14-3.負荷分散の設定
「ソースルーティング機能」の拡張機能「負荷分散の設定」について説明します。
2つのWANポートをデフォルトゲートウェイポートと分散出力ポートとして設定し、通信を振り分けて負荷分散を行うことができます。
負荷分散方法は、以下の2種類があります。

ソースIPアドレスによる負荷分散
    ソースIPアドレス(送信元IPアドレス)ごとに、デフォルトゲートウェイポートと分散出力ポートへ通信を交互に振り分けます。


ソースIPアドレスによる負荷分散の確認事項
  ソースIPアドレスの順番に関係無く「通信を開始した順番」でデフォルトゲートウェイポートと分散出力ポートへ交互に振り分けます。
  一度振り分けられたルーティング情報は、NetGenesisを再起動するまで維持されます。
  ソースルーティング登録リストに登録されたルーティング情報は、負荷分散による振り分け設定よりも優先されます。
特定のソースIPアドレスの振り分け先を固定する事が可能です。
  デフォルトゲートウェイポート、分散出力ポート、どちらかの回線が切断状態になった場合、全ての通信は接続状態の回線に振り分けられます。
切断された回線が接続状態になった後も、一度振り分けられたルーティング情報は維持されます。 (通信がどちらか一方の回線に偏った状態になります。)
回線切断が発生した場合は、NetGenesisの再起動を行うことを推奨します。
  回線冗長化機能と併用し、かつ 回線冗長化手動切り替えでデフォルトゲートウェイポートの切り替えを行った場合、振り分け先は変化しません。
  UPnP機能とIPv6ブリッジ機能は、WANポート1でのみ動作します。
WANポート2に通信が振り分けられた端末では、これらの機能が使用できませんのでご注意下さい。
 
14-3-1.ソースIPアドレスによる負荷分散 を参照して下さい。

入力LANポートによる負荷分散
    LANポートごとに、デフォルトゲートウェイポートと分散出力ポートへ通信を振り分けます。


LANポートによる負荷分散の確認事項
  回線が切断された場合の動作は、回線冗長化機能と併用するかどうかで違いがあります。
 ・ 回線冗長化機能と併用しない場合
  回線が切断されたポートへ振り分け設定したLANポートからはインターネットへの通信ができなくなります。
切断された回線が接続状態になると、通信が可能になります。
 ・ 回線冗長化機能と併用した場合
  デフォルトゲートウェイポートが切断状態になった場合、全ての通信は分散出力ポートに振り分けられます。
デフォルトゲートウェイポートが接続状態になると、設定通りに振り分けられます。
分散出力ポートが切断状態になった場合は、分散出力ポートへ振り分け設定したLANポートからはインターネットへの通信ができなくなります。
分散出力ポートが接続状態になると、通信が可能になります。
回線冗長化手動切り替えでデフォルトゲートウェイをバックアップポート(分散出力ポート)へ切り替えた場合、全ての通信はバックアップポート(分散出力ポート)へ振り分けられます。
  ソースルーティング登録リストに登録されたルーティング情報は、負荷分散による振り分け設定よりも優先されます。
  UPnP機能とIPv6ブリッジ機能は、WANポート1でのみ動作します。
WANポート2に通信が振り分けられた端末では、これらの機能が使用できませんのでご注意下さい。
 
14-3-2.入力LANポートによる負荷分散 を参照して下さい。


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