− NetGenesis SuperOPTシリーズ 設定ガイド −
"WAN側 ネットワークアドレス" と "LAN側 変換後の先頭IPアドレス" について
−NAT/IPマスカレード変換のルール(PPPoE接続:必要)−

NetGenesisのNAT/IPマスカレード変換方法は、以下のように決まります。
 ◆ 「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」「サブネット(変換IPアドレス数)」の組み合わせにより、「NAT/IPマスカレード変換の対象となるWAN側のネットワークアドレス」(先頭アドレス)が決まります。
 
「変換用ネットワークとIP変換対応表を表示」ボタンをクリックした際に表示される "WAN側 ネットワークアドレス" がこれに該当します。
  NAT/IPマスカレード変換の方法は、この「WAN側 ネットワークアドレス」(先頭アドレス)から順番に決まります。
 
《 固定(グローバル)IPアドレスが4・8・16個の場合 》
  「WAN側 ネットワークアドレス」の次のアドレスからブロードキャストアドレス(最後のアドレス)の1つ前のアドレスまでが、NAT/IPマスカレード変換の対象となります。
  よって、NAT/IPマスカレード変換される固定(グローバル)IPアドレスの個数は「プロバイダから指定された固定(グローバル)IPアドレス数-2」となります。
  「WAN側 ネットワークアドレスとブロードキャストアドレス」、「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」以外の固定(グローバルIP)アドレスが、NAT変換(1対1)となります。
《 固定(グローバル)IPアドレスが2個の場合 》
  固定(グローバル)IPアドレスの1個がNAT変換(1対1)、1個がIPマスカレード変換(1対複数 / 「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」)となります。
《 固定(グローバル)IPアドレスが1個の場合 》
  IPマスカレード変換(1対複数 / 「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」)となります。
 ◆ 「LAN側 変換後の先頭IPアドレス」に設定したIPアドレスから、かつ "WAN側 ネットワークアドレス" から順番にNAT/IPマスカレード変換の方法が決まります。
 
「LAN側 変換後の先頭IPアドレス」により、WAN側 固定(グローバル)IPアドレスからNAT変換されるLAN側(プライベート)IPアドレスが決まります。
  また、「LAN側 変換後の先頭IPアドレス」を設定する際、最後の数値(最後の8ビット)を「固定(グローバル)IPアドレス個数の倍数」にする必要があります。
  例えば、プロバイダから取得した固定(グローバル)IPアドレスが8個で、NetGenesisのLANポートIPアドレスが工場出荷値(192.168.0.1/24)の場合、以下のように設定します。
 
 《 固定(グローバル)IPアドレスが8個の場合の例 》
  LAN側 変換後の先頭IPアドレス 192.168.0.0 / 192.168.0.8 / 192.168.0.16 / 192.168.0.24....192.168.0.248
 
 ・・・ 最後の数値が8の倍数
 ◆ NAT変換されないLAN側(プライベート)IPアドレスは、IPマスカレード変換されます。
 
IPマスカレード変換されるLAN側(プライベート)IPアドレスは以下の通りです。
 
  WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス に対応するLAN側(プライベート)IPアドレス
 
  LAN側 変換後の先頭IPアドレス
 
"LAN側 変換後の先頭IPアドレス" に対応する "WAN側 ネットワークアドレス" はNAT/IPマスカレード変換されないため、「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」からIPマスカレード変換されます。
 
  WAN側のブロードキャストアドレス に対応するLAN側(プライベート)IPアドレス
 
WAN側のブロードキャストアドレスはNAT/IPマスカレード変換されないため、対応するLAN側(プライベート)IPアドレスは、「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」からIPマスカレード変換されます。
 
  上記3つ以外で、かつNAT変換されないLAN側(プライベート)IPアドレス
 
上記3つ以外で、かつNAT変換されないLAN側(プライベート)IPアドレス(※)は、全て「WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス」からIPマスカレード変換されます。
 
  ※ 「PPPoEクライアント設定」画面の「IP変換対応表」に表示されないLAN側(プライベート)IPアドレスを示します。
以上を踏まえた上で、以下の例を参考にして下さい。
 
《 固定(グローバル)IPアドレスが8個の場合の例 》
  
WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス xxx.xxx.xxx.9
サブネット(変換IPアドレス数) 255.255.255.248(/29・8個)
LAN側 変換後の先頭IPアドレス 192.168.0.8
 
WAN側
固定(グローバル)IPアドレス
アドレス変換方式 LAN側
プライベートIPアドレス
xxx.xxx.xxx.8
WAN側 ネットワークアドレス
IPアドレス変換
されません
192.168.0.8
LAN側 変換後の先頭IPアドレス
xxx.xxx.xxx.9
WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス
IPマスカレード変換
(1対複数)
192.168.0.1〜192.168.0.9
192.168.0.15〜192.168.0.254
xxx.xxx.xxx.10 NAT変換(1対1) 192.168.0.10
xxx.xxx.xxx.11 NAT変換(1対1) 192.168.0.11
xxx.xxx.xxx.12 NAT変換(1対1) 192.168.0.12
xxx.xxx.xxx.13 NAT変換(1対1) 192.168.0.13
xxx.xxx.xxx.14 NAT変換(1対1) 192.168.0.14
xxx.xxx.xxx.15
WAN側 ブロードキャストアドレス
IPアドレス変換
されません
192.168.0.15
《 固定(グローバル)IPアドレスが16個の場合の例 》
  
WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス xxx.xxx.xxx.254
サブネット(変換IPアドレス数) 255.255.255.240(/28・16個)
LAN側 変換後の先頭IPアドレス 192.168.0.96
 
WAN側
固定(グローバル)IPアドレス
アドレス変換方式 LAN側
プライベートIPアドレス
xxx.xxx.xxx.240
WAN側 ネットワークアドレス
IPアドレス変換
されません
192.168.0.96
LAN側 変換後の先頭IPアドレス
xxx.xxx.xxx.241 NAT変換(1対1) 192.168.0.97
xxx.xxx.xxx.242 NAT変換(1対1) 192.168.0.98
xxx.xxx.xxx.243 NAT変換(1対1) 192.168.0.99
xxx.xxx.xxx.244 NAT変換(1対1) 192.168.0.100
xxx.xxx.xxx.245 NAT変換(1対1) 192.168.0.101
xxx.xxx.xxx.246 NAT変換(1対1) 192.168.0.102
xxx.xxx.xxx.247 NAT変換(1対1) 192.168.0.103
xxx.xxx.xxx.248 NAT変換(1対1) 192.168.0.104
xxx.xxx.xxx.249 NAT変換(1対1) 192.168.0.105
xxx.xxx.xxx.250 NAT変換(1対1) 192.168.0.106
xxx.xxx.xxx.251 NAT変換(1対1) 192.168.0.107
xxx.xxx.xxx.252 NAT変換(1対1) 192.168.0.108
xxx.xxx.xxx.253 NAT変換(1対1) 192.168.0.109
xxx.xxx.xxx.254
WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス
IPマスカレード変換
(1対複数)
192.168.0.1〜192.168.0.96
192.168.0.110〜192.168.0.254
xxx.xxx.xxx.255
WAN側 ブロードキャストアドレス
IPアドレス変換
されません
192.168.0.111


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