14-1-2.タグベース優先度の設定
端末側から送信されるパケット中の "IEEE 802.1p QoSタグ" によって、通信の優先度("高・中・通常・低" の4段階)の判別を行うための設定について説明します。
本設定を行うことにより、外部公開用サーバーの通信を優先させることや、特定のパソコンの通信を優先させること等が可能となります。
 チェック!
端末側のLANカード(アダプタ)が "IEEE 802.1p QoSタグ" に対応している必要があります。
LANカード(アダプタ)側の "IEEE 802.1p QoSタグ" の設定方法等については、LANカード(アダプタ)のマニュアル等を参照して下さい。
 
タグベース優先度を設定した例)
QoS設定は「通信速度が遅い回線」では、十分な効果が得られない場合があります。

上記の「外部公開用サーバー(L1ポート)の通信を優先させる例」を元に、設定方法について説明します。
  1. メニューの「HUBポートの設定」の中の[QoS設定]をクリックして下さい。
    「QoS設定」画面が開きます。

     
  2. [QoSモードの設定]で、QoSタグによる優先度判別を行うポートで「タグベース」を選択して下さい。
     ※ 「ルータ」ポートは「ポートベース」固定です。
      ポートベース優先度の設定については 14-1-1.ポートベース優先度の設定 を参照して下さい。
     
     * 「タグベース」に設定したポートに接続された端末から「QoSタグが無いフレーム」が送信された場合、「ポートベース」の優先度になります。
     
    左のように設定した状態で、L1ポートに
    接続された端末から「QoSタグが無いフレーム」
    が送信された場合、
    「優先度:低」(=L1 ポートベース 優先度)
    になります。
     
  3. [タグベース優先度の設定]で、QoSタグ値毎の優先度を選択して下さい。


[タグ無しフレーム受信時 プライオリティ値の設定] について
QoSタグ無しフレームを受信し、NetGenesisがLAN側へ送信する際、QoSタグを付加することが可能です。
フレーム送信時に付加されるため、NetGenesisのQoS優先度判定には適用されません。)
NetGenesisと同一LAN内に他のL2スイッチが設置され、かつ、L2スイッチ側のQoSを利用する場合など、必要に応じて各ポートのプライオリティ値の設定を行って下さい。
 ※ プライオリティ値を付加するためには、VLAN設定の「Awareポート」を有効にする必要があります。
  VLAN設定については 14-2-2.タグベースVLANの設定 を参照して下さい。
 
環境例)


設定が完了した後、[設定]ボタンをクリックして下さい。
 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの   設定の更新   をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  (NetGenesisの再起動中を行うと(NetGenesisの)HUBがリセットされ、一度リンクが切れます。)
  引き続き設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。

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