− NetGenesis SuperOPTシリーズ 設定ガイド −
EasyDNS設定

EasyDNSは「ホスト名(コンピュータ名)とIPアドレスをNetGenesisに登録することにより、NetGenesisを簡易DNSサーバーとして使用する」機能です。
LAN内から公開サーバーへドメイン名でアクセスしたいときは、本機能を使用します。
本ページでは、以下の環境を例にEasyDNS設定について説明します。
◆回線事業者:NTT東日本/NTT西日本 Bフレッツ
◆プロバイダから指定されたグローバルIPアドレス xxx.xxx.xxx.200/29(8個)
(xxx.xxx.xxx.200〜xxx.xxx.xxx.207)
◆プロバイダから指定されたネームサーバー(DNS)
yyy.yyy.yyy.yyy
zzz.zzz.zzz.zzz
 (プライマリDNS)
 (セカンダリDNS)
◆使用するドメイン名
www.nwg.co.jp
mail.nwg.co.jp
 (xxx.xxx.xxx.202)
 (xxx.xxx.xxx.203)
LAN内にWWWサーバー、メールサーバーを設置し、インターネット側へ公開する。
  公開方法はNetGenesisのIPアドレス変換機能の「NAT変換(1対1)」を使用する。
  インターネット側からは以下のグローバルIPアドレスでアクセスできるようにする。
 
 ・WWWサーバー xxx.xxx.xxx.202
(WWWサーバーのプライベートIPアドレス:192.168.0.2)
 ・メールサーバー xxx.xxx.xxx.203
(メールサーバーのプライベートIPアドレス:192.168.0.3)
LAN内のクライアントPCのTCP/IP設定は「IPアドレス自動取得」とし、NetGenesisのDHCPサーバーから自動取得する。

 備考) WANポートの設定内容(PPPoEクライアント・IPアドレス固定(1〜16個)設定)については、こちら のページを参考にして下さい。
 
 * 本ページの環境例と異なる点は「LAN内のDNSサーバーの有無」と「DHCPサーバー設定(プライマリDNS)」です。
NetGenesisのIPアドレス変換機能を使用し、かつIPマスカレードテーブルもしくはNAT変換によってLAN内のサーバーをインターネット側へ公開する場合、LAN内から(NetGenesisのWAN側)グローバルIPアドレスやドメイン名を指定しても、LAN内のサーバーへ接続することはできません。
(同一LAN内のサーバーへ接続する際は、サーバーのプライベートIPアドレスを指定します。)
  例. LAN内のWWWサーバーへ接続する際、ドメイン名を指定。
   →接続できない。
上記の環境の場合、NetGenesisのEasyDNS設定(※1・※2)に以下の内容を設定することにより、擬似的にドメイン名での接続が可能になります。
 ・ホスト名 :www.nwg.co.jp  (WWWサーバーのドメイン名)
 ・IPアドレス :192.168.0.2  (WWWサーバーのプライベートIPアドレス)
 ※1: EasyDNSを使用するためには
 パソコン側のTCP/IP設定の「プライマリ(優先)DNS」にNetGenesisのLANポートIPアドレス
を設定する必要があります。
 ※2: EasyDNSを設定されていない情報(ホスト名)については、WANポートの各動作モード設定内の
「プライマリDNS」〜「フォースDNS」(インターネット側のDNSサーバー)へ名前解決要求を行います。
 
 (1)

EasyDNS設定
  上記環境例で必要なEasyDNSの設定を行います。
 (2) DHCPサーバー設定(プライマリDNSの確認)
  DHCPサーバー設定の「プライマリDNS」の設定内容を確認します。
  (NetGenesisのLANポートIPアドレスが設定されているか確認します。)
  設定が完了した後、「設定の更新」(再起動)を行います。
 ・・・ EasyDNS設定(及びDHCPサーバー設定)の設定内容をNetGenesisに書き込み、再起動を行います。
   (補足) LAN内のサーバー・クライアントPCのTCP/IP設定
  LAN内の各端末のTCP/IP設定を確認します。
 
(1)EasyDNS設定
メモ)
以降、NetGenesisのLANポートIPアドレスは192.168.0.1(工場出荷値)であることを前提とします。
インターネット接続の設定(PPPoEクライアント設定)が完了していることを前提とします。

IPマスカレードテーブルの設定を行い、「設定の更新」(再起動)を行います。
 ・・・ 設定内容をNetGenesisに書き込み、再起動を行います。

 1)

WWWブラウザを起動し、アドレス入力欄(Internet Explorerの場合「アドレス」欄、Netscapeの場合「場所」欄)に、192.168.0.1を入力して、Enter(Return)キーを押して下さい。
 

 2)

ユーザー認証画面が表示されますので、「ユーザー名」admin(半角英小文字)と入力して「OK」ボタンをクリックして下さい。
(パスワードは空欄。)
 
   ヒント:設定画面にログオンできないときの確認

 3)

NetGenesisの設定(トップ)画面が開きます。
左のメニューの「LANポートの設定」の「EasyDNS設定」をクリックして下さい。
 

4)

「EasyDNS設定」画面が開きます。
「EasyDNS機能を使用する」にチェックを入れ、登録リストの右端の「編集」ボタンをクリックして下さい。
 

5)

「EasyDNS リスト追加・編集」画面が表示されます。
  まずはじめに、「WWWサーバーのドメイン名とIPアドレスを、EasyDNSによって擬似的に解決する」ための設定を行います。
  「ホスト名」欄にwww.nwg.co.jp(WWWサーバーのドメイン名)を、「IPアドレス」欄に192.168.0.2(WWWサーバーのプライベートIPアドレス)を入力して下さい。
 

6)

「追加」ボタンをクリックして下さい。
5入力した情報が登録リストに追加されます。
  (「WWWサーバーのドメイン名とIPアドレスを、EasyDNSによって擬似的に解決する」ための設定は完了です。)
 

7)

次に
「メールサーバーのドメイン名とIPアドレスを、EasyDNSによって擬似的に解決する」ための設定を行います。
  登録リスト空白行の右端の「編集」ボタンをクリックして下さい。
 

 8)

「EasyDNS リスト追加・編集」画面が表示されます。
  選択・入力する内容は以下の通りです。
(5と同じ要領で行って下さい。)
 
 ホスト名 mail.nwg.co.jp  (メールサーバーのドメイン名)
 IPアドレス 192.168.0.3    (メールサーバーのプライベートIPアドレス)
 
  入力が終わりましたら「追加」ボタンをクリックして下さい。
  (「メールサーバーのドメイン名とIPアドレスを、EasyDNSによって擬似的に解決する」ための設定は完了です。)

9)

登録リストに2行表示されていることを確認して下さい。
  以上で「EasyDNS設定」は完了です。
画面下の「設定」ボタン(※)をクリックして下さい。
 
 
 ※ 「設定」ボタンをクリックしても画面は変わりません。
(画面の再読込が行われるのみです。)

(2)DHCPサーバー設定(プライマリDNSの確認) へ進んで下さい。
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(2)DHCPサーバー設定(プライマリDNSの確認)
クライアントPC(IPアドレス自動取得)に対し、ネームサーバー(DNS)のIPアドレスとして「NetGenesisのLANポートIPアドレス」を付与するように設定されているか、確認します。

設定内容を確認した後、「設定の更新」(再起動)を行います。
 ・・・ 「EasyDNS設定」と「DHCPサーバー設定」(変更した場合)の設定内容をNetGenesisに書き込み、再起動を行います。

 1)

左のメニューの「LANポートの設定」の「DHCPサーバー設定」をクリックして下さい。
 

 2)

「DHCPサーバー設定」画面が開きますので、以下の2項目の設定を行って下さい。
  (現在の設定値を確認して下さい。以下と異なる場合、設定を変更して下さい。)
 
  「WAN側から取得したDNS情報を優先する」のチェックを外して下さい。
  「プライマリDNS」欄に192.168.0.1を入力して下さい。
(「セカンダリDNS」〜「フォースDNS」欄は空欄にして下さい。)
  設定後、「DHCPサーバー設定」画面の「設定」ボタン(※)をクリックして下さい。
 
 
 ※ 「設定」ボタンをクリックしても画面は変わりません。
(画面の再読込が行われるのみです。)
 
【 DHCPサーバー設定を変更した場合に行う作業 】
DHCPサーバー設定を変更した場合、NetGenesisの「設定の更新」(再起動)完了後、パソコンのIPアドレス解放/再取得(またはパソコン再起動)を行って下さい。
パソコンのIPアドレス解放/再取得(またはパソコン再起動)を行うことにより、DNSサーバーのIPアドレスとして192.168.0.1(NetGenesisのLANポートIPアドレス)が付与されるようになります。
パソコンからのDNS名前解決要求に対し、NetGenesisが(ProxyDNS機能によって)代理応答を行うため、EasyDNS機能を使用することが可能になり、かつパソコン側はDNSサーバーの設定を意識する必要がなくなります。(⇒ProxyDNS機能について詳しくはこちら
(パソコンにIPアドレスを指定・固定した場合、DNSサーバーのIPアドレスに192.168.0.1を設定して下さい。)

 3)

左のメニューの「設定の更新」(黄色文字)をクリックして下さい。
 

4)

「更新」ボタン→「再起動」ボタンの順番にクリックして下さい。
 

「NetGenesisの再起動が完了しました。」と表示されると、EasyDNS設定とDHCPサーバー設定(プライマリDNSの確認)は完了です。
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(補足) LAN内のサーバー・クライアントPCのTCP/IP設定
この環境例の場合、LAN内のサーバー・クライアントPCのTCP/IP設定を以下のように設定します。
 
−LAN内のサーバーのTCP/IP設定−
用 途 IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイ ネームサーバー
(DNS)
備 考
WWWサーバー 192.168.0.2 255.255.255.0

192.168.0.1
NetGenesisのLANポートIPアドレス

192.168.0.1
NetGenesisのLANポートIPアドレス
グローバルIPアドレス「xxx.xxx.xxx.202」からNAT変換(1対1)されるように設定します。(※)
メールサーバー 192.168.0.3 255.255.255.0 192.168.0.1
NetGenesisのLANポートIPアドレス
グローバルIPアドレス「xxx.xxx.xxx.203」からNAT変換(1対1)されるように設定します。(※)
 
−LAN内のクライアントPCのTCP/IP設定−
  IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイ ネームサーバー
(DNS)
設定内容
《IPアドレス自動取得に設定します。》
各パソコンのTCP/IP設定を開き、以下を選択して下さい。
Windows Me/98/95
  →「IPアドレスを自動的に取得」
Windows XP/2000
 
「IPアドレスを自動的に取得する」
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」
Mac OS X/Mac OS 9.2.2
  →「DHCPサーバーを参照」
NetGenesisのDHCPサーバーから自動取得する内容 192.168.0.7〜192.168.0.16等(※) 255.255.255.0 192.168.0.1 192.168.0.1
 
 備考) WANポートの設定内容(「PPPoEクライアント・IPアドレス固定(1〜16個)設定」や「DHCPサーバー設定(先頭IPアドレス/サブネットや付与IPアドレス数)」については、こちら のページを参考にして下さい。
 
 * 本ページの環境例と異なる点は「LAN内のDNSサーバーの有無」と「DHCPサーバー設定(プライマリDNS)」です。
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