第1章 はじめに


本章では、NetGenesisを使用する上で、知っておいて頂きたいことについて説明します。
  1-1 NetGenesisの各機能について
  1-2 マニュアルの読み進め方
  1-3 各部の名称と各ケーブルの接続



第1章の各項目を参照しましたら、第2章 パソコンの設定 へ進んで下さい。


1-1 NetGenesisの各機能について


NetGenesisの各機能についての概略を説明します。

読み終わりましたら 1-2 マニュアルの読み進め方 へ進んで下さい。

接続機能
 ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型)
 ダイヤルアップIP接続(RASクライアント)
 RASサーバーIP接続
 LAN型ダイヤルアップIP接続
 専用線IP接続
ハードウェアの機能
  NetGenesis4 Std
    ・10Mbps HUB 4ポート
    ・高速シリアルインタフェース 2ポート
    ・フラッシュROM
    (ファームウェアバージョンアップ対応)
  NetGenesis SW
    ・10/100Mbps スイッチングHUB 5ポート
    ・高速シリアルインタフェース 2ポート
    ・フラッシュROM
    (ファームウェアバージョンアップ対応)
  NetGenesis Plus
    ・10Mbps HUB 4ポート
    ・V.90/K56flex対応モデム内蔵
    ・高速シリアルインタフェース 1ポート
    ・フラッシュROM
    (ファームウェアバージョンアップ対応)
基本的な機能
 パスワード
 DHCPサーバー
 マルチアカウント
 ProxyDNS
 AutoDNS
 SNTPサーバー/クライアント
 複数台PCからのインターネット接続
 自動接続/切断
 WWWブラウザ設定対応
その他の機能
 テレホーダイ対応
 電子メール共有
 ファイアウォール(IPフィルタ)
 RIP
 SYSLOG
 EasyDNS

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接続機能

  ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型)
ISPへダイヤルアップIP接続することができます。
今までパソコンにTAやモデムを接続してインターネットへ接続していた場合、そのアカウントを複数台のパソコンで共有することができます。
Windowsの「ダイヤルアップネットワーク」や、MacOSのリモートアクセス(PPP)を使用してインターネットへ接続していた場合、この「ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型)」を使用します。(ISPとの最も一般的な契約形態です。)
 接続イメージ
  ダイヤルアップIP接続(RASクライアント)
RASクライアントとして、RASサーバーへダイヤルアップIP接続することができます。
接続相手のRASサーバーがWindows NT4.0やWindows 2000、またはNetGenesisの場合、コールバック接続にも対応することができます。
 接続イメージ
  RASサーバーIP接続
RASサーバーとして、RASクライアントからのダイヤルアップIP接続に対応することができます。
接続相手のRASクライアントがWindows 95/98/Me/NT4.0/2000、またはNetGenesisの場合、コールバック接続にも対応することができます。
 接続イメージ
  LAN型ダイヤルアップIP接続
LAN型ダイヤルアップIP接続には以下の2種類があります。
  ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続
LANとISPとの間で、双方向のダイヤルアップIP接続をすることができます。
(ISPとLAN型契約が必要。)
 接続イメージ
  LAN型ダイヤルアップIP接続
事業所間等、2つのLAN間で双方向のダイヤルアップIP接続をすることができます。
 接続イメージ
  専用線IP接続
専用線IP接続には以下の2種類があります。
  ISP・専用線IP接続
ISP専用線にIP接続することができます。
OCNエコノミーやODNエコノミー、アナログ専用線等に接続することができます。
 接続イメージ
  専用線IP接続
事業所間等、2つのLAN間を結ぶローカル専用線IP接続することができます。
ディジタルアクセス64/128、アナログ専用線等に接続することができます。
 接続イメージ

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基本的な機能

  パスワード
パスワードを設定することにより、NetGenesisの設定情報等を保護することができます。
例えば、管理者以外の使用者等がNetGenesisの設定を書き換える心配が無くなります。
パスワードには以下の2種類があります。
  管理者用パスワード
NetGenesisの各設定を行うことが可能なパスワードです。
  ユーザー用パスワード
回線の制御(接続/切断/接続先の切り替え)を行うことが可能なパスワードです。
NetGenesisの各設定を行うことはできません。
  DHCPサーバー
NetGenesisに接続されている各パソコン等へ、自動的にネットワークの設定を行うことができます。各パソコンで必要となる、複雑で間違えやすいTCP/IP設定を、NetGenesisから自動取得することができます。
この機能により、複数のパソコンを設定する場合等の手間や設定ミスを大幅に減らすことができます。(Windows 95/98/Me/NT4.0/2000やMacOS等、DHCPクライアント機能を搭載したOSが必要です。)
 機能イメージ
  マルチアカウント
ISPのアカウントを、最大3ヶ所まで登録することができます。
接続の際に、ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型):3ヶ所+ダイヤルアップIP接続(RASクライアント):1ヶ所の計4ヶ所の接続先を切り替えて使用することができます。
(ProxyDNSと併用します。)
  ProxyDNS
NetGenesisがDNS サーバーの代理応答を行うことができます。
この機能により、接続するISPごとにDNSサーバーを切り替えることができます。
 機能イメージ
  AutoDNS
NetGenesisをダイヤルアップIP接続で使用し、かつ接続先がDNSサーバーIPアドレスを自動付与している場合、NetGenesisが接続先からDNSサーバーIPアドレスを自動取得することができます。
 機能イメージ
  SNTPサーバー/クライアント
  SNTPサーバー
インターネット(またはLAN)上のSNTP/NTPサーバーからNetGenesisが取得した時刻情報を、LAN内のSNTPクライアント(パソコン等)へ与えることができます。
  SNTP/NTPクライアント
インターネット(またはLAN)上のSNTP/NTPサーバーを利用して、NetGenesisの時刻情報を調整することができます。
 機能イメージ
  複数台PCからのインターネット接続
NAT/IPマスカレード機能(ダイヤルアップIP接続時)、 及び専用線NAT機能(LAN型ダイヤルアップIP接続/専用線IP接続時)によって、IPアドレス変換を行うことができます。
この機能により、LAN内に接続されているどのパソコンからでもインターネットへ接続することができます。
IPマスカレード機能では複数台のパソコンで同時にインターネットへ接続することもできます。(最大256セッションの同時使用が可能。)
 ダイヤルアップIP接続(ISP・端末型)、IPマスカレード時の機能イメージ
  自動接続/切断
インターネットを利用するソフトウェア(WWWブラウザ等)を起動すると、あらかじめ登録したISP等へ自動的に接続を行うことができます。
また、設定した一定時間内に通信が無かった時は自動的に回線を切断します。
 機能イメージ
  WWWブラウザ設定対応
付属のNWG設定サーバーをインストールすることにより、NetGenesisの全ての設定作業をWWWブラウザ上で行うことができます。(オペレーティングシステムを選びません。)

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その他の機能

  テレホーダイ対応
NTT社の夜間限定定額サービス「テレホーダイ」の時間帯(11:00PM〜8:00AM)は、無通信による回線自動切断を無効にすることができます。
  電子メール共有
1つの電子メールアカウントを、複数のユーザー(最大8ユーザー)で共有することができます。
例えば、nwg4s@mrl.co.jp という電子メールアカウントをLAN内の3台のパソコンで、それぞれ個別に扱うことができます。
 機能イメージ
  ファイアウォール(IPフィルタ)
IPフレーム間のIPフィルタリングにより、LAN内部のコンピューター資源を保護することができます。
 機能イメージ
  RIP
RIP対応機器と通信経路情報を送受信することにより、通信経路に障害が発生しても動的に通信経路を変更することができます。
 機能イメージ
  SYSLOG
システムで発生したイベントや情報等を、システムのメッセージとして表示/記録することができます。
例えば、ISPと接続できないとき等トラブルの原因追及に役立ちます。
 機能イメージ
  EasyDNS
頻繁に使用するホスト名(コンピュータ名)とIPアドレスをNetGenesisに登録することにより、NetGenesisを簡易DNSサーバーとして使用することができます。
例えば、LAN内の各パソコンで設定していたHOSTSファイルを、NetGenesisで一括管理することができます。
 機能イメージ

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ハードウェアの機能

  NetGenesis4 Std
  10Mbps HUB 4ポート
10Mbps(10BASE-T) HUB(RJ-45 4ポート)を搭載しています。
  高速シリアルインタフェース 2ポート
最大転送速度460.8Kbpsの高速シリアルインタフェース(RS-232C)を2ポート搭載しています。
  フラッシュROM(ファームウェアバージョンアップ対応)
専用の機器を使用しなくても消去/書込みが可能なフラッシュROMを搭載しています。
ファームウェア(NetGenesisのコントロールを行うプログラム)をフラッシュROMへ置くことにより、今後ファームウェアのバージョンアップが必要となった際に、容易にバージョンアップを行うことができます。
  NetGenesis SW
  10/100Mbps自動認識 スイッチングHUB 5ポート
10/100Mbps自動認識のスイッチングHUB(RJ-45 前面1ポート、背面4ポート)を搭載していますので、10BASE-T(10Mbps)と100BASE-TX(100Mbps)や、全二重と半二重のように、異なる速度を混在して使用することが可能です。
  高速シリアルインタフェース 2ポート
最大転送速度460.8Kbpsの高速シリアルインタフェース(RS-232C)を2ポート搭載しています。
  フラッシュROM(ファームウェアバージョンアップ対応)
専用の機器を使用しなくても消去/書込みが可能なフラッシュROMを搭載しています。
ファームウェア(NetGenesisのコントロールを行うプログラム)をフラッシュROMへ置くことにより、今後ファームウェアのバージョンアップが必要となった際に、容易にバージョンアップを行うことができます。
  NetGenesis Plus
  10Mbps HUB 4ポート
10Mbps(10BASE-T) HUB(RJ-45 4ポート)を搭載しています。
  V.90/K56flex対応モデム内蔵 1ポート
56Kbpsの通信規格として ITU-T V.90、米国Conexant社・Lucent社が提唱するK56flexの両方に対応したモデムを内蔵していますので、多くのインターネットプロバイダと受信速度最大56Kbpsの通信ができます。
アナログ専用線(2線式)にも対応しています。
(アナログ専用線使用時はV.34 最大33.6Kbps接続となります。)
  高速シリアルインタフェース 1ポート
最大転送速度460.8Kbpsの高速シリアルインタフェース(RS-232C)を1ポート搭載しています。
  フラッシュROM(ファームウェアバージョンアップ対応)
専用の機器を使用しなくても消去/書込みが可能なフラッシュROMを搭載しています。
ファームウェア(NetGenesisのコントロールを行うプログラム)をフラッシュROMへ置くことにより、今後ファームウェアのバージョンアップが必要となった際に、容易にバージョンアップを行うことができます。

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1-2 マニュアルの読み進め方 へ進んで下さい。