1-2.設定を行う前に確認すること
 
NetGenesisの設定を行う前に確認が必要な内容について説明します。
 
  回線接続(開通)の確認
 対象: 全てのプロバイダ。
  PPPoEソフトウェアについての注意
 対象: PPPoEによるユーザー認証が必要なプロバイダ。
(フレッツ 光ネクスト や Bフレッツ、フレッツ・ADSL、eo光 等)
  MACアドレス記憶型のケーブルモデム
 対象: Yahoo!BB ADSL、CATV(ケーブルテレビ)
  IPアドレスの解放(DHCPクライアント)
 対象: IPアドレス自動取得のCATV、プロバイダ等。
  NetGenesisに複数台のパソコンを接続する手順
 対象: NetGenesisに複数台のパソコンを接続する場合。
  既存のLANにNetGenesisを追加する手順
(NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する手順)
 対象: NetGenesisのLANポートIPアドレスを工場出荷値(192.168.0.1/24)から変更する場合。
 
NetGenesisのアンナンバード(unnumbered)機能を使用する方は、NetGenesisの設定を行う前に必ずこの項目を参照して下さい。
  ルータタイプの回線終端装置と接続する際の注意
 対象: プロバイダから提供された回線終端装置にルータ機能が搭載されている場合。
 
1.はじめに へ戻る

回線接続(開通)の確認

NetGenesisとケーブルモデムやONU、ADSLモデム等(回線終端装置)を接続する前に、パソコンとモデム直結(NetGenesisを介さない接続)の状態でインターネット接続が可能か確認して下さい。

パソコンとモデム直結の状態でインターネット接続ができない場合、プロバイダへお問い合わせ下さい。
 
先頭へ戻る

PPPoEソフトウェアについての注意

パソコンに「PPPoEソフトウェア」(フレッツ接続ツール等)をインストールしている場合、NetGenesisの設定を行う前に必ずアンインストールして下さい。
 
 メ モ
アンインストールを行う前に、回線の切断を行って下さい。

アンインストール方法等については、「PPPoEソフトウェア」のマニュアルやヘルプ等を参照して下さい。
 
先頭へ戻る

MACアドレス記憶型のケーブルモデム

Yahoo!BB ADSLやCATV(ケーブルテレビ)のインターネットサービスで使用されるケーブルモデムの中には「接続されているネットワーク機器のMACアドレス(物理アドレス)を記憶する機種」があります。

この場合、ケーブルモデムがNetGenesisを導入する前に接続していたLANカード(パソコン側)のMACアドレスを記憶しているため、NetGenesisを接続しても通信を行うことができません。
(ケーブルモデムが記憶したMACアドレス以外とは通信を行わないため。)

ケーブルモデムがLANカード(パソコン側)のMACアドレスを記憶している場合、ケーブルモデムの電源をOFFにして30分程度放置して下さい。(ケーブルモデムが記憶しているMACアドレスが消去されるまで放置して下さい。)

再度電源をONにすると、接続されている機器(NetGenesis)のMACアドレスをケーブルモデムが自動的に取得します。
 

 チェック!
NetGenesisの設定が完了してもインターネットへ接続することができない場合、上記の作業を行って下さい。
 ※ NetGenesisのWANポートのMACアドレスを変更することでも対処可能です。
WANポートのMACアドレスの変更方法については 11-6.WANポートのMACアドレスの設定 を参照して下さい。
 
 メ モ
ケーブルモデムが記憶しているMACアドレスが消去されるまでの時間(電源をOFFにする時間)は、ケーブルモデムの機種によって異なります。
 
先頭へ戻る

IPアドレスの解放(DHCPクライアント)

契約しているプロバイダ(DHCPサーバー)からIPアドレスを自動取得することが可能な場合、NetGenesisにパソコンを接続する前に、 回線終端装置と接続しているパソコンのIPアドレスを解放する(プロバイダへ返す)必要があります。

パソコンがプロバイダからIPアドレスを取得済みの状態の場合、NetGenesisのDHCPクライアント機能(WANポート)を使用しても、NetGenesisはプロバイダからIPアドレスを取得できません。

プロバイダ側では「1ユーザー=1つのIPアドレス」となるため、パソコンがプロバイダからIPアドレスを取得したままの状態では、NetGenesisにはIPアドレスが付与されません。

この場合、NetGenesisにパソコンを接続する前に、 回線終端装置と接続しているパソコンのIPアドレスを解放しなければなりません。(プロバイダへ返さなければなりません。)

パソコンのIPアドレスを解放する方法については、以下を参照して下さい。
(回線終端装置とパソコンを接続した状態で行って下さい。)

 Windows Vista/7でIPアドレスを解放する方法
 Windows 2000/XPでIPアドレスを解放する方法
 Windows 98/MeでIPアドレスを解放する方法
 
Mac OS をご利用の方へ
Mac OS の場合、IPアドレスを解放することができません。
プロバイダ側のリース期限(IPアドレスの貸出時間)が満了となるまで、プロバイダから取得したIPアドレスは解放されません。
パソコンの電源をOFFにして、しばらく時間をおいてからNetGenesisと 回線終端装置を接続するようにして下さい
 

 

Windows Vista/7でIPアドレスを解放する方法

Windowsに管理者権限でログインした後、以下の手順でIPアドレスの解放を行って下さい。
  1. [スタート]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]と順番にクリックして下さい。
     
  2. 「コマンドプロンプト」画面が表示されます。

    ここで「ipconfig」を入力して下さい。
     例) c:\>ipconfig
     
  3. 「IPv4 アドレス」欄に値が表示されていることを確認した後、「ipconfig /release」を入力して下さい。
     例) c:\>ipconfig /release
     
     ※「ipconfig」と「/release」の間に半角スペースを入れて下さい。
     
  4. [IPv4 アドレス]欄が消えたことを確認して下さい。
以上でIPアドレスの解放は完了です。

「コマンドプロンプト」画面は、[×]ボタンをクリックする等して閉じて下さい。

Windowsを終了し、パソコンの電源をOFFにして下さい。
(回線終端装置はパソコンから外して下さい。)
 
 

 

Windows 2000/XPでIPアドレスを解放する方法

Windowsに管理者権限でログインした後、以下の手順でIPアドレスの解放を行って下さい。
  1. [スタート]→[プログラム](すべてのプログラム)→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]と順番にクリックして下さい。
     
  2. 「コマンドプロンプト」画面が表示されます。

    ここで「ipconfig」を入力して下さい。
     例) c:\>ipconfig
     
  3. [IP Address]欄に値が表示されていることを確認した後、「ipconfig /release」を入力して下さい。
     例) c:\>ipconfig /release
     
     ※「ipconfig」と「/release」の間に半角スペースを入れて下さい。
     
  4. 「IP address successfully released........」と表示されることを確認した後、再度「ipconfig」を入力して下さい。
    (2と同様です。)
     
  5. [IP Address]欄が「0.0.0.0」になったことを確認して下さい。
以上でIPアドレスの解放は完了です。

「コマンドプロンプト」画面は、[×]ボタンをクリックする等して閉じて下さい。

Windowsを終了し、パソコンの電源をOFFにして下さい。
(回線終端装置はパソコンから外して下さい。)
 
 

 

Windows 98/MeでIPアドレスを解放する方法

以下の手順でIPアドレスの解放を行って下さい。
  1. [スタート]→[ファイル名を指定して実行]と順番にクリックして下さい。
     
  2. [名前]欄に、「winipcfg」と入力して[OK]ボタンをクリックして下さい。
     
  3. 「IP設定」画面が開きます。
    [PPP Adapter]となっている場合、[▼]をクリックして使用しているイーサネットボード名へ変更して下さい。
     
  4. [IPアドレス]欄に値が表示されていることを確認した後、[解放]ボタンをクリックして下さい。
     
  5. [IPアドレス]欄が、「0.0.0.0」に変わったことを確認して下さい。
以上でIPアドレスの解放は完了です。

「IP設定」画面は、[OK]ボタンをクリックして閉じて下さい。

Windowsを終了し、パソコンの電源をOFFにして下さい。
(回線終端装置はパソコンから外して下さい。)
 
 
先頭へ戻る

NetGenesisに複数台のパソコンを接続する手順

NetGenesisに複数台のパソコンを接続する場合、以下の手順で各設定作業を行って下さい。


 


先頭へ戻る

既存のLANにNetGenesisを追加する手順
(NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する手順)


既存のLANにNetGenesisを追加する場合、以下の手順で各設定作業を行って下さい。
 
 チェック!
NetGenesisのアンナンバード(unnumbered)機能を使用する方は、必ず以下の手順でNetGenesisのLANポートIPアドレスを変更して下さい。


 


先頭へ戻る

ルータタイプのADSLモデムと接続する際の注意

ルータタイプの回線終端装置(以降、ルータモデムと呼びます)を使用する場合、必ずルータモデムのLAN側のプライベートネットワークアドレスを確認して下さい。

(詳しくはルータモデムのマニュアル等を参照して下さい。)

ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスによっては、NetGenesisのLANポートIPアドレス(あるいはルータモデムのLAN側ネットワークアドレス)の変更が必要となります。

NetGenesisの設定を行う前に、以下を参照して下さい。
 ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが 192.168.0.x の場合
 ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが 192.168.0.x以外 の場合

 

 

ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが 192.168.0.x の場合

NetGenesisのLANポートIPアドレス(およびDHCPサーバー)の変更が必要です。

この場合、NetGenesisのLANポートIPアドレス(工場出荷値:192.168.0.1)とWANポート(DHCPクライアント機能)が自動取得するIPアドレスが同一ネットワークになってしまうため、インターネットへ接続することができません。
 
 例) NetGenesisのLANポートIPアドレス 192.168.0.1(工場出荷値)
  ルータモデムのLAN側プライベート
ネットワークアドレス
192.168.0.xxx
    → ルータモデムのLAN側DHCPサーバーからNetGenesisのWAN側DHCPクライアントが取得するIPアドレスは「192.168.0.x」となり、NetGenesisのLAN側とWAN側が同一ネットワークになってしまう。
  (NetGenesisのLAN内からWANポート側へ出ていくことができなくなる。)

上記環境はサブネットマスクが「255.255.255.0」(/24)の例です。

ルータモデムとNetGenesisを接続する前に、NetGenesisのLANポートIPアドレス(及びDHCPサーバー)の設定を変更して下さい。

2 パソコンの設定3.設定の開始と終了 の順番に読み進み、11-1 LANポートIPアドレスの設定 及び 12-1 DHCPサーバー設定 を行って下さい。
 
 チェック!
NetGenesisのWAN側/LAN側の両方のIPアドレスが同一ネットワークの場合、NetGenesisが正常動作しませんので注意して下さい。
 
 

 

ルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが 192.168.0.x以外 の場合

NetGenesisのLANポートIPアドレスを変更する必要はありません。
 
 例) NetGenesisのLANポートIPアドレス 192.168.0.1(工場出荷値)
  ルータモデムのLAN側プライベート
ネットワークアドレス
192.168.1.xxx
    → NetGenesisのLANポートIPアドレスとルータモデムのLAN側プライベートネットワークアドレスが、それぞれ別々のネットワークのため、問題なくインターネットへ接続できます。

上記環境はサブネットマスクが「255.255.255.0」(/24)の例です。

 
先頭へ戻る