2-6-3 LAN内にDNSサーバーが存在する例


LAN内にNetGenesis以外のDNSサーバー（Windows 2000 Server等）が存在する場合の、設定例について説明します。

このような環境の場合、以下のように設定を行うと良いでしょう。

　 LAN内の各パソコンにはDNSサーバーのIPアドレスとして、LAN内のDNSサーバーのIPアドレスを設定する。
　 LAN内のDNSサーバーのフォワーダ（そのDNSサーバーで名前解決ができない場合に参照する他のDNSサーバー）の設定に、NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定する。

上記のような設定を行うことにより、LAN内のDNSサーバーとNetGenesisのProxyDNS/マルチアカウント機能や、SNTPサーバー機能、EasyDNS機能を使用することができます。

NetGenesis及び各パソコンの設定は、NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合と、使用しない場合の2通りがあります。

　　NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合
　　（LAN内の各パソコンのTCP/IP設定はNetGenesisのDHCPサーバーで行う。）
　　NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合
　　（LAN内の各パソコンにIPアドレスを指定する。）

DNSサーバー・DHCPサーバーの設定について
  LAN内のNetGenesis以外のDNSサーバーの設定については、DNSサーバーのマニュアルを参照して下さい。
  LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーがある場合、DHCPサーバーのマニュアルを参照して設定を行って下さい。必要な設定は以下の通りです。
（デフォルト）ゲートウェイ

NetGenesisのLANポートIPアドレス
DNSサーバー LAN内のDNSサーバーのIPアドレス
なお、NetGenesis以外のDHCPサーバーを使用する場合、NetGenesisのDHCPサーバーを「使用しない」設定に変更しなければなりません。
DHCPサーバーの設定については 4-6 DHCPサーバーの設定 で説明します。
（まずは各パソコンのTCP/IP設定を済ませて下さい。）


　  NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合
（LAN内の各パソコンのTCP/IP設定はNetGenesisのDHCPサーバーで行う。）

LAN内の各パソコンのTCP/IP設定を、NetGenesisのDHCPサーバーによって行う例について説明します。

NetGenesisのDHCPサーバーは、工場出荷値で最大32台（IPアドレス「192.168.0.2〜192.168.0.33」）のパソコン等へネットワークの設定を行います。

LAN内のDNSサーバーを使用する場合、NetGenesisのDHCPサーバーの設定の中の「プライマリDNS」欄を、LAN内のDNSサーバーのIPアドレスへ変更します。
（工場出荷値では、NetGenesisのIPアドレスが設定されています。）

また、LAN内のDNSサーバーを運用するパソコンのIPアドレスは、NetGenesisのDHCPサーバーが割り当てる範囲外（IPアドレス「192.168.0.34〜192.168.0.254」）に設定します。

以下、Windows 2000 Server/Professionalでの例です。



  NetGenesisの設定
 　

設定内容
LANポートIPアドレス 192.168.0.1（工場出荷値・変更する必要無し）
DHCPサーバー
使用する
（プライマリDNSを 192.168.0.100 へ変更）

　 NetGenesisの「DHCPサーバーの設定」画面
　※1： NetGenesisのDHCPサーバーの設定については 4-6 DHCPサーバーの設定 で説明します。
まずは各パソコンの設定を済ませて下さい。
　※2： DHCPサーバーの設定を変更した場合、NetGenesisの設定更新後にLAN内の各パソコンを再起動して下さい。

  パソコン1〜2のTCP/IP設定
（Windows 2000 Professional）
  　

設定内容
IPアドレス
「IPアドレスを自動的に取得する」
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」

  NetGenesisのDHCPサーバーから自動取得する内容
 ・IPアドレス ： 192.168.0.2〜192.168.0.33の中の1つ。
 ・サブネットマスク ： 255.255.255.0
 ・ゲートウェイ ： 192.168.0.1
 ・DNSサーバー ： 192.168.0.100
NetGenesisのDHCPサーバーの「プライマリDNS」に設定したLAN内のDNSサーバー。
サブネットマスク
デフォルトゲートウェイ
DNSサーバー

　 Windows 2000 ProfessionalのTCP/IP設定画面例

  パソコン3（DNSサーバー）のTCP/IP設定
（Windows 2000 Server）
  　

設定内容
IPアドレス
192.168.0.100
（NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外）
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ
192.168.0.1
（NetGenesisのLANポートIPアドレス）
DNSサーバー
192.168.0.100
その他 Windows 2000 ServerのDNSサーバーの設定（「フォワーダ」の設定）に、NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。

　 Windows 2000 ServerのTCP/IP設定画面例

  NetGenesisの設定を行うにあたって
NetGenesisの設定は、NetGenesis内部のフラッシュROMに書き込まれます。
よって、LAN内の各パソコンでNetGenesisの設定を行う必要はありません。
LAN内の1台のパソコンからNetGenesisの設定を1度だけ行えば、各パソコンで共用することができます。
　イメージ図
LAN内の各パソコンで必須となるのは、TCP/IP設定とWWWブラウザやメールソフトウェア等の設定です。

  回線の接続と切断について
LAN内の各パソコンから回線の接続、切断を行えるようにしたい場合、各パソコンにNWG設定サーバー（+ NWG統合ツール）をインストールして下さい。
　※ NetGenesisの設定は、前項「NetGenesisの設定について」にあります通り、各パソコンから行う必要ありません。
NetGenesisの設定完了後、各パソコンからはNWG統合ツールを使用する等して、回線の手動接続・切断を行うようにして下さい。

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　  NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合
（LAN内の各パソコンにIPアドレスを指定する。）

NetGenesisのDHCPサーバーを使用せず、各パソコンにIPアドレスを指定（固定）する例について説明します。

NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合、IPアドレスを「192.168.0.2〜192.168.0.254」の間で他のパソコン等と重複しないように設定します。

以下、Windows 2000 Server/Professionalでの例です。



  NetGenesisの設定
 　

設定内容
LANポートIPアドレス 192.168.0.1（工場出荷値・変更する必要無し）
DHCPサーバー 使用しない（工場出荷値「使用する」を変更する）

  各パソコン（パソコン1〜3）のTCP/IP設定
（Windows 2000 Professional/Server）
　　
パソコン1 パソコン2 パソコン3
（DNSサーバー）
IPアドレス 192.168.0.2 192.168.0.3 192.168.0.100
他と重複しないこと
サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.0.1 192.168.0.1 192.168.0.1

NetGenesisのLANポートIPアドレス
DNSサーバー 192.168.0.100 192.168.0.100 192.168.0.100
LAN内のDNSサーバー（Windows 2000 Server）のIPアドレス
その他 Windows 2000 ServerのDNSサーバーの設定（「フォワーダ」の設定）に、NetGenesisのLANポートIPアドレスを設定します。

　 Windows 2000のTCP/IP設定画面例

  NetGenesisの設定を行うにあたって
NetGenesisの設定は、NetGenesis内部のフラッシュROMに書き込まれます。
よって、LAN内の各パソコンでNetGenesisの設定を行う必要はありません。
LAN内の1台のパソコンからNetGenesisの設定を1度だけ行えば、各パソコンで共用することができます。
　イメージ図
LAN内の各パソコンで必須となるのは、TCP/IP設定とWWWブラウザやメールソフトウェア等の設定です。

  回線の接続と切断について
LAN内の各パソコンから回線の接続、切断を行えるようにしたい場合、各パソコンにNWG設定サーバー（+ NWG統合ツール）をインストールして下さい。
　※ NetGenesisの設定は、前項「NetGenesisの設定について」にあります通り、各パソコンから行う必要ありません。
NetGenesisの設定完了後、各パソコンからはNWG統合ツールを使用する等して、回線の手動接続・切断を行うようにして下さい。

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