11-1.LANポートIPアドレスの設定

NetGenesisのLANポートIPアドレスの設定について説明します。

NetGenesisの工場出荷値は以下のようになっています。
 LANポートIPアドレス/サブネット 192.168.0.1/24
  ※ 「/24」は「255.255.255.0」に該当します。

 チェック!
初めてLANを構築する場合、NetGenesisのLANポートIPアドレス/サブネットを変更する必要はありません。



NetGenesisのLANポートIPアドレスの変更が必要な例を以下に記します。
 
  NetGenesisのアンナンバード(unnumbered)機能を使用する場合
  この場合、ISPから取得した固定グローバルIPアドレスの中の1つを、NetGenesisのLANポートIPアドレスに設定する必要があります。
 
例)Bフレッツ 固定グローバルIPアドレス:8個
 
 
※1: ISPから取得した固定グローバルIPアドレスが「xxx.xxx.xxx.104〜xxx.xxx.xxx.111」(xxx.xxx.xxx.104/29)の例です。
(「/29」は「255.255.255.248」に該当します。)
※2: 固定グローバルIPアドレスのうち、
  先頭(ネットワークアドレス:xxx.xxx.xxx.104)と
  最後(ブロードキャストアドレス:xxx.xxx.xxx.111)は
NetGenesisのLANポート及び各パソコンでは使用できません。
 
LANポートIPアドレスとDHCPサーバー
LANポートIPアドレスを工場出荷値から変更した場合、DHCPサーバー設定の変更が必要です。
DHCPサーバー設定については 12-1.DHCPサーバー設定 を参照して下さい。
 
  既存のLANへNetGenesisを追加する場合
  すでにLANを構築済みで、各パソコン等に割り当て済みのIPアドレスを変更することが困難な場合、NetGenesisのLANポートIPアドレスを既存のLANにあわせて変更する必要があります。
 
 
備 考
LANポートIPアドレスを工場出荷値から変更した場合、DHCPサーバー設定の変更が必要です。
LANポートIPアドレスとNetGenesisのDHCPサーバー を参照して下さい。

NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する場合は、以下の各項目を参照して下さい。
 注意事項  
 設定手順
 
11.基本設定 へ戻る

注意事項

NetGenesisのLANポートIPアドレス(工場出荷値:192.168.0.1/24)を変更する場合の注意について説明します。

LANポートIPアドレス(工場出荷値:192.168.0.1/24)を変更する場合、他のパソコン、ルータ等とIPアドレスが衝突しないように注意して下さい。
 ※「/24」は「255.255.255.0」に該当します。
万が一、他のパソコン等とNetGenesisのLANポートIPアドレスが衝突してしまった場合、NetGenesisが見つからなくなったり、他のネットワーク機器に障害が発生する等、さまざまなトラブルの原因となりますので注意して下さい。

以下の各項目を参照して下さい。
   LANポートIPアドレスを変更する際の重要事項
   パソコンのIPアドレス
   LANポートIPアドレスと他のDHCPサーバー
(NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合)
 (※)
   NetGenesisの設定の更新・再起動後
(設定画面へ再度ログオンする手順)
 (※)
   LANポートIPアドレスとNetGenesisのDHCPサーバー (※)
  ※ NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する方は、必ず※印の内容を参照して下さい。

上記の各項目を読み終えましたら 設定手順 へ進んで下さい。
 
11-1.LANポートIPアドレスの設定 へ戻る

LANポートIPアドレスを変更する際の重要事項

NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更する場合、入力する値を間違えないように注意して下さい。(変更する前に、LANポートIPアドレスのメモを取っておくと良いでしょう。)

IPアドレス(及びサブネット)を間違えて入力し、そのままNetGenesisの設定を更新してしまうと、それ以降NetGenesisの設定画面へログオンできなくなる可能性があります。

例えば、NetGenesisを既存のネットワーク「192.168.1.xxx/24」に組み込むために、NetGenesisのLANポートIPアドレスを「192.168.0.1/24」から「192.168.1.1/24」へ変更するつもりが誤って「192.168.10.1/24」と入力してしまい、誤った設定値のままNetGenesisの設定を更新・再起動した場合、それ以降は既存のネットワーク「192.168.1.xxx/24」のパソコンからNetGenesisの設定画面へログオンすることができなくなってしまいます。

これはNetGenesisの設定画面へログオンするための条件である「NetGenesisのLANポートIPアドレスとパソコンのIPアドレスが同一ネットワークであること」を満たしていないためです。
(NetGenesisのLANポートIPアドレスは誤った入力により「192.168.10.1」に変更されてしまったので、「192.168.1.xxx」のパソコンと別ネットワークになってしまったためです。)

NetGenesisのLANポートIPアドレスを間違えて設定した場合や、LANポートIPアドレスを忘れてしまった場合は、背面のRESETボタンを使用して全ての設定を工場出荷値に戻した後、設定をやり直して下さい。

RESETボタンについては以下を参照して下さい。
 Q&A集 全ての設定を工場出荷値に戻したい
 
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パソコンのIPアドレス

NetGenesisのLANポートIPアドレスを工場出荷値(192.168.0.1/24)から変更する場合、必ず以下の作業を行って下さい。
 ※「/24」は「255.255.255.0」に該当します。
  NetGenesisにパソコンを1台だけ接続して下さい。
  パソコンのIPアドレスを既存のLANのIPアドレスから、IPアドレス「192.168.0.2」・サブネットマスク「255.255.255.0」(またはDHCPサーバーから取得)へ変更して下さい。
 メ モ 
パソコンのIPアドレスを「DHCPサーバーから取得」(自動取得)へ変更した場合、必要に応じてパソコンを再起動させて下さい。
再起動することにより、NetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレス等が付与されます。
 
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LANポートIPアドレスと他のDHCPサーバー
(NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合)


LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーが存在する場合、以下のようにDHCPサーバーの設定を行って下さい。


(NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合、こちら を参照して下さい。)

他のDHCPサーバーを使用する場合、必要な設定は以下の通りです。
(DHCPサーバーのマニュアル等を参照し、LAN管理者等と相談の上で設定を行って下さい。)
設定項目 設定値 備 考
DHCPサーバーが付与する
先頭(開始)IPアドレス
変更の必要無し (必要に応じて変更して下さい。)
サブネットマスク 変更の必要無し (必要に応じて変更して下さい。)
ゲートウェイ
(ルータアドレス)
NetGenesis
LANポートIPアドレス
変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。
DNSサーバー
(ネームサーバー)
NetGenesis
LANポートIPアドレス
変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。(※)
  ※ LAN内にDNSサーバーが存在する場合、既存の設定を変更する必要はありません。
(そのままLAN内のDNSサーバーを設定して下さい。)
  ただし、DNSサーバー側の設定(フォワーダ)が必要となる場合があります。
  詳しくはDNSサーバーのマニュアル等を参照して下さい。
 
NetGenesis以外のDHCPサーバーと
NetGenesisのLANポートIPアドレス
LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーが存在する場合でも、NetGenesisのLANポートIPアドレスの設定が必要です。
NetGenesisのLANポートは、DHCPサーバーからIPアドレスを取得しません。
また、NetGenesisに設定したLANポートIPアドレスを、DHCPサーバーがLAN内の他のパソコン等へ付与しないようにDHCPサーバーの設定を行って下さい。
詳しくは、LAN管理者等へ相談して下さい。
 
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NetGenesisの設定の更新・再起動後
(設定画面へ再度ログオンする手順)


NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更して設定を更新・再起動した場合、「NetGenesisの再起動が完了しました」の画面が表示されません。
 
LANポートIPアドレスの変更と
DHCPサーバー設定の変更
LANポートIPアドレスを工場出荷値から変更した場合、DHCPサーバー設定の変更が必要です。
「DHCPサーバー設定」を変更せずに設定の更新・再起動を行った場合、再起動完了後にインターネット接続ができなくなったり、NetGenesisの設定画面へログオンできなくなることがあります。
詳しくは LANポートIPアドレスとNetGenesisのDHCPサーバー を参照して下さい。

NetGenesisの設定画面へ再度ログオンする場合、以下のようにして下さい。
 
  NetGenesisのLANポートIPアドレスを、同一ネットワーク内の別IPアドレスへ変更した場合。
  例.「192.168.0.1/24」(工場出荷値)から「192.168.0.100/24」へ変更〕
 
ブラウザのアドレス入力欄に、変更したNetGenesisのLANポートIPアドレス(この例の場合「192.168.0.100」)を入力して下さい。
 
  NetGenesisのLANポートIPアドレスを、別ネットワークへ変更した場合。
  〔例.「192.168.0.1/24」(工場出荷値)から「xxx.xxx.xxx.105/29」へ変更〕
 
NetGenesisのLANポートIPアドレスとパソコンのIPアドレスが別ネットワークの場合、NetGenesisの設定画面へログインすることができません。
  NetGenesisに接続したパソコンのIPアドレスを、変更したNetGenesisのLANポートIPアドレスと同一ネットワークに設定した後、ブラウザのアドレス入力欄に変更したNetGenesisのLANポートIPアドレス(この例の場合「xxx.xxx.xxx.105」)を入力して下さい。
 
 ※ 以下の「/24」は「255.255.255.0」に、「/29」は「255.255.255.248」に該当します。
 

1台のパソコンをNetGenesisに接続する。

パソコンのIPアドレスを「192.168.0.xx/24」
(NetGenesisのLANポートIPアドレスと同一ネットワーク)
に設定する。
例) xxx.xxx.xxx.106/29 → 192.168.0.2/24
パソコンでWWWブラウザを起動 して
NetGenesisの設定画面(基本設定)へログオンし、
LANポートIPアドレスを変更する。
例) 192.168.0.1/24 → xxx.xxx.xxx.105/29
NetGenesisの設定を更新し、再起動する。

  このとき、「NetGenesisの再起動が完了しました」
の画面は表示されません。

  この時点でNetGenesisの設定画面へログオン
できなくなります。
パソコンのIPアドレスを、変更したNetGenesis
のLANポートIPアドレスと同一ネットワークに設定する。
例) 192.168.0.2/24 → xxx.xxx.xxx.106/29
パソコンでWWWブラウザを起動し、NetGenesisの
設定画面へアクセスする。
〔ログオン可能〕

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LANポートIPアドレスとNetGenesisのDHCPサーバー

NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する場合、必ずDHCPサーバーの設定を変更して下さい。

以下の例を参考にして下さい。
 
 例1) NetGenesisのLANポートIPアドレスを、「192.168.0.1/24」(工場出荷値)から「192.168.0.100/24」へ変更したが、DHCPサーバーの設定を工場出荷値のまま設定を更新・再起動した場合。
  《LANポートIPアドレスを同一ネットワーク内の別IPアドレスへ変更》
 
NetGenesisを経由してインターネットへ接続できない。
(NetGenesisのDHCPサーバー設定の「ゲートウェイ」と「DNSサーバー」が「192.168.0.1」のため。)
   ※以下の「/24」は「255.255.255.0」に該当します。
 
NetGenesisのLANポートIPアドレスを
「192.168.
0.1/24」から「192.168.0.100/24」
へ変更。
DHCPサーバーの設定は
工場出荷値。
NetGenesisの設定を更新し、再起動する。

  このとき、「NetGenesisの再起動が完了しました」
の画面は表示されません。
  (LANポートIPアドレスが変更されたため。)
パソコンを再起動する。
(NetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレスを取得する。)
パソコンは以下の情報を自動取得する。
 ・IPアドレス 192.168.0.2〜192.168.0.254
 ・ゲートウェイ 192.168.0.1
 ・DNSサーバー 192.168.0.1
インターネット接続不可。

理由 パソコンが自動取得した「ゲートウェイ」、「DNSサーバー」の
IPアドレスが、NetGenesisのLANポートIPアドレスになっていないため。
    (NetGenesisのLANポートIPアドレスが「192.168.0.100」に変更されたため。)

対処法 NetGenesisのDHCPサーバー設定の「ゲートウェイ」と「DNSサーバー」に、変更したNetGenesisのLANポートIPアドレス(この例の場合「192.168.0.100)を設定する。
    (DHCPサーバー設定については 12-1.DHCPサーバー設定 を参照して下さい。)
   
 例2) NetGenesisのLANポートIPアドレスを、「192.168.0.1/24」(工場出荷値)から「192.168.1.1/24」へ変更したが、DHCPサーバーの設定を工場出荷値のまま設定を更新・再起動した場合。
  《LANポートIPアドレスを別ネットワークのIPアドレスへ変更》
 
NetGenesisを経由してインターネットへ接続できない。
(NetGenesisのDHCPサーバー設定の「ゲートウェイ」と「DNSネームサーバー」が「192.168.0.1」のため。)
  NetGenesisの設定画面へログオンできない。
(NetGenesisとパソコンが別ネットワークのため。)
   ※以下の「/24」は「255.255.255.0」に該当します。
 
NetGenesisのLANポートIPアドレスを
「192.168.
0.1/24」から192.168.1.1/24」
へ変更。
DHCPサーバーの設定は
工場出荷値。
NetGenesisの設定を更新し、再起動する。

このとき、「NetGenesisの再起動が完了しました」
の画面は表示されません。
  (LANポートIPアドレスが変更されたため。)
パソコンを再起動する。
(NetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレスを取得する。)
パソコンは以下の情報を自動取得する。
 ・IPアドレス 192.168.0.2〜192.168.0.254
 ・ゲートウェイ 192.168.0.1
 ・DNSサーバー 192.168.0.1
インターネット接続、NetGenesisの設定画面へのログオン、ともに不可。

理由 パソコンが自動取得したIPアドレスが、NetGenesisと別ネットワークのため。
 ・NetGenesisのLANポートIPアドレス 192.168.1.1
 ・パソコンが自動取得したIPアドレス 192.168.0.xx

対処法 NetGenesisのDHCPサーバー設定の「先頭IPアドレス/サブネット」と「ゲートウェイ」、「DNSサーバー」を変更する必要があります。
    変更方法・手順については こちら を参照して下さい。
(WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
 
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設定手順

  1. 設定画面のメニューの[基本設定]をクリックして下さい。





     
  2. 「IPアドレス/サブネット」欄に変更する値を入力して下さい。



     ※ サブネットが「xxx.xxx.xxx.xxx」の形式で指定された場合、付録・IPアドレス範囲(IPアドレス/サブネット) 早見表 を参考にして下さい。
      (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
 
NetGenesisのアンナンバード(unnumbered)機能を使用するとき
  「IPアドレス/サブネット」に設定可能なサブネットは以下の通りです。
 ・xxx.xxx.xxx.xxx/30 (255.255.255.252 IPアドレス数:4個)
 ・xxx.xxx.xxx.xxx/29 (255.255.255.248 IPアドレス数:8個)
 ・xxx.xxx.xxx.xxx/28 (255.255.255.240 IPアドレス数:16個)

  ネットワークアドレス(先頭)とブロードキャストアドレス(最後)は、NetGenesisを含む、LAN内の各機器に設定できません。
 
 例) ISPから取得したIPアドレス/サブネットが「xxx.xxx.xxx.104/29」(8個)の場合

  xxx.xxx.xxx.104:ネットワークアドレス(先頭)・・・設定不可。
 
 
xxx.xxx.xxx.105
xxx.xxx.xxx.106
xxx.xxx.xxx.107
xxx.xxx.xxx.108
xxx.xxx.xxx.109
xxx.xxx.xxx.110
左のIPアドレスが、NetGenesisを含む、LAN内の各機器に設定可能。
 
  xxx.xxx.xxx.111:ブロードキャストアドレス(最後)・・・設定不可。
  誤った値を入力して、設定更新を行った場合(NetGenesisと通信できない状態になった場合)、本体背面の「RESET」ボタンを使用して設定を工場出荷値に戻した後、再度設定を行って下さい。
  「RESET」ボタンについては以下を参照して下さい。
   Q&A集 全ての設定を工場出荷値に戻したい

入力した値に間違いが無いことを確認した後、画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。




 

LANポートIPアドレスの変更と
設定の更新〜NetGenesisの再起動
NetGenesisのLANポートIPアドレスを別ネットワークへ変更して設定を更新・再起動した場合、設定更新直後にNetGenesisの設定画面へログオンできなくなります。(パソコンとNetGenesisが別ネットワークとなるため。)
詳しくは NetGenesisの設定の更新・再起動後 を参照して下さい。

以上でNetGenesisのLANポートIPアドレスの設定は完了です。

次に 12-1.DHCPサーバー設定 を参照し、DHCPサーバーの設定を確認して下さい。

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