− NetGenesis SuperOPTシリーズ 設定ガイド −
IPマスカレードテーブルにUDPプロトコルを設定する際の注意

IPマスカレードテーブルにUDPポート1024番以降を設定する際は、LAN→WANへのUDP通信用として、少なくとも4096(個)以上のUDPポートを確保して下さい。
IPマスカレードテーブルに設定したUDPポートは、WAN(インターネット)→LANへのUDP通信用となり、LAN→WAN(インターネット)のUDP通信では使用できません。
 ◇WAN→LAN: WAN側から通信開始
 ◇LAN→WAN: LAN側から通信開始
NetGenesisはIPマスカレード変換時、LAN→WANへのUDP通信において、発信元ポート1024〜65535番を使用します。
このため、IPマスカレードテーブルに "UDPポート1024〜65535番" を設定すると、LAN→WANへのUDP通信で使用可能なUDPポートが無くなってしまい、様々な問題が発生します。
 ◇問題の例) LAN側からDNS名前解決ができなくなり、LAN側のパソコンからホームページへアクセスできなくなる。
この問題を回避するためには、前述の通り「4096(個)以上のUDPポートを、LAN→WANへのUDP通信のために確保する(IPマスカレードテーブルに設定しない)」ようにして下さい。

以下の例を参考にして下さい。
 例1) ◇プロトコル:UDP ◇先頭ポート番号:1024
  ◇変換IPアドレス:xxx.xxx.xxx.xxx   ◇終了ポート番号:60000
  → 《問題なし》
  ・WAN→LANで使用可能なUDPポート 1024〜60001番 (※)
  ・LAN→WANで使用可能なUDPポート 60002〜65535番
     ※ 1つのポート要求に対し、2つの連続したポートを割り当てるため、実際には60001番まで割り当てられます。
 例2) ◇プロトコル:UDP ◇先頭ポート番号:1024
  ◇変換IPアドレス:xxx.xxx.xxx.xxx   ◇終了ポート番号:65535
  → 《問題あり》
  ・WAN→LANで使用可能なUDPポート 1024〜65535番
  ・LAN→WANで使用可能なUDPポート 無し
  → UDPポート1024番以降が全てIPマスカレードテーブル(WAN・インターネット→LANへのIPマスカレード変換)用になるため、LAN→WANで使用可能なUDPポートが無くなってしまう。
  (=LAN→WAN・インターネットへのUDP通信ができない。)


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