PPPoEポート(スタティックルーティング設定)

PPPoEポートのスタティックルーティング設定について説明します。

PPPoEポートには「PPPoE ポート1(セッション1)〜PPPoE ポート4(セッション4)」の4つのポートが存在します。
 
はじめに
  「フレッツ(PPPoE)簡単設定」を行った場合、「PPPoE ポート1(セッション1)」がデフォルトゲートウェイとなります。

  PPPoEマルチセッション機能を使用する場合は、スタティックルーティング設定、もしくはソースルーティング設定が必要となります。

  デフォルトゲートウェイに設定できるPPPoEポートは1つだけです。
複数のPPPoEポートをデフォルトゲートウェイに設定した場合、ポート番号の若いPPPoEポートがデフォルトゲートウェイとして動作します。
PPPoEポート1>PPPoEポート2>PPPoEポート3>PPPoEポート4
  例えば、PPPoEポート2とPPPoEポート4をデフォルトゲートウェイに設定した場合、PPPoEポート2がデフォルトゲートウェイになります。
(PPPoEポート4はデフォルトゲートウェイとして動作しません。)

  PPPoEマルチセッション機能を使用しない場合は、本設定は不要です。


スタティックルーティングの設定方法は以下の2通りがあります。
 
  PPPoEポートをデフォルトゲートウェイに設定する
  NetGenesisのLANポートと異なるネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットを、全て特定のPPPoEポート宛に送ります。
 
  PPPoEポートにルーティングテーブルを設定する
  特定のネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットを、特定のPPPoEポート宛に送ります。
 
 * PPPoE ポート2(セッション2)に、フレッツ・スクウェアのルーティング情報(テーブル)を登録する例を元に説明します。
 
 メ モ 
デフォルトゲートウェイとルーティングテーブルを併用することも可能です。
その場合、ルーティングテーブルが優先されます。
 
RIP機能について
他のルータの中にRIP対応のルータがある場合、NetGenesisのRIP機能(※)を使用することが可能です。
RIP機能の設定については 13-4.RIP設定 を参照して下さい。
 ※ WAN側へのRIP広告動作が有効となる動作モードは「ローカルルータ」のみです。
  (他の動作モードの場合、動作保証外となります。)
 
13-1.スタティックルーティング設定 へ戻る

PPPoEポートをデフォルトゲートウェイに設定する

「PPPoEポートをデフォルトゲートウェイに設定する」設定について説明します。
 
 チェック!
デフォルトゲートウェイに設定できるPPPoEポートは1つだけです。
複数のPPPoEポートをデフォルトゲートウェイに設定した場合、ポート番号の若いPPPoEポートがデフォルトゲートウェイとして動作します。
PPPoEポート1>PPPoEポート2>PPPoEポート3>PPPoEポート4
例えば、PPPoEポート2とPPPoEポート4をデフォルトゲートウェイに設定した場合、PPPoEポート2がデフォルトゲートウェイになります。
(PPPoEポート4はデフォルトゲートウェイとして動作しません。)

以下の手順で設定を行って下さい。

(以下、PPPoE ポート1の例です。)

 
 メ モ 
実際に設定する際は、既存のLANやISPからの情報等に合わせて設定して下さい
  1. 「PPPoEポート1(セッション1)のスタティックルーティング設定」の中の、[PPPoE ポート1(セッション1)をデフォルトゲートウェイに設定する]にチェックが入っていることを確認して下さい。


     
  2. メトリック(ルーティングの優先順位)の設定を行います。
      LAN内にルータがNetGenesis 1台のみの場合
    そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
      LAN内に他のルータがある場合(RIP機能と併用)
     ・ NetGenesisを最優先にする場合、そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
     ・ 他のルータ等を優先させる場合、環境に応じてメトリック値を選択して下さい。
     ※RIP機能については 13-4.RIP設定 を参照して下さい。

以上で「PPPoEポートをデフォルトゲートウェイに設定する」の設定は完了です。

画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。


 
 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの   設定の更新   をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  引き続き設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。
 
PPPoEポート(スタティックルーティング設定) へ戻る

PPPoEポートにルーティングテーブルを設定する

「PPPoEポートにルーティングテーブルを設定する」設定について説明します。

以降、PPPoEマルチセッション機能を使用し、PPPoE ポート2(セッション2)からフレッツ・スクウェアへ接続するために必要なルーティング情報(テーブル)を登録する例を元に説明します。

PPPoE ポート2(セッション2)に、フレッツ・スクウェアのルーティング情報(テーブル)を登録することにより、以下のように動作します。
  NetGenesisのLAN側からフレッツ・スクウェア宛の通信が発生した場合
 
 → PPPoE ポート2(セッション2)に登録したルーティング情報(テーブル)により、PPPoE ポート2(セッション2)を経由してフレッツ・スクウェアへTCP/IPパケットを送ります。
  NetGenesisのLAN側からインターネット宛(フレッツ・スクウェア以外宛)の通信が発生した場合
 
 → デフォルトゲートウェイに設定されているPPPoE ポート1(セッション1)を経由して、ISPへTCP/IPパケットを送ります。

以下の手順で設定を行って下さい。
 

 メ モ 
登録可能なルーティング情報(テーブル)数は最大16個です。
  1. 「PPPoE ポート2(セッション2)のスタティックルーティング設定」欄の[編集]ボタンをクリックして下さい。


    「PPPoE ポート2(セッション2) ルーティングテーブル リスト追加・編集」画面が表示されます。



     メ モ 
    「PPPoE ポート2(セッション2)をデフォルトゲートウェイに設定する」のチェックは、そのまま外した状態にして下さい。
     
  2. フレッツ・スクウェアのルーティング情報を登録します。


    下記表の "IPアドレス/サブネット" を「PPPoE ポート2(セッション2) ルーティングテーブル リスト追加・編集」画面の「IPアドレス/サブネット」欄に入力して下さい。

    NTT東日本 NTT西日本
    IPアドレス/サブネット メトリック IPアドレス/サブネット メトリック
    220.210.194.0/25 1 10.0.0.0/8 1
    220.210.198.0/26 1 - -
    220.210.199.144/28 1 - -
     ※1: 上記は2010年3月の情報です。
      将来、変更される場合もありますので、以下のURLから最新情報を入手して下さい。

      NTT東日本 FLET'S .com (フレッツ・スクウェア ルーティングアドレス情報)
      http://flets.com/square/routing.html

      NTT西日本 フレッツ・スクウェア アクセスガイド
      http://www.flets-square.info/new/connection/another.html

     上記のURLは予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承下さい。

     ※2: NTT東日本の管轄地域でご利用の方は、上記3個の情報を全て登録して下さい。



     * サブネットが「xxx.xxx.xxx.xxx」の形式で指定された場合、付録・IPアドレス範囲(IPアドレス/サブネット) 早見表 を参考にして下さい。
      (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
     
  3. 「IPアドレス/サブネット」の入力後、追加ボタンをクリックして下さい。


    登録リストに追加されます。


     メ モ 
    登録(追加)した情報の右横に表示されているボタン([編集]〜[最後])については 登録リストを有する画面に表示されるボタン (3-3.設定画面内のボタンの意味) を参照して下さい。
     
  4. ルーティング情報の登録が完了しましたら、画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。


     
     チェック!
    登録リストの順番が、そのまま処理の「優先順位」になります。
    「追加したエントリが最後尾にある=一番最後に処理される」ということになりますので、必要に応じて追加したエントリを移動して下さい。
以上でPPPoE ポート2(セッション2)に、フレッツ・スクウェアへ接続するために必要な、ルーティング情報(テーブル)の登録は完了です。
 
 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの   設定の更新   をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  引き続き設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。
 
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