15.トラフィック制御

シェーピング機能、WANポート帯域制限の設定、優先ルーティング設定、について説明します。
 
シェーピング(平滑化)機能とは?
動画配信やTV会議システム等の場合、断続的に回線帯域幅を上回る送信速度でパケットが送信されることがあります。
そのような場合、回線帯域幅を超えたパケットは破棄され、動画の乱れや音声の途切れ等が発生します。
シェーピング機能とは、優先するパケット(IPフレーム)がWANポートと回線終端装置間で制限した帯域幅を超えないように自動的にシェーピング(平滑化)する機能です。
なお、NetGenesisのシェーピング機能は、WANポート帯域制限の設定 を行えば自動的に有効になります。
(シェーピング機能の明示的な設定項目はありません。)
 
シェーピング機能使用時の注意
  NetGenesisのシェーピング機能により、パケットロスや遅延を防ぐことができるのは、回線終端装置までです。
  回線終端装置から先(インターネット側)で発生するパケットロスや遅延を防ぐことはできません。

  NetGenesisのHUBポート側で発生するパケットロスや遅延を防ぐことはできません。
  例えば、NetGenesisのHUBポート1(L1)〜ポート4(L4)の全てで同時に100Mbpsのトラフィックが発生した場合、NetGenesis内部のHUBポート−LANポート間の帯域(最大100Mbps)を上回るため、HUBポート側でパケットロスや遅延が発生します。
 
 
 
端末1 -100Mbps->
端末2 -100Mbps->
端末3 -100Mbps->
端末4 -100Mbps->
NetGenesis SuperOPT-TS内部

HUBポート

<-100Mbps-> ルータポート
(LANポート)
<ルータ処理> WANポート
(L1)
(L2)
(L3)
(L4)
 
 

     ↓

100Mbpsを超えた分はHUBポート側で破棄。
 

以下の内容を参照して下さい。
 
  15-1.WANポート帯域制限の設定
  NetGenesisのWANポートと回線終端装置間の上り帯域を制限する設定について説明します。
 
  15-2.優先ルーティング設定
  特定の通信を優先的にルーティングする設定について説明します。
(内容は 14-2 優先ルーティング設定  と同じです。)