第8章 専用線IP接続の設定
専用線IP接続を行うための設定について説明します。

専用線IP接続には以下の2種類があります。


 ISP・専用線IP接続

ISDN専用線またはアナログ専用線を使用してISPと常時接続を行う機能です。
ISPと専用線接続契約が必要です。


 専用線IP接続

ISDN専用線またはアナログ専用線を使用して事業所間等で常時接続を行う機能です。


ISP・専用線IP接続と専用線IP接続は設定内容がほぼ共通です。
異なる点は以下の通りです。

  • ISP・専用線IP接続
    そのシリアルポートがデフォルトゲートウェイになります。

  • 専用線IP接続
    以下のいずれかの設定が可能です。
    • そのシリアルポートをデフォルトゲートウェイにする。
    • そのシリアルポートのルーティングテーブルを設定する。

ISP・専用線IP接続を使用する場合
[ISP・専用線IP接続]を選択して[詳細設定]ボタンをクリックして下さい。
8-1 ISP・専用線IP接続の設定 へ進んで下さい。

専用線IP接続を使用する場合
[専用線IP接続]を選択して[詳細設定]ボタンをクリックして下さい。
8-2 専用線IP接続の設定 へ進んで下さい。

※以降、画面はNetGenesis Dualの例です。

ISDN専用線を使用する場合、必ずISDN専用線に対応したTAを使用して下さい。

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8-1 ISP・専用線IP接続の設定
ISP・専用線IP接続の場合、そのシリアルポートがデフォルトゲートウェイとなります。

よってIPアドレス変換以外、特に設定項目はありません。

8-3 IPアドレス変換(専用線NAT)の設定 へ進んで下さい。

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8-2 専用線IP接続の設定
専用線IP接続の場合、そのシリアルポートをデフォルトゲートウェイとするか、ルーティングテーブルを設定するか選択することができます。
  • デフォルトゲートウェイに設定する場合
    NetGenesisと異なるネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットは全てシリアルポート宛に送られます。
    構成例、設定方法については 8-2-1 デフォルトゲートウェイの設定 を参照して下さい。

  • ルーティングテーブルを設定する場合
    NetGenesisへ送られたTCP/IPパケットをシリアルポート経由で相手先へ送るためのネットワークアドレスを設定します。
    構成例、設定方法については 8-2-2 ルーティングテーブルの設定 を参照して下さい。

8-2-1 デフォルトゲートウェイの設定
専用線IP接続を使用する際、そのシリアルポートをデフォルトゲートウェイに設定する場合の構成例及び設定、動作について説明します。

 構成例

上記構成例の場合、IPアドレス「222.222.0.1〜222.222.0.255」宛以外のTCP/IPパケットはシリアルポート2を経由して事業所2へ送られます。

例えば、パソコン1からIPアドレス「222.222.0.4」宛のTCP/IPパケットはそのままパソコン3に送られますが、IPアドレス「222.222.1.2」宛のTCP/IPパケットはシリアルポート2を経由して事業所2へ送られます。(IPアドレス「222.222.1.x」宛のTCP/IPパケットは事業所2のルータへ送られます。)

事業所2の構成例については 8-2-2 ルーティングテーブルの設定 を参照して下さい。

デフォルトゲートウェイの設定方法については 設定方法 を参照して下さい。

実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。

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 設定方法

[このシリアルポートをデフォルトゲートウェイに設定]にチェックを入れて下さい。

8-3 IPアドレス変換(専用線NAT)の設定 へ進んで下さい。

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8-2-2 ルーティングテーブルの設定
専用線IP接続を使用する際、そのシリアルポートにルーティングテーブルを設定する場合の構成例及び設定、動作について説明します。

 構成例

上記構成例の場合、以下のようにTCP/IPパケットが送られます。

【 事業所2 】

  • NetGenesisと同じネットワークアドレス宛のTCP/IPパケット
    そのままLAN内へ送られます。
    例えば、パソコン1からIPアドレス「222.222.1.4」宛のTCP/IPパケットはそのままパソコン3に送られます。

  • IPアドレス「222.222.0.x」宛のTCP/IPパケット
    シリアルポート2を経由して事業所1へ送られます。
    (事業所1のルータへ送られます。)
    例えば、IPアドレス「222.222.0.2」宛のTCP/IPパケットは事業所1へ送られます。

  • 上記以外の宛先へのTCP/IPパケット
    シリアルポート1を経由してインターネットへ送られます。

【 事業所1 】

事業所1のTCP/IPパケットの送られ方と構成例については 8-2-1 デフォルトゲートウェイの設定 を参照して下さい。

ルーティングテーブルの設定方法については 設定方法 を参照して下さい。

実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。

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 設定方法

ルーティングテーブルの設定を行います。


 ルーティングテーブルの登録

以下の手順でルーティングテーブルの登録を行って下さい。

  1. [ルーティングテーブル設定]欄の中の[IPアドレス]と[サブネットマスク]にそれぞれ登録するIPアドレスとサブネットマスクを入力して下さい。



    上記画面例の場合、IPアドレス(ネットワークアドレス)「222.222.0.x」宛のTCP/IPパケットは、設定を行っているシリアルポートから外部へ送られます。

    IPアドレスとサブネットマスクの組み合わせによりネットワークアドレスが決定します。
    上記画面は設定例です。
    実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。


  2. [追加]ボタンをクリックして下さい。
    設定内容が登録リストに追加されます。


8-3 IPアドレス変換(専用線NAT)の設定 へ進んで下さい。

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 登録情報の編集/修正

登録済みのルーティングテーブルの情報を修正したい場合は、以下の手順で行って下さい。

  1. 修正するルーティングテーブルの情報を選択して[編集]ボタンをクリックして下さい。




  2. 選択したルーティングテーブルの設定値が入力欄に表示されます。
    修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。
    修正した内容が登録リストに追加されます。

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 登録情報の削除

登録済みのルーティングテーブルの情報を削除したい場合、削除するルーティングテーブルの情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。

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