NetGenesis4のバージョンアップを行う際の注意

NetGenesisのファームウェアをバージョンアップする場合の注意について説明します。

NetGenesisの ファームウェアをバージョンアップする場合、それ以前のバージョンによっては、バージョンアップ作業とは別に再設定の作業を行う必要があります 

現在の(バージョンアップする前の)ファームウェアのバージョンを確認し、再設定の作業を行う必要があるかどうかを判断して頂き、再設定が必要な場合は、後述の説明「再設定について」を参照して再設定作業を行って下さい。

 
 現在のファームウェアバージョンを確認する
 (再設定の必要があるか確認する)
 再設定の内容について
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現在のファームウェアバージョンを確認する
 
現在のNetGenesisのファームウェアのバージョンを確認し、再設定の必要があるか確認して下さい。
 
セットアップユーティリティーを起動して「動作設定」ボタンをクリックし、「NetGenesisの設定」画面を表示して下さい。 
 
この画面(右の画面)の「バージョン」項目にて、ファームウェアのバージョンを確認することができます。

現在の(バージョンアップする前の)NetGenesisのファームウェアバージョンが 2.002 〜 2.204の場合は、つづく説明「再設定の内容について」をお読み頂き再設定を行って下さい。 
 
現在のファームウェア

再設定の要/不要

 Ver1.11 以前(※) 必要(各設定が工場出荷状態に戻るため、再設定が必要。)
 Ver2.002〜Ver2.204 ファイアーウォールの再設定が必要です。
再設定の内容について へ進んで下さい。
 Ver2.210 以降 不要(前回、再設定済みのため。)
 
 ※ 製品購入後、初めてファームウェアのバージョンアップを行う場合、こちらが該当します。

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再設定の内容について

再設定の内容について説明します。

NetGenesisの新しい機能(ProxyDNS機能など)の追加に伴ない、新しいファームウェアではファイアウォール機能の初期値を追加/変更しています。 
 
しかし、ファームウェアのバージョンアップを行うと、通常では設定内容が保存されるため、古い設定(古い初期値)のままになってしまいます。
 
古い設定のままの状態では、本来ユーザーが意図していない発呼(ダイヤルアップIP接続)が開始されてしまいますので、必ずファイアウォール(IPフィルタ)の設定を再設定して下さい。 
 
再設定の方法には、以下の3つの方法があります。

3つのなかの、どれか1つを必ず行って下さい。
 

方法1) オプションコマンド「-default」を使ってバージョンアップを行い、ファームウェアのバージョンアップと同時に全ての設定を初期値にする。
方法1の詳細
方法2) 設定を残したままファームウェアのバージョンアップを行い、バージョンアップ後に「ファイアウォールの設定」画面で「ダイヤルアップ標準設定」ボタンをクリックし、ファイアウォールの設定のみを初期値にする。
方法2の詳細
方法3) 設定を残したままファームウェアのバージョンアップを行い、バージョンアップ後に「ファイアウォールの設定」でエントリーの変更・追加を行う。
方法3の詳細
 ※ 方法2)または、方法3)を実行する場合、必ずセットアップユーティリティーの最新版を使用して下さい。
  (Ver2.62以上必須、最新版を推奨します。)

 
方法1の詳細
以下の画面などではvup2313.exeとなっていますが、ファイル名の数字の部分はバージョンにより違います(vup####.exeの####にはバージョン番号が入ります)ので、数字部分についてはダウンロードしたファームウェアバージョンのバージョン番号へ読み替えて下さい。
  1. 「vup2313.exe -default」を、コマンドプロンプトから実行、または「ファイル名を指定して実行」(タスクバーで「スタート」→「ファイル名を指定して実行」の順番にクリック) して下さい。

    例. vup2313.exeの保管場所 = C:\NWGvup(CドライブのNWGvupフォルダ)の場合

     case1) コマンドプロンプトから実行する場合
       

     case2) 「ファイル名を指定して実行」の場合
       

  2. [[ Default Mode ]]でファームウェア更新プログラムが起動します。

    「Please select target NWG : 」に「1」を入力し、リターンキーを押して下さい。



  3. バージョンアップが開始されます。1分程度でバージョンアップは完了します。

    以下のメッセージが表示されるとバージョンアップ完了です。

     「NWG Upgrade successfully. Hit return key.」

    Enterキーを押すとバージョンアッププログラムが終了します。

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方法2の詳細
  1. 設定を残したままバージョンアップを行い、セットアップユーティリティー(Ver2.62以降)を起動して下さい。

  2. 設定を行うNetGenesisを選択し、「動作設定」ボタンをクリックして下さい。

  3. 「LANポート設定」の中の「動作設定」ボタンをクリックして下さい。

  4. 「高度な設定」の「ファイアウォール」ボタンをクリックして下さい。

  5. 「ダイヤルアップ標準設定」ボタンをクリックして下さい。



  6. 「OK」ボタンをクリックして下さい。
再設定の内容について へ戻る
 
 
方法3の詳細
変更・追加を行うファイアウォールのエントリーは以下の2項目です。
 
エントリー番号2 【 変更 】
「OUTport」を、「anyport」から「SIO:any」に変更して下さい。
項目名 変更前 変更後
ACTION NC:CUT 変更無し
IN (INport) anyport 変更無し
OUT (OUTport) anyport SIO:any
IP/Mask:Src. 設定無し 変更無し
IP/Mask:Dst. 設定無し 変更無し
IP/Mask:AND/OR 設定無し 変更無し
Port No:Src. netbios-ns/netbios-ssn 変更無し
Port No:Dst. netbios-ns/netbios-ssn 変更無し
Port No:AND/OR OR 変更無し
Protocol: any 変更無し

エントリー番号6 【 追加 】
以下の内容をエントリー番号6に追加して下さい。
項目名 設定内容
ACTION CUT
IN (INport) anyport
OUT (OUTport) OWNapp
IP/Mask:Src. 設定無し
IP/Mask:Dst. 設定無し
IP/Mask:AND/OR 設定無し
Port No:Src. netbios-ns/netbios-ssn
Port No:Dst. netbios-ns/netbios-ssn
Port No:AND/OR OR
Protocol: UDP


ファイアウォールのエントリーの変更・追加手順は以下の通りです。
  1. 設定を残したままバージョンアップを行い、セットアップユーティリティー(Ver2.62以降)を起動して下さい。

  2. 設定を行うNetGenesisを選択し、「動作設定」ボタンをクリックして下さい。

  3. 「LANポート設定」の中の「動作設定」ボタンをクリックして下さい。

  4. 「高度な設定」の「ファイアウォール」ボタンをクリックして下さい。

  5. 登録リストの中の「2」をクリックし、「編集」ボタンをクリックして下さい。



  6. 「OUT」欄の「▼」ボタンをクリックし、「SIO:any」を選択して下さい。



  7. 「更新」ボタンをクリックして下さい。

  8. 「No」に「6」を入力し、「追加」ボタンをクリックして下さい。



  9. 以下の各項目を設定して下さい。

    項目名

    設定内容

    ACTION 「CUT」を選択して下さい。
    IN (INport) 「anyport」を選択して下さい。
    OUT (OUTport) 「OWNapp」を選択して下さい。
    Port No:Src. 「netbios-ns/netbios-ssn」を入力して下さい。
    Port No:Dst. 「netbios-ns/netbios-ssn」を入力して下さい。
    Port No:AND/OR 「OR」を選択して下さい。
    Protocol: 「UDP」を選択して下さい。



  10. 「確定」ボタンをクリックして下さい。

  11. 「OK」ボタンをクリックして下さい。
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