"WAN側 ネットワークアドレス" と "LAN側 変換後の先頭IPアドレス" について |
−NAT/IPマスカレード変換のルール(PPPoE接続:必要)− |
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NetGenesisのNAT/IPマスカレード変換方法は、以下のように決まります。 |
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「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」と「サブネット(変換IPアドレス数)」の組み合わせにより、「NAT/IPマスカレード変換の対象となるWAN側のネットワークアドレス」(先頭アドレス)が決まります。 |
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⇒ |
「変換用ネットワークとIP変換対応表を表示」ボタンをクリックした際に表示される "WAN側 ネットワークアドレス" がこれに該当します。 |
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NAT/IPマスカレード変換の方法は、この「WAN側 ネットワークアドレス」(先頭アドレス)から順番に決まります。 |
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《 固定(グローバル)IPアドレスが4・8・16個の場合 》 |
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「WAN側 ネットワークアドレス」の次のアドレスからブロードキャストアドレス(最後のアドレス)の1つ前のアドレスまでが、NAT/IPマスカレード変換の対象となります。 |
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よって、NAT/IPマスカレード変換される固定(グローバル)IPアドレスの個数は「プロバイダから指定された固定(グローバル)IPアドレス数-2」となります。 |
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・ |
「WAN側 ネットワークアドレスとブロードキャストアドレス」、「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」以外の固定(グローバルIP)アドレスが、NAT変換(1対1)となります。 |
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《 固定(グローバル)IPアドレスが2個の場合 》 |
・ |
固定(グローバル)IPアドレスの1個がNAT変換(1対1)、1個がIPマスカレード変換(1対複数 / 「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」)となります。 |
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《 固定(グローバル)IPアドレスが1個の場合 》 |
・ |
IPマスカレード変換(1対複数 / 「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」)となります。 |
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「LAN側 変換後の先頭IPアドレス」に設定したIPアドレスから、かつ "WAN側 ネットワークアドレス" から順番にNAT/IPマスカレード変換の方法が決まります。 |
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⇒ |
「LAN側 変換後の先頭IPアドレス」により、WAN側 固定(グローバル)IPアドレスからNAT変換されるLAN側(プライベート)IPアドレスが決まります。 |
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また、「LAN側 変換後の先頭IPアドレス」を設定する際、最後の数値(最後の8ビット)を「固定(グローバル)IPアドレス個数の倍数」にする必要があります。 |
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例えば、プロバイダから取得した固定(グローバル)IPアドレスが8個で、NetGenesisのLANポートIPアドレスが工場出荷値(192.168.0.1/24)の場合、以下のように設定します。 |
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《 固定(グローバル)IPアドレスが8個の場合の例 》 |
・ |
LAN側 変換後の先頭IPアドレス= |
192.168.0.0 / 192.168.0.8 / 192.168.0.16 /
192.168.0.24....192.168.0.248 |
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◆ |
NAT変換されないLAN側(プライベート)IPアドレスは、IPマスカレード変換されます。 |
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IPマスカレード変換されるLAN側(プライベート)IPアドレスは以下の通りです。 |
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・ |
WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス に対応するLAN側(プライベート)IPアドレス |
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・ |
LAN側 変換後の先頭IPアドレス |
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→ |
"LAN側 変換後の先頭IPアドレス" に対応する "WAN側 ネットワークアドレス" はNAT/IPマスカレード変換されないため、「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」からIPマスカレード変換されます。 |
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・ |
WAN側のブロードキャストアドレス に対応するLAN側(プライベート)IPアドレス |
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→ |
WAN側のブロードキャストアドレスはNAT/IPマスカレード変換されないため、対応するLAN側(プライベート)IPアドレスは、「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」からIPマスカレード変換されます。 |
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・ |
上記3つ以外で、かつNAT変換されないLAN側(プライベート)IPアドレス |
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→ |
上記3つ以外で、かつNAT変換されないLAN側(プライベート)IPアドレス(※)は、全て「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」からIPマスカレード変換されます。 |
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※ |
「PPPoEクライアント設定」画面の「IP変換対応表」に表示されないLAN側(プライベート)IPアドレスを示します。 |
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以上を踏まえた上で、以下の例を参考にして下さい。
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《 固定(グローバル)IPアドレスが8個の場合の例 》 |
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・WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス |
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xxx.xxx.xxx.9 |
・サブネット(変換IPアドレス数) |
: |
255.255.255.248(/29・8個) |
・LAN側 変換後の先頭IPアドレス |
: |
192.168.0.8 |
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WAN側
固定(グローバル)IPアドレス |
アドレス変換方式 |
LAN側
プライベートIPアドレス |
xxx.xxx.xxx.8
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IPアドレス変換
されません |
192.168.0.8
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xxx.xxx.xxx.9
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IPマスカレード変換
(1対複数) |
192.168.0.1〜192.168.0.9
192.168.0.15〜192.168.0.254 |
xxx.xxx.xxx.10 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.10 |
xxx.xxx.xxx.11 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.11 |
xxx.xxx.xxx.12 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.12 |
xxx.xxx.xxx.13 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.13 |
xxx.xxx.xxx.14 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.14 |
xxx.xxx.xxx.15
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IPアドレス変換
されません |
192.168.0.15 |
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《 固定(グローバル)IPアドレスが16個の場合の例 》 |
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・WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス |
: |
xxx.xxx.xxx.254 |
・サブネット(変換IPアドレス数) |
: |
255.255.255.240(/28・16個) |
・LAN側 変換後の先頭IPアドレス |
: |
192.168.0.96 |
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WAN側
固定(グローバル)IPアドレス |
アドレス変換方式 |
LAN側
プライベートIPアドレス |
xxx.xxx.xxx.240
|
IPアドレス変換
されません |
192.168.0.96
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xxx.xxx.xxx.241 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.97 |
xxx.xxx.xxx.242 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.98 |
xxx.xxx.xxx.243 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.99 |
xxx.xxx.xxx.244 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.100 |
xxx.xxx.xxx.245 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.101 |
xxx.xxx.xxx.246 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.102 |
xxx.xxx.xxx.247 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.103 |
xxx.xxx.xxx.248 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.104 |
xxx.xxx.xxx.249 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.105 |
xxx.xxx.xxx.250 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.106 |
xxx.xxx.xxx.251 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.107 |
xxx.xxx.xxx.252 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.108 |
xxx.xxx.xxx.253 |
NAT変換(1対1) |
192.168.0.109 |
xxx.xxx.xxx.254
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IPマスカレード変換
(1対複数) |
192.168.0.1〜192.168.0.96
192.168.0.110〜192.168.0.254 |
xxx.xxx.xxx.255
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IPアドレス変換
されません |
192.168.0.111 |
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