisのDHCPサーバー(※)
  ※ NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する方は、必ず※印の内容を参照して下さい。

上記の各項目を読み終えましたら、7-1-2 設定手順 へ進んで下さい。
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LANポートIPアドレスを変更する際の重要事項

NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する場合、入力する値を間違えないように注意して下さい。(変更する前に、LANポートIPアドレスのメモを取っておくと良いでしょう。)

IPアドレス(及びサブネットマスク)を間違えて入力し、それに気がつかずにNetGenesisの設定を更新した場合、それ以降はNetGenesisが見つからなくなってしまいます。

例えば、NetGenesisのLANポートIPアドレスを「192.168.0.1」から「192.168.1.1」へ変更するつもりが、間違えて「192.168.10.1」と入力してしまい、それに気がつかずにNetGenesisの設定を更新してしまった場合、それ以降はNetGenesisが見つからなくなってしまいます。

理由は、NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更するためにNetGenesisに接続したパソコンのIPアドレスを「192.168.0.2」から元のIPアドレス「192.168.1.xxx」に戻しても、NetGenesis(「192.168.10.1」)とパソコン(「192.168.1.xxx」)が別ネットワークとなってしまうためです。

この場合、NetGenesis背面のResetボタンを使用することにより、NetGenesisの全ての設定を工場出荷値に戻すことが可能です。(NetGenesisの再設定が必要です。)

Resetボタンについては以下を参照して下さい。
 1-3-1 NetGenesis SuperOPT50 (各部の名称と各ケーブルの接続)
 1-3-2 NetGenesis OPT-R (各部の名称と各ケーブルの接続)

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パソコンのIPアドレス

NetGenesisのLANポートIPアドレスを工場出荷値(192.168.0.1)から変更する場合、必ず以下の作業を行って下さい。
  NetGenesisにパソコンを1台だけ接続して下さい。
(NWG設定サーバーをインストールしたパソコン。)
  パソコンのIPアドレスを既存のLANのIPアドレスから、IPアドレス「192.168.0.2」・サブネットマスク「255.255.255.0」(またはDHCPサーバーから取得)へ変更して下さい。
  パソコンのIPアドレスを「DHCPサーバーから取得」へ変更した場合、必要に応じてパソコンを再起動させて下さい。再起動することにより、NetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレス等が付与されます。

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LANポートIPアドレスと他のDHCPサーバー
(NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合)


LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーが存在する場合、以下のようにDHCPサーバーの設定を行って下さい。

(NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合、こちら を参照して下さい。)

他のDHCPサーバーを使用する場合、必要な設定は以下の通りです。
(DHCPサーバーのマニュアル等を参照し、LAN管理者等と相談の上で設定を行って下さい。)
設定項目 設定値 備 考
DHCPサーバーが付与する
先頭(開始)IPアドレス
変更の必要無し 変更の必要がある場合は、必要に応じて変更して下さい。
サブネットマスク 変更の必要無し 変更の必要がある場合は、必要に応じて変更して下さい。
ゲートウェイ
(ルータアドレス)
NetGenesis
LANポートIPアドレス
変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。
DNSサーバー
(ネームサーバー)
NetGenesis
LANポートIPアドレス
変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。(※)
  ※ LAN内にDNSサーバーが存在する場合、既存の設定を変更する必要ありません。
(そのままLAN内のDNSサーバーを設定して下さい。)
  ただし、DNSサーバー側の設定(フォワーダ)が必要となる場合があります。
  詳しくはDNSサーバーのマニュアル等を参照して下さい。

LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーが存在する場合でも、NetGenesisのLANポートIPアドレスの設定が必要です。
NetGenesisのLANポートは、DHCPサーバーからIPアドレスを取得しません。
また、NetGenesisに設定したLANポートIPアドレスを、DHCPサーバーがLAN内の他のパソコン等へ付与しないようにDHCPサーバーの設定を行って下さい。
詳しくは、LAN管理者等へ相談して下さい。

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NetGenesisの更新後
(LANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更した場合)


NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更して設定を更新した場合、設定更新直後にNetGenesisが見つからなくなります。(パソコンとNetGenesisが別ネットワークとなるため。)

この場合、NetGenesisに接続したパソコンのIPアドレスを、元のIPアドレスへ戻す(変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスと同一ネットワークに設定する)ことにより、再度NetGenesisが見つかるようになります。
 

1台のパソコンをNetGenesisに接続する。

パソコンのIPアドレスを「192.168.0.x」に変更する。
例) 222.222.222.2 → 192.168.0.2
パソコンでNWG設定サーバーとWWWブラウザを起動 して、
NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する。
例) 192.168.0.1 → 222.222.222.1
NetGenesisの設定を更新する。
このとき、NetGenesisが見つからなくなります。
パソコンのIPアドレスを、変更したNetGenesis
のLANポートIPアドレスと同一ネットワークに設定する。
例) 192.168.0.2 → 222.222.222.2
パソコンでNWG設定サーバーとWWWブラウザを起動する。
NetGenesisが見つかるようになります。

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LANポートIPアドレスとNetGenesisのDHCPサーバー

NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する場合、必ずDHCPサーバーの設定を変更して下さい。

DHCPサーバーの設定を確認せず、工場出荷値のまま設定を更新した場合、NetGenesisとパソコンが別ネットワークとなってしまうため、NetGenesisが見つからなくなってしまいますので、注意して下さい。

NetGenesisのLANポートIPアドレスを「192.168.0.1」から「192.168.1.1」へ変更。 DHCPサーバーの設定は工場出荷値。
NetGenesisの設定を更新する。
パソコンを再起動する。
(NetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレスを取得する。)
パソコンは「192.168.0.2〜192.168.0.65」
IPアドレスを取得する。
NetGenesisのLANポートIPアドレス:192.168.1.1
パソコンのIPアドレス:192.168.0.x
NetGenesisのLANポートIPアドレスとパソコンのIPアドレスが別ネットワークになった。
パソコンでNWG設定サーバーとWWWブラウザを起動する。
NetGenesisは見つかりません。

上記のようになってしまった場合の復旧の手順(NetGenesisを見つけるための手順)については こちら を参照して下さい。
(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
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7-1-2 設定手順

以下の手順でNetGenesisのLANポートIPアドレスを変更して下さい。
  1. 「NetGenesisの設定」画面で[LANポート設定]欄の中の、[動作設定]ボタンをクリックして下さい。



  2. 「LANポートの設定」画面の[IPアドレスの設定]欄の[IPアドレス]と[サブネットマスク]に、それぞれ変更する値を入力して下さい。
    NetGenesisのWAN側をアンナンバード(unnumbered)で使用する場合、設定可能なサブネットマスクは以下の通りです。
     ・255.255.255.252(/30 IPアドレス数:4個)
     ・255.255.255.248(/29 IPアドレス数:8個)
     ・255.255.255.240(/28 IPアドレス数:16個)


     
    NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更して設定を更新した場合、設定更新直後にNetGenesisが見つからなくなります。(パソコンとNetGenesisが別ネットワークとなるため。)
    詳しくは NetGenesisの設定更新後 を参照して下さい。
以上でNetGenesisのLANポートIPアドレスの変更は完了です。

次に 7-3 DHCPサーバーの設定 を参照し、DHCPサーバーの設定を確認して下さい。
 
備 考
〜 設定完了時のインフォメーション画面について 〜
NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更した後に、「LANポートの設定」画面で[OK]ボタンをクリックした場合、以下のインフォメーション画面が表示されます。
  変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスを再度確認する場合は、[いいえ]ボタンをクリックして下さい。
(「LANポートの設定」画面に戻ります。)
  問題が無い場合は、[はい]ボタンをクリックして下さい。
(「NetGenesisの設定」画面が表示されます。)

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