１６－３．帯域制御設定例

16-3.帯域制御設定例

帯域制御の設定例について説明します。

必要に応じて参照して下さい。

VoIP端末の通信を優先し、音声品質を確保する例

【構成例】

VoIP端末の音声通信のみを優先し、かつWAN側の上り帯域を128kbpsに制限して音声品質を確保する。
音声通信以外の通信は、WANポートの帯域制限対象外とする。
（音声通信以外のパケットは常に128kbps制限外の帯域を使用する。）

※	VoIP端末の通信は、UDP5060、UDP5090、UDP5091を使用すると仮定します。
	実際に使用するプロトコル、ポート番号については、ご利用の回線事業者等にお問い合わせ下さい。

上記の構成例の場合、優先ルーティング設定とWANポート帯域制限設定に以下の設定を行います。
　

優先ルーティング設定

「優先ルーティング機能を使用する」にチェックを入れ、以下の情報を登録して下さい。
　

WANポート帯域制限設定

TOS値により、特定の通信を優先する例

【構成例】

パケットのTOS値を判別し、ソフトフォンの音声通信のみを優先する。
WAN側の上り帯域を128kbpsに制限して音声品質を確保する。
ソフトフォンの音声通信以外は、WANポートの帯域制限対象外とする。
（音声通信以外のパケットは常に128kbps制限外の帯域を使用する。）

※	ソフトフォンのTOS値は「優先度5」（2進表記：10100000、16進表記：a0）と仮定します。
	実際のTOS値については、ご利用のソフトウェア製造元等にお問い合わせ下さい。

上記の構成例の場合、優先ルーティング設定とWANポート帯域制限設定に以下の設定を行います。
　

優先ルーティング設定

「優先ルーティング機能を使用する」にチェックを入れ、以下の情報を登録して下さい。
　

WANポート帯域制限設定

複数のサーバーをインターネット側へ公開し、特定のサーバーの通信を優先する例

【構成例】

NetGenesisのWANポートをアンナンバード設定にし、LAN側にISPから取得したグローバルIPアドレスを割り当てる。
FTPサーバーとWWWサーバーをインターネット側へ公開し、優先ルーティング機能を使用してFTPサーバーの通信を優先させる。
FTPサーバー以外の通信は優先度低とする。

上記の構成例の場合、優先ルーティング設定に以下の設定を行います。

「優先ルーティング機能を使用する」にチェックを入れ、以下の情報を登録して下さい。
　