12-5.EasyDNS設定

EasyDNS設定について説明します。

EasyDNS機能は、頻繁に使用するホスト名(コンピュータ名)とIPアドレスをNetGenesisに登録することにより、NetGenesisを簡易DNSサーバーとして使用する機能です。
 
はじめに
  EasyDNS機能を使用する場合、各パソコンのDNS設定に必ずNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定して下さい。
  (NetGenesisのProxyDNS機能を使用して下さい。)
  各パソコンのDNS設定については、以下を参照して下さい。
 
  NetGenesisのDHCPサーバーを使用する場合
 → 12-1.DHCPサーバー設定 を参照して下さい。
 
  NetGenesisのDHCPサーバーを使用しない場合
 → それぞれ、使用するオペレーティングシステムに応じて以下を参照して下さい。
2-1.Windows 7 のTCP/IP設定 (IPアドレスを指定する)
2-2.Windows Vista のTCP/IP設定 (IPアドレスを指定する)
2-3.Windows XP のTCP/IP設定 (IPアドレスを指定する)
2-4.Windows 2000 のTCP/IP設定 (IPアドレスを指定する)
2-5.Windows 98/Me のTCP/IP設定 (IPアドレスを指定する)
2-6.Mac OS X のTCP/IP設定 (IPアドレスを指定する)
2-7.Mac OS 9.x のTCP/IP設定 (IPアドレスを指定する)

  EasyDNS機能に登録されていないホスト名については、WAN(PPPoE)ポートの各動作モードの詳細設定 「DNS情報の設定」に従い、(WAN側等、他のDNSサーバーへ)DNS名前解決を行います。(ProxyDNS機能)

  EasyDNS機能は、逆引きには対応していません。

  登録可能なホスト情報数は、最大32個です。

以下の内容を参照して下さい。
 設定手順
 設定例
 
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設定手順

以下の手順で設定を行って下さい。
  1. 設定画面のメニューの「LANポートの設定」の中の、[EasyDNS設定]をクリックして下さい。



  2. [EasyDNS機能を使用する]にチェックを入れて下さい。


     
  3. 登録リスト [IPアドレス]欄右下の[編集]ボタンをクリックして下さい。


    「EasyDNS リスト追加・編集」画面が表示されます。

  4. ホスト名とIPアドレスを入力して下さい。

      ホスト名
      登録するホスト(パソコンやサーバー等に付けるニックネーム)を半角英数字で入力して下さい。
      (最大30文字まで入力可能。)
    [ホスト名]についての補足
      [ホスト名]は、NetGenesisのニックネームと重複しないように注意して下さい。
      重複してしまった場合、NetGenesisのニックネームによる名前解決が使用できなくなります。(EasyDNSによる名前解決の方が優先されます。)
     
     例) SNTPクライアントソフトウェアのSNTP/NTPサーバー設定欄に、NetGenesisのニックネーム+「.」(ドット)を設定している場合、NetGenesisから時刻情報を取得できなくなります。

      [ホスト名]は半角大文字・小文字を区別しません。

      .」(ドット)を含まないホスト名を登録する場合、Windowsパソコンからは「ホスト名」+「.」(ドット)で名前解決を行う必要があります。
    Windowsでは「.」(ドット)を含まないホスト(ドメイン)名に対しては名前解決が発生しませんので注意して下さい。
     
    登録したホスト名 WindowsからのPINGコマンド 名前解決の可否
    pc1 ping pc1 NG(ドットを含まないため)
    pc1 ping pc1. OK(ドットを含むため)
    www.pc1 ping www.pc1 OK(ドットを含むため)
      IPアドレス
      登録するホスト(パソコンやサーバー等)のIPアドレスを半角英数字で入力して下さい。
    [IPアドレス]についての補足
      NetGenesisのLAN内のIPアドレス(パソコン)を登録する場合、DHCPサーバーから付与されないIPアドレスを指定して下さい。
      DHCPサーバーから付与されるIPアドレスを指定した場合、LAN内のパソコンの起動順番によって各パソコンのIPアドレスが変わりますので、特定のパソコンを指定することができません。

     
  5. [追加]ボタンをクリックして下さい。


    入力したホスト情報が登録リストに追加されます。


     
     チェック!
    登録リストの順番が、そのまま処理の「優先順位」になります。
    「追加したエントリが最後尾にある=一番最後に処理される」ということになりますので、必要に応じて追加したエントリを移動して下さい。
以上でホスト情報(1エントリ)の登録は完了です。
 
  エントリ右横のボタンについて
  既存のエントリを編集(修正)、移動する際に使用します。
 
  操作方法については 登録リストを有する画面に表示されるボタン (3-3.設定画面内のボタンの意味) を参照して下さい。


設定が完了しましたら、[設定]ボタンをクリックして下さい。


 
 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの  設定の更新  をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  引き続き設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。
 
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設定例

EasyDNSの設定例について説明します。

必要に応じて、以下を参照して下さい。


  HOSTSファイルをNetGenesisで一括管理する例
それぞれのLAN内のホームページを登録する例
(ローカルルータとして使用する際の例)

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HOSTSファイルをNetGenesisで一括管理する例

以下の構成図・設定画面は、LAN内の各パソコンで設定していたHOSTSファイルを、NetGenesisで一括管理する例です。


(ホスト名とIPアドレスの対応関係を、NetGenesisのEasyDNS機能が一括管理します。)


 ※サブネットは「/24」(255.255.255.0)です。


 
登録1 ホスト名 pc1(パソコン1のホスト名)
IPアドレス 192.168.0.2(パソコン1のIPアドレス)
登録2 ホスト名 pc2(パソコン2のホスト名)
IPアドレス 192.168.0.3(パソコン2のIPアドレス)
登録3 ホスト名 pc3(パソコン3のホスト名)
IPアドレス 192.168.0.4(パソコン3のIPアドレス)
 
WindowsでEasyDNS機能を使用する際の注意
本設定例のように「.」(ドット)を含まないホスト名を登録する場合、Windowsパソコンからは「ホスト名」+「.」(ドット)で名前解決を行う必要があります。
Windowsでは「.」(ドット)を含まないホスト(ドメイン)名に対しては名前解決が発生しませんので注意して下さい。
 
登録したホスト名 WindowsからのPINGコマンド 名前解決の可否
pc1 ping pc1 NG(ドットを含まないため)
pc1 ping pc1. OK(ドットを含むため)
www.pc1 ping www.pc1 OK(ドットを含むため)

 


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それぞれのLAN内のホームページを登録する例
(ローカルルータとして使用する際の例)


以下の構成図・設定画面は、営業部のLAN内のホームページと開発部のLAN内のホームページをNetGenesisに登録する例です。


 ※LAN側・WAN側ともに、サブネットは「/24」(255.255.255.0)です。


 
登録1 ホスト名 www.sales
IPアドレス 192.168.0.2(営業部のホームページのIPアドレス)
登録2 ホスト名 www.dev
IPアドレス 192.168.1.2(開発部のホームページのIPアドレス)

上記の設定を行うことにより、営業部のLAN内の各パソコンのWWWブラウザで、「www.sales」と入力すると営業部のホームページを、「www.dev」と入力すると開発部のホームページを開くことができます。


(ただし、営業部・開発部、それぞれのWWWサーバーの設定に、トップページが指定されている必要があります。)

 メ モ
開発部のLAN(NetGenesisのWANポート側)から、NetGenesisのEasyDNS機能を使用することはできません。
 
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