− NetGenesis SuperOPTシリーズ 設定ガイド −
IPマスカレードテーブルの設定
(Ver4.405.00以降)

ホームページやFTPサーバーを公開する(ポートを空ける)ためには IPマスカレードテーブルの設定 を行う必要があります。
IPマスカレードテーブルは「インターネット側から開始された通信を、LAN側の特定のパソコンへ転送する」ための設定です
《IPマスカレードテーブルの概要》
《以下のどちらかに該当する方は、本設定は不要です。》
IPアドレス変換無効の動作モード "アンナンバード" または "ローカルルータ" を選択し、
LAN側にグローバルIPアドレスを設定した方。
IPアドレス変換有効の動作モード "PPPoEクライアント・IPアドレス固定(1〜16個)"
または "IPアドレス固定・IPアドレス固定(1〜16個)" を選択し、NAT変換(1対1)によって
サーバー公開を行う方。
  (プロバイダから複数のグローバルIPアドレスを割り当てられた方)

以下の環境を例に、設定方法を説明します。
◆回線事業者:NTT東日本/NTT西日本 Bフレッツ
プロバイダからグローバルIPアドレスを自動取得する。
<"フレッツ(PPPoE)簡単設定" を行ってインターネット接続>
LAN内にWWWサーバーとFTPサーバー(1台のサーバーへ併用)を設置し、インターネット側へ公開する。
  サーバーのIPアドレスを192.168.0.254に固定します。
上記環境の場合、NetGenesis側に必要なIPマスカレードテーブルの設定は以下の通りです。
 
 プロトコル
 
ポート番号
 
変換IPアドレス
:TCP
:21番(ftp)と80番(www-http)
:192.168.0.254(サーバーのプライベートIPアドレス)

メモ) ネットワークゲームやファイル交換ソフトウェア等の設定を行う場合、上記の "プロトコル" と
"ポート番号" を使用するソフトウェアのものに置き換えて下さい。
  
IPマスカレードテーブルの設定手順
  上記環境例で必要なIPマスカレードテーブルの設定を行います。
  設定が完了した後、「設定の更新」(再起動)を行います。
 ・・・ IPマスカレードテーブル設定の設定内容をNetGenesisに書き込み、再起動を行います。
   (補足1) LAN内のサーバー・パソコンのTCP/IP設定
  LAN内の各端末のTCP/IP設定を確認します。
   (補足2) LAN内のサーバーへの接続方法
  IPマスカレードテーブル設定によって公開するサーバーへの接続方法について確認します。
【 IPマスカレードテーブルを設定する際の注意 】
  契約しているプロバイダによっては、IPマスカレードテーブルを設定しても動作しないソフトウェア(※)があります。
  (プロバイダから自動取得したIPアドレス、あるいは割り当てられた固定IPアドレスがプライベートIPアドレスの場合や、セキュリティの問題によりプロバイダ側で遮断している場合等。)
  LAN側のサーバーをインターネット側へ公開する場合、あらかじめ契約しているプロバイダへ確認して下さい。
 
 ※ その他、ネットワークゲームやファイル交換ソフトウェア等、インターネット(WAN)側から通信が開始されるソフトウェアが該当します。
  TCP、UDP、ICMP、GRE、ESP以外のプロトコルを使用するソフトウェアは、IPマスカレードテーブルを設定しても動作しません。
  IPマスカレードテーブルの設定が必要なソフトウェアは、LAN側の複数台のパソコンで同時に使用することができません。
  UDPポート1024番以降を設定する際は、LAN→WANへのUDP通信用として、少なくとも4096(個)以上のUDPポートを確保して下さい。
  IPマスカレードテーブルに設定したUDPポートは、WAN→LANへのUDP通信用となり、LAN→WANのUDP通信では使用できません。
《詳細はこちら》
 
IPマスカレードテーブルの設定手順
メモ)
以降、NetGenesisのLANポートIPアドレスは192.168.0.1(工場出荷値)であることを前提とします。
インターネット接続の設定(PPPoEクライアント設定)が完了していることを前提とします。

IPマスカレードテーブルの設定を行い、「設定の更新」(再起動)を行います。
 ・・・ 設定内容をNetGenesisに書き込み、再起動を行います。

 1)

WWWブラウザを起動し、アドレス入力欄(Internet Explorerの場合「アドレス」欄、Netscapeの場合「場所」欄)に、192.168.0.1を入力して、Enter(Return)キーを押して下さい。
 

 2)

ユーザー認証画面が表示されますので、「ユーザー名」admin(半角英小文字)と入力して「OK」ボタンをクリックして下さい。
(パスワードは空欄。)
 
   ヒント:設定画面にログオンできないときの確認

 3)

NetGenesisの設定(トップ)画面が開きます。
左のメニューの「WANポートの設定」の「IPマスカレードテーブル設定」をクリックして下さい。
 

4)

「IPマスカレードテーブル設定」画面が開きます。
IPマスカレードテーブルを設定するポートの登録リストの右端にある「編集」ボタンをクリックして下さい。
 

5)

「IPマスカレードテーブル リスト追加・編集」画面が表示されます。
  まずはじめに、「WWWサーバーを公開する」ための設定を行います。
  「プロトコル」欄から「TCP」を選択して下さい。
 
以降PPPoEセッション1に登録する例を元に説明します。
 

6)

「変換IPアドレス」欄に192.168.0.254(サーバーのプライベートIPアドレス)を入力して下さい。
 

7)

「先頭ポート番号」「終了ポート番号」の両方に80(www-http)を入力して下さい。
 

8)

「追加」ボタンをクリックして下さい。
5〜7で選択・入力した情報が登録リストに追加されます。
  (「WWWサーバーを公開する」ための設定は完了です。)
 

9)

次に「FTPサーバーを公開する」ための設定を行います。
  登録リスト空白行の右端の「編集」ボタンをクリックして下さい。
 

 10)

「IPマスカレードテーブル リスト追加・編集」画面が表示されます。
  選択・入力する内容は以下の通りです。
(5〜7と同じ要領で行って下さい。)
 
 プロトコル TCP 先頭ポート番号 21(ftp)
 変換IPアドレス 192.168.0.254   終了ポート番号 21(ftp)
 
  選択・入力が終わりましたら「追加」ボタンをクリックして下さい。
  (「FTPサーバーを公開する」ための設定は完了です。)

11)

登録リストに2行表示されていることを確認した後、「設定」ボタン(※)をクリックして下さい。
 
 
 ※ 「設定」ボタンをクリックしても画面は変わりません。
(画面の再読込が行われるのみです。)

12)

左のメニューの「設定の更新」(黄色文字)をクリックして下さい。
 

13)

「更新」ボタン→「再起動」ボタンの順番にクリックして下さい。
 

「NetGenesisの再起動が完了しました。」と表示されると、IPマスカレードテーブルの設定は完了です。
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(補足1) LAN内のサーバー・パソコンのTCP/IP設定
この環境例の場合、LAN内のサーバー・パソコンのTCP/IP設定を以下のように設定します。
 
−LAN内のサーバーのTCP/IP設定−
用 途 IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイ ネームサーバー(DNS)
WWWサーバー

FTPサーバー
192.168.0.254 255.255.255.0

192.168.0.1

192.168.0.1
 
−LAN内のパソコンのTCP/IP設定−
  IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイ ネームサーバー
(DNS)
設定内容
《IPアドレス自動取得に設定します。》
各パソコンのTCP/IP設定を開き、以下を選択して下さい。
Windows Me/98/95
  →「IPアドレスを自動的に取得」
Windows XP/2000
 
「IPアドレスを自動的に取得する」
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」
Mac OS X/Mac OS 9.2.2
  →「DHCPサーバーを参照」
NetGenesisのDHCPサーバーから
自動取得する内容
192.168.0.2
 〜192.168.0.253
255.255.255.0 192.168.0.1 192.168.0.1
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(補足2) LAN内のサーバーへの接続方法
IPマスカレードテーブル設定によって公開する(LAN内の)サーバーへ接続する場合、以下のようにIPアドレスを指定して下さい。
 
《インターネット(WAN)側から接続する場合》
 → NetGenesisのWANポートのIPアドレス(※1)を指定して下さい。


 
※1: NetGenesisのWANポートのIPアドレスは、設定画面の
WANポート情報 画面で確認することができます。

《(同一)LAN内から接続する場合》
 → サーバーのプライベートIPアドレスを指定して下さい。
  NetGenesisのWANポートのIPアドレス(グローバルIPアドレス)やドメイン名(※2)を指定した場合、接続できません。


 
※2: ドメイン名を取得している場合、NetGenesisの EasyDNS設定
行うことにより、擬似的にドメイン名での接続が可能になります。
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