10-1.回線冗長化の設定

WANポートの回線切断時に自動的にデフォルトゲートウェイの切り替えを行う、回線冗長化の設定について説明します。
(説明内容は 16-4.回線冗長化の設定 と同じです。)

 チェック!
通常時にインターネット接続を行う回線を「メインポート」、バックアップで使用する回線を「バックアップポート」と呼称します。

メインポートとバックアップポートの設定について
回線冗長化の設定を行う前に、WANポート(メインポートとバックアップポート)の接続設定を完了して下さい。
WANポートの設定については以下を参照して下さい。
WANポートに設定する動作モード マニュアルで参照する箇所
PPPoEクライアント IPアドレス自動取得 4.フレッツ光やBフレッツ等へ接続する」を参照して下さい。
PPPoEクライアント IPアドレス固定(1〜16個) 6.フレッツ光やBフレッツ等で固定IPアドレスを使う」を参照して下さい。
PPPoEクライアント アンナンバード
DHCPクライアント IPアドレス自動取得 7.プロバイダからIPアドレスを自動取得する(DHCPクライアント接続)」を参照して下さい。
IPアドレス固定 IPアドレス固定(1〜16個) 8.プロバイダから取得した固定IPアドレスを設定する」を参照して下さい。
IPアドレス固定 アンナンバード
ローカルルータ 9.2つの異なるネットワークを接続する」を参照して下さい。
 チェック!
メインポートとバックアップポートの両方をアンナンバードで設定することはできません。
回線冗長化機能の動作条件について
回線冗長化機能(デフォルトゲートウェイの切り替え)は、以下の場合に動作します。
 
PPPoE接続が切断された場合。
 
WANポートのIPアドレスが自動取得(更新)できない場合。
 
WANポートのリンクが切断された場合。
 
PING回線死活監視機能により、メインポートの切断・接続を検知した場合。
 
バックアップポートで動作中にメインポートが復旧した場合。
 
「回線冗長化 情報・制御」で手動切り替えを行った場合。
PING回線死活監視機能について
  PINGにより回線死活監視を行えるのはメインポートのみです。バックアップポートの監視を行うことはできません。

  PINGのサイズは64バイト固定となります。

  PINGのタイムアウト時間は900ms(ミリ秒)固定となります。

  PINGの発行先に設定したアドレス宛ての通信は、メインポートにルーティングが固定されます。
バックアップポートにはルーティングされませんのでご注意下さい。


  1. 設定画面のメニューの「その他の設定」から[回線冗長化の設定]をクリックして下さい。




  2. 「回線冗長化機能を使用する」にチェックを入れて下さい。




  3. メインポートで使用するポートを選択して下さい。




    PPPoEセッション1 PPPoEポート1(セッション1)をメインポートとして使用します。
    PPPoEセッション2 PPPoEポート2(セッション2)をメインポートとして使用します。
    PPPoEセッション3 PPPoEポート3(セッション3)をメインポートとして使用します。
    PPPoEセッション4 PPPoEポート4(セッション4)をメインポートとして使用します。
    WANポート1
    (PPPoE以外の動作モード)
    WANポート1で動作するPPPoE以外の動作モード(※)をメインポートとして使用します。
    WANポート2
    (PPPoE以外の動作モード)
    WANポート2で動作するPPPoE以外の動作モード(※)をメインポートとして使用します。
     ※ 以下の動作モードが該当します。
     ・ DHCPクライアント IPアドレス自動取得
     ・ IPアドレス固定(1〜16個)
     ・ IPアドレス固定 アンナンバード
     ・ ローカルルータ


  4. バックアップポートで使用するポートを選択して下さい。




    PPPoEセッション1 PPPoEポート1(セッション1)をバックアップポートとして使用します。
    PPPoEセッション2 PPPoEポート2(セッション2)をバックアップポートとして使用します。
    PPPoEセッション3 PPPoEポート3(セッション3)をバックアップポートとして使用します。
    PPPoEセッション4 PPPoEポート4(セッション4)をバックアップポートとして使用します。
    WANポート1
    (PPPoE以外の動作モード)
    WANポート1で動作するPPPoE以外の動作モード(※)をバックアップポートとして使用します。
    WANポート2
    (PPPoE以外の動作モード)
    WANポート2で動作するPPPoE以外の動作モード(※)をバックアップポートとして使用します。
     ※ 以下の動作モードが該当します。
     ・ DHCPクライアント IPアドレス自動取得
     ・ IPアドレス固定(1〜16個)
     ・ IPアドレス固定 アンナンバード
     ・ ローカルルータ

    バックアップポートの動作について
    バックアップポートは、バックアップポート1から順番に切り替わります。
    メインポート1(回線切断検知)
    バックアップポート1(回線切断検知)
    バックアップポート2(回線切断検知)
    バックアップポート3(回線切断検知)
    バックアップポート4(回線切断検知)
    バックアップポート1へ
    バックアップポートで動作中にメインポートが復旧すると、メインポートに切り替わります。


  5. バックアップポートで動作中メインポートが復旧した際に、バックアップポートのPPPoE接続を切断する場合、チェックを入れて下さい。
    (バックアップポートがPPPoEクライアント接続で、かつ回線接続方法が「手動接続」または「自動接続」の場合のみ動作します。)




  6. 初期動作待ち時間の設定を行って下さい。
    NetGenesisの起動後、メインポートの死活チェックを実行するまでの待ち時間を設定します。
    (PING回線死活監視設定を行う場合は、初回にPINGを発行するまでの待ち時間となります。)



     チェック!
    PING回線死活監視設定を行う場合、初期動作待ち時間が早すぎると、回線接続完了より先にPING が発行され、回線切断状態と判断される場合がありますのでご注意下さい。


  7. 切り替え実行待ち時間の設定を行って下さい。
    回線の切断を検知した後、デフォルトゲートウェイの切り替えを実行するまでの待ち時間を設定します。



     
  8. PING回線死活監視設定を行う場合は、「PINGによる回線死活監視を行う」にチェックを入れて、以下の各項目を設定して下さい。


      PING発行先
      PINGの宛先を入力して下さい。
    宛先はIPアドレスまたはFQDN(ドメイン名)で設定して下さい。
     チェック!
    PING発行先をFQDNで設定した場合、名前解決ができないと切断検知回数にカウントされます。
    誤ったFQDNを設定すると、回線切断状態と判断されますのでご注意下さい。
    PINGのタイムアウト時間は900ms(ミリ秒)固定です。
    PING応答に900ms以上かかるPING発行先を設定すると、PING応答無しとカウントされますのでご注意下さい。
    PING発行先に設定したアドレス宛ての通信は、メインポートにルーティングが固定されます。
    バックアップポートにはルーティングされませんのでご注意下さい。
      PING発行間隔(工場出荷値:1分)
      PINGの発行間隔(時間)を入力して下さい。
      切断検知回数(工場出荷値:3回)
      ここで設定した回数連続してPING応答が得られない場合に、メインポートが切断状態と判断してデフォルトゲートウェイをバックアップポートに切り替えます。
      接続検知回数(工場出荷値:3回)
      ここで設定した回数連続してPING応答が得られた場合に、メインポートが接続状態と判断してデフォルトゲートウェイをメインポートに切り替えます。
     

設定が完了しましたら、画面下の[設定]ボタンをクリックして下さい。




 
全ての設定が完了した場合は、
左のメニューの  設定の更新  をクリックして下さい。
  "設定の更新" と "NetGenesisの再起動" を行って下さい。
  詳しくは 3-4.設定の終了(更新・再起動) を参照して下さい。
  引き続き設定を行う場合は、左のメニューをクリックし、必要な設定を行って下さい。

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