14-3-1.ソースIPアドレスによる負荷分散

ソースIPアドレスによる負荷分散の設定について説明します。

ソースIPアドレス(送信元IPアドレス)ごとに、デフォルトゲートウェイポートと分散出力ポートへ通信を交互に振り分けることができます。

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負荷分散機能は、ソースルーティング機能の拡張機能です。
ソースルーティング機能については、 14-2.ソースルーティング設定 を参照して下さい。

デフォルトゲートウェイポートと分散出力ポートの設定について
負荷分散の設定を行う前に、WANポート(デフォルトゲートウェイポートと分散出力ポート)の接続設定を完了して下さい。
WANポートの設定については以下を参照して下さい。
WANポートに設定する動作モード マニュアルで参照する箇所
PPPoEクライアント IPアドレス自動取得 4.フレッツ光やBフレッツ等へ接続する」を参照して下さい。
PPPoEクライアント IPアドレス固定(1〜16個) 6.フレッツ光やBフレッツ等で固定IPアドレスを使う」を参照して下さい。
PPPoEクライアント アンナンバード
DHCPクライアント IPアドレス自動取得 7.プロバイダからIPアドレスを自動取得する(DHCPクライアント接続)」を参照して下さい。
IPアドレス固定 IPアドレス固定(1〜16個) 8.プロバイダから取得した固定IPアドレスを設定する」を参照して下さい。
IPアドレス固定 アンナンバード
ローカルルータ 9.2つの異なるネットワークを接続する」を参照して下さい。
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デフォルトゲートウェイポートとは、スタティックルーティング設定 で「デフォルトゲートウェイに設定」されているポートです。
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デフォルトゲートウェイポートと分散出力ポートの両方をアンナンバードで設定することはできません。
ソースIPアドレスによる負荷分散の確認事項
  ソースIPアドレスの順番に関係無く「通信を開始した順番」でデフォルトゲートウェイポートと分散出力ポートへ交互に振り分けます。
  一度振り分けられたルーティング情報は、NetGenesisを再起動するまで維持されます。
  ソースルーティング登録リストに登録されたルーティング情報は、負荷分散による振り分け設定よりも優先されます。
特定のソースIPアドレスの振り分け先を固定する事が可能です。
  デフォルトゲートウェイポート、分散出力ポート、どちらかの回線が切断状態になった場合、全ての通信は接続状態の回線に振り分けられます。
切断された回線が接続状態になった後も、一度振り分けられたルーティング情報は維持されます。 (通信がどちらか一方の回線に偏った状態になります。)
回線切断が発生した場合は、NetGenesisの再起動 を行うことを推奨します。
  回線冗長化機能と併用し、かつ 回線冗長化手動切り替え でデフォルトゲートウェイポートの切り替えを行った場合、振り分け先は変化しません。
  UPnP機能とIPv6ブリッジ機能は、WANポート1でのみ動作します。
WANポート2に通信が振り分けられた端末では、これらの機能が使用できませんのでご注意下さい。


設定画面のメニューの「ルーティング設定」の中の、[ソースルーティング設定]をクリックして下さい。




以下の手順で設定を行って下さい。

  1. 「ソースルーティング機能を有効にする」にチェックを入れて下さい。



  2. 「ソースIPアドレスによる負荷分散を行う」を選択して下さい。


    「分散出力ポート」で分散出力に使用するポート(デフォルトゲートウェイポート以外)を選択して下さい。




    PPPoEセッション1 PPPoEポート1(セッション1)を分散出力ポートとして使用します。
    PPPoEセッション2 PPPoEポート2(セッション2)を分散出力ポートとして使用します。
    PPPoEセッション3 PPPoEポート3(セッション3)を分散出力ポートとして使用します。
    PPPoEセッション4 PPPoEポート4(セッション4)を分散出力ポートとして使用します。
    WANポート1
    (PPPoE以外の動作モード)
    WANポート1で動作するPPPoE以外の動作モード(※)を分散出力ポートとして使用します。
    WANポート2
    (PPPoE以外の動作モード)
    WANポート2で動作するPPPoE以外の動作モード(※)を分散出力ポートとして使用します。
     ※ 以下の動作モードが該当します。
     ・ DHCPクライアント IPアドレス自動取得
     ・ IPアドレス固定(1〜16個)
     ・ IPアドレス固定 アンナンバード
     ・ ローカルルータ

以上で「ソースIPアドレスによる負荷分散の設定」は完了です。  

画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。


 
 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの  設定の更新  をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  引き続き設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。
 
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