8.プロバイダから取得した固定IPアドレスを使う

プロバイダ(ISP)から固定IPアドレスを取得している場合の設定について説明します。


この場合、NetGenesisの設定方法(WANポートの動作モード)は、

 IPアドレス固定IPアドレス固定(1〜16個)設定

 
IPアドレス固定アンナンバード(unnumbered)設定


の2通りがあります。
 
 メ モ 
プロバイダから指定されたWAN側のゲートウェイアドレスと、実際に使用可能なアドレス(パソコン等で使用可能なアドレス)が、それぞれ別々のネットワークの場合、ローカルルータ設定を行って下さい。
9.2つの異なるネットワークを接続する を参照して下さい。

それぞれの設定の主な違いを以下に記しますので、使用環境に応じて設定を行って下さい。
 
  NetGenesisの(WANポートの)動作モード設定
IPアドレス固定
IPアドレス固定
(1〜16個)設定
IPアドレス固定
アンナンバード
(unnumbered)設定
ISPから取得した
固定IPアドレス数
1 ・ 2 ・ 4 ・ 8 ・16個 8 ・16個
NetGenesisの
IPアドレス変換機能
有効(※1) 無効
LAN内のIPアドレス プライベートIPアドレス グローバルIPアドレス
(ISPから取得した固定IPアドレス)
接続可能なパソコン台数
(LAN内)
通信量(利用セッション数)に依存
(※2)
グローバルIPアドレス個数から
3を引いた台数(※3)
LAN内のサーバーを
WAN側へ公開するために
必要な設定
必要(※4) 不要
備 考
ISPから取得した固定IPアドレスが1個の場合、この動作モード設定のみ可能。
(設定方法の説明へのリンク)
設定方法1:LAN内にプライベートIPアドレスを設定する
設定方法2:LAN内にグローバルIPアドレスを設定する


※1: ISPから取得した固定IPアドレス数が
 ・1個の場合、IPマスカレード(1対複数)変換
 ・2〜16個の場合、NAT(1対1)/IPマスカレード(1対複数)変換
となります。

※2: IPマスカレードでは最大16384セッションのデータのやりとりが可能です。
  「セッション」とはTCP/UDP/ICMPによるデータ処理の単位です。
例えば、WWWブラウザの1つのウインドウを「1セッション」としてカウントします。
(1つのウィンドウが本マニュアルの本項目のように、フレームによって2つに分かれている場合は「2セッション」とカウントされます。)
1台のパソコンでインターネットへ接続する場合、WWWブラウザやメールソフトウェア等により約10〜20セッション程度使用すると言われています。

※3: グローバルIPアドレスの先頭と最後、ISP側のWAN側ゲートウェイ、NetGenesis(LANポート)に設定するIPアドレスを除いた個数が、LAN内に接続可能なパソコン台数(IPアドレス数)となります。
  こちら を参考にして下さい。

※4: ISPから取得した固定IPアドレスが1個の場合、IPマスカレードテーブル設定、またはDMZホスト機能の設定が必要となります。
  設定方法等の詳細については 10.サーバー公開を行う −IPアドレス変換有効時− を参照して下さい。
  ISPから取得した固定IPアドレス数が2〜16個の場合、IPアドレス変換の方法(NATまたはIPマスカレード)によって設定が異なります。
  設定方法等の詳細については 8-1-2.IPアドレス固定・IPアドレス固定(1〜16個)設定 を参照して下さい。
 


設定方法1:LAN内にプライベートIPアドレスを設定する

LAN内にプライベートIPアドレスを設定し、プロバイダ(ISP)から指定されたグローバルIPアドレスをNAT/IPマスカレード変換するための、NetGenesisの設定について説明します。



 メ モ 
使用可能な固定IPアドレス数は1・2・4・8・16個です。
 
  8-1-1.WANポート 動作モード設定
  WANポートの「動作モード設定」(「IPアドレス固定・IPアドレス固定(1〜16個)設定」画面を開く手順)について説明します。
 
  8-1-2.IPアドレス固定・IPアドレス固定(1〜16個)設定
  固定IPアドレスをNAT/IPマスカレード変換して使用する場合の設定について説明します。
 
 ・ WAN側ネットワークの設定
 ・ IPアドレス変換の設定(*1)
 ・ DMZホスト機能の設定(*2)
 ・ PPTP変換の設定
 ・ DNS情報の設定
 ・ UPnPニックネーム(接続名称)の設定
 ・ WANポートのMTU/MRUの設定 (※)
  ※WANポート側ジャンボフレームの設定
*1 この動作モードを選択すると、IPアドレス変換(NAT/IPマスカレード)が有効になります。
    固定IPアドレスが1つの場合はIPマスカレード変換、複数の場合はNAT/IPマスカレード変換となります。
*2 DMZホスト機能についての詳細は 10-2.DMZホスト機能の設定(10.サーバー公開を行う −IPアドレス変換有効時−) を参照して下さい。
 

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設定方法2:LAN内にグローバルIPアドレスを設定する

LAN内にプロバイダ(ISP)から取得したグローバルIPアドレスを設定する(IPアドレス変換機能を無効にする)場合の、NetGenesisの設定について説明します。



 メ モ 
使用可能な固定IPアドレス数は 8・16個です。
 
備 考
「LAN内にグローバルIPアドレスを設定する」=「NetGenesisのLANポートIPアドレスや、LAN内の各パソコンにグローバルIPアドレスを設定する」ことを示します。

  NetGenesisのLANポートIPアドレス設定については、本項目の 8-2-1.LANポートIPアドレスの変更 または 11-1.LANポートIPアドレスの設定 を参照して下さい。

  パソコンのTCP/IP設定については 2.パソコンの設定 を参照して下さい。

  NetGenesisのLANポートIPアドレスの変更については「1-2.設定を行う前に確認すること」の 既存のLANにNetGenesisを追加する手順(NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する手順) も参考にして下さい。
 
  8-2-1.LANポートIPアドレスの変更
  プロバイダから取得した固定IPアドレスの中の一つを、NetGenesisのLANポートに設定する方法について説明します。
  (LANポートIPアドレスを工場出荷値から変更します。)
 
  8-2-2.DHCPサーバー設定の変更
  NetGenesisのDHCPサーバー設定について説明します。
  (変更が必要な設定項目について説明します。)
 
  8-2-3.WANポート 動作モード設定
  WANポートの「動作モード設定」(「IPアドレス固定・アンナンバード(unnumbered)設定」画面を開く手順)について説明します。
 
  8-2-4.IPアドレス固定・(unnumbered)設定
  固定IPアドレスをLAN内で使用する場合の設定について説明します。(*1)
 
 ・ WAN側IPアドレスの設定
*1 この動作モードを選択すると、IPアドレス変換が無効になります。
 ・ DNS情報の設定
 ・ WANポートのMTU/MRUの設定 (※)
  ※WANポート側ジャンボフレームの設定
 

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