4-5 NetGenesisのLANポートIPアドレスの設定


NetGenesisのLANポートIPアドレス(NetGenesis本体のIPアドレス)の設定について説明します。

NetGenesisの工場出荷値は以下のようになっています。
 IPアドレス : 192.168.0.1
 サブネットマスク : 255.255.255.0

初めてLANを構築する場合、NetGenesisのLANポートIPアドレス、及びサブネットマスクは変更する必要ありません。
4-6 DHCPサーバーの設定 へ進んで下さい。



NetGenesisのLANポートIPアドレスの変更が必要な場合としては、以下のようなケースが考えられます。

   すでにLANを構築済みであり、各パソコン等に割り当て済みのIPアドレスを変更することが困難な場合。

   新規に(グローバルIPアドレスを取得して)NetGenesisからISPへ専用線接続する場合。

   接続する先の本社側が、既に192.168.0.xxxにてLANを運用しているので、
支店側(NetGenesis側)では同じネットワークアドレスを使用することができない場合。

   ISPと専用線接続していて、LAN内の各パソコンにISPから提供されたIPアドレスを割り当てている場合。(例えば、NetGenesisをRASサーバーとして使用する場合等)

【 環境例 】


  NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する場合は 4-5-1 設定上の注意 を参照して下さい。

  NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更しない場合は 4-6 DHCPサーバーの設定 へ進んで下さい。

第4章 NetGenesisの基本設定 へ戻る


4-5-1 設定上の注意


NetGenesisのLANポートIPアドレス(工場出荷値:192.168.0.1)を変更する場合の注意について説明します。

LANポートIPアドレス(工場出荷値:192.168.0.1)を変更する場合、他のパソコン、ルータ等とIPアドレスが衝突しないように注意して下さい。
万が一、他のパソコン等とNetGenesisのLANポートIPアドレスが衝突してしまった場合、NetGenesisが見つからなくなったり、他のネットワーク機器に障害が発生する等、さまざまなトラブルの原因となりますので注意して下さい。


以下の各項目を必ず参照して下さい。

    LANポートIPアドレスを変更する際の重要事項について
パソコンのIPアドレスについて
LANポートIPアドレスと他のDHCPサーバーについて
(NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合)
(※)
NetGenesisの更新後について
(LANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更した場合)
(※)
LANポートIPアドレスとNetGenesisのDHCPサーバーについて(※)

 ※ NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する方は、必ず※印の内容を参照して下さい。


上記の各項目を読み終えましたら、4-5-2 設定手順 へ進んで下さい。

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  LANポートIPアドレスを変更する際の重要事項について

NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する場合、入力する値を間違えないように注意して下さい。(変更する前に、LANポートIPアドレスのメモを取っておくと良いでしょう。)

IPアドレス(及びサブネットマスク)を間違えて入力し、それに気がつかずにNetGenesisの設定を更新した場合、それ以降はNetGenesisが見つからなくなってしまいます。

例えば、NetGenesisのLANポートIPアドレスを「192.168.0.1」から「192.168.1.1」へ変更するつもりが、間違えて「192.168.10.1」と入力してしまい、それに気がつかずにNetGenesisの設定を更新してしまった場合、それ以降はNetGenesisが見つからなくなってしまいます。

理由は、NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更するためにNetGenesisに接続したパソコンのIPアドレスを「192.168.0.2」から元のIPアドレス「192.168.1.xxx」に戻しても、NetGenesis(「192.168.10.1」)とパソコン(「192.168.1.xxx」)が別ネットワークとなってしまうためです。

万が一、このような状態になってしまった場合、NetGenesisの設定変更やファームウェアバージョンアップ等が一切できなくなりますので、くれぐれも注意して下さい。

(お客様による復旧作業はできません。16-4 ユーザーサポートについて を参照して下さい。)

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  パソコンのIPアドレスについて

NetGenesisのLANポートIPアドレスを工場出荷値(192.168.0.1)から変更する場合、必ず以下の作業を行って下さい。

  NetGenesisにパソコンを1台だけ接続して下さい。
(NWG設定サーバーをインストールしたパソコン。)

  パソコンのIPアドレスを既存のLANのIPアドレスから、IPアドレス「192.168.0.2」・サブネットマスク「255.255.255.0」(またはDHCPサーバーから取得)へ変更して下さい。
 ※ パソコンのIPアドレスを「DHCPサーバーから取得」へ変更した場合、必要に応じてパソコンを再起動させて下さい。再起動することにより、NetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレス等が付与されます。

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  LANポートIPアドレスと他のDHCPサーバーについて
(NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合)


LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーが存在する場合、以下のようにDHCPサーバーの設定を行って下さい。

(NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合、こちら を参照して下さい。)

他のDHCPサーバーを使用する場合、必要な設定は以下の通りです。
(DHCPサーバーのマニュアル等を参照し、LAN管理者等と相談の上で設定を行って下さい。)

設定項目 設定値 備 考
DHCPサーバーが付与する
先頭(開始)IPアドレス
変更の必要無し 変更の必要がある場合は、必要に応じて変更して下さい。
サブネットマスク 変更の必要無し 変更の必要がある場合は、必要に応じて変更して下さい。
ゲートウェイ
(ルータアドレス)
NetGenesis
LANポートIPアドレス
変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。
DNSサーバー
(ネームサーバー)
NetGenesis
LANポートIPアドレス
変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。(※)

  ※ LAN内にDNSサーバーが存在する場合、既存の設定を変更する必要ありません。
(そのままLAN内のDNSサーバーを設定して下さい。)
ただし、DNSサーバー側の設定(フォワーダ)が必要となる場合があります。
詳しくはDNSサーバーのマニュアル等を参照して下さい。
(フォワーダ=そのDNSサーバーで名前解決ができない場合に参照する他のDNSサーバー)

  LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーが存在する場合でも、NetGenesisのLANポートIPアドレスの設定が必要です。
NetGenesisのLANポートは、DHCPサーバーからIPアドレスを取得しません。
また、NetGenesisに設定したLANポートIPアドレスを、DHCPサーバーがLAN内の他のパソコン等へ付与しないようにDHCPサーバーの設定を行って下さい。
詳しくは、LAN管理者等へ相談して下さい。

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  NetGenesisの更新後について
(LANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更した場合)


NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更して設定を更新した場合、設定更新直後にNetGenesisが見つからなくなります。(パソコンとNetGenesisが別ネットワークとなるため。)

この場合、NetGenesisに接続したパソコンのIPアドレスを、元のIPアドレスへ戻す(変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスと同一ネットワークに設定する)ことにより、再度NetGenesisが見つかるようになります。

1台のパソコンをNetGenesisに接続する。

パソコンのIPアドレスを「192.168.0.x」に変更する。
例) 222.222.222.2 → 192.168.0.2
パソコンでNWG設定サーバーとWWWブラウザを起動 して、
NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する。
例) 192.168.0.1 → 222.222.222.1
NetGenesisの設定を更新する。
このとき、NetGenesisが見つからなくなります。
パソコンのIPアドレスを、変更したNetGenesis
のLANポートIPアドレスと同一ネットワークに設定する。
例) 192.168.0.2 → 222.222.222.2
パソコンでNWG設定サーバーとWWWブラウザを起動する。
NetGenesisが見つかるようになります。

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  LANポートIPアドレスとNetGenesisのDHCPサーバーについて

NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する場合、必ずDHCPサーバーの設定を変更して下さい。

DHCPサーバーの設定を確認せず、工場出荷値のまま設定を更新した場合、NetGenesisとパソコンが別ネットワークとなってしまうため、NetGenesisが見つからなくなってしまいますので、注意して下さい。

NetGenesisのLANポートIPアドレスを「192.168.0.1」から「192.168.1.1」へ変更。

DHCPサーバーの設定は工場出荷値。

NetGenesisの設定を更新する。

パソコンを再起動する。
(NetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレスを取得する。)

パソコンは「192.168.0.2〜192.168.0.65」
IPアドレスを取得する。

NetGenesisのLANポートIPアドレス:192.168.1.1
パソコンのIPアドレス:192.168.0.x

NetGenesisのLANポートIPアドレスとパソコンのIPアドレスが別ネットワークになった。
パソコンでNWG設定サーバーとWWWブラウザを起動する。
NetGenesisは見つかりません。

上記のようになってしまった場合の復旧の手順(NetGenesisを見つけるための手順)については こちら を参照して下さい。
(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)

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4-5-2 設定手順


以下の手順でNetGenesisのLANポートIPアドレスを変更して下さい。
  1. 「NetGenesisの設定」画面で[LANポート設定]欄の中の、[動作設定]ボタンをクリックして下さい。



     ※ 上記の「NetGenesisの設定」画面は、WWWブラウザ設定の起動画面(「NetGenesis WWW設定」画面)の中の、[詳細設定]画面をクリックすると表示されます。

  2. 「LANポートの設定」画面の[IPアドレスの設定]欄の[IPアドレス]と[サブネットマスク]に、それぞれ変更する値を入力して下さい。

      
    【 重 要 】
    NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更して設定を更新した場合、設定更新直後にNetGenesisが見つからなくなります。(パソコンとNetGenesisが別ネットワークとなるため。)
    詳しくは NetGenesisの設定更新後について を参照して下さい。


以上でNetGenesisのLANポートIPアドレスの変更は完了です。

備 考
〜 設定完了時のインフォメーション画面について 〜
NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更した後に、「LANポートの設定」画面で[OK]ボタンをクリックした場合、以下のインフォメーション画面が表示されます。
  変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスを再度確認する場合は、[いいえ]ボタンをクリックして下さい。(「LANポートの設定」画面に戻ります。)
  問題が無い場合は、[はい]ボタンをクリックして下さい。(「NetGenesisの設定」画面が表示されます。)

4-5 NetGenesisのIPアドレスの設定 へ戻る


NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更した場合、NetGenesisのDHCPサーバーの設定も同時に変更・確認する必要があります。

4-6 DHCPサーバーの設定 へ進んで下さい。