WEPの設定
  WEPの設定について説明します。
  WEPとは「通信するパケットの暗号化を行い、電波の不正傍受を防ぐ」機能です。

WEPを使用することにより、無線LAN通信のセキュリティを向上させることができます。
   
  WEPの「64bit」「128bit」のどちらを使うかは、無線LANカード/アダプタ側に合わせて無線LAN内で統一して下さい。
  「64bit」と「128bit」を混在させることはできません。
  例えば、無線LANカード/アダプタがサポートしているWEPが64bit(40bit)で、NetGenesis SuperOPTAirのWEPを128bitに設定した場合、無線LAN通信ができません。
  なお、無線LANカード/アダプタ付属のソフトウェアやマニュアル等のWEPの表記と、NetGenesis SuperOPTAir側のWEPの表記が異なっている場合があります。
  その場合は、以下のように読み替えて下さい。
 
無線LANカード/アダプタ
WEPの表記
NetGenesis SuperOPTAir
WEPの表記
40bit 64bit
104bit 128bit
  NetGenesis SuperOPTAirにWEPの設定を行った場合、同じ無線LANグループ内の全ての無線LANパソコンに、WEPの設定を行って下さい。
  (NetGenesis SuperOPTAirと各無線LANパソコンのWEPの設定を同じ値にして下さい。)
  無線LANカード/アダプタ独自の暗号化方式(任意のキーワードを入力し、それを元にランダムな暗号キーを作成する方式等)には対応していません。
  また、WEPキーの自動提供も行いません。
(Windows XPの「キーは自動的に提供される」のチェックは外して下さい。)
  必ず、NetGenesis SuperOPTAirに設定したWEPキーを、無線LANカード/アダプタ側に設定するようにして下さい。
 
 * NetGenesis SuperOPTAirに設定可能なWEPキーの文字については 16進数(16進コード)と半角英数字/記号の対応表 を参考にして下さい。
  無線LANカード/アダプタ側にWEPの設定を行う際は、無線LANカード/アダプタに付属のソフトウェア等で行って下さい。
  (設定方法等については、無線LANカード/アダプタのマニュアルを参照して下さい。)
 
無線LANパソコン経由で設定を行っている際に、WEPの設定を変更して設定の更新・再起動を行った場合、「NetGenesisの再起動が完了しました。」画面が表示されません。
 * 無線LANパソコンとNetGenesis SuperOPTAirのWEPの設定が異なるため、無線LAN通信ができなくなります。
無線LANパソコン側のWEPの設定をNetGenesis SuperOPTAirに設定した内容と同じ設定にすることにより、無線LAN通信が可能になります。
(設定方法等については、無線LANカード/アダプタのマニュアルを参照して下さい。)
 
WEPの設定を行うと無線LAN通信のセキュリティは向上しますが、通信速度が低下する場合があります。
 
以下の内容を参照して下さい。
 
 暗号化の設定(無効/64bit/128bitの選択)   WEPキーの登録
 WEPの設定例(成功例・失敗例)  
 
  暗号化の設定
  無線LANパソコン(無線LANカード/アダプタ)側に合わせて、64bitか128bitを選択して下さい。
  (工場出荷値:無効)
 
   
WEPの「64bit」「128bit」のどちらを使うかは、無線LANカード/アダプタ側に合わせて無線LAN内で統一して下さい。
「64bit」と「128bit」を混在させることはできません。
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  WEPキーの登録
  「暗号化」欄で選択した値(64bit/128bit)に合わせて、WEPキーの登録を行います。
 
WEPキーは4つまで登録できます。
以降、WEPキー1を登録する例を元に説明します。
 
WEPキーとして登録可能な文字数は以下の通りです。
 
 《「64bit」を選択した場合》
   
・文字列で設定 5文字(半角英数字/記号)
・16進数で設定 10文字(半角0〜9、半角a〜f)
 《「128bit」を選択した場合》
 
・文字列で設定 13文字(半角英数字/記号)
・16進数で設定 26文字(半角0〜9、半角a〜f)
 
WEPキーを登録する方法は、「文字列で設定」(ASCIIコード)する方法と、「16進数で設定」(16進コード)する方法の2通りがあります。
  どちらかを選択して、WEPキーを入力して下さい。
 
 
  「文字列で設定」する場合
  「文字列で設定」を選択し、右側の入力欄にWEPキーを半角英数字/記号で入力して下さい。
  《暗号化 128bit(13文字)の入力例》
 
 
  WEPキーを入力する際、半角大文字と小文字を間違えないように注意して下さい。
  「64bit」を選択した場合は5文字、「128bit」を選択した場合は13文字を必ず入力して下さい。
   
 
  「16進数で設定」する場合
  「16進数で設定」を選択し、右側の入力欄にWEPキーを半角英数字(0〜9・a〜f)で入力して下さい。
  (1)〜(6)の入力欄にには4文字(2byte分)、(7)の入力欄には2文字(1byte分)の入力が可能です。
 
 
 ※ 半角文字(「文字列で設定」の際に入力する文字)は、1文字=1byte(16進数・2文字分)となります。
   例)半角文字「K」を16進数で表すと「4b」となります。
  16進数(16進コード)と半角英数字/記号の対応表 を参考にして下さい。
  《暗号化 128bit(26文字)の入力例》
 
  《暗号化 64bit(10文字)の入力例》
 
 
なお、WEPキーを複数登録する場合は、WEPキー1〜WEPキー4にそれぞれ登録を行って下さい。
(実際に使用するWEPキーをラジオボタンで選択して下さい。)
 
   
【 WEPキーと[設定]ボタンについて 】
WEPキーを入力した後、「IEEE 802.11b セキュリティ設定」画面の[設定]ボタンをクリックした場合、以下のような動作をします。
「文字列で設定」した場合  「16進数で設定」した場合
  「文字列で設定」した場合
  入力したWEPキーの下の「16進数で設定」欄に、入力したWEPキーが「16進数(16進コード)」(※1)で表示されます。
(「文字列で設定」のラジオボタンは変化しません。)
  無線LANパソコン(無線LANカード/アダプタ)側でのWEPキー設定方法が、「16進数(16進コード)のみ」の場合、「16進数で設定」欄に表示された文字列を無線LANパソコン側にWEPキーとして登録して下さい。
 
 
1: 「文字列で設定」の入力欄に登録したWEPキーが「5文字」(64bit)の場合、「16進数で設定」の余白に「0」が表示されます。
  以下は「WEP 64bit」でWEPキーを「5文字」入力した一例です。
  (「16進数で設定」欄の(3)〜(7)に「0」が表示されます。)
  実際に使用されるWEPキーは、「文字列で設定」欄に入力したWEPキーと、「16進数で設定」欄に表示されたWEPキーの先頭の10文字(WEP 64bitの文字数)となります。
 
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  「16進数で設定」した場合
  入力したWEPキーの上の「文字列で設定」欄に、入力したWEPキーが「文字列(ASCIIコード)」(※1)で表示されます。
(「16進数で設定」のラジオボタンは「文字列で設定」に移動します。)
  無線LANパソコン(無線LANカード/アダプタ)側でのWEPキー設定方法が、「文字列(ASCIIコード)のみ」の場合、「文字列で設定」欄に表示された文字列を無線LANパソコン側にWEPキーとして登録して下さい。
 
 
※2: 登録した16進数(16進コード)の中に、1つでも「半角英数字/記号」以外の16進数(16進コード)が存在した場合、「文字列で設定」欄には何も表示されません。
  (この場合、有効なWEPキーは16進数のみとなります。)
  16進数(16進コード)と半角英数字/記号の対応表 を参考にして下さい。
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  WEPの設定例(成功例・失敗例)
 
 成功例  
 失敗例1(WEPキーの入力ミス)   失敗例2(64bitと128bitを混在させてしまった)
 
以降の例では、SSID(ESS ID)を省略しています。
(SSIDは正しく設定されていると仮定します。)
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【 成功例 】
 → NetGenesis SuperOPTAir、各無線LANパソコンのWEP設定が一致しているため、全ての無線LANパソコンから接続可能。
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【 失敗例1(WEPキーの入力ミス) 】
 → 無線LANパソコン2は、WEPキーを間違えて入力したため(半角大文字・小文字の間違い)、接続不可能。
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【 失敗例2(64bitと128bitを混在させてしまった) 】
 → 無線LANパソコン3は、WEPを64bitに設定したため(NetGenesis SuperOPTAirは128bitに設定)、接続不可能。
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