LANポート(スタティックルーティング設定)

LANポートのスタティックルーティング設定について説明します。
 
 チェック!
NetGenesisのLANポートと同一LAN内に他のルータやゲートウェイが存在しない場合、本設定は不要です。


スタティックルーティングの設定方法は以下の2通りがあります。
 
  LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する
  NetGenesisのLANポートと異なるネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットを、全てゲートウェイに指定したIPアドレス(他のルータ等)宛に送ります。(※)
 
 ※ 「LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する」設定は、以下に該当する場合にのみ動作します。
 
 ・ WANポートの動作モードを「DHCPクライアント」に設定した場合。
  ISP等のDHCPサーバーからIPアドレスの自動取得に失敗した場合、TCP/IPパケットを「LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する」に設定したゲートウェイ(IPアドレス)宛に送ります。
 ・ WANポートの動作モードを「PPPoEクライアント」に設定し、かつPPPoE ポートにルーティングテーブルのみを設定した場合。
  [PPPoEポート1(2、3、4)をデフォルトゲートウェイに設定する]のチェックを外した状態です。
 ・ WANポートの動作モードを「ローカルルータ」に設定し、かつWANポートにルーティングテーブルのみを設定した場合。
  「WANポートのスタティックルーティング設定」の[WANポートをデフォルトゲートウェイに設定する]のチェックを外した状態です。
 ・ WANポート、PPPoEポート、どちらもデフォルトゲートウェイに設定しない場合。
  [WANポートをデフォルトゲートウェイに設定する]、[PPPoEポート1(2、3、4)をデフォルトゲートウェイに設定する]全てのチェックを外した状態です。
 
  LANポートにルーティングテーブルを設定する
  特定のネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットを、ゲートウェイに指定したIPアドレス(他のルータ)宛に送ります。
 
 メ モ 
デフォルトゲートウェイとルーティングテーブルを併用することも可能です。
その場合、ルーティングテーブルが優先されます。
 
RIP機能について
他のルータの中にRIP対応のルータがある場合、NetGenesisのRIP機能(※)を使用することが可能です。
RIP機能の設定については 13-4.RIP設定 を参照して下さい。
 ※ WAN側へのRIP広告動作が有効となる動作モードは「ローカルルータ」のみです。
  (他の動作モードの場合、動作保証外となります。)
 
13-1.スタティックルーティング設定 へ戻る

LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する

「LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する」設定について説明します。

以下の手順で設定を行って下さい。
 
 メ モ 
実際に設定する際は、既存のLANやISPからの情報等に合わせて設定して下さい
  1. 「LANポートのスタティックルーティング設定」の中の、[LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する]にチェックを入れて下さい。


     
  2. [ゲートウェイ]欄に、ゲートウェイのIPアドレス(他のルータのIPアドレス)を入力して下さい。


     
  3. メトリック(ルーティングの優先順位)の設定を行います。
      LAN内にルータがNetGenesis 1台のみの場合
    そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
      LAN内に他のルータがある場合(RIP機能と併用)
     ・ NetGenesisを最優先にする場合、そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
     ・ 他のルータ等を優先させる場合、環境に応じてメトリック値を選択して下さい。
     ※RIP機能については 13-4.RIP設定 を参照して下さい。

以上で「LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する」の設定は完了です。  


 
 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの   設定の更新   をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  引き続き設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。
 
LANポート(スタティックルーティング設定) へ戻る

LANポートにルーティングテーブルを設定する

以下の構成例を元に「LANポートにルーティングテーブルを設定する」設定について説明します。


※本社・支社のLANともにサブネット「/24(255.255.255.0)」の例です。

本社LANのNetGenesisの設定
(ルーティングテーブルの設定・LANポート)

IPアドレス/サブネット 192.168.1.0/24
ゲートウェイ 192.168.0.200
メトリック 1

上記構成例の場合、NetGenesisが設置されている本社LANでは、以下のようにTCP/IPパケットが送られます。
  NetGenesisと同じネットワークアドレス宛のTCP/IPパケット
(IPアドレス「192.168.0.1〜255」宛のTCP/IPパケット。)
  そのまま本社LANへ送られます。
  IPアドレス「192.168.1.1〜192.168.1.255」宛のTCP/IPパケット
(支社LAN宛のTCP/IPパケット)
  本社LANのルータ(IPアドレス「192.168.0.200」)を経由して、支社LANへ送られます。
  上記以外の宛先へのTCP/IPパケット
NetGenesisのWANポートを経由してインターネットへ送られます。

 メ モ 
実際に設定する際は、既存のLAN等に合わせて設定して下さい。


以下の手順で設定を行って下さい。
 
 メ モ 
登録可能なルーティング情報(テーブル)数は最大16個です。
  1. 「LANポート ルーティングテーブル 登録リスト」の[メトリック]欄右下の[編集]ボタンをクリックして下さい。


    「LANポート ルーティングテーブル リスト追加・編集」画面が表示されます。


     
  2. 宛先のネットワークを[IPアドレス/サブネット](※)欄に入力して下さい。

     ※ サブネットが「xxx.xxx.xxx.xxx」の形式で指定された場合、付録・IPアドレス範囲(IPアドレス/サブネット) 早見表 を参考にして下さい。
      (WWWブラウザの別ウィンドウが開きます。)
     
  3. [ゲートウェイ]欄に、ゲートウェイのIPアドレス(他のルータのIPアドレス等)を入力して下さい。


     
  4. メトリック(ルーティングの優先順位)の設定を行います。
      [ゲートウェイ]に設定したルータ以外、ルーティング先がない場合
    そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
      [ゲートウェイ]に設定したルータ以外にも、ルーティング先がある場合(RIP機能と併用)
     ・ [ゲートウェイ]に設定したルータを最優先にする場合、そのまま変更せず「1」で使用して下さい。
     ・ 他のルータ等を優先させる場合、環境に応じてメトリック値を選択して下さい。
     ※RIP機能については 13-4.RIP設定 を参照して下さい。


  5. [追加]ボタンをクリックして下さい。


    入力したルーティングテーブル情報が登録リストに追加されます。


     
     チェック!
    登録リストの順番が、そのまま処理の「優先順位」になります。
    「追加したエントリが最後尾にある=一番最後に処理される」ということになりますので、必要に応じて追加したエントリを移動して下さい。
  エントリ右横のボタンについて
  既存のエントリを編集(修正)、移動する際に使用します。
 
  操作方法については 登録リストを有する画面に表示されるボタン (3-3.設定画面内のボタンの意味) を参照して下さい。

以上で「LANポートにルーティングテーブルを設定する」の設定は完了です。  

画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。


 
 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの   設定の更新   をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  引き続き設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。
 
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