9-4 ルーティングの設定
LANポートのルーティング(スタティックルーティング)の設定について説明します。

LANポートのスタティックルーティングはNetGenesisへ送られてきたTCP/IPパケットを、LAN内の他のルータ宛にルーティングするための設定です。

スタティックルーティングには以下の2種類の設定があります。

  • LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する場合
    NetGenesisと異なるネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットは、全てデフォルトゲートウェイに指定したIPアドレス(他のルータ)宛に送られます。
    構成例、設定方法については 9-4-1 デフォルトゲートウェイの設定 を参照して下さい。

  • ルーティングテーブルを設定する場合
    特定のネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットは、ゲートウェイに指定したIPアドレス(他のルータ)宛に送られます。
    構成例、設定方法については 9-4-2 ルーティングテーブルの設定 を参照して下さい。

「LAN上のデフォルトゲートウェイ」と「ルーティングテーブル」を併用することも可能です。その場合、「ルーティングテーブル」が優先されます。

9-4-1 デフォルトゲートウェイの設定
LAN上のデフォルトゲートウェイを使用する場合の構成例及び設定、動作について説明します。

「LAN上のデフォルトゲートウェイを使う」に設定した場合、使用できるNetGenesisの接続機能は以下の3通りとなります。
  • RASサーバーIP接続
  • LAN型ダイヤルアップIP接続(ルーティングテーブルを設定)
  • 専用線IP接続(ルーティングテーブルを設定)

 構成例

上記構成例の場合、NetGenesisのRASサーバーを経由して送られてきたTCP/IPパケットは以下のように送られます。

  • NetGenesisと同じネットワークアドレス宛のTCP/IPパケット
    そのままLAN内へ送られます。
    例えば、IPアドレス「222.222.222.131」宛のTCP/IPパケットはLAN内のパソコン1へ送られます。

  • NetGenesisと異なるネットワークアドレス宛のTCP/IPパケット
    ルータ(IPアドレス「222.222.222.129」)を経由してインターネットへ送られます。

設定方法 へ進んで下さい。

実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。
LAN内の他のルータにおいてもルーティングの設定が必要です。
設定方法についてはルータのマニュアルを参照して下さい。

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 設定方法

以下の手順でデフォルトゲートウェイの設定を行って下さい。

  1. セットアップユーティリティーの[LANポートの設定]画面で[ルーティング]ボタンをクリックして下さい。




  2. [LAN上のデフォルトゲートウェイを使う]にチェックを入れて下さい。
    [デフォルトゲートウェイ]欄にゲートウェイアドレス(他のルータのIPアドレス)を入力して下さい。



    実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。



  3. [ルーティングテーブル設定]を行う場合は 9-4-2 ルーティングテーブルの設定 へ進んで下さい。
    [ルーティングテーブル設定]を行わない場合は[OK]ボタンをクリックして下さい。

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9-4-2 ルーティングテーブルの設定
ルーティングテーブルを設定する場合の構成例及び設定、動作について説明します。

 構成例

上記構成例の場合、以下のようにTCP/IPパケットが送られます。

【 事業所1 】

  • NetGenesisと同じネットワークアドレス宛のTCP/IPパケット
    (IPアドレス「222.222.222.1〜255」宛のTCP/IPパケット。)
    そのまま事業所1のLAN内へ送られます。
    例えば、パソコン1(IPアドレス「222.222.222.2」)からIPアドレス「222.222.222.3」宛のTCP/IPパケットはそのままパソコン2へ送られます。

  • IPアドレス「222.222.223.1〜255」宛のTCP/IPパケット
    ルータ(IPアドレス「222.222.222.100」)を経由して事業所2へ送られます。
    例えば、IPアドレス「222.222.223.10」宛のTCP/IPパケットは事業所2へ送られます。

  • 上記以外の宛先へのTCP/IPパケット
    NetGenesis(IPアドレス「222.222.222.1」)を経由してインターネットへ送られます。


【 事業所2 】

  • LAN内に存在するIPアドレス宛のTCP/IPパケット
    (IPアドレス「222.222.223.x」宛のTCP/IPパケット。)
    そのまま事業所2のLAN内へ送られます。

  • IPアドレス「222.222.222.1〜255」宛のTCP/IPパケット
    事業所1のルータ(IPアドレス「222.222.222.100」)経由で事業所1のLAN内へ送られます。

  • 上記以外の宛先へのTCP/IPパケット
    事業所1のルータ(IPアドレス「222.222.222.100」)からNetGenesis(IPアドレス「222.222.222.1」)を経由してインターネットへ送られます。

設定方法 へ進んで下さい。

実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。
LAN内の他のルータにおいてもルーティングの設定が必要です。
設定方法についてはルータのマニュアルを参照して下さい。

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 設定方法

ルーティングテーブルの設定を行います。


 ルーティングテーブルの登録

以下の手順でルーティングテーブルの登録を行って下さい。

  1. セットアップユーティリティーの[LANポートの設定]画面で[ルーティング]ボタンをクリックして下さい。




  2. [ルーティングテーブル設定]欄の中の[IPアドレス]と[サブネットマスク]にそれぞれ登録するIPアドレスとサブネットマスクを入力して下さい。
    [ゲートウェイアドレス]にはここで登録するネットワークアドレス宛にTCP/IPパケットを送るためのルータのIPアドレスを入力して下さい。



    上記画面例の場合、IPアドレス(ネットワークアドレス)「222.222.223.x」宛のTCP/IPパケットはIPアドレス「111.111.111.100」のルータへ送るように設定しています。

    IPアドレスとサブネットマスクの組み合わせによりネットワークアドレスが決定します。
    実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。


  3. [追加]ボタンをクリックして下さい。
    設定内容が登録リストに追加されます。




  4. [LAN上のデフォルトゲートウェイを使う]設定を行う場合は 9-4-1 デフォルトゲートウェイの設定 へ進んで下さい。
    [LAN上のデフォルトゲートウェイを使う]設定を行わない場合は[OK]ボタンをクリックして下さい。

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 登録情報の編集/修正

登録済みのルーティングテーブルの情報を修正したい場合は、以下の手順で行って下さい。

  1. 修正するルーティングテーブルの情報を選択して[編集]ボタンをクリックして下さい。




  2. 選択したルーティングテーブルの設定値が入力欄に表示されます。
    修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。
    修正した内容が登録リストに追加されます。

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 登録情報の削除

登録済みのルーティングテーブルの情報を削除したい場合、削除するルーティングテーブルの情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。

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