第6章 RASサーバーIP接続の設定
RASクライアントからの接続要求に対応するためのRASサーバーIP接続の設定について説明します。

【 環境例 】

NetGenesis(RASサーバー)に接続されているLANがインターネットに接続されている場合、RASクライアントからNetGenesis(RASサーバー)経由でインターネットへ接続することができます。


[RASサーバーIP接続]を選択して[詳細設定]ボタンをクリックして下さい。

6-1 サーバー/クライアントIPアドレスの設定 へ進んで下さい。

※以降、画面はNetGenesis Dualの例です。

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6-1 サーバー/クライアントIPアドレスの設定
RASサーバーのIPアドレスとRASクライアントに割り当てるIPアドレスの設定を行います。

NetGenesisのDHCPサーバーを使用する・しないにより設定が異なります。


 DHCPサーバーを使用する場合

[IPアドレスの割り当てにNetGenesisのDHCPサーバーを使う]にチェックを入れて下さい。
NetGenesisのDHCPサーバーによりRASサーバー自身のIPアドレスと同時にRASクライアントのIPアドレスが自動的に設定されるようになります。

【 構成例 】

6-2 クライアントの登録/コールバックの設定 へ進んで下さい。

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 DHCPサーバーを使用しない場合

以下の手順で設定を行って下さい。

  1. サーバーIPアドレスの設定を行います。

    サーバーIPアドレスとNetGenesis本体のIPアドレスを共用する場合は[LANポートのアドレスを使用]にチェックを入れて下さい。



    2 へ進んで下さい。


    NetGenesis本体のIPアドレスを共用しない場合は[サーバーIPアドレス]欄にRASサーバー自身のIPアドレスを入力します。



    入力するIPアドレスはNetGenesis本体のIPアドレスを工場出荷値で使用しているか・いないかにより異なります。以下を参照して設定を行って下さい。

    • NetGenesis本体のIPアドレスを工場出荷値で使用する場合
      「192.168.0.2」〜「192.168.0.254」の間で他のパソコン等と重複しないIPアドレスを入力して下さい。

    • NetGenesis本体のIPアドレスを工場出荷値から変更した場合
      既存のLANにあわせ、なおかつNetGenesis本体及び他のパソコン等と重複しないIPアドレスを入力して下さい。

    上記画面は設定例です。
    既存のLANにあわせて設定して下さい。
    LAN内にNetGenesis以外のDHCPサーバーが存在する場合でもRASサーバーのIPアドレスの設定が必要です。

    RASサーバーのIPアドレスは他のDHCPサーバーから自動で取得しませんので必ず設定して下さい。

    RASサーバーに設定したIPアドレスをDHCPサーバーがLAN内の他のパソコン等に割り振らないようにDHCPサーバーの設定を行って下さい。(詳しくはLAN管理者へ相談して下さい。)
    シリアルポートの両方(モデムポートとシリアルポート)をRASサーバーとして使用する場合でRASサーバー自身のIPアドレスにLANポートのアドレス(NetGenesis本体のIPアドレス)を使用しない場合、それぞれのシリアルポート(モデムポートとシリアルポート)に別々の[サーバーIPアドレス]を設定して下さい。


  2. クライアントIPアドレスの設定を行います。
    [クライアントIPアドレス]欄にRASクライアントに割り当てるIPアドレスを入力して下さい。



    入力するIPアドレスはNetGenesis本体のIPアドレスを工場出荷値で使用しているか・いないかにより異なります。以下を参照して設定を行って下さい。

    • NetGenesis本体のIPアドレスを工場出荷値で使用する場合
      「192.168.0.2」〜「192.168.0.254」の間で 1で設定したサーバーIPアドレス及び他のパソコン等と重複しないIPアドレスを入力して下さい。

    • NetGenesis本体のIPアドレスを工場出荷値から変更した場合
      既存のLANにあわせ、なおかつNetGenesis本体、1で設定したサーバーIPアドレス及び他のパソコン等と重複しないIPアドレスを入力して下さい。

    上記画面は設定例です。
    既存のLANにあわせて設定して下さい。
    RASクライアント側のIPアドレス設定は必ず「RASサーバーから取得」するように設定して下さい。

【 構成例 】

6-2 クライアントの登録/コールバックの設定 へ進んで下さい。

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6-2 クライアントの登録/コールバックの設定
RASクライアントの登録とコールバック接続の設定を行います。

 RASクライアントの登録

以下の手順でRASクライアントの登録とコールバックの設定を行って下さい。

  1. [ユーザー登録]欄の[ユーザー名]に登録したいユーザー(RASクライアント)のユーザー名を、[パスワード]と[パスワード再入力]にユーザーのパスワードを半角英数字で入力して下さい。(1つのシリアルポート/モデムポートにつき最大8ユーザーまで登録できます。)



    ユーザー名とパスワードを入力する際、半角大文字と小文字を間違えないように注意して下さい。
    大文字と小文字を間違えると接続できません。
    [パスワード]及び[パスワード再入力]欄は全て「***************」と表示されます。


  2. 登録するRASクライアントにコールバック接続を許可するか・しないかを設定します。
    コールバック接続は以下のような動作をします。



    以下の中からコールバックの設定を行って下さい。
    • コールバックを許可しない
      RASクライアントにコールバック接続を許可しません。
      そのまま[コールバック接続を許可する]にチェックを入れず、3 へ進んで下さい。




    • クライアントから指定された電話番号へコールバックする
      接続時にRASクライアントが指定した電話番号へコールバック接続を行います。
      [コールバックを許可する]にチェックを入れ、[クライアントから電話番号を指定]を選択して下さい。




    • 事前に登録した電話番号へコールバックする
      RASクライアントがどの電話番号から接続して来ても、あらかじめ登録した電話番号へコールバック接続を行います。
      [コールバック接続を許可する]にチェックを入れ、[事前に電話番号を登録]を選択して下さい。
      [電話番号]欄にコールバック先の電話番号を(RASクライアントの電話番号)を半角数字で入力して下さい。



      電話番号を間違えないよう注意して下さい。
      間違った電話番号を設定した場合、間違った電話番号にコールバックしてしまいます。
      コールバックの設定は必ずRASクライアント側と同じ設定にして下さい。
      サーバーとクライアントの設定が一致しないと接続できませんので注意して下さい。

      設定が一致しない場合は以下の表のような動作をします。





    3 へ進んで下さい。


  3. コールバックの設定が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。
    設定内容が登録リストに追加されます。

6-3 着信リング回数の設定 へ進んで下さい。

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 登録情報の編集/修正

登録済みのRASクライアントの情報を修正したい場合、以下の手順で行って下さい。

  1. 修正するRASクライアントの情報を選択して[編集]ボタンをクリックして下さい。



    [パスワード]及び[パスワード再入力]欄は全て「***************」と表示されます。
    また、入力したパスワードの文字数に関係なく「***************」と表示されます。


  2. 選択したRASクライアントの情報が[ユーザー登録]欄に表示されます。
    修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。
    修正した内容が登録リストに追加されます。

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 登録情報の削除

登録済みのRASクライアントの情報を削除したい場合、削除するRASクライアントの情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。

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6-3 着信リング回数の設定
NetGenesisが着信する際の呼び出し音の回数の設定を行います。

[リング回数]欄に着信する際の呼び出し音の回数を半角数字で入力して下さい。
(1〜99)

工場出荷値では「2」(2回呼び出し音が鳴った後に着信)が設定されています。

モデムの電話機接続用ポートに電話機を接続する場合、[リング回数]欄に「15」以上を設定することを推奨します。
通話を行っている電話回線とRASサーバーで使用する電話回線が同じ場合、[リング回数]を少なく設定すると通話のための呼び出しに対してもRASサーバーが着信してしまうことを避けるためです。

また、留守番電話を接続する場合、留守番電話機能が作動する呼び出し回数よりも多い回数を[リング回数]に設定すると良いでしょう。
通話のための呼び出しもRASサーバーが着信してしまい、留守番電話が機能できなくなることを避けるためです。

6-4 自動接続/切断タイマーの設定 へ進んで下さい。

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