本マニュアルで使用されている用語の説明です。
必要に応じて参照して下さい。
もくじ
数字/記号 A - Z ア
- ン
数字/記号
10BASE-T、100BASE-TX
A
- Z
ATコマンド
DHCP
(Dynamic Host Configuration Protocol)
DNS
(Domain Name System)
DNSサーバー
Ethernet
HUB
infファイル
IPアドレス
IPマスカレード
ISP
(Internet Service Provider)
LAN
(Local Area Network)
LAN型ダイヤルアップIP接続
NAT
(Network Address Translator)
OCNエコノミー
ODNエコノミー
RAS
(Remote Access Service)
TCP/IP
(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)
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ア
- ン
クライアント
ゲートウェイ、デフォルトゲートウェイ
コールバック
サーバー
サブネットマスク
シリアルインタフェース
スタティックルーティング
専用線
専用線IP接続
ダイヤルアップIP接続
端末型ダイヤルアップIP接続
ディジタルアクセス64/128
テレホーダイ
ドメイン
パケット、TCP/IPパケット
ファームウェア
フラッシュROM
ホスト
リンク
ルータ
ルーティング
セッション
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10BASE-T、100BASE-TX
ツイストペアケーブル(RJ-45規格)を使用したEthernetの通信方式の一つです。
最大伝送速度は10BASE-Tが10Mbps、100BASE-TXが100Mbpsです。
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ATコマンド
「エーティーコマンド」と読みます。
米国ヘイズ社によって開発されたモデムやターミナルアダプタを制御・操作するためのコマンドです。 NetGenesisはこのATコマンドを使って回線接続や回線切断を行います。
モデムがATコマンドに対応していない場合、NetGenesisから制御できませんので使用できません。
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DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)
自動的にネットワークの設定を行うプロトコル(通信手順)のことです。
DHCPサーバーはネットワーク内のクライアントに対して自動動的にネットワークの設定を行います。
TCP/IPの設定はIPアドレスや各種サーバーのIPアドレス等、複雑で間違えやすいものです。
また、実際に間違えてしまうと最悪の場合はサーバーやネットワークのダウンを引き起こしてしまうこともあります。
ネットワーク内にDHCPサーバーを導入することによりIPアドレスの割り当てをはじめ、ゲートウェイやサーバーのIPアドレス等、TCP/IP設定情報が一括管理できるようになります。
各パソコンの必要な情報(設定)をDHCPサーバーから自動取得するように設定することにより、ネットワークの知識を必要とせず、簡単にTCP/IPのインストールと設定を行うことが可能になります。
例えばサーバー変更等が発生した場合、DHCPサーバー内の情報を修正することのみでネットワークの設定が完了します。
各パソコンの設定を1台ずつ変更する必要がありません。
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DNS (Domain Name System)
TCP/IPネットワークで使われ、コンピュータについた名前と実際のIPアドレスを関連付けるシステムです。
あるサーバーにアクセスする為には、そのサーバーのIPアドレスを知っている必要があり、IPアドレスがわからないとアクセスできません。
しかし、IPアドレスは数字の羅列なので非常に覚え難く間違えやすいものです。
このIPアドレスをもっと人間が覚えやすいもの(ドメイン名/文字名称)に関連付けし、相互に変換できるようにするシステムがDNSです。
ドメイン名からIPアドレスへの変換等を行うサーバーをDNSサーバー、もしくはネームサーバーと呼びます。 DNSサーバーを利用することにより、サーバーへアクセスする際にIPアドレスを意識する必要はなくなります。
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DNSサーバー
ネットワークのグループについた名前を問い合わせると、そのIPアドレスを教えてくれるサーバーのことです。
DNSサーバーを使用することにより、WWWブラウザ等のアドレス入力欄でアドレスをサーバー名で入力することが可能になります。(IPアドレスの数値を直接入力する必要が無くなります)

DNSを利用している(サーバーをドメイン名で指定している)サービスは多く、もしもDNSサーバーのIPアドレスを間違えて設定したり、DNSサーバーのメンテナンス等によってDNSが利用できなくなった場合、ホームページやメールなどDNSを利用しているサービスは全て利用できなくなってしまいます。 これを避けるため、インターネットサービスプロバイダの多くがメインのDNSサーバー(プライマリDNSサーバー)の他、予備や負荷分散の為にもう1つDNSサーバー(セカンダリDNSサーバー)を稼働させています。
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Ethernet
Xerox社、DEC社、Intel社の3社が仕様を開発したLANの通信方式で、使用するメディア(通信ケーブル)の違いにより10BASE-T、10BASE-2、10BASE-5等があります。
なお、10Mbpsである10BASE-TなどがEthernetと呼ばれるのに対して、100Mbpsに高速化した100BASE-TXなどをFast
Ethernet(ファースト・イーサネット)と呼ぶことがあります。
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HUB
ツイストペアケーブル(RJ-45規格)を複数本集めて、通信を行うためのLAN機器(集配線装置)です。
一般的にHUBと言えばリピーターHUB、ダムHUBのことを指しますが、最近はスイッチング機能を持ったスイッチングHUBも安価になり一般的に販売されています。
NetGenesis Dualに搭載されているDual Speed
HUBは10Mbps(10BASE-T)と100Mbps(100BASE-TX)の両方式に対応しており、かつ両方式を自動認識するHUBです。
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infファイル
ターミナルアダプタやモデムをWindowsが制御するための設定情報ファイルです。 「モデム定義ファイル」
や「モデムのドライバ」等と呼ばれることもあります。
通常はターミナルアダプタやモデムに添付されています。
(付属のFDやCD-ROMに入っています。)
なお、メーカーのホームページに最新版が登録されていることがありますので、必要に応じてメーカーのホームページを参照すると良いでしょう。
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IPアドレス
TCP/IPプロトコル(インターネットで使用されている規約)を使用して構築されるネットワークで、接続されている全ての機器を区別するために付けられるアドレス(番地)のことです。
IPアドレスはTCP/IPネットワーク上において住所にあたるもので、現実の住所や電子メールのアドレスと同様に、ある機器が使用しているIPアドレスは他の機器では使用することができません。
仮に2つの機器が同じIPアドレスを使用した場合、その2つの機器は正常な通信が行えなくなり、最悪の場合それが原因でネットワークがダウンすることもあります。
プライベートIPアドレス |
インターネットと接続しない環境でのみ使用可能なIPアドレスです。 |
グローバルIPアドレス |
インターネットで使用可能なIPアドレスです。全世界で一括管理されており、他とは重複しません。 |
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IPマスカレード
ISPまたはRASサーバーから提供された1つのグローバルIPアドレスを複数のプライベー
トIPアドレスへ変換し、同時に複数台のコンピュータでインターネットへ接続できるようにする機能です。
NATとは異なり、同時にインターネットへ接続できるコンピュータの台数は、ISPやRASサーバーから提供されたIPアドレスの数には依存しません。
ただし、IPマスカレードでは正しく動作しないアプリケーションもありますので、その場合はNATを使用するか、IPマスカレードのテーブル設定を行いルーティング先を決めます。
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ISP (Internet Service Provider)
インターネット・サービス・プロバイダの略称です(単にプロバイダと呼ばれることが多い)。企業や個人に対しインターネットへ接続する通信サービスを提供する回線業者のことです。
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LAN (Local Area Network)
ローカル・エリア・ネットワークの略称で、小規模なコンピュータネットワークのことです。
LANに対してWAN(Wide Area Network)があり、WANはLAN同士を結ぶ大規模なネットワーク(インターネット等)のことです。
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LAN型ダイヤルアップIP接続
ISPの接続サービスの1つで、LANとインターネットを接続する際に、LANからISPへ、ISPからLANへと双方向からのダイヤルアップIP接続を可能にする方法です。
一般的に、専用線接続と比較した場合、安価に自社のサーバーをインターネットへ接続・公開できるため、小規模な企業等で利用されることが多いようです。
一般公衆回線を使用すること以外は専用線接続と同様で、グローバルIPアドレスを使用しドメイン名の取得も可能です。
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NAT (Network Address Translator)
LANで使用しているプライベートIPアドレスをインターネットで使用できるグローバルIPアドレスへ変換することにより、プライベートIPアドレスしか持たないLANのコンピュータからインターネットへ接続できるようにする機能です。
NATの場合、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスは1対1で対応することになります。
よって、同時にインターネットへ接続できるコンピュータの台数は、ISPやRASサーバーから提供されたグローバルIPアドレスの数に依存します。
(ISP・端末型ダイヤルアップIP接続の場合は1台)
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OCNエコノミー
NTT社が提供するインターネット専用線接続サービスの1つです。
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ODNエコノミー
日本テレコム社が提供するインターネット専用線接続サービスの1つです。
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RAS (Remote Access Service)
一般公衆回線等を利用して遠隔地からコンピュータネットワークを使用することです。
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TCP/IP (Transmission Control Protocol / Internet Protocol)
インターネットで使用されている通信手順です。
米国で開発され、現在では数多くのコンピュータネットワークで採用されています。
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クライアント
ネットワーク内でサービスを受ける側のことです。
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ゲートウェイ、デフォルトゲートウェイ
通信手順の異なるネットワーク同士を接続するための機器やシステムをゲートウェイと呼びます。
ゲートウェイに該当する機器のIPアドレス(ゲートウェイアドレス)をゲートウェイと呼ぶこともあります。
例えばNetGenesisを使用してISPへダイヤルアップ接続を行う場合、NetGenesisを経由してISPへ接続しますので、NetGenesisがゲートウェイ(デフォルトゲートウェイ)となります。 デフォルトゲートウェイは自ネットワーク以外へ接続する場合、一番最初に経由するゲートウェイのことを指します。
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コールバック
クライアント側からかけた電話をサーバー側が受信後一旦回線を切り、サーバー側からクライアント側へかけ直す機能です。
サーバー側から電話をかけ直して接続するので、サーバーに登録された電話番号以外では接続・アクセスできません。
そのことから一般的にコールバック機能はセキュリティの為に利用されます。
また、最初の通信時の(サーバーへの接続要求認証時の)通話料金だけで、その後の通話料金はサーバー側の課金になりますので、クライアント側に通信料金(電話料金)を負担させたくない場合に利用されます。
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サーバー
ネットワーク内で他のコンピュータ(クライアント)からの要求を受け、サービスを提供する側のコンピュータのことです。
提供するサービスにより、メールサーバー、WWWサーバー、FTPサーバー、DNSサーバー、等と呼ばれます。
NetGenesisはRASサーバーIP接続機能、DHCPサーバー機能等のサーバー機能を搭載しています。
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サブネットマスク
LANで使用可能なIPアドレスの範囲を決めるために、IPアドレスと組み合わせる値です。
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シリアルインタフェース
モデムやターミナルアダプタ等、シリアル転送(データを1bitずつ送る)を行う周辺機器を接続するインタフェースです。
代表的なものとして、RS-232があります。
NetGenesisを使用する場合、NetGenesisのシリアルポートにモデムまたはターミナルアダプタを接続します。
内蔵型のモデムやPCカード型のモデム等のように、シリアルポートが無いモデムはNetGenesisと接続することができません。
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スタティックルーティング
ルーティングするための情報をあらかじめルータに設定しておき、常に決まったルートを通って目的のノード(ネットワークに接続されているコンピュータ等)へパケット(ネットワーク内を流れるデータ)を送る方法です。
静的ルーティングとも呼びます。
LAN内にNetGenesis以外のルーターが無い場合、スタティックルーティングの設定を行う必要はありません。
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専用線
一般公衆回線と異なり、通信時間や接続距離とは無関係に固定料金で通信できる、常時接続されたままの専用通信回線のことです。
(通信相手は1対1で固定です。)
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専用線IP接続
専用線IP接続は通信先と専用線で常時接続します。
その為、専用線IP接続に設定されたNetGenesisは、ダイヤルアップIP接続の場合と異なり、すぐに回線接続動作を開始します。
設定更新時や電源投入時に自動的に回線接続動作を開始します。
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ダイヤルアップIP接続
インターネットへ接続する際にモデムやターミナルアダプタ等でISPへ電話をかけて接続する方法です。
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端末型ダイヤルアップIP接続
ISPへ接続する際の接続方式の1つです。
一般的な個人ユーザーがインターネットへの接続の為にISPと契約する場合、通常はこの端末型ダイヤルアップIP接続になります。
端末型の接続は1台のコンピュータを接続する為の方式で、1台のパソコンからモデムやターミナルアダプタ等を使って接続します。
これに対しLAN型の接続はLANを接続する為の方式で、LAN内にルータを設置して接続します。
NetGenesisはIP変換機能(IPマスカレード等)を搭載していますので、ISPとの契約が端末型であっても、LAN内どのパソコンからでもインターネットへアクセスできるようになります。
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ディジタルアクセス64/128
NTT社が提供する廉価版デジタル専用線サービスです。
30km以下の近距離がサービス対象となります。
通信速度はそれぞれ64Kbps、128Kbpsです。
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テレホーダイ
夜間(11:00PM〜8:00AM)に限り、なおかつあらかじめ登録された電話番号先に限り、通話(通信)時間に関係無く一定料金で通話できるようにするNTT社のサービスです。
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ドメイン
ネットワークのことです。ネットワーク全体を指すことが多く、ドメイン名とはネットワークの名前のことです。
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パケット、TCP/IPパケット
ネットワーク内を流れるデータをパケットと呼びます。
TCP/IPパケットはネットワーク内を流れるTCP/IPのデータです。
NetGenesisはIPルータなので、TCP/IPパケット以外のパケットは処理しません。
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ファームウェア
NetGenesis内部で動作し、NetGenesisのコントロールを行うプログラムです。NetGenesisのファームウェアは、フラッシュROMという書き換え可能なデバイスの中に格納されているため、ユーザー自身でのバージョンアップが可能になっています。
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フラッシュROM
専用の機器を使用しなくても消去/書込が可能なメモリです。
現在、パソコン等のBIOS(基本プログラム)やハードディスクの制御プログラム等を格納するメモリとして広く使用されています。
NetGenesisにもこのフラッシュROMが搭載されていて、NetGenesisのファームウェアが格納されています。
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ホスト
ホストはTCP/IPネットワーク上の場合、パソコン等ネットワークにつながった各機器のことを指します。 ホスト名とはその名称(TCP/IPネットワーク上での各機器の名称)です。
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リンク
各機器間を接続することです。
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ルータ
ネットワークとネットワークを接続する為の機器の1種で、ネットワーク間でデータのルーティングを行う機能を持っています。
NetGenesisのようなIPプロトコルに対応しているルータを
IPルータと呼びます。
また、複数のプロトコルに対応しているルータをマルチプロトコル・ルータと呼びます。
ルータは大別してリモート・ルータとローカル・ルータに分けられますが、パソコンショップ等で販売されているルータのほとんどはリモート・ルータです。
NetGenesisもリモート・ルータです。
ローカル・ルータはリモート・ルータに比べて高価で、一般のパソコンショップ等ではほとんど販売されていません。
ローカル・ルータとは同一フロアや同一構内など非常に近接している2つのネットワークをつなげる為の機器の1つです。リモート・ルータと違い、1台のローカル・ルータで2つのネットワークを接続します。ルータですのでもちろんルーティング機能を持っています。 (リモート・ルータの場合、両方のネットワークに1台ずつ、計2台のリモート・ルータが必要になります。)
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ルーティング
ネットワークのパケットを正しく目的ノード(ネットワークに接続されている機器)へ届くように制御することです。
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セッション
TCP/IPプロトコルによるデータ処理の単位です。
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