14-2 同一LAN内に複数台設置する例


同一LAN内にNetGenesisを複数台設置する例について説明します。

NetGenesisの以下の機能を組み合わせた例です。

  ISP・専用線IP接続
  専用線IP接続
  RASサーバーIP接続
  ネームサーバー
  スタティックルーティング(LANポート)


下記接続構成図の場合、次のような接続が可能になります。

   「本社」、「支社A」、「支社B」それぞれの接続が可能です。
   「支社AのLAN」、「支社BのLAN」から「本社LAN」のISP専用線を利用することが可能です。
   「本社」に接続された「自宅または出張先(RASクライアント)」から「支社A」、「支社B」へ接続することが可能です。「本社」のISP専用線を利用することも可能です。
   「支社A」に接続された「自宅または出張先(RASクライアント)」から「本社」、「支社B」へ接続することが可能です。「本社」のISP専用線を利用することも可能です。

この場合のNetGenesisの各設定や、IPアドレスの設定等について説明します。



  接続構成図

 本社LANの設定
 支社LANの設定
 自宅または出張先の設定(支社へ接続するRASクライアント)

  ※ 「IP」はIPアドレスを意味します。
「IP」の下の数値は、サブネットマスクを意味します。

 本社LANの設定
 支社LANの設定
 自宅または出張先の設定(支社へ接続するRASクライアント)

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本社LANの設定

【 NetGenesisの設定 (1) 】

LANポートの設定
 IPアドレス aaa.bbb.0.1
 サブネットマスク 255.255.255.0
 DHCPサーバー 使用しない
 ネームサーバー xxx.yyy.111.111(ISPのDNSサーバー)
 スタティックルーティング ルーティングテーブル 登録1
(支社Aへルーティングさせるための設定)
 IPアドレス aaa.bbb.1.0
 サブネットマスク 255.255.255.128
 ゲートウェイアドレス aaa.bbb.0.2
(NetGenesis (2) のLANポートIPアドレス)
 メトリック 1
ルーティングテーブル 登録2
(支社Bへルーティングさせるための設定)
 IPアドレス aaa.bbb.1.128
 サブネットマスク 255.255.255.128
 ゲートウェイアドレス aaa.bbb.0.2
(NetGenesis (2) のLANポートIPアドレス)
 メトリック 1
  → NetGenesisのRIP機能を使用する場合、ルーティングテーブルの設定は不要となります。
RIP機能を使用する場合、それぞれ本社と支社AのNetGenesis、及び支社Bのルータで
RIPの設定を行って下さい。(RIP2を使用するように設定して下さい。)
 ※ 支社BのルータがRIP2に未対応の場合、RIPは使用できません。
シリアルポート1の設定
 接続動作の設定 ISP・専用線IP接続(デフォルトゲートウェイ)
メトリック 1
IPアドレス変換を行う チェックあり
 先頭IPアドレス xxx.yyy.111.129
 変換IPアドレス数 14
  → ISPから提供されたグローバルIPアドレスは16個。(xxx.yyy.111.128〜xxx.yyy.111.143)   
うち14個をIPアドレス変換(専用線NAT)用として使用。
(支社A、支社Bを含む16台以上のパソコンから、インターネットへ接続可能。)
シリアルポート2の設定
 接続動作の設定 RASサーバーIP接続
 サーバーIPアドレス aaa.bbb.0.1(NetGenesis (1) のLANポートIPアドレス)
 クライアントIPアドレス aaa.bbb.0.254

【 NetGenesisの設定 (2) 】

LANポートの設定
 IPアドレス aaa.bbb.0.2
 サブネットマスク 255.255.255.0
 DHCPサーバー 使用しない
 ネームサーバー xxx.yyy.111.111(ISPのDNSサーバー)
 スタティックルーティング LAN上のデフォルト
  ゲートウェイを使う
チェックあり
デフォルトゲートウェイ aaa.bbb.0.1
(NetGenesis (1) のLANポートIPアドレス)
メトリック 1
  → NetGenesisのRIP機能を使用する場合、スタティックルーティングの設定は不要となります。
RIP機能を使用する場合、それぞれ本社と支社AのNetGenesis、及び支社Bのルータで
RIPの設定を行って下さい。(RIP2を使用するように設定して下さい。)
 ※ 支社BのルータがRIP2に未対応の場合、RIPは使用できません。
シリアルポート1の設定
 接続動作の設定 専用線IP接続
(支社Bへルーティングさせるための設定)
ルーティングテーブル
 IPアドレス aaa.bbb.1.128
 サブネットマスク 255.255.255.128
 メトリック 1
  → NetGenesisのRIP機能を使用する場合、ルーティングテーブルの設定は不要となります。 
RIP機能を使用する場合、それぞれ本社と支社AのNetGenesis、及び支社Bのルータで
RIPの設定を行って下さい。(RIP2を使用するように設定して下さい。)
 ※ 支社BのルータがRIP2に未対応の場合、RIPは使用できません。
シリアルポート2の設定
 接続動作の設定 専用線IP接続
(支社Aへルーティングさせるための設定)
ルーティングテーブル
 IPアドレス aaa.bbb.1.0
 サブネットマスク 255.255.255.128
 メトリック 1
  → NetGenesisのRIP機能を使用する場合、ルーティングテーブルの設定は不要となります。
RIP機能を使用する場合、それぞれ本社と支社AのNetGenesis、及び支社Bのルータで
RIPの設定を行って下さい。(RIP2を使用するように設定して下さい。)
 ※ 支社BのルータがRIP2に未対応の場合、RIPは使用できません。

【 各パソコンの設定 】

IPアドレス aaa.bbb.0.3〜aaa.bbb.0.253(重複不可)
サブネットマスク 255.255.255.0
DNSサーバー aaa.bbb.0.1(NetGenesis (1) のLANポートIPアドレス)
ゲートウェイ aaa.bbb.0.1(NetGenesis (1) のLANポートIPアドレス)

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支社AのLANの設定

【 NetGenesisの設定 】

LANポートの設定
 IPアドレス aaa.bbb.1.1
 サブネットマスク 255.255.255.128
 DHCPサーバー 使用しない
 ネームサーバー xxx.yyy.111.111(ISPのDNSサーバー)
シリアルポート1の設定
 接続動作の設定 専用線IP接続(デフォルトゲートウェイ)
メトリック 1
シリアルポート2の設定
 接続動作の設定  RASサーバーIP接続
サーバーIPアドレス aaa.bbb.1.1
(NetGenesis のLANポートIPアドレス)
クライアントIPアドレス aaa.bbb.1.126

【 各パソコンの設定 】

IPアドレス aaa.bbb.1.2〜aaa.bbb.0.125(重複不可)
サブネットマスク 255.255.255.0
DNSサーバー aaa.bbb.1.1(NetGenesisのLANポートIPアドレス)
ゲートウェイ aaa.bbb.1.1(NetGenesisのLANポートIPアドレス)

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  自宅または出張先の設定(支社へ接続するRASクライアント)

以下、Windows 95/98のダイヤルアップネットワークを例に説明します。

  ダイヤルアップネットワークの接続アイコンのプロパティの中のTCP/IP設定で、[サーバーが割り当てたIPアドレス]を選択する。
  [プライマリDNS]欄にはNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定する。
本社へ接続するRASクライアント aaa.bbb.0.1
(本社のNetGenesis (1) のLANポートIPアドレス)
支社Aへ接続するRASクライアント aaa.bbb.1.1
(支社のNetGenesisのLANポートIPアドレス)


【 設定手順 】
  1. [マイコンピュータ]→[ダイヤルアップネットワーク]の順番にダブルクリックして下さい。

  2. NetGenesisのRASサーバーへ接続するアイコン上で、マウスを右クリックして[プロパティ]を選択して下さい。

  3. [サーバーの種類]のタブをクリックして、[TCP/IP設定]ボタンをクリックして下さい。

  4. 以下の画面のように設定して下さい。
    (接続先のNetGenesisのLANポートIPアドレスを設定する。)



  5. 各画面で[OK]ボタンをクリックして下さい。

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