LAN内にプライベートIPアドレスを指定する例

LAN内のパソコンにIPアドレスを指定(固定)する例について説明します。

LAN内にWWWサーバーやFTPサーバー等がある場合、そのパソコンにはIPアドレスを指定(固定)する必要があります。

 
以下、それぞれ使用環境に応じて参照して下さい。
    プロバイダからIPアドレスを自動取得する例(IPアドレス1個)
  プロバイダから複数の固定グローバルIPアドレスを取得し、複数固定IPアドレス変換を使用する例
 
2-5.ネットワーク構成例 へ戻る
2.パソコンの設定 へ戻る

プロバイダからIPアドレスを自動取得する例(IPアドレス1個)

以下の環境・設定を例に説明します。
  フレッツ光接続(PPPoEクライアント機能)を行い、IPアドレスを自動取得する。
〔PPPoE セッション1を使用〕
  NetGenesisのDHCPサーバーを利用する。
  NetGenesisにIPマスカレードテーブルを設定する。
(WWWサーバーをインターネットへ公開する。)
  WWWサーバーを運用するパソコンのIPアドレスを指定(固定)し、他のパソコンはNetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレスを自動取得する。

NetGenesisのDHCPサーバーは、工場出荷値で最大253台(IPアドレス「192.168.0.2〜192.168.0.254」)のパソコン等へTCP/IP設定を行います。

この場合、以下のように設定します。
 
   DHCPサーバーが付与するIPアドレスの個数を、LAN内のパソコン台数等に応じて減らす。
   WWWサーバーを運用するパソコンのIPアドレスを、NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外に設定する。
 
 
  NetGenesisの設定
  

設定内容

LANポートIPアドレス
192.168.0.1/24(工場出荷値・変更する必要無し)
 ※「/24」は「255.255.255.0」に該当します。
DHCPサーバー
使用する。
 付与IPアドレス数:10  LAN内のパソコン台数等に応じて、工場出荷値の253から減らす。

詳しくは 13-1.DHCPサーバー設定 を参照して下さい。

  パソコン1〜2のTCP/IP設定
   

設定内容

IPアドレス
Windows
 → 「IPアドレスを自動的に取得する」
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」
Mac OS
 → 「DHCPサーバーを参照」、「DHCPサーバーを使用」

  NetGenesisのDHCPサーバーから自動取得する内容
 ・IPアドレス 192.168.0.2〜192.168.0.11の中の1つ。
 ・サブネットマスク 255.255.255.0
 ・ゲートウェイ 192.168.0.1
 ・DNSサーバー 192.168.0.1
サブネットマスク
ゲートウェイ
(デフォルトゲートウェイ)
(ルータアドレス)
DNSサーバー
(ネームサーバー)

  パソコン3(WWWサーバー)のTCP/IP設定
   

設定内容

IPアドレス
192.168.0.100
(NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外)
サブネットマスク 255.255.255.0
ゲートウェイ
(デフォルトゲートウェイ)
(ルータアドレス)
192.168.0.1
(NetGenesisのLANポートIPアドレス)
DNSサーバー
(ネームサーバー)
192.168.0.1
(NetGenesisのLANポートIPアドレス)

  NetGenesisの設定を行うにあたって
  NetGenesisの設定は、NetGenesis内部のフラッシュROMに書き込まれます。
  LAN内の各パソコンでNetGenesisの設定を行う必要はありません。
  LAN内の各パソコンで必須となるのは、TCP/IP設定とWWWブラウザやメールソフトウェア等の設定です。
 
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2-5.ネットワーク構成例 へ戻る

プロバイダから複数の固定グローバルIPアドレスを取得し、複数固定IPアドレス変換を使用する例

以下の環境・設定を例に説明します。
  フレッツ光接続(PPPoEクライアント機能)で、プロバイダから固定グローバルIPアドレスを8個取得している。
(固定グローバルIPアドレスは「***.***.***.104〜***.***.***.111」を例とします。)
  NetGenesisのDHCPサーバーを利用する。
  NetGenesisの複数固定IPアドレス変換(NAT/IPマスカレード)機能を使用し、かつNAT変換を使用してWWWサーバーをインターネットへ公開する。
  WWWサーバーを運用するパソコンのIPアドレスを指定(固定)し、他のパソコンはNetGenesisのDHCPサーバーからIPアドレスを自動取得する。

NetGenesisのDHCPサーバーは、工場出荷値で最大253台(IPアドレス「192.168.0.2〜192.168.0.254」)のパソコン等へTCP/IP設定を行います。

この場合、以下のように設定します。
 
   DHCPサーバーが付与するIPアドレスの個数を、LAN内のパソコン台数等に応じて減らす。
   WWWサーバーを運用するパソコンのIPアドレスを、NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外で、かつNAT変換対象となるように設定する。
 
 
  NetGenesisの設定
  

設定内容

LANポートIPアドレス
192.168.0.1/24(工場出荷値・変更する必要無し)
 ※「/24」は「255.255.255.0」に該当します。
DHCPサーバー
使用する。
 付与IPアドレス数:25  LAN内のパソコン台数等に応じて、工場出荷値の253から減らす。

詳しくは 12-1.DHCPサーバー設定 を参照して下さい。
WANポート
動作モード: PPPoE セッション1 IPアドレス固定(1〜16個)
 [IPマスカレード変換有効]
・WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス:***.***.***.110
・サブネットマスク(変換IPアドレス数):255.255.255.248(/29・8個)
・LAN側 変換後の先頭IPアドレス:192.168.0.104
固定グローバル
IPアドレス
IPアドレス
変換方式
プライベート
IPアドレス
***.***.***.104・・・※1
(ネットワークアドレス)
IPアドレス変換
されません
192.168.0.104)・・・※2
***.***.***.105 NAT(1対1) 192.168.0.105
***.***.***.106 NAT(1対1) 192.168.0.106
***.***.***.107 NAT(1対1) 192.168.0.107
***.***.***.108 NAT(1対1) 192.168.0.108
***.***.***.109 NAT(1対1) 192.168.0.109
***.***.***.110 IPマスカレード
(1対複数)
192.168.0.110
 / 192.168.0.1〜104
 / 192.168.0.111〜254
***.***.***.111・・・※1
(ブロードキャストアドレス)
IPアドレス変換
されません
(192.168.0.111)・・・※2
※1: 固定グローバルIPアドレスの先頭(ネットワークアドレス)と最後(ブロードキャストアドレス)は、IPアドレス変換の対象外となります。
※2: プライベートIPアドレス「192.168.0.104」「192.168.0.111」は、固定IPアドレス「***.***.***.110」(WAN側 IPマスカレード変換用IPアドレス)にIPマスカレード変換されます。
  なお、「LAN側 変換後の先頭IPアドレス」設定欄の最後の数値(この例の場合、「192.168.0.104」)は、変換IPアドレス数の倍数でなければなりません。
詳しくは 6-1-2.PPPoE セッション1 IPアドレス固定(1〜16個)設定 を参照して下さい。

  パソコン1〜20のTCP/IP設定
   

設定内容

IPアドレス
Windows
 → 「IPアドレスを自動的に取得する」
「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」
Mac OS
 → 「DHCPサーバーを参照」

  NetGenesisのDHCPサーバーから自動取得する内容
 ・IPアドレス 192.168.0.2〜192.168.0.26の中の1つ。
 ・サブネットマスク 255.255.255.0
 ・ゲートウェイ 192.168.0.1
 ・DNSサーバー 192.168.0.1
サブネットマスク
ゲートウェイ
(デフォルトゲートウェイ)
(ルータアドレス)
DNSサーバー
(ネームサーバー)

  パソコン30(WWWサーバー)のTCP/IP設定
   

設定内容

IPアドレス
192.168.0.105
(NetGenesisのDHCPサーバーが付与する範囲外)
サブネットマスク 255.255.255.0
ゲートウェイ
(デフォルトゲートウェイ)
(ルータアドレス)
192.168.0.1
(NetGenesisのLANポートIPアドレス)
DNSサーバー
(ネームサーバー)
192.168.0.1
(NetGenesisのLANポートIPアドレス)

  NetGenesisの設定を行うにあたって
  NetGenesisの設定は、NetGenesis内部のフラッシュROMに書き込まれます。
  LAN内の各パソコンでNetGenesisの設定を行う必要はありません。
  LAN内の各パソコンで必須となるのは、TCP/IP設定とWWWブラウザやメールソフトウェア等の設定です。
 
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