15-3.VLAN設定
LAN内を仮想的なグループ(VirtualLAN)に分割するための設定について説明します。
本設定を行うことにより、異なるグループとの通信を遮断することが可能になり、プライバシー侵害やウィルス・ワーム等の2次感染を予防することが可能になります。
 VLAN 未設定時)
    




 




HUBポート(L1〜L4)の通信は特に制限無し。
  プライバシー侵害やウィルス・ワーム等の2次感染の恐れ有り。

 ポートベースVLAN 設定時)
    




 




異なるグループ間の通信を遮断。
 
  L1 L2 L3 L4
L1 × ×
L2 × ×
L3 × ×
L4 × ×
L1L2は同じグループなので通信可能。
L3L4は同じグループなので通信可能。
  プライバシー侵害やウィルス・ワーム等の2次感染を予防することが可能。
 
  ※ HUBポート(L1〜L4)だけでなく、ルータポートも含めてグループ化することが可能です。
  (インターネット接続不許可のグループを作成することも可能です。)
 
VLAN設定には以下の2種類があります。
 15-3-1.ポートベースVLANの設定
    HUBの各ポート(L1〜L4)単位にVLANグループを設定します。
 15-3-2.タグベースVLANの設定
    端末側から送信されるパケット中の "IEEE 802.1Q VLANタグ" によって、VLANグループを設定します。
 
 * 端末側のLANカード(アダプタ)が "IEEE 802.1Q VLANタグ" に対応している必要があります。
−  ポートベースVLANとタグベースVLANの
両方を設定した場合の動作について
 −
ポートベースVLANとタグベースVLANの両方を設定した場合、「両方の条件を満たした場合にのみ通信が可能」となります。
 例) VLAN機能を使用する:チェックあり
 
ポートベースVLANを設定する:チェックあり
    L1 L2 L3 L4 ルータ 有効
ポートベース
グループ1
  チェック
無し
チェック
有り
チェック
有り
チェック
有り
チェック
有り
チェック
有り
(ポートベース グループ2〜8:未設定)

タグベースVLAN(IEEE 802.1Q)を設定する:チェックあり

  VLAN ID L1 L2 L3 L4 ルータ 有効
タグベース
グループ1
1 チェック
有り
チェック
有り
チェック
有り
チェック
有り
チェック
有り
チェック
有り
※「IEEE 802.1Q タグ制御設定」は省略します。

(タグベース グループ2〜8:未設定)
 
 → 上記のように設定した場合、L1ポートは通信できません。
  (ポートベースVLANのL1が「チェック無し」のため。)

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