9-6 IPマスカレードの詳細設定
IPマスカレードの詳細設定について説明します。

通常のIPマスカレードの場合、インターネット側からNetGenesisに接続されているLAN内部へアクセスすることはできません。

以下、ISP・端末型ダイヤルアップIP接続時の例です。

  • NetGenesisのLAN内から
    インターネットへの接続が開始された場合
    IPマスカレードの詳細設定 必要無し


  • インターネット側から
    NetGenesisのLAN内へ接続が開始された場合
    IPマスカレードの詳細設定 必要有り

例えば、LAN内のパソコンでネットワーク対戦ゲームを行う場合や、テレホーダイ時間帯にLAN内でWWWサーバーを運用するような場合、インターネット側からNetGenesisのLAN内へ接続が開始されることになります。
しかし、IPマスカレードの初期状態のままでは上記のように正しく動作しません。

IPマスカレードの詳細設定はインターネット側から接続が開始されるIPフレーム(TCP/IPプロトコルのデータ)をNetGenesisがLAN内の特定のパソコンへ正しく送るように制御(ルーティング)するための設定です。

これにより、インターネット側からNetGenesisのLAN内へ接続が開始された場合でも、上記のように正しく動作するようになります。

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 設定画面の起動

設定画面の起動方法は使用するNetGenesisの接続機能によって異なります。


 ISP・端末型ダイヤルアップIP接続
 RASクライアントIP接続

以下の手順でIPマスカレードの詳細設定画面を起動して下さい。

  1. ISP・端末型ダイヤルアップIP接続、またはRASクライアントIP接続の設定画面を起動して下さい。


  2. [アドレス変換方式]で[IPマスカレード]が選択されていることを確認して[詳細設定]ボタンをクリックして下さい。
    以下、ISP・端末型ダイヤルアップIP接続の設定画面です。

設定方法 へ進んで下さい。

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 ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続
 LAN型ダイヤルアップIP接続

以下の手順でIPマスカレードの詳細設定画面を起動して下さい。

  1. ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続、またはLAN型ダイヤルアップIP接続の設定画面を起動して下さい。

  2. [ルーティング設定]ボタンをクリックして下さい。




  3. [IPアドレス変換を行う]欄の中の[IPマスカレードテーブル]ボタンをクリックして下さい。

設定方法 へ進んで下さい。

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 ISP・専用線IP接続
 専用線IP接続

以下の手順でIPマスカレードの詳細設定画面を起動して下さい。

  1. ISP・専用線IP接続、または専用線IP接続の設定画面を起動して下さい。


  2. [IPアドレス変換を行う]欄の中の[IPマスカレードテーブル]ボタンをクリックして下さい。
    以下、ISP・専用線IP接続の設定画面です。

設定方法 へ進んで下さい。

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 設定方法

IPマスカレードの詳細設定を行います。


 IPマスカレード・テーブルの登録

IPマスカレード・テーブルの登録を行うにあたり、使用するアプリケーション(ネットワーク対戦ゲーム等)について以下の情報が必要となります。
  • 使用するプロトコル
    TCPプロトコルかUDPプロトコルか等。

  • ポート番号
    TCPプロトコルのポート番号xxxx等

詳しくは使用するアプリケーションのマニュアルを参照して下さい。

IPマスカレード・テーブルの設定が必要なアプリケーションによっては、LAN内の複数台のパソコンで同時に使用できない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

以下の手順でIPマスカレード・テーブルの登録を行って下さい。
(必要に応じて 設定画面例 を参照して下さい。)

  1. [No]欄にエントリー番号を入力して[追加]ボタンをクリックして下さい。
    エントリー番号は優先順位の高い制御から順に「1」から入力して下さい。



    最大エントリー数は1つのシリアルポートにつき32エントリーです。


  2. 対象とするプロトコルを設定します。
    [プロトコル]欄右端の[▼]をクリックして選択して下さい。
    ・TCP or UDP :TCPプロトコルとUDPプロトコルを対象とします。
    ・TCP :TCPプロトコルを対象とします。
    ・UDP :UDPプロトコルを対象とします。
    ・ICMP :ICMPプロトコルを対象とします。




  3. [開始ポート番号]欄にサービスのポート番号を指定します。
    入力欄に[プロトコル]欄で選択したプロトコルのポート番号を入力して下さい。
    1つのポート番号のみを指定する場合、[終了ポート番号]欄は空欄のままでかまいません。
    ポート番号の範囲を指定する場合は[終了ポート番号]欄に終了ポート番号を入力して下さい。

    なお、[プロトコル]欄で[ICMP]を選択した場合、本設定は不要です。



    ウェルノウンポートについてはプロトコル名またはサービス名での入力も可能です。NetGenesisが対応しているウェルノウンポートについては[ウェルノウンポート]ボタンをクリックし[ウェルノウンポート キーワード一覧]を参照して下さい。([ウェルノウンポート キーワード一覧]画面は、コピーが可能です)

     

  4. [変換IPアドレス]欄にLAN内のルーティング先パソコンのIPアドレスを入力して下さい。
    例えば、LAN内のパソコンでネットワーク対戦ゲームを行う場合やWWWサーバーを運用する場合、そのパソコンのIPアドレスを入力します。



    [変換IPアドレス]欄にIPアドレスを指定する場合、DHCPサーバーから割り当てられないIPアドレスを指定して下さい。
    DHCPサーバーから割り当てられるIPアドレスを指定した場合、LAN内のパソコンの起動順番によりIPアドレスが変わりますので特定のパソコンを指定することができません。
    上記画面は設定例です。
    実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。

     

  5. 設定が終わりましたら[確定]ボタンをクリックして下さい。
    設定したエントリー番号が登録リスト内に追加されます。
    既存のエントリー番号を入力した場合、その既存の番号以降の数が繰り下がります。

必要に応じて 設定画面例 を参照して下さい。

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 登録情報の編集/修正

登録済みのIPマスカレード・テーブル設定情報を修正したい場合は、以下の手順で行って下さい。

  1. 修正する設定情報のエントリー番号を選択して[編集]ボタンをクリックして下さい。




  2. 選択した設定情報が入力/選択欄に表示されます。
    修正が終わりましたら[更新]ボタンをクリックして下さい。
    修正した内容が登録リストに反映されます。

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 登録情報の削除

登録済みのIPマスカレード・テーブル設定情報を削除したい場合、削除する設定情報のエントリー番号を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。

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 設定画面例

以下、IPマスカレード・テーブルの設定例です。

変換先IPアドレスは「192.168.0.100」とします。

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LAN内のパソコンでWWWサーバーを運用する場合

プロトコル TCP
開始ポート番号 www-http(ポート番号:80)

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LAN内のパソコンでFTPサーバーを運用する場合

プロトコル TCP
開始ポート番号 ftp-data(ポート番号:20)
終了ポート番号 ftp(ポート番号:21)

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LAN内の別々のパソコンで運用しているWWWサーバーとFTPサーバーをインターネット側から同じIPアドレスに見せる場合

LAN内のWWWサーバーのIPアドレス 192.168.0.100
LAN内のFTPサーバーのIPアドレス 192.168.0.101

エントリ1
プロトコル TCP
開始ポート番号 www-http(ポート番号:80)
変換IPアドレス 192.168.0.100

 

エントリ2
プロトコル TCP
開始ポート番号 ftp-data(ポート番号:20)
終了ポート番号 ftp(ポート番号:21)
変換IPアドレス 192.168.0.101

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全てのIPフレームをLAN内の特定のパソコンへルーティングさせる場合

エントリ1
プロトコル TCP or UDP
開始ポート番号 0
終了ポート番号 65535

 

エントリ2
プロトコル ICMP

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LAN内のパソコンでネットワーク対戦ゲーム「Diablo V1.02」を行う場合

エントリ1
プロトコル TCP or UDP
開始ポート番号 116

 

エントリ2
プロトコル TCP or UDP
開始ポート番号 118

 

エントリ3
プロトコル TCP or UDP
開始ポート番号 6112

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