7-7 SYSLOGの設定

SYSLOGの設定について説明します。

SYSLOGとは、システムで発生したイベントや情報等をシステムのメッセージとして表示/記録する機能です。

例えば、PPPoEクライアント機能で接続できない場合の原因を調べたいとき等に役立ちます。(ユーザー認証の確認等。)

ネットワークを介したシステムメッセージは、一般的にUDPのポート514を使用して送受信されます。

NetGenesisにおけるSYSLOGの位置付けについて
NetGenesisは以下の目的でSYSLOGを使用します。
  ISP等から付与された(グローバル)IPアドレスの確認。
  通信切断要因の確認。
  その他。

NetGenesisのSYSLOGを表示させるためには、以下の順番で各作業を行います。
 

NWG設定サーバーを起動する。

WWWブラウザを起動する。
(アドレス入力欄に「127.0.0.1」を入力する。)

「NetGenesis WWW設定」画面が表示される。

[詳細設定]→「LANポート設定」欄の[動作設定]
→[SYSLOG]の順番にクリックする。

NetGenesisのSYSLOGの設定を行う。
(「LANポートの設定」の中の「SYSLOG」の設定を行う。)

NetGenesisの設定を更新する。

NWG設定サーバーを終了する。

SYSLOG表示ソフトウェア(※1)を起動する。

NetGenesisの電源をOFF→ONする。
(回線の接続を行う。)※2

SYSLOGメッセージが表示される。

 ※1: 左の手順は、NWG統合ツールを使用する場合の例です。
NWG統合ツールについては 第10章 NWG統合ツール を参照して下さい。
 ※2: フレッツ・ADSLやBフレッツをご利用の場合、「NetGenesisの電源をOFF→ONする」と数分間インターネットと接続できなくなります。
詳しくは 9-1 設定の保存(更新)の 参考情報 ~ PPPoEクライアント機能使用時の注意 ~  を参照して下さい。

SYSLOGの設定、及び実際に表示されるメッセージの内容等については、以下を参照して下さい。
 7-7-1 NetGenesisの設定
 7-7-2 SYSLOGの表示
 7-7-3 送出フォーマット

第7章 LANポートの設定・高度な設定 へ戻る

7-7-1 設定手順

NetGenesisのSYSLOGの設定について説明します。

以下の手順でNetGenesisの設定を行って下さい。
  1. 「LANポートの設定」画面で、[SYSLOG]ボタンをクリックして下さい。



  2. [SYSLOG機能を使用にする]にチェックを入れて下さい。



  3. [ホストIPアドレス]欄には、SYSLOG情報を受け取るパソコンのIPアドレスを半角数字で入力します。

    既存のLAN環境に応じて以下のように設定して下さい。

      SYSLOG情報を特定のパソコンで受け取る場合
     → SYSLOG情報を受け取るパソコンのIPアドレスを入力して下さい。
    入力するIPアドレスは、NetGenesisのLANポートIPアドレスと同一ネットワーク内のIPアドレスにして下さい。(NetGenesisのLANポートIPアドレスが工場出荷値の場合、IPアドレス「192.168.0.2~192.168.0.254」の範囲内。)
    SYSLOGを受け取るパソコンのIPアドレスを指定する場合、DHCPサーバーから付与されないIPアドレスを指定して下さい。
    DHCPサーバーから付与されるIPアドレスを指定した場合、LAN内のパソコンの起動順番によって各パソコンのIPアドレスが変わりますので、特定のパソコンを指定することができません。
    よって、SYSLOGを正しく受け取れないことがあります。
    LAN内の全てのパソコンのIPアドレスをDHCPサーバーから取得している場合、次項の「SYSLOG情報をLAN内の各パソコンへ同報配信する場合」を参照して下さい。

      SYSLOG情報をLAN内の各パソコンへ同報配信する場合
     → 「255.255.255.255」を入力して下さい。
    LAN内の全てのパソコンのIPアドレスをDHCPサーバーから取得している場合や、使用しているパソコンのIPアドレスがわからない場合、この設定を行うと良いでしょう。
    SYSLOG情報は、NetGenesisが接続されている同一LAN内(※)に同報配信されます。
    SYSLOG表示プログラムを使用することにより、LAN内の複数のパソコンでSYSLOGの同時受信が可能になります。
    NetGenesisと同一セグメントのLANにのみSYSLOGが同報配信されます。NetGenesisのLANポートIPアドレスが工場出荷値の場合、IPアドレス「192.168.0.1~192.168.0.254」へ同報配信されます。

  4. [メッセージタイプ]欄の中から、送出するSYSLOGのメッセージタイプを選択して下さい。

    どのメッセージタイプを送出すれば良いかわからない場合、[LOG_WARNING]、[LOG_NOTICE]、[LOG_INFO]の3つをチェックして下さい。
    (他の4つについては現在未対応です。)



  5. [OK]ボタンをクリックして下さい。
以上でNetGenesisのSYSLOGの設定は完了です。

7-7-2 SYSLOGの表示
へ進んで下さい。
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7-7-2 SYSLOGの表示

SYSLOGを表示するために必要な手順について説明します。

NetGenesisのSYSLOGの設定を行って設定を更新すると、LAN内にSYSLOGメッセージが送出されます。

SYSLOGを表示する手順は、使用するSYSLOG表示ソフトウェアによって異なります。
 NWG統合ツールを使用する場合の手順
 NWG統合ツールを使用しない場合の手順

SYSLOGの表示を行う場合、ISP等との回線接続を行う前にNWG統合ツール(または使用しているSYSLOG表示ソフトウェア)を起動して下さい。
回線接続の作業を行った(接続に失敗した)後にSYSLOGを起動した場合、SYSLOGには必要な情報が表示されませんので、注意して下さい。

【 NWG統合ツールを使用する場合の手順 】

NWG設定サーバーを起動する。

WWWブラウザを起動する。
(アドレス入力欄に「127.0.0.1」を入力する。)

「NetGenesis WWW設定」画面が表示される。

[詳細設定]→「LANポート設定」欄の[動作設定]
→[SYSLOG]の順番にクリックする。

NetGenesisのSYSLOGの設定を行う。
(「LANポートの設定」の中の「SYSLOG」の設定を行う。)

NetGenesisの設定を更新する。

NWG設定サーバーを終了する。

NWG統合ツールを起動する。
(起動後、「Syslog」ボタンをクリック。)

SYSLOG表示ウィンドウが開く。
(タイトルバーにNetGenesisのLANポートIPアドレスが表示される。)
SYSLOGの詳細設定を行う。

NetGenesisの電源をOFF→ONする。
(回線の接続を行う。)※1

SYSLOG表示ウィンドウに
SYSLOGメッセージが表示される。

 ※1: フレッツ・ADSLやBフレッツをご利用の場合、「NetGenesisの電源をOFF→ONする」と数分間インターネットと接続できなくなります。
詳しくは 9-1 設定の保存(更新)の 参考情報 ~ PPPoEクライアント機能使用時の注意 ~  を参照して下さい。
  SYSLOGの表示例
(NetGenesisのDHCPクライアント機能を使用する場合の例)
 ※2: NWG統合ツールの使用方法等、詳細については 第10章 NWG統合ツール を参照して下さい。
 ※3: 表示されるSYSLOGメッセージの内容については、7-7-3 送出フォーマット を参照して下さい。

【 NWG統合ツールを使用しない場合の手順 】
~ すでに使用しているSYSLOG表示ソフトウェアを使用する場合 ~

SYSLOG表示ソフトウェアを起動する。
(NetGenesisの設定を行う前に起動する。)

NWG設定サーバーを起動する。

WWWブラウザを起動する。
(アドレス入力欄に「127.0.0.1」を入力する。)

「NetGenesis WWW設定」画面が表示される。

[詳細設定]→「LANポート設定」欄の[動作設定]
→[SYSLOG]の順番にクリックする。

NetGenesisのSYSLOGの設定を行う。
(「LANポートの設定」の中の「SYSLOG」の設定を行う。)

NetGenesisの設定を更新する。

SYSLOG表示ソフトウェアに
SYSLOGメッセージが表示される。
(更新完了後、回線が接続される。)

 ※ 表示されるSYSLOGメッセージの内容については、7-7-3 送出フォーマット を参照して下さい。

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