第7章 LAN型ダイヤルアップIP接続の設定
LAN型ダイヤルアップIP接続を行うための設定について説明します。

LAN型ダイヤルアップIP接続には以下の2種類があります。


 ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続

ISPが提供するサービスの一つです。
INSネット64を使用してISPとユーザー側の双方向からダイヤルアップIP接続を行い、専用線を使用しているような感覚でインターネットと接続する機能です。
ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続を行うためにはISPとLAN型接続契約が必要となります。


 LAN型ダイヤルアップIP接続

事業所間等で双方向のダイヤルアップIP接続を行う機能です。


ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続とLAN型ダイヤルアップIP接続は設定内容がほぼ共通です。
異なる点は以下の通りです。

  • ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続
    そのシリアルポートがデフォルトゲートウェイになります。

  • LAN型ダイヤルアップIP接続
    以下のいずれかの設定が可能です。
    • そのシリアルポートをデフォルトゲートウェイにする。
    • そのシリアルポートのルーティングテーブルを設定する。

[ISP・LAN型ダイヤルアップIP接続]または[LAN型ダイヤルアップIP接続]を選択して[詳細設定]ボタンをクリックして下さい。

7-1 認証方法・情報/アクセスポイントの設定 へ進んで下さい。

※以降、画面はNetGenesis Dualの例です。

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7-1 認証方法・情報/アクセスポイントの設定
認証方法・情報の設定及びアクセスポイントの設定を行います。

認証方法には以下の3種類があります。

認証方法は必ず契約しているISPまたは事業所等の接続相手にあわせて下さい。
接続相手と認証方法があっていないと接続できません。

 発信側と着信側ともに認証を行う

【 発信時 】

ISP等でNetGenesisが送った[送信認証情報]の設定内容とISP等での認証情報が同じであるか認証を行います。
同時にNetGenesis側でもISP等から送られてきた認証情報と[着信認証情報]の設定内容が同じであるか認証を行います。
両方の認証が完了すると接続ができます。

【 着信時 】

NetGenesisでISP等から送られてきた認証情報と[着信認証情報]の設定内容が同じであるか認証を行います。
同時にISP等側でもNetGenesisが送った[送信認証情報]の設定内容とISP等側での認証情報が同じであるか認証を行います。
両方の認証が完了すると接続ができます。

以下の各設定を行って下さい。

ユーザー名とパスワードを入力する際、半角大文字と小文字を間違えないように注意して下さい。
大文字と小文字を間違えるとISP等と接続できません。
[パスワード]及び[パスワード再入力]欄は全て「***************」と表示されます。
また、上記の画面を閉じ、再度開くと[パスワード]及び[パスワード再入力]欄は入力したパスワードの文字数に関係なく「***************」と表示されます。
アクセスポイントを間違えないよう注意して下さい。
間違った番号を入力すると間違い電話をかけ続けてしまう恐れがあります。

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 着信側のみ認証

【 発信時 】

ISP等でNetGenesisが送った[送信認証情報]の設定内容とISP等での認証情報が同じであるか認証を行います。
認証が完了すると接続ができます。

【 着信時 】

NetGenesisでISP等から送られた認証情報と[着信認証情報]の設定内容が同じであるか認証を行います。
認証が完了すると接続ができます。

以下の各設定を行って下さい。

ユーザー名とパスワードを入力する際、半角大文字と小文字を間違えないように注意して下さい。
大文字と小文字を間違えるとISP等と接続できません。
[パスワード]及び[パスワード再入力]欄は全て「***************」と表示されます。
また、上記の画面を閉じ、再度開くと[パスワード]及び[パスワード再入力]欄は入力したパスワードの文字数に関係なく「***************」と表示されます。
アクセスポイントを間違えないよう注意して下さい。
間違った番号を入力すると間違い電話をかけ続けてしまう恐れがあります。

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 認証なし

【 発信時 】

ISP等でもNetGenesisでも接続のための認証を行わずに接続ができます。

【 着信時 】

NetGenesisでもISP等でも接続のための認証を行わずに接続ができます。

以下の各設定を行って下さい。

アクセスポイントを間違えないよう注意して下さい。
間違った番号を入力すると間違い電話をかけ続けてしまう恐れがあります。

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7-2 ルーティング設定
LAN型ダイヤルアップIP接続の場合、そのシリアルポートをデフォルトゲートウェイとするか、ルーティングテーブルを設定するか選択することができます。
  • デフォルトゲートウェイに設定する場合
    NetGenesisと異なるネットワークアドレス宛のTCP/IPパケットは全てシリアルポート宛に送られます。
    構成例、設定方法については 7-2-1 デフォルトゲートウェイの設定 を参照して下さい。

  • ルーティングテーブルを設定する場合
    NetGenesisへ送られたTCP/IPパケットをシリアルポート経由で相手先へ送るためのネットワークアドレスを設定します。
    構成例、設定方法については 7-2-2 ルーティングテーブルの設定 を参照して下さい。

7-2-1 デフォルトゲートウェイの設定設定
LAN型ダイヤルアップIP接続を使用する際、そのシリアルポートをデフォルトゲートウェイに設定する場合の構成例及び設定、動作について説明します。

 構成例

上記構成例の場合、IPアドレス「222.222.0.1〜222.222.0.255」宛以外のTCP/IPパケットはシリアルポート2を経由して事業所2へ送られます。

例えば、パソコン1からIPアドレス「222.222.0.4」宛のTCP/IPパケットはそのままパソコン3に送られますが、IPアドレス「222.222.1.2」宛のTCP/IPパケットはシリアルポート2を経由して事業所2へ送られます。(IPアドレス「222.222.1.x」宛のTCP/IPパケットは事業所2のルータへ送られます。)

事業所2の構成例については 7-2-2 ルーティングテーブルの設定 を参照して下さい。

デフォルトゲートウェイの設定方法については 設定方法 を参照して下さい。

実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。

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 設定方法

以下の手順で設定を行って下さい。

  1. [ルーティング設定]ボタンをクリックして下さい。




  2. [このシリアルポートをデフォルトゲートウェイに設定]にチェックを入れて下さい。

7-3 IPアドレス変換(専用線NAT)の設定 へ進んで下さい。

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7-2-2 ルーティングテーブルの設定
LAN型ダイヤルアップIP接続を使用する際、そのシリアルポートにルーティングテーブルを設定する場合の構成例及び設定、動作について説明します。

 構成例

上記構成例の場合、以下のようにTCP/IPパケットが送られます。

【 事業所2 】

  • NetGenesisと同じネットワークアドレス宛のTCP/IPパケット
    そのままLAN内へ送られます。
    例えば、パソコン1からIPアドレス「222.222.1.4」宛のTCP/IPパケットはそのままパソコン3に送られます。

  • IPアドレス「222.222.0.x」宛のTCP/IPパケット
    シリアルポート2を経由して事業所1へ送られます。
    (事業所1のルータへ送られます。)
    例えば、IPアドレス「222.222.0.2」宛のTCP/IPパケットは事業所1へ送られます。

  • 上記以外の宛先へのTCP/IPパケット
    シリアルポート1を経由してインターネットへ送られます。

【 事業所1 】

事業所1のTCP/IPパケットの送られ方と構成例については 7-2-1 デフォルトゲートウェイの設定 を参照して下さい。

ルーティングテーブルの設定方法については 設定方法 を参照して下さい。

実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。

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 設定方法

ルーティングテーブルの設定を行います。


 ルーティングテーブルの登録

以下の手順でルーティングテーブルの登録を行って下さい。

  1. [ルーティング設定]ボタンをクリックして下さい。




  2. [ルーティングテーブル設定]欄の中の[IPアドレス]と[サブネットマスク]にそれぞれ登録するIPアドレスとサブネットマスクを入力して下さい。



    上記画面例の場合、IPアドレス(ネットワークアドレス)「222.222.0.x」宛のTCP/IPパケットは、設定を行っているシリアルポートから外部へ送られます。

    IPアドレスとサブネットマスクの組み合わせによりネットワークアドレスが決定します。
    上記画面は設定例です。
    実際に設定する際は既存のLANにあわせて設定して下さい。


  3. [追加]ボタンをクリックして下さい。
    設定内容が登録リストに追加されます。

7-3 IPアドレス変換(専用線NAT)の設定 へ進んで下さい。

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 登録情報の編集/修正

登録済みのルーティングテーブルの情報を修正したい場合は、以下の手順で行って下さい。

  1. 修正するルーティングテーブルの情報を選択して[編集]ボタンをクリックして下さい。




  2. 選択したルーティングテーブルの設定値が入力欄に表示されます。
    修正が終わりましたら[追加]ボタンをクリックして下さい。
    修正した内容が登録リストに追加されます。

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 登録情報の削除

登録済みのルーティングテーブルの情報を削除したい場合、削除するルーティングテーブルの情報を選択して[削除]ボタンをクリックして下さい。

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