15-1.QoS設定
任意のポートからの通信を優先させるための設定について説明します。
本設定を行うことにより、外部公開用サーバーの通信を優先させることや、特定のパソコンの通信を優先させること、IP電話の通信帯域を確保すること等が可能となります。
ポートベース優先度を設定した例)
QoS設定は「LAN→インターネット方向の通信(送信)」に対して効果があります。
  また、ADSL等「上りの通信速度が遅い回線」では、十分な効果が得られない場合があります。
  「インターネット→LAN方向の通信(受信)」に速度制限を設けたい場合、15-2.速度制限設定 を行って下さい。
  (QoS設定と速度制限設定を併用することにより、細かな設定が可能となります。)
 
QoS設定には以下の2種類があります。
 15-1-1.ポートベース優先度の設定
    各ポート(L1〜L4、ルータ)毎に、通信の優先度(高・低)を設定します。
 15-1-2.タグベース優先度の設定
    端末側から送信されるパケット中の "IEEE 802.1p QoSタグ" によって、通信の優先度(高・低)の判別を行います。
 
 * 端末側のLANカード(アダプタ)が "IEEE 802.1p QoSタグ" に対応している必要があります。
  (対応していない端末からパケットが送信された場合、優先度・低 となります。)
−  ポートベース優先度とタグベース優先度の
両方を設定した場合の優先度について
 −
ポートベース優先度とタグベース優先度の両方を設定した場合、以下のように優先度が決まります。
  端末側から送信されたパケット中に "IEEE 802.1p QoSタグ" がある場合
  パケット中のQoSタグの値(優先レベル)によって優先度が決まります。
 
QoSタグの値 比較 優先度
端末側から送信された
QoSタグの値(優先レベル)
NetGenesisのタグベース優先度に
設定した基準優先レベル
端末側から送信された
QoSタグの値(優先レベル)
NetGenesisのタグベース優先度に
設定した基準優先レベル
  端末側から送信されたパケット中に "IEEE 802.1p QoSタグ" がない場合
  ポートベース優先度に設定したL1〜L4ポートの優先度になります。

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