10-4-2 ルーティングテーブルの設定


LANポートにルーティングテーブルを設定する場合の構成例及び設定、動作について説明します。

以下の各項目を参照して下さい。

  構成例
  設定手順

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  構成例

上記の構成例の場合、LAN-1のNetGenesisの設定は以下のようになります。

NetGenesis(1)の設定

シリアルポートの設定
 接続動作の設定 ISP・専用線IP接続(デフォルトゲートウェイ)
メトリック 1
LANポートの設定
 IPアドレス xxx.xxx.0.1
 サブネットマスク 255.255.255.0
 DHCPサーバー 使用しない
 ネームサーバー yyy.yyy.yyy.yyy
(ISPのDNSサーバーのIPアドレス)
 スタティックルーティング

以下のルーティングテーブルを設定

 IPアドレス xxx.xxx.1.0
 サブネットマスク 255.255.255.0
 ゲートウェイアドレス xxx.xxx.0.100 
(NetGenesis(2)のLANポートIPアドレス)
 メトリック 1

NetGenesis(2)の設定

シリアルポートの設定
 接続動作の設定 専用線IP接続
このシリアルポートを
デフォルトゲートウェイに設定(※)
チェックあり
メトリック 1
LANポートの設定
 IPアドレス xxx.xxx.xxx.100
 サブネットマスク 255.255.255.0
 DHCPサーバー 使用しない

  ※ デフォルトゲートウェイに設定せず、ルーティングテーブルを設定する場合、以下のように設定します。
IPアドレス xxx.xxx.1.0
サブネットマスク 255.255.255.0
メトリック 1


上記構成例の場合、以下のようにTCP/IPパケットが送られます。

  NetGenesisと同じネットワークアドレス宛のTCP/IPパケット
(IPアドレス:xxx.xxx.0.1〜255宛のTCP/IPパケット。)
そのままLAN内へ送られます。
例えば、パソコン1からIPアドレス:xxx.xxx.0.3宛のTCP/IPパケットは、そのままパソコン2へ送られます。
  IPアドレス:xxx.xxx.1.1〜255宛のTCP/IPパケット
NetGenesis(2) (IPアドレス:xxx.xxx.0..100)を経由してLAN-2へ送られます。
例えば、IPアドレス:xxx.xxx.1.10宛のTCP/IPパケットはLAN-2へ送られます。
  上記以外の宛先へのTCP/IPパケット
NetGenesis(1) (IPアドレス:xxx.xxx.0.1)を経由してインターネットへ送られます。

実際に設定する際は、既存のLAN等に合わせて設定して下さい。

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ルーティングテーブルの設定を行う場合は 設定手順 へ進んで下さい。



  設定手順

以下の各項目を参照して下さい。

  ルーティングテーブルの新規登録
  ルーティングテーブル登録情報の編集(修正)
  ルーティングテーブル登録情報の削除

登録可能なテーブル情報数は、最大8個です。

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ルーティングテーブルの新規登録

以下の手順でルーティングテーブルの登録を行って下さい。
  1. 「ルーティングテーブル設定」欄の中の[IPアドレス]と[サブネットマスク]に、それぞれ登録するIPアドレスとサブネットマスクを半角数字で入力して下さい。



    IPアドレスとサブネットマスクの組み合わせにより、ネットワークアドレスが決定します。


  2. [ゲートウェイアドレス]欄に、ゲートウェイアドレス(他のルータのIPアドレス)を半角数字で入力して下さい。




  3. メトリック(ルーティングの優先順位)の設定を行います。

      [ゲートウェイアドレス]に設定したルータ以外、ルーティング先がない場合
     → そのまま変更せず「1」で使用して下さい。

      [ゲートウェイアドレス]に設定したルータ以外にも、ルーティング先がある場合(RIP機能と併用)
     →
      [ゲートウェイアドレス]に設定したルータを最優先にする場合、そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
      他のルータ等を優先させる場合、環境に応じてメトリック値を選択して下さい。
     ※ RIP機能については 10-5 RIPの設定 を参照して下さい。


  4. [追加]ボタンをクリックして下さい。

    設定内容が登録リストに追加されます。




以上で1つのルーティングテーブルの登録は完了です。

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  デフォルトゲートウェイを設定する場合
(デフォルトゲートウェイとルーティングテーブルを併用する場合)
10-4-1 デフォルトゲートウェイの設定 へ進んで下さい。



  

ルーティングテーブル登録情報の編集(修正)

登録済みのルーティングテーブルの情報を修正したい場合、以下の手順で行って下さい。
  1. 「登録リスト」欄の中から、修正するルーティングテーブルの情報を選択して、[編集]ボタンをクリックして下さい。




  2. 選択したルーティングテーブルの情報が各設定欄に表示されますので、必要に応じて修正を行って下さい。




  3. 修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。

    修正した内容が「登録リスト」に追加されます。


以上でルーティングテーブルの情報の修正は完了です。

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ルーティングテーブル登録情報の削除

登録済みのルーティングテーブルの情報を削除したい場合、削除するルーティングテーブルの情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。




削除を行った場所は、そのまま空欄になります。
新たにルーティングテーブルの登録を行うと、その空欄の場所に登録されます。


以上でルーティングテーブルの情報の削除は完了です。

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